ジョジョの奇妙な冒険SC第35話 ダービー・ザ・ギャンブラーその2 感想
パワーは無いが強い強い実際強いダービー君がヘタレにヘタレた今週の感想です。よろしくお願い申し上げます。
先週と今週前半までの強者かつ狂者っぷりが嘘のよう。最後には本当にクレイジーになってしまいました。- このダービーは指で覚えることができる
- ダービーのスタンド能力はギャンブルで負かした相手の魂を奪うという、ハマれば強い能力ですが
ギャンブルの強さ自体はあくまでダービー自身の努力と鍛錬とイカサマの賜物です。
そして更には視界にいる皆の友情パワーも借りて勝利を目指すという、間違った方向の三本柱マン、それがダービー。
彼自身は弓と矢で発現したスタンド使いなのか、自然発生的なスタンド使いかは分からないのですが
ギャンブラーな性格と能力ありきでスタンドに目覚めたのには違いないと思います。技術がスタンドに昇華したクチだと思いたい。 - いいや慈悲深いぜ 指を切断しなかっただけな
- バレなきゃイカサマじゃあないんだぜ、と豪語しイカサマを肯定するようなノリだったダービー君ですが
裏を返せばイカサマがばれた時点で負けが確定してもおかしくはないという事です。
そう考えると指も切断せず、折っただけで許してあげた承太郎さんはマジブッダ。
このイカサマを暴いただけでポルナレフの魂ぐらいは取り返しても良かったのではと個人的には思います。
承太郎先輩がポルナレフの魂よりダービーの指を折って多少なりとも彼に動揺をかけた方が得策だと
考えた可能性もありますが、その場合『ダービーの指一本の価値≫ポルナレフの魂全部』となります。 - 私はDIO様のために戦いに来たのではない
- ダービーのギャンブル狂かつ戦闘狂的な信念を一言で表した台詞です。
闘いたいからここまできたってアンタはジャック・ハンマーですか、ダービーお兄ちゃん。
この台詞も裏を返せば、DIOのために命をかける覚悟まではできていないと読み取れないこともないです。 - ビビりながらもスパスパとカードを配るテクニカル少年
- エジプトの子供はリフティングも上手ければ、カード捌きも上手い。
視界にいる全員がダービーとグルという吉本新喜劇でもまず有りえない壮大なイカサマを
承太郎が気付いていたのかははかり知れませんが、この子供の不自然さには流石に気づいていてもおかしくないです。
ただ、気付いていたとしてもイカサマだと証明するのは難しそう。隠者の紫が再起不能でなければ…。 - 3ペアで1枚チェンジ
- 確率よく分かんないですけど、2枚チェンジよりも1枚チェンジの方が強い役になりやすかったり、なりにくかったり
そもそも交換枚数で自分の手札を悟られないようにするための策だったりもするので、僕にはもう本当に何が正解か分かりません。 - このままでいい
- 承太郎のふざけた作戦にダービー大激怒。ジョセフ相手には自分の得意なギャンブルの領域に
引きずり込んで勝利を収めたダービーですが、そのジョセフ譲りの心理戦である『相手を怒らせて隙を作る』を
受け継いだ承太郎のブラフにまんまと引っかかってしまいます。策士、策に溺れると言いますか
ダービーほどの強者にとって魂を賭けておきながら、ここまで堂々としたブラフをかける相手とは戦ったことが無かったのでしょう。
強すぎたのが弱点だったとか、天地魔闘の構えの硬直時間を自覚してなかった大魔王バーン様みたいですね。 - 一筆書いてくれればいいのさ
- 一筆あればいいのかよ、とツッコみたくなりますが実際はダービー側のブラフだったのかもしれません。
ただ、能力的に契約さえあれば射程距離関係なく魂の取り立てはできてもおかしくないスタンドではありますオシリス神。
そもそも距離がどーのこーの言う前に花京院側の同意が無いのが契約としては一番の問題点です。 - みんな… 待っていてください(30話冒頭の花京院)
- いいだろう 花京院の魂も賭けよう(即答)
承太郎の御無体ここに極まれり。ガチムキのわりに表情筋が弱い承太郎ですが、今回は特に鉄面皮。
ダービーをブラフで倒すと決めた時点から何を言われようと決して動じまいとしてたんでしょうけど、視聴者的には笑うしかないです。- タバコを吸うと黒い面頬(メンポ)みたいなのが出る承太郎
- DVDでは削除する気満々のワザとらしい黒塗りがいっそ心地よいです。
スタープラチナで細やかながらもやりたい放題な自分を見せつけてダービーに揺さぶりをかける承太郎。
タバコはともかく、ジュースやらが射程距離内に転がっていたのか、それともスターフィンガーで頑張って摘まんだのか。
最初期の牢屋での無意識的なスタンド操作のように、スタプラはパシリの時だけ射程距離が伸びる特性があるのかもしれません。
それにしてもビビリまくりのダービーですが、彼はDIOのスタンドの秘密を知っていたと思われる上
実体験として血縁関係にある者同士はスタンド能力が似る場合もある事を知っています。
それ故にDIOと同じ能力を承太郎が隠し持っていたと深読みしてしまったのではないかとの屁理屈をつけられないでしょうか。
であれば、承太郎のスタプラのやりたい放題ぶりに大変な狼狽を見せたのも納得できるかもしれません。
実際は普通に超スピードの可能性でビビっていたというのが自然かつ適当なのは勿論ですけれども。 - おふくろの魂に見合ったもの
- ホリィさんには失礼ですが、よく考えるとこの「おふくろの魂」は実際問題として限りなく無価値です。
何故なら承太郎が敗北した時点で、ホリィさんの死亡も確定的になるので、価値あるチップになりえないはずです。
承太郎のダービーを追い詰めるための舌戦的な意味合いの方が強いでしょう。
ここで対価としてダービーの魂ではなくDIOのスタンドの秘密を持ってきたのも、承太郎のえげつないところです。
ダービーにとってのホリィさんの魂同様に、承太郎から見ればダービーに勝ってしまえばダービーの魂は無用です。
ポルとジョセフの魂さえ取り戻せれば「もしかしてオラオラですかーっ!?」で終了ですもの。
しかしダービーにとってみれば、DIOの秘密をしゃべることは結局自分の命を賭けることと同義。
落ち着いて考えてみれば、往時の遊戯王のアテム以上に滅茶苦茶な賭けを承太郎はダービーに要求しています。
承太郎先輩にとっては『ダービーの指一本の価値≫ポルナレフの魂全部』な思考をしている可能性も
僅かなレベルではありますが存在しているので、彼の思考回路は余人には推し量れないだけかもしれません。
でもダービーもアヴドゥルもテクニカル小僧も、そんな疑問は抱きません。ギャンブルって本当に怖いですね。 - 儂らはいいとこ無しじゃったの
- ダービーに隠者を使ってDIOの秘密を探って『いいとこ』見せろよとも思いましたが、不可能だったのでしょう、多分。
いいとこ無しとは言え、ジョセフもグラスとコインで強かなところを見せてはくれましたし
アヴドゥルも承太郎を信じるという心の大切さを、花京院は入院中でも役に立つ魂を我々に教えてくれました。
決していいとこ無しと言うワケではありません。敢えて言うなら申し訳程度のイギーでオチがついた事でしょうか。
ヘたれたダービーは情けなかったですが、ヘたれる過程がアニメでは非常にダイナミックに熱く描写されており
かなり男らしいヘタレ方でした。男らしいヘタレ方とか何を言ってるのか分からないでしょうが
私でも何を言ってるのかイマイチ分かりません。考えるな感じろレベルで申し訳ありませんが、伝わってください。
以上、今週の感想です。ありがとうございました。