どうしてこうなった? 分かりづらい空港コードとその理由
地名とかけ離れてるコードって気になるんよ。
飛行機のチケットや空港で目にする空港コード。3桁のアルファベットから地名を連想しやすいものが多いなか、これってドコのこと?と首を傾げたくなる空港コードもあります。
世界中の空港コードとその由来を知ることができるサイトAirport Codesから、変わった空港コード~北アメリカ編~をまとめてみましたよ。
LAX、PDX、PHX:
ロサンゼルス、ポートランドそしてフェニックス・スカイハーバー国際空港のコードには末尾に「X」が付きます。これは1930年代まで2桁だった空港コードが3桁になったのに伴い、末尾に「X」が付いたんだとか。
SFO:
前述のルールには例外が1つだけあり、それがサンフランシスコ国際空港。なぜかって? 末尾に「O」を使いたかったから。そんなのアリなんですね。
EWR:
アメリカでは、海軍が「N」から始まるコードをすべて奪ってしまったから、ニューアーク・リバティー国際空港は地名の頭文字の「N」を抜いた文字からコードを作る羽目になったとか。
IAD:
ワシントン・ダレス国際空港のコードはかつてDIAとでしたが、誤ってロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港を指すDCAと書かれてしまったそうで、混乱を避けるために変えられたのでした。
ORD:
シカゴ・オヘア国際空港のコードはオヘア(O'Hare)のスペルミスでありません。昔はOrchard Field飛行場だったことに由来しているだけなんです。
SUX:
スー・ゲートウェイ空港のコードSUXはSucks(サイテー等の意)の略語Suxと同じスペル。アイオワ州は過去にコードを変えるよう請願しましたが、無駄に終わりましたとさ。スーシティもお気の毒ですね。
FAT:
フレズノ・ヨセミテ国際空港は元々Fresno Air Terminalという名称だったことから、コードはfat(太い、デブ)と同じ綴りのFATなんだとか。
YVR、YWG:
バンクーバー国際空港やウィニペグ・ジェームス・アームストロング・リチャードソン国際空港などカナダにある空港コードは、コードの頭に「Y」がつきます。バンクーバー国際空港ならY+VR(Vancouver)でYVR、ウィニペグ~国際空港ならY+WG(Winnipeg)でYWG。何で「Y」? それは神のみぞ知る...のかもしれません。
YYZ、YUL:
前述のルールには例外が2つありまして…トロント・ピアソン国際空港のコードはYYZ、モントリオール・ピエール・エリオット・トルドー国際空港のコードはYULと、頭の「Y」を除いた2文字についてはその由来は謎のままです。それぞれの近くにある鉄道の駅かラジオ局などからとったのでしょうか。
今度、飛行機に乗る際はチェックしてみると面白いかもしれませんね。
source: Airport Codes via Co.Design
Alissa Walker- Gizmodo US[原文]
(たもり)
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