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キヤノンPowerShot N2 をパリで試す。シャッターリングは異彩ながら便利、コンパクトな旅向きカメラ - Engadget Japanese


キヤノンの変わり種コンパクトデジタルカメラ PowerShot N2 の試用レポートをお届けします。

PowerShot N2は街歩きや旅行に向く小型ながら、シャッターボタンの替わりにどこからでも押せる「シャッターリング」と180°チルト液晶を備え、いろいろな持ち方や角度で撮影できる点が特徴です。

PowerShot N2 撮影例

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18 枚




PowerShot N2は、一般的なカメラからレンズ周りを削ぎ落としたような外観。コンパクトかつ軽量で、本体はバッテリー/メモリーカード込みで201g。片手でも楽に保持でき、ストラップで首にかけても動きの邪魔になりません。

主な仕様は、有効1610万画素の1/2.3型CMOSイメージセンサ、ISO 100〜3200、F3.0 / F9.0 (W) 、 F5.9 / F18 (T)。動画撮影は1920 x 1080ピクセル(30p)など。



PowerShot N2 最大の特徴は、一般的な形状のシャッターボタンを備えないこと。シャッターを切るにはレンズ周りの「シャッターリング」をレンズの中心軸側に軽く押し込みます。

本体が小さいためどちらの手でどう持ってもシャッターリングに指がかかりやすく、円周のどの位置を押し込んでもシャッターを切れるため、ローアングルやハイアングル、自撮りなどアングルや持ち方の自由度が広がります。

このように異彩を放つシャッターリングではありますが、勢い余ってカメラの向きまで変えないよう慣れてしまえば、持ち方の自由もあり、一般的なシャッターボタンよりも快適に感じます。とはいえ旅先で他人に写真撮影をお願いする場合などは、コツを掴むまで意図しない写真が何枚か撮れるかもしれません。


ズームはシャッターリングよりも手前(本体側)にあるギザギザ付きの「ズームリング」を回して操作します。35mm換算で28mm〜224mm相当の光学8倍ズームに対応。これに4倍デジタルズームを加えることで最大約32倍ズームで撮影が可能です。コンパクトカメラにとって光学ズームは、高機能化が進むスマートフォンのカメラに対抗する重要な差別化要素と言えます。

ただ残念なのはズームリングやシャッターリングを操作してもカメラが起動しない点。電源ボタンは本体側面にありますが、カメラ全体がシメントリーデザインのため手の感覚だけでは電源ボタンを見つけづらく、さっと掴んでそのままリングで起動できればなお良かったと思えます。



iPhone 6(右)とサイズ感を比較




液晶は2.8型のTFT方式を採用し、晴天の屋外ではやや暗く感じますがしっかりと表示を視認できます。メニューは静電容量式のタッチパネルで操作し、写真プレビュー時には指で画面を左右にスワイプしての写真送りが可能です。タッチパネルの反応はスマートフォンと比べても遜色がなく、メニューもキビキビと動きます。

なお液晶は180°までのチルト機構を備えており、画面を見ながら自撮りができます。これは従来モデルPowerShot Nからの進化点です。






本体側面にはスマートフォン連携用のボタン「ワンタッチスマホボタン」を備えます。

このボタンを押すと、電源オフの状態からでも写真転送用のWi-Fiアクセスポイントが起動します。キヤノンのスマートフォン用アプリ「Camera Connect」を使えばカメラ内部の写真閲覧や転送が可能です。キャノンのクラウドサービス「CANON iMAGE GATEWAY」との連携にも対応します。

ひと押しで多彩な写真 クリエイティブショット



クリエイティブショットは、シャッターひと押しで構図・色・光のエフェクトなどを変えた5枚(オリジナル含めて6枚)を一度に撮影できる機能。カメラの側面には本機能のON/OFFを切り替える専用のハードウェアボタンもあり、いちいち設定画面から切り替える必要はありません。

クリエイティブショットの作例は下記スライドショーにまとめました。

ONのあいだはシャッターを切るたびに6枚の写真が記録されますが、N2本体ソフトウェアでは6枚をグループにまとめてブラウズや消去できるなど、扱いが煩雑にならないよう配慮しています。

キヤノン PowerShot N2 クリエイティブショット 撮影例

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6 枚

PowerShot N2を片手にパリを街歩き











PowerShot N2と共にパリを街歩きしながら撮影した写真です。設定はすべてオート。カメラを向けるとシーンに応じて適切なモードに切り替わるため、素人でもそれらしい写真を撮影できます。またシャッターリングの採用でコンパクトなのに操作性が高く、取り回しが容易でとにかく歩くことの多い海外旅行にも向くカメラという印象です。

なお記録媒体は小型化とのトレードオフのためかmicroSDのみ。

PowerShot N2は2015年2月19日より発売中。店舗によっては3万円を切る手ごろな価格で販売されている点も魅力です。

キヤノンPowerShot N2 をパリで試す。シャッターリングは異彩ながら便利、コンパクトな旅向きカメラ

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