廃れてゆく文化。ブルックリン最後の〇〇を作る店
生活がますます便利になる一方で、失われていくモノもあります。セルツァー炭酸水もその1つ。その昔、ニューヨークにはセルツァー炭酸水を製造する店がたくさんありました。製造され分厚いガラス瓶に詰められた人工の炭酸水は、何百人もの配達人によって各家庭やお店に届けられていたそうです。
しかし月日は流れ、スーパーマーケットでペットボトルに入った炭酸飲料が販売されるようになると、ほとんどの店が閉鎖に追い込まれ市内に残る店はたった1つとなりました。そのお店、Gomberg Seltzer Worksの様子を収めた「Seltzer Works」はJessica Edwards監督によるショートフィルム。古びたマシンによってセルツァー炭酸水が製造され、年季の入ったガラス瓶が詰められていく様が収められています。
スーパーで手に入る炭酸と違って容器は重いし、独特の注ぎ口キャップがついたこの瓶が食卓に並んでいたのは過去のこと。存在自体が過去の遺物かもしれません。でもまだ愛飲しているファンがいるから作り続ける。3代目の「ただの飲料じゃない、歴史の一部なんだ」のひと言がずっしりと響きます。
Casey Chan - Gizmodo SPLOID[原文]
(たもり)
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