戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://horahorazoon.blog134.fc2.com/blog-entry-6813.html


一方通行「なンにもねェなァ……」れんげ「……やっぱりここ、田舎なのん?」【後編】 : ホライゾーン - SSまとめサイト

一方通行「なンにもねェなァ……」れんげ「……やっぱりここ、田舎なのん?」【後編】

≫ EDIT

2015-03-27 (金) 18:01  禁書目録SS のんのんびより   コメント:0   このエントリーをはてなブックマークに追加

前編: 一方通行「なンにもねェなァ……」れんげ「……やっぱりここ、田舎なのん?」



362: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/10/08(水) 22:16:36.39 ID:kuUYle8+0


お待たせしました、少し出来たので更新再開します。
今回の更新で一日目終了+二日目開始です。
一日目よりは短くなるかもしれないですが、それでも結構長くなっちゃうかもしれません。
続きもこの調子でだらだらのんびり行きますが、よろしければお付き合い下さい。


では次レスより更新再開なのん。




364: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 22:20:06.17 ID:kuUYle8+0




御坂妹「さてさて、では無事に宮内家に戻って来た訳ですが――」

小鞠「ですが?」

御坂妹「部屋割りはどうするのでしょう? とミサカは質問してみます」

夏海「かずっちゃん寝てるし、別の部屋に皆でザコ寝でいいんじゃない?」

ひかげ「あー、それでいいよー」

御坂妹「なるほど、ではあーくんもご一緒に」

一方通行「アホかてめェは。俺はコイツと別の部屋で寝させて貰うっつゥの」

ひかげ「じゃ、男二人はこっちの部屋でよろしく」

卓「」コクン

楓「それじゃ私はセンパイと同じ部屋で寝かせて貰うか。ほっとくとあの人いつまでも寝てそうだしな」

ひかげ「各自布団は適当に出してくれ。とりあえず私はもう寝たいぜー……」

このみ「ひかげちゃん帰省してからずっと活動してたもんねー」

夏海「よし、明日のこともあるし寝ますかっ!」





365: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 22:21:32.83 ID:kuUYle8+0




~ベッドタイムなのん~


小鞠「えへへ、何だかこうしてると漫画で見た修学旅行のシーンみたい」

蛍「そうですね、私はそう言うイベントがある学年の前にこっちに来ましたから……なんだか凄くワクワクします!」

れんげ「沖縄旅行を思い出すのん……あの海の記憶はもう昔の話なんなー……」

御坂妹「いいえ、れんげさん。過去に楽しい記憶があるからこそ、これからの未来でもっと楽しい記憶を作ろうと思えるのです、とミサカは即興でいい台詞を言ってみます」

夏海「おおぅ、みっちょん相変わらずの詩人だねー。……しかし、そのパジャマは?」

御坂妹「これですか? とミサカはよくぞ気付いてくれましたと意気揚々にマイパジャマを見せつけます」

蛍「カエルさんですか? 可愛いですねー」

御坂妹「中々話が分かるじゃありませんか、とミサカはほたるんを誉め称えます」





366: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 22:23:24.24 ID:kuUYle8+0


このみ「ええっとそのキャラクターってたしか……ゲコ太、だっけ?」

れんげ「おお、あの有名なカエルさんですかっ!?」

御坂妹「Yes! とミサカは大きくガッツポーズをとります。そうです、何を隠そう、このパジャマはミサカの愛しのキャラクターゲコ太が散りばめられた、ゲコ太ファンのゲコ太ファンによるゲコ太ファンの為のパジャマなのです! とミサカは力説します」

夏海「へぇー、確かにそう言われると何か普通の子供パジャマには無いオーラを感じるかも」

ひかげ(それはカエルの量が多すぎるからじゃ……あ、駄目だもう突っ込む体力も無いわ)フラフラ

小鞠「都会では逆にこう言うのが大人っぽさを出すのかな……いや、でも……」ブツブツ

蛍(あああ、センパイが悩んでる……。でもセンパイならきっとすっごく似合うと思いますよ!)

夏海「これもみっちょんの地元で買ったの?」

御坂妹「ええ、まあそこはミサカをお姉様と勘違いした、とある縦ロールの方と意気投合しまして。ちゃっかり驕ってもらいました。第三位のDNAって得だなとミサカはほくそ笑みます、ふふふ」

夏海「?」




367: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 22:25:23.83 ID:kuUYle8+0



…………


美琴「くしゅんっ!」

黒子「あら、お姉様風邪ですの? 明日に響かないとよろしいのですが」

美琴「あ、いや、なんか私の名前を利用されたようなされてないような……?」


…………


このみ「ま、ほらほら、みんなおしゃべりはそこまでにして、そろそろ寝なさーい」


「はーい」


このみ「じゃ、電気消すよー」パチン

夏海「ういー、お休みー」

ひかげ「お休みー」バタン

れんげ「ひか姉ついに倒れたのん」

御坂妹「では、ミサカも寝させて頂きます、と同じく布団に入ります」





368: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 22:27:14.82 ID:kuUYle8+0



御坂妹「…………」

御坂妹(……不思議ですね。ミサカは、あの時死ぬ筈だったのに。今、こうして平和としか言えない空間の中で、きっと世界中の誰よりも平穏な時間を過ごしている)

御坂妹(……流れ星にかけた願いは、現在進行形で叶っているのかもしれませんね)

御坂妹(たとえ、目が覚めて、ここを離れれば消えてしまうような儚い幻想だとしても――)


御坂妹「それでも……ずっとこの平穏な日々が続いて欲しいと、ミサカは心から願います」

御坂妹「……皆さん、もう寝てしまいましたかね?」

れんげ「……みっちょん」

御坂妹「あ、ごめんなさい、起こしてしまいましたか? とミサカは反省します」

れんげ「……今日、ここに来てくれて……ありがとなん……」スゥ

御坂妹「…………」

御坂妹「……お礼を言うのは、こっちに決まっているじゃないですか」

御坂妹「本当に……素晴らしい人たちですね。――おやすみなさい」





369: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 22:28:34.80 ID:kuUYle8+0




…………



れんげ「…………」ムクッ

れんげ「目、覚めたんなー……」

れんげ「今日のお天気は――」ガラッ


れんげ「……爽やかな朝なのん、入道雲も浮いてるん」



蛍「えへへ、センパイかわいいですぅ~……」ムニャムニャ

夏海「か、かーちゃん、どうかご慈悲を……」ムニャムニャ

小鞠「わぁ、夢にまで見た八頭身だぁ~……」ムニャムニャ

御坂妹「ネコ缶サバ缶アルミ缶……よりどりみどりのどれを食べようか、とミサカは……」ムニャムニャ


れんげ「…………」

れんげ「すーっ……」


れんげ「おはようございますなのーん!」






370: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 22:30:14.47 ID:kuUYle8+0



夏海「うぉっ!」

ひかげ「わっ!」

蛍「ふぇっ!?」

小鞠「な、ななななに!?」

このみ「ひっ!」

御坂妹「敵襲ですか!? とミサカは瞬間的にバックステップ!」


れんげ「――皆さん、朝ですのん!」ビシッ

夏海「……なんだ、れんちょんかー」

ひかげ「朝からびっくりさせんなよなーれんげは」

このみ「朝から元気だねー」

小鞠「ふぁあ、今何時……?」




371: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 22:31:50.48 ID:kuUYle8+0



蛍「あ、えっと……六時過ぎ、ですね」

御坂妹「はっ、しまった銃が無い……!」

小鞠「寝ぼけているのかギャグなのか分かりづらいね……」

御坂妹「……ああ、朝ですか! とミサカは今更ながらに驚きます」

このみ「あ、素だったみたいだね」

夏海「ていうかまだ眠いよ~、どしたのこんな時間に」

れんげ「みんな、忘れちゃ駄目なのん!」

御坂妹「? 何か用事があるのでしょうか? とミサカは首を傾げます」

れんげ「あるのん、夏の朝にはかかせない、ビッグイベントなのん!」

御坂妹「?」

蛍「あ、そうか、今日は――」



二日目、はじまるのん!





372: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/10/08(水) 22:35:48.03 ID:kuUYle8+0




『胸を反らす運動――いち、にー、さん、し、ごー、ろく、しち、はち』

このみ「ラジオ体操なんて久しぶりだなー、たまにはいいかもね」

ひかげ「あー、やっと目が覚めてきたかも」

御坂妹「なるほど、これがかの有名なラジオ体操なのですね! とミサカは生まれて初めてのラジオ体操に興奮します!」

夏海「いやいや、興奮するようなもんじゃないでしょ、都会でもやってると思ったけど」

蛍「私の所ではやってましたけど――最近はやってる所も少なくなって来てるみたいですし」

小鞠「…………」ジーッ

小鞠(……蛍、やっぱりでかい……私は胸を張っても張れないのに……)

蛍「? どうしたんですか、センパイ?」





373: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 22:37:09.44 ID:kuUYle8+0



ひかげ「初めてすることにワクワクする気持ちは分かるよ。私も初めて東京行った時はホント驚いたからなー」

このみ「今じゃすっかり都会風ぶっこいちゃってるけどねー」

ひかげ「うっせ」

夏海「あーあ、ウチも都会行きたいなー」

小鞠「この前空港行ったじゃん」

夏海「えー、あの時あんまり見れなかったし。都会の空気もあんま味わえなかったもん」

卓「」スッ、スッ

御坂妹「…………」

このみ「ミサカちゃん、どしたの?」

御坂妹「いえ、何でも無いです」





374: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 22:39:08.75 ID:kuUYle8+0


れんげ「よっ、ほ、ラストスパートなのん!」ギュルルルルル

御坂妹「! な、なんですか、あの華麗なるフォームは!? とミサカは驚きを隠せません」

「つっこみを隠せないの間違いじゃなくて?」

れんげ「このターンからの――」

れんげ「決まったのん!」ビシッ

御坂妹「ぶ、ブラボー!」ワー!

小鞠「……やっぱりミサカさんって少し変わってるよね」

蛍「そ、そうかもしれませんね……」

小鞠「――でも」


御坂妹「れ、れんちょん! 是非ともその技をミサカにも教えて下さい! とミサカはお願いします」

れんげ「修行は厳しいのん。けれどみっちょんなら出来ると思うん!」

御坂妹「れんちょん……いえ、師匠!」ガシッ

れんげ「なのん」ガシッ

小鞠「……なんか、安心するね」

蛍「……そうですね、ふふっ」





375: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 22:41:13.32 ID:kuUYle8+0



このみ「はいはーい、スポ根もいいけど、早くハンコ押そうねー」


雪子「……で、例によって私が押してる訳だけど……はい、蛍ちゃん」

蛍「あ、ありがとうございます!」

雪子「かずちゃんはやっぱり?」ポコンッ

れんげ「ねぇねぇはまだ夢の中なん」

雪子「まったくかずちゃんは……もっかい言った方がいいかもしれないわね」

御坂妹「申し訳ありません、昨日はミサカたちの為にいつも以上に体力を使ってしまったのだと思います、とミサカはすかさずフォローを入れます」

雪子「あ、あなたが都会から来た子なのよね? えーと、ミサカさん? でいいの?」

御坂妹「はい、正式名称はミサカ10032号です。初めまして、とミサカは自己紹介をします」





376: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 22:42:22.61 ID:kuUYle8+0


雪子「(10032号……?)こちらこそ初めまして、わたしはそこの越谷兄弟の母です。都会から来たって聞いてどんな子かと思ったけど、蛍ちゃんと同じで礼儀正しいいい子じゃないの」

御坂妹「ありがとうございます。まあもう一人のもやしは凶悪な面とひねくれた性格に付き、お母様にはお見せ出来ない人間ですが、とミサカは彼がここに居ないのをいい事に好き放題言います」

雪子「あ、二人で来たんよね?」

夏海「そういやあーくんは?」

御坂妹「残念ながら彼は低血圧につき、朝は非情に弱い存在なのです。きっと生涯ラジオ体操には出る事は叶わないでしょう、とミサカは冷静に説明します」

小鞠「まあ無理に起こすのもよくないしねー」

夏海「そうそう、遊びは昼からが本番だし!」

雪子「な~つ~み~? 宿題はどうし――あっ、何逃げてんのあんたは!」

夏海「朝から説教とかマジ勘弁! ウチは一足先にれんちょん家に避難させて貰います!」





377: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 22:43:46.60 ID:kuUYle8+0



れんげ「おおぅ、なっつんは風になったのんな……」

雪子「ちょ、夏海ー! ったく、あの子は本当に……」

このみ「まぁまぁ、ちゃんと午後にはみんなで手伝って終わらせますから」

雪子「助かるけど、あんまり甘やかさないでね。あの子結局他人を当てにし過ぎる所あるから……」

このみ「大丈夫ですよ、そこのところはビシビシやるので」

雪子「んー……だといいけど……。あんたたちは、朝ご飯どうするの? 夏海が逃げなければ今日はウチでって思ったんだけど」

ひかげ「あー、ウチの方で大丈夫ですよ、駄菓子屋とかも居ますし」

雪子「そう……じゃ、ひかげちゃんも、悪いけどよろしくね。卓も小鞠も、あまり迷惑かけるんじゃないよ!」

卓「」コクッ

小鞠「はーい」

ひかげ「ういーす」

雪子「じゃあ、ミサカちゃんも、楽しんでね。と言っても面白い場所なんてそう無いと思うけど、まあゆっくりしていって」





378: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 22:45:28.71 ID:kuUYle8+0




…………


れんげ「ただいまなーん」ガラッ

楓「お、れんげたちも戻ったか」

夏海「……ね、姉ちゃん、母ちゃんどうだった?」

小鞠「震えるくらいなら逃げなきゃいいのに……ちゃんと勉強もしなさいよって」

夏海「それならそこまで怒ってないかな、良かったー……」

ひかげ「お、駄菓子屋朝ご飯の支度までしてくれたの。気が利いてるじゃーん」

楓「こんぐらいはな。センパイまだ寝てるし」

れんげ「じゃあそろそろ起こしてくるーん」

御坂妹「ではミサカもあーくんを叩き起こして来ますか、と腕をドンキーコングのようにぐるぐる降ります」

ひかげ「いやいや、何をする気だよ」

このみ「じゃ、こっちは朝ご飯の準備してるから、よろしくねー」






379: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 22:47:10.48 ID:kuUYle8+0


…………


一方通行「ねみィ……」

一穂「あーくんはウチ以上に朝弱いんだねー」

楓「センパイも一時間近く布団の中で粘ってましたよね」

一穂「楓くん、生徒の前でウチの信用下げるようなこと言わないでくれるかな」

れんげ「もうそれ皆に十回以上言ってることだから心配ないのん」

一穂「えっ……マジで?」

御坂妹「ほら、しゃきっとせい、これだから若いモンは……とミサカはおじいちゃんのようにあーくんを叱ります」

夏海「あーくん、敗戦後のボクサーみたいにフラフラだね」

御坂妹「ほれ、カフェイン入れてやるから口開けろ、とミサカは遠慮容赦なくあーくんの口にコーヒーを流し込みます」

一方通行「」ゴボゴボ

御坂妹「まだ入れた方がいいですかね。それイッキ、イッキ♪」

一方通行「――ぶはァ! なにすンだコラァ!」





380: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 22:48:28.52 ID:kuUYle8+0



御坂妹「よし、復活しましたね、とミサカは己の手腕に惚れ惚れします」

れんげ「あーくん、お早うなーん!」

一方通行「あ、あァ……そうか、もう朝か」

御坂妹「ほれ、目が覚めた所でちょっくら顔洗って来い、とミサカはまたも鬼軍曹の如くあーくんに蹴りを入れます」ゲシゲシ

一方通行「オマエも朝から絶好調ですねェ!? 少しは杖付きを労れよォ!」

このみ「あはは、ホントに二人って仲いいねー」

一方通行「いや、オマエ眼鏡掛けたほうがいいンじゃねェか?」

夏海「いやいや、ケンカするほど仲がいいって言うし」

小鞠「うん、なんかミサカさんも一方通行さんもお互いに理解し合ってるみたいな感じがするね」

一方通行「…………」

小鞠「? どうしたの?」





381: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 22:49:57.41 ID:kuUYle8+0



一方通行「……いや、まァいいわ。悪ィけど、洗面所借りさせてくれ」

ひかげ「あいよー、好きに使って」

蛍「一方通行さん、どうしたんでしょうか……?」

御坂妹「……いえ、照れているだけですよ、ミサカは相変わらずのツンデレなあーくんだな、と嘆息します」

ひかげ「おっと、飲み物出さなくちゃな」

御坂妹「あ、でしたらミサカが取って来ます、と席を立ちます」

ひかげ「お客さんだからいいのに」

御坂妹「いえいえ、お客であるからこそ率先して動きたいのです」

一穂「一人じゃ無理だね。ウチはコップ持って来るよ」






382: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 22:51:00.50 ID:kuUYle8+0




一穂「みっちょんは冷蔵庫の麦茶持っててもらえるかな?」

御坂妹「了解です、これですね」

一穂「そそ、それそれ」

御坂妹「…………」

一穂「? どしたのみっちょん」

御坂妹「……ミサカたちは、理解し合えてるように見えましたか?」

一穂「……まだ会って、一日しか経ってない身が言うのもなんだけどさ。傍から見ても、凄く仲が良さそうにみえるよ、二人は」

御坂妹「……そうですか」

一穂「ん、仲がいいことは勿論いいこと。じゃ、先持ってくよー」







383: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 22:52:22.06 ID:kuUYle8+0





御坂妹「……ミサカ達は……周りから、そのように見えるのですね」

御坂妹「かつては、殺し合い……いえ、一方的に殺されるだけの関係だったミサカ達が、今は、そのように……」

御坂妹「不思議……ですね。……けど」


御坂妹「……何故だがそのことに、胸が温かくなる思いです、とミサカは一人微笑みます」



御坂妹「麦茶持って来ましたー」

夏海「おー、みちょんありがとねー!」

れんげ「あーくん、こっち座るーん!」

一方通行「あァ、悪ィな」

一穂「んじゃ、全員揃った所で」



「いただきまーす!」



御坂妹「と、ミサカは今日も両手を会わせます」



まだ続きますよ、とミサカは予告しておきます。





384: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/08(水) 22:54:33.33 ID:561NuOrTo

まだ600レス以上あるしな!
ひとまず乙




403: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/05(水) 23:44:22.26 ID:0vdp0MZ90


…………


14444「さて、二日目が始まりましたが、一日目終了から随分間が空いてしまったのでは? とミサカは心配します」

13576「確かにそうですね、これでは折角の数少ない読んでくれている方々も内容を忘れてしまっているかもしれません、とミサカも同調します」

10039「では、ここは一つ、今までの流れのおさらいと行きますか? とミサカは提案します」

12507「なるほど、俗に言うあらすじと言うヤツですか、とミサカはワクワクします」

19090「では、軽くこれまでのあらすじを紹介しましょう、とミサカは台本を開きます」





404: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/05(水) 23:45:43.04 ID:0vdp0MZ90



10090「このSSは俗に言う田舎へ泊まろうと言うヤツです。とある田舎に済む宮内一家とそのご近所の方々と和気あいあいな、のんのんびよりを楽しむほのぼのSSとなっております」

12020「一日目は色々なことがありましたね。ほたるんの儚くも驚愕の過去には全田舎が息を呑みました」

19090「宮内先生の特技にも驚かされましたね。まさか暴走した一方通行と互角以上に戦える存在だったとは。細目は強い、二次元界の常識です」

10033「それになんと言っても駄菓子屋の正体には肝が冷えましたね。地下にあのような設備を持っていると誰が思ったでしょうか?」

19989「混乱、焦燥――混沌を極める戦いの中、果たして一方通行とミサカ10032号は千年の呪いを見事打ち破ることが出来るのでしょうか!?」


19090「あれ、こんな話だったっけ? と思った方々は1レス目より是非読み直してみて下さいね、とミサカはこれにてあらすじを終えます」

16589「ご苦労様でした、とミサカはねぎらいの言葉をかけます」


御坂妹「では、そんなこんなで、久しぶりの再開ですね、とミサカは本編に戻ります」





406: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/05(水) 23:47:32.97 ID:0vdp0MZ90



…………



夏海「ごちそーさまでした!」

一穂「はい、おそまつさま」

夏海「じゃあ今日はなにしよっか?」

このみ「早速遊ぶことを考えてるのー? 宿題はいいのかな?」

夏海「うっ……そのことは勘弁して下さい……」

御坂妹「まぁまぁ、ミサカたちも手伝いますから頑張って終わらせましょう、とミサカは励まします」

夏海「みっちょんまじ天使!」

小鞠「あんまり甘やかさないでねー、毎年こうなんだから」





407: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/05(水) 23:48:55.63 ID:0vdp0MZ90



蛍「じゃあ、今日は先に嫌なことを終わらせちゃいましょうか? その方が楽しく遊べると思いますし」

ひかげ「そーだなー、夏海の場合は餌を前に落としといた方が早く走りそうだもんな」ケラケラ

夏海「ウチのこと犬か何かと思ってんの、ひか姉は!」

楓「犬の方がまだ物覚えが良さそうだが」

夏海「ぐぬぬ……」

このみ「ほらほら、悔しかったら早く終わらせよーねー」

一方通行「そうだな、付き合ってやるから教材持ってこい」

夏海「うっ……やっぱりそうなるか……。あー、そう! 今、ちょっと母ちゃんと会うのはまずいし、宿題は午後にし――」

卓「」スッ」





408: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/05(水) 23:51:04.94 ID:0vdp0MZ90


夏海「兄ちゃんそれは!?」

このみ「こんなこともあろうかとメガネくんには夏海ちゃんの宿題全部持って来てもらってるよー」

夏海「あ……あ……」

一穂「話は決まったみたいだねー、じゃ、頑張りな」ポン

れんげ「なっつん、頑張るのん!」グッ

夏海「いやじゃー!」





409: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/05(水) 23:52:12.93 ID:0vdp0MZ90



~宿題タイムなのん~

夏海「あーっ! 分からない!」

一方通行「早速か」

夏海「もー、なんでこの問題こんなに難しいのー? かずっちゃん、答え教えてよー!」

蛍「あ、先生なら駄菓子屋さんと一緒に出かけましたよ。取って来るものがあるとか」

小鞠「このみちゃんもひか姉もお兄ちゃんも付いてったみたいだけどなんだろうね?」

れんげ「のっ、のっ」カキカキ

蛍「わぁー、れんちゃんやっぱり上手いねー」

一方通行「こっちはこっちで平和だな」





410: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/05(水) 23:54:04.58 ID:0vdp0MZ90



蛍「あ、昨日のこと、日記帳に付けてるんです」

れんげ「中々にエキサイティングな一日だったのん、書くこといっぱいなんなー」

小鞠「二人とも偉いねー、夏海なんか小学校の頃それ三日で飽きてたよ」

れんげ「継続は力なりけり……」

一方通行「ま、ガキの頃の宿題なんてそンなもンだろ」

御坂妹「おや、あなたにもそんな頃が?」

一方通行「……さァな」

夏海「う~、じゃあみっちょんヘルプ!」

御坂妹「よしきた! とミサカはすかさず推参します」シュバッ

夏海「ここなんだけどさー」

御坂妹「ふむふむ、なるほど、数学ですか。ここはこうしてですね」





411: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/05(水) 23:55:31.00 ID:0vdp0MZ90



夏海「おおっ! すごい、なんとなく分かる気がする!」

小鞠「へー、ミサカさんって頭もいいんだね」

一方通行(まァ第三位の遺伝子に加えて学習装置で基本的な知識は入ってるからなァ)

一方通行「しかし結構な量だなオイ」

小鞠「夏海は最後の最後まで貯めるからねー……最後の一週間で家族巻き込んで終わらせるんだよ。絶対一日やそこらで終わらないでしょ」

一方通行「ったく、仕方ねェなァ。オイ、オマエの苦手範囲理解しとくから答案とかよこせ」

夏海「い、いやいや、そこまでしてもらわなくても!」

一方通行「何言ってンだ。宿題ってのは終わらせる為にやるンじゃねェ。身につける為にやるもンだろォが。オマエが理解しなくちゃ意味ねェンだよ」

御坂妹「おおぅ、あーくんがまともなこと言ってると超常現象を見ているかのような錯覚に陥りますね、とミサカは驚きます」

一方通行「オマエあとで殴るからな」





412: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/05(水) 23:56:21.58 ID:0vdp0MZ90



夏海「い、いやー、ウチ全部が苦手でさぁ……そ、それに答案用紙は流石に兄ちゃんも持って来ないと――」

小鞠「あ、ちゃんと持って来てくれてるね」

夏海「兄ちゃんのアホーッ!」

一方通行「よし、よこせ」

夏海「あっ、ちょっ!」

一方通行「どれ、一体――……なンだコレ」

小鞠「ね、酷いですよね」

一方通行「……それ以前の問題だろ」





413: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/05(水) 23:57:11.12 ID:0vdp0MZ90



夏海「あ、あはははー……」ダラダラ

一方通行「オィ、夏海よォ……」

夏海「あ、あーくん、ちょっと落ち着いて。ね?」

一方通行「答えに『ごぼう』とか『わかりません』とか書く奴が居るかァァァ!」

夏海「ひぃいいい!」

一方通行「ていうか0点てオイ! 現実にンな点数取る奴初めてみたぞ!」

れんげ「ものの見事な円をかいておりますのん」






414: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/05(水) 23:57:45.76 ID:0vdp0MZ90



…………

307:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12222

これはひどいwww

308:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13456

0点って二次元の産物じゃなかったんだな……

309:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11256

これはちょっと同情出来ないww

310:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 16542

何と言う珍解答
こいつ……出来るッ!

311:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14889

と、まあ冗談はさておき、なっつんの為にも俺らでなんとかしてやんねーとな
昨日はかなり世話になってるんだし





415: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/05(水) 23:58:41.89 ID:0vdp0MZ90



312:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14465

おお、流石は姐御

313:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090

姐御の言う通りだな
なんて言うか、なっつんは昨日10032号に一番気を使ってくれた気がするし

314:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 16723

思い返せば一番こっちに話題を振ってくれたし、自然に会話に溶け込めるようにしてくれてたな

315:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15846

おおぅ、確かに過去ログ見るとなっつんがいかにこちらに気を使ってくれていたか分かる……

316:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13365

そこに気付くとは……やはり天才か

317:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11111

と……なると、

318:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12589

ああ、もれらの知識をフル動員!
MNW本領発揮だぜ!





416: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/05(水) 23:59:17.37 ID:0vdp0MZ90



319:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15486

しかしもれらの基本知識は学習装置で基本統一なので意味は無かった

320:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020

Oh……盲点だったな

321:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10338

うわぁ、めっちゃ力になりたいのにマジ残念だわ~、ホント残念だわ~

322:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 16985

>>321 ミサワうぜえwww

323:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020

と言う訳で10032号後は任せた! (`・ω・´)ノ

324:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032

お前ら帰ったらボコすからな







417: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/06(木) 00:04:38.16 ID:tW07ZDgw0



…………



御坂妹「」パキン

御坂妹「MNWの連中は役立たずだと今改めて再認識しました、とミサカは思わず鉛筆の芯を折ります」

れんげ「みっちょん、鉛筆けずりはこちらなん」スッ

御坂妹「ありがとうございます」シャリシャリ

一方通行「何をしたら0点なんて取れるンだよ、逆に感心するわ……」

夏海「……答えを書く為のえんぴつ、80円」スッ

夏海「過ちを正す消しゴム、100円」スッ

夏海「二つの神器で挑んだテスト――プライスレス」

一方通行「やかましいわァ!」




418: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/06(木) 00:05:54.92 ID:tW07ZDgw0



蛍「ま、まあ確かに、この解答は流石に……」

小鞠「蛍もそう思うでしょー? もっと言ってやって」

夏海「だ、だって分からなかったんだもん……いや、せめて埋めようとした心意気を評価して欲しいと思います!」

一方通行「あのなァ……確かに答えを埋めることは大事だ。だがな、明らかに間違いなこンなふざけた解答なら正直書かねえほうがマシだっつの。オマエとあの教師は家族みてェな付き合いしてるから許されてンのかもしれねェが、普通の学校行ってたら点数以上に成績下げられンぞ」

夏海「うー……反省してます」

小鞠「そのことでお母さんにも3時間説教くらったからねー」

一方通行「ったく……。まァこれ以上言ってもやる気が落ちるだけだからなァ……。とりあえずオマエは勉強ってとこに真面目に向き合う所から教えなくちゃなンねェみてェだな……」

夏海「えー、ウチってどうも真面目にやるってのが苦手なん――」

一方通行「」ギロリ

夏海「すみません真面目にやります」





419: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/06(木) 00:07:20.04 ID:tW07ZDgw0



一方通行「分かればいい」

小鞠(こっわぁー……)

蛍(い、一瞬只者じゃ無い気を感じましたね……)

夏海「ああー……、でもこの量一日で出来るのかなー」

れんげ「……なっつん」ポン

夏海「ん?」

れんげ「諦めたら、そこで試合終了なんよ?」

夏海「れんちょん……先生……!」








420: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/06(木) 00:08:17.76 ID:tW07ZDgw0





夏海「ウチ、遊びがしたいです!」

 パコーン!

一方通行「オラ、始めんぞ」

夏海「」ピヨピヨ

小鞠「懲りない奴……いっそ清々しいね」

蛍「で、でもそこが夏海センパイの良い所でもあると思いますよ」

御坂妹「そうですね、確かに勉強は苦手なのかもしれませんけど、昨日は……とても、助けて貰いましたから」

小鞠「……ま、しょうがない。今日くらいは姉として助けてやるか!」

れんげ「お勉強、はじめるのーん!」



さてさて、恩返しタイムの始まりですね。あ、まだまだ続きますよ、とミサカは再度言わせて頂きます。





421: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/06(木) 01:21:03.33 ID:b7LyFWElO





434: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:22:53.88 ID:NUrsVN8e0


…………


一方通行「……あァ、違ェよ、先にこっちの計算から始めンだ」

夏海「あー、なるなる」カキカキ

れんげ「ウチも絵日記描き終わったし何かしたいのん」

小鞠「れんげはそれ以外もう全部宿題終わってるんだよね?」

れんげ「終わってるん、こまちゃんもほたるんも終わってるん?」

小鞠「当然、大人の女性としては、夏休みギリで宿題終わらせるなんてことしないもんねー」

蛍(あああああ背伸びしてるこまセンパイ可愛い!)

御坂妹(とか思ってるんでしょうね、ほたるん……)





435: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:24:08.13 ID:NUrsVN8e0



夏海「ど、どう……?」

一方通行「……おゥ、正解だ。なンだ、やれば出来るじゃねェか」

夏海「ふ、ふっふーん! そうだよ、夏海ちゃんはやれば出来る子なんだからね!」

一方通行「じゃ、次はこっち行くぞ」つ国語ドリル

夏海「」

夏海「ちょ、ちょっとあーくん、流石に勘弁……」

御坂妹「ほほぅ、国語ですか、とミサカは興味津々にドリルを覗き込みます」

小鞠「あれ、ミサカさんの所ではこういうの使ってないの?」

御坂妹「いえ、ミサカは正規の生徒では無いため通常の教育は――モガっ」





436: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:25:09.32 ID:NUrsVN8e0



一方通行「ややこしくなること言うンじゃねェよ!」

小鞠「?」

一方通行「……まァ、ちょっとコイツは身体が弱くてなァ、昔はあンま学校行って無かったンだわ」

一方通行(ってことにしとけ)ヒソヒソ

御坂妹(しょうがないですね、とミサカはしぶしぶ了承します)ヒソヒソ

小鞠「そっかー…だから昨日はあんなに楽しそうにしてくれてたんだね」

御坂妹「ええ、ミサカにとっては全てが新鮮な出来事でしたから」

小鞠「もっと、色々なこと経験させてあげたいね。こんな田舎じゃ、何が出来るかホント分からないけどさ」

夏海「そーだよねー、ここって無駄に広いことと、人口少ないこと暗いしか誇れることないし」

小鞠「むしろそこは誇って良い所じゃないでしょ……」





437: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:26:34.48 ID:NUrsVN8e0



蛍「で、でも空気とかは美味しいですし、景色もすごく綺麗ですよ!」

小鞠「あはは、フォローありがと、蛍。でも、何かしてあげたいよね、折角来てくれたんだし……」

一方通行「まァ、あンま深く考えなくていい。昨日は散々世話になったし、それだけでも十分なもンだ。それより、オマエはこっちに集中しろ」

夏海「はーい……ってもウチこういうの苦手なんだよねー……」

御坂妹「なるほど、このように教科書に載っている小説や随筆からの出題と言うわけですか」

夏海「主人公の隠された気持ちとか知らないっての! 作者が何を意図していたとかさー! 締め切りやべー! とかそれが一番確率高いでしょ!?」

一方通行「世の物書き全員を敵に回しそうな発言だな」

小鞠「全く……えーとね、こういうのは、まず登場人物を整理するの。どっかに小さくでもいいから登場人物を記して、誰がどんな役割かって言うものを理解しておくんだよ」

夏海「えーと……これは、父、母、姉、主人公の四人……かな?」

小鞠「それに夏海っていつも国語のテストって最後の方まで解答出来てないじゃん? 本分をしっかり読み過ぎなんだよ」





438: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:28:15.12 ID:NUrsVN8e0



夏海「えー! だって読まないと答え見つけられないじゃん!」

小鞠「あのねぇ……国語の問題はまず問題文を見るの。そうしたらそこにどの部分から~って書いてるのが多いから、その周りから探すのが一番早いの。全部なんか読む必要ないんだよ」

夏海「……おぉ! 確かに書いてある! 姉ちゃんすごい!」

御坂妹「なるほど、そのように解答するのが手っ取り早いのですね、とミサカは感心します」

蛍「センパイ、かっこいいです……!」

れんげ「先生みたいなのん」

小鞠「え、そ、そう? ま、まあ仮にも去年やった問題だし? これぐらい楽勝ってゆーか」

一方通行「ンじゃ、そっちは任せて大丈夫だな」

御坂妹「おや、あーくんどちらへ?」

一方通行「自販機までコーヒー買いに行ってくンだよ。朝はオマエに拷問まがいの飲まされ方したせいで碌に味も分かンなかったしな」





439: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:29:48.24 ID:NUrsVN8e0



蛍「あ、一方通行さんは杖付いてますし、それぐらいなら私が……」

一方通行「男が年下のガキにパシリさせられる訳ねェだろォが。それぐらい分かれ」

蛍「あっ……えと、すいません」

御坂妹「謝る必要はありませんよ、ほたるん。あーくんはチャチなプライドを守るのに必死なだけです」

一方通行「あァそうですよ。夏海は俺が出かけてる間にもサボるンじゃねェぞ」ガラガラ

夏海「う……はーい……」

御坂妹「なっつん、ファイトです。ミサカたちが全力でフォローしますから」

蛍「――あ!」

小鞠「? どうしたの、蛍」

蛍「あの、これ……」

御坂妹「はぁ……あのもやし、こういう所ドジですね、とミサカは呆れ果てます」




440: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:31:33.24 ID:NUrsVN8e0


…………


一方通行「いい天気だなァオイ。……まァアスファルトじゃねェ分向こうよりマシか」

一方通行「まだ丸一日以上居る訳だからなァ……買い溜めしておくか……」ゴソゴソ

一方通行「…………」ゴソゴソ

一方通行「…………」バッ


一方通行「……ねェ」

一方通行「オィオィマジかァ……。財布忘れるとか三下じゃねェンだからよォ……」


一方通行「……杖付きの身には地味にキツい距離だよなァ……」


一方通行「…………」


一方通行「………クッ、おっ行ける……かァ?」ゴソゴソ

一方通行「…………お、以外とあるもンだな」

一方通行「まァ、あいつらが居なくて助かったな。まさかこの俺が――」





441: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:32:40.88 ID:NUrsVN8e0



御坂妹「…………」

一方通行「」

御坂妹「…………」フイッ

一方通行「オイ」

御坂妹「何でしょう、ミサカは何も見ていませんよ、と思わず視線をそらします」

一方通行「待て、いや、マジで」


御坂妹「いえいえ、まさかあの学園都市第一位、世界最強を誇る一方通行が、自販機の下の小銭を探している所なんて――全然見ていませんから、ハイ」

一方通行「しっかり見てンじゃねェかァアアアアア!」

御坂妹「今の光景は白昼夢と思うことにします、とミサカは頑に目を合わせようとしません」

一方通行「待て待て待てェェェェ! 話すまでもねェがな、俺は杖付きだからこの距離を往復するのは――」





442: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:34:33.73 ID:NUrsVN8e0



御坂妹「それ以上言わないで下さい。ミサカも出来ればあなたのその姿は見たく無かったのです、と思わず本音をぶちまけます」

一方通行「……ッ」

一方通行「……あァ、悪かった」

御坂妹「……一方通行、あなたは最強の能力者です。それはあなたに守られているミサカ達にとっても、誇るべきことなのです。安心すべきことなのです」

一方通行「……そうだな」

御坂妹「だからこそ……そのあなたが……財布を忘れたからと言って……」プルプル

一方通行「…………」


御坂妹「じ、自販機の下漁ってるとかマジ笑えねぇー! とあっもう駄目だミサカは最早限界ですwwwww」プギャー

一方通行「てめェしっかり笑ってンじゃねェかァァアアアアア!」






443: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:36:18.84 ID:NUrsVN8e0



一方通行「ですよねェ! オマエそう言う風にしんみり見せといてとんだ爆弾最後に投げて来る奴ですもンねェ!? だろうと思ったよォ!」

御坂妹「おやおやいいのですか、あーくん。今のこの映像、ミサカの意思一つで全世界に散らばるミサカ達に同時生中継出来てしまうのですよ?」

一方通行「…………」

御坂妹「あの学園都市第一位が、財布を忘れたからと言って自販機の下を漁る動画をwwww」

一方通行「二度言うンじゃねェよ!」

御坂妹「…………」スッ ←こめかみに指を当てている

一方通行「いや、マジで勘弁してくンない? いや、ホントに」

御坂妹「どーしよっかなー、とミサカはワザとらしく鼻歌をふんふふーん」

一方通行「分かった分かった分かりましたよ! 何が望みだァ!」

御坂妹「えー? ミサカにそれ言わせちゃう? 言わせちゃうんですかぁ? とミサカはこの上なくイラつくであろう仕草でレッツダンス」

一方通行(耐えろ……耐えろ俺……!)プルプル

御坂妹「ま、ここ付いたときからずっと感覚共有オンにしてるんで関係ないですけどね、とミサカはこのタイミングでネタばらし」





444: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:37:15.24 ID:NUrsVN8e0



一方通行「…………」

一方通行「……え?」

御坂妹「現在生放送中です」

一方通行「…………」

一方通行「ああああああああああァァァァ!?」

御坂妹「嘘ですよ」

一方通行「ああ……あァ!?」

御坂妹「さっきからやかましいですね、発情期かよ、ミサカはドン引きします」

一方通行「うるっせェ! え、何、どっちがホントなンだよ!」

御坂妹「だから流してませんよ、ちょうど今、トイレに言っていたので感覚切っていたんですよ、とミサカは気休めを言います」

一方通行「…………」





445: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:38:13.84 ID:NUrsVN8e0



御坂妹「ホントにホントですよ。……ま、ミサカだけが弱みを握っている方が旨味がありそうなので、とミサカはぺろりと舌を出します」

一方通行「はァ……。心臓止まりそうになっただろォが……」

御坂妹「大袈裟ですね、ほら、財布です」

一方通行「あァ、ありがとよ……」

御坂妹「ミサカはオレンジジュースを所望します」

一方通行「ホラよ」ポイッ

一方通行「ついでにアイツらのも買っておくか」ガコンガコンガコン

一方通行「おっと、コーヒー買い溜めしとかねェとな」ガコンガコンガコンガコンガコンガコンガコンガコンガコンガコンガコンガコン

御坂妹「……コーヒー何本買う気だよコイツ、とやはりミサカはドン引きします」






446: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:39:22.41 ID:NUrsVN8e0


…………


御坂妹「ただいま帰りました、とミサカは華麗に帰還スライディング!」

一方通行「最早コイツの頭の中に遠慮の二文字は存在しねェな」

小鞠「お帰りなさーい。財布は無事に届けられたみたいだね」

れんげ「みっちょんが慌てて届けに行ったんなー」

一方通行「あまり思い出させないでくれ……」

御坂妹「こちらはあーくんよりの差し入れです」スッ

小鞠「わっ、凄い沢山……いいの?」

一方通行「人数分買おうと考えると結構な量になったからなァ、好きなの取れ」

御坂妹「つっても殆どあなたのコーヒーですけどね」




447: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:41:01.40 ID:NUrsVN8e0



夏海「あー、ありがとあーくん! 生き返るわー!」

蛍「あ、ありがとうございます、じゃあ、お茶貰いますね」

小鞠「わ、私は大人だしブラックコーヒーを……」プルプル

一方通行「それは俺のだからこっちにしろ」つカフェオレ

小鞠「そ、そうですね! たまにはそう言うのもいいかもと思ってたし!」

れんげ「例によってウチは昆布茶を頂くのん」

一方通行「で、少しは進んだか?」

夏海「んー……まあ、あと少し、かな?」

一方通行「目を見て言えよ」

小鞠「まあ夏海にしちゃ頑張った方だね。去年だったら1ページ進んでればいいほうだもん。今年は二人が来てくれたおかげかな?」





448: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:42:07.98 ID:NUrsVN8e0



夏海「で、でももう限界が近いんですけどウチ……」

一方通行「まァかれこれ二時間半くらいか……もう昼時だな」


一穂「お、以外にもしっかりやっとるみたいだねー」ガラッ

れんげ「ねぇねぇ、帰って来たのん?」

一穂「ん、準備が出来たからね。あーくん、夏海はどう?」

一方通行「ま、そこそこ真面目にやってたみてェだけどな」

一穂「うむうむ、あーくんがそう言うならよかろう」

蛍「何かあるんですか?」

一穂「うん、まあ細かい話は後に。表に車止めてあるから全員乗っちゃってー」





449: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:43:02.59 ID:NUrsVN8e0



れんげ「お出かけですのん?」

一穂「そそ、だからちゃちゃっと準備してねー」

れんげ「……どこに行くのん?」

一穂「……いい質問だね、れんちょん。――川だ!」

れんげ「川!?」

一穂「そう、川!」

御坂妹「Oh!River!」

一方通行「だからなンで英語なンだっての」

れんげ「リバーなのーん!」


もうすぐお昼時ですし……これはまた何か美食の予感がしますね。
お昼ご飯へと続きますよ、とミサカはヨダレを拭きつつ予告します。




453: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 17:32:13.79 ID:pjcWcahdO

あーくんが自販機の下を漁る動画とかレアってレベルじゃねーぞっ!



454: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/13(木) 22:50:25.56 ID:CbKN4XIr0


その動画ください




455: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 23:01:44.22 ID:sCJNfEDDo

ここがMNWだったのか…



457: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/18(火) 19:57:04.86 ID:hc+hpxvCO

俺たちがミサカだ



473: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:09:13.38 ID:JRHLHeH40



~川なのん~


御坂妹「……と言う訳で、ミサカたち一行は車に乗られ数十分、キラキラと輝く水の流れが美しい、渓流へと来ております、とミサカはネットワークの連中に解説します」

夏海「おおー! と言うことはかず姉!」

一穂「察しがいいようだね、夏海くん」

一方通行「あァー、つまり、アレか?」

小鞠「アレかぁ……」

れんげ「アレ、なんな」

御坂妹「アレ、ですか?」





474: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:10:59.82 ID:JRHLHeH40



このみ「お、みんな来たね、じゃ、こちらの道具をどうぞー」スッ

御坂妹「こ、この道具は!」

このみ「そう、今日のお昼ご飯はここで釣った魚になります!」

御坂妹「な、なんと! ミサカは今日、フィッシングに入門してしまう訳ですか!? とミサカは興奮を隠せません」

楓「そういうことだ。じゃ、釣り竿持ってこっち来い」

小鞠「あ、駄菓子屋。もしかして、みんなで先に準備してたの?」

楓「ああ、お前らが釣ったらすぐにメシだ」

このみ「ちなみに私たちがもう自分の分釣っちゃってるから、夏海ちゃんたちのご飯は自分次第だよー」

小鞠「えっ」

夏海「ふふん、夏海ちゃんの釣りスキル舐めないで欲しいね!」

御坂妹「なるほど、既に弱肉強食の戦いは始まっていると言うことですか、とミサカは燃えて来ます」

小鞠「えっ、えっ、ホントに釣れないとご飯ないの?」





475: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:12:53.32 ID:JRHLHeH40



れんげ「ついにウチの本気を出す時が来たみたいなん」

一方通行「やれやれ、川って時点で予想はしてたがな」

楓「れんげと二人の分くらいはあるから、あんま無理はしなくていいぞ」

一方通行「舐めンな。釣りくれェ楽勝だ。杖付いてても出来るっつゥの」

このみ「じゃ、私たちは向こうで火を起こして来るかね」

一穂「そだね。こっちの子たちが釣れて来たら声描けるから、ひかげとご飯でも炊いといて」

このみ「りょうかーい。ほら、メガネくん行くよー」

卓「」ズルズル

楓「エサはここに置いとくからな」

小鞠「む、虫じゃないよね?」

楓「虫でも良かったんだが、今回は初心者用にイクラ用意しといたから安心しろ」

小鞠・蛍((よかったー……))





476: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:14:23.94 ID:JRHLHeH40



夏海「虫ぐらいでビビるなんて姉ちゃんもお子様だねー。ホントは現地調達の川虫が一番なのに」

小鞠「う、うっさい!」

夏海「じゃ、ウチは早速釣ろうかね。エサ貰うよー」

御坂妹「なるほど、この釣り針の先端にイクラを刺すのですか……と、ミサカは興味津々に覗き込みます」

夏海「そそ、ここに二、三個ね。……みっちょん、ヨダレ垂れてるよ?」

御坂妹「おっと高級食材につい、とミサカはテヘペロします」テヘペロ

一方通行「どっかの暴食シスターかオマエは」

夏海「ま、分からないことあったら何でも聞いてよ! なんだって夏海ちゃんは釣りが超得意だかんね!」

御坂妹「では、少し見学してもよろしいですか? とミサカは訊ねます」

蛍「じゃ、じゃあ私も見させてもらってもいいですか?」




477: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:15:21.00 ID:JRHLHeH40



小鞠(一発で覚えて……何としても年上の威厳を……)ブツブツ

夏海「さてさて、ポイントは――そこだっ!」ポイッ

一方通行(……お、その位置はすぐに来るなァ)

夏海「よっ……! 来たっ!」

小鞠「えっ! もう!?」

夏海「ファイトー、いっ、ぱーっつ!」

れんげ「おおっ! 大きいのん!」

夏海「イワナ、とったどー!」

一方通行「ほォ、見事なもンだな」

楓「口だけじゃないみたいだな。じゃ、夏海。釣りはお前が中心になってやれ」

夏海「おっけ! どんどん釣るよ!」





478: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:16:30.65 ID:JRHLHeH40



一方通行「しかしイワナなんて魚釣れるもンなンだな。天然のは釣りにきィって聞いてたンだが」

一穂「ま、ここは他の釣り人が居ない分、数は多くいるしね。シーズンちょっこし過ぎてても割と沢山居る方なんだよ」

小鞠「むむむ……わ、私だって釣るし! 行くよ、蛍!」ダッ

蛍「は、はい、センパイ!」


一穂「……まああんな風に走ると一斉に逃げてくけどね」

一方通行「成る程な。じゃ、俺もぼちぼち行くかァ」

一穂「お、あーくんやる気だね。身体は支えなくて平気かい?」

一方通行「こンなンは投げるタイミングと場所だろォが。誰かに支えて貰うまででもねェよ」





479: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:18:14.55 ID:JRHLHeH40



一方通行(投げる場所はこの位置でいいな。後は照準を合わせて……こンなもンか)ヒュッ

れんげ「おお、美しい弧を描いてるのん!」

楓「ほお」

一方通行「うし、来たな」

れんげ「す、凄いのん! すぐに掛かったん!」

夏海「へぇ、あーくんホント器用だねー」

御坂妹「むぅ……とミサカは対抗意識を燃やします。なっつん! ここはミサカに是非ともその秘技を伝授して下さい! とミサカは意気込みます」

夏海「おうけい、みっちょん! ウチに掛かれば、あーくんなんてちょちょいのちょいさ! 一緒にぎゃふんと言わせてやろうぜ!」

御坂妹「おお! 頼もしいです、なっつん!」






480: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:20:39.35 ID:JRHLHeH40




小鞠「今時ぎゃふんなんて言わないでしょ……」

蛍「でも、二人とも本当に上手いですね」

小鞠「うー……やっぱり二人みたいにすぐには掛からないか。ま、私たちはのんびり釣ろうか、ねー、蛍?」

蛍「わっ! 来た、来ましたよ! センパイ!」

小鞠「」



れんげ「む、なんか使いにくいのん……」

楓「れんげの身体には少し大きすぎたか。ま、れんげはみんなが釣った魚を――……」

れんげ「駄菓子屋……ウチにはまだ早すぎたん……?」ウルウル

楓「わ、分かった! 一緒にやってやるからそんな目で見るなって!」

れんげ「おお! 駄菓子屋が一緒にやってくれるなら百人力なんなー!」

楓「大袈裟だっての。ほら、しっかり持ってろー」




481: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:21:39.61 ID:JRHLHeH40




一穂「うんうん、みんな楽しそうでよろしいよろしい」

ひかげ「お、やってるなー。どう、順調?」

一穂「うん、夏海はもとから上手いし、あーくんも器用だしね。他のが釣れなくても、1時間くらいすれば十分だと思うよ」

ひかげ「んじゃ、先に釣った魚は軽く準備しとくかなー」

一穂「頼んだよー、ひかげ」



夏海「ほら、あそこ泳いでるの見えるでしょ? その泳いでる先の方向に……」

御坂妹「こ、こうですか?」

夏海「そそ、上流から下流に流れるようにエサを流すんだよー」




482: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:23:18.77 ID:JRHLHeH40





小鞠「ふふ、蛍、私、川に嫌われるのかなぁ……?」

蛍「せ、センパイっ、げ、元気出して下さい~!」

一方通行「なンだ、まだ掛かりもしてねェって感じだな」

蛍「あ、はい……。私は一匹釣れたんですけど……」

小鞠「ウチ……川に嫌われてるのん……?」

一方通行(方言出る程ショックかよオイ)

蛍(方言出てるセンパイもカワイイ……!)

一方通行「ったく、わかったわかった。とりあえず場所変える所からだ。さっきオマエラが走り回ったせいで魚が逃げちまってンだよ」

小鞠「えっ、そうなの!?」

一方通行「天然の魚は敏感だから、物音立てるとすぐ逃げんだとよ。オラ、もう少し上流の方行くぞ」

蛍「い、行きましょうセンパイ!」

小鞠「う、うん。そうだね! 夏海に負けてられないもん!」




483: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:24:37.53 ID:JRHLHeH40



楓「よーし、そこだ、れんげ」

れんげ「むむ……川の流れを感じるのん」

楓「……お、行けっ! 引け、れんげ!」

れんげ「のーっ!」


 バシャッ!




…………



御坂妹「むぅ……なっつんのように、上手く釣れるものではありませんね」

夏海「まあ初心者に天然は難しいからねー。ウチも昔は苦労したもんよ」

御坂妹「それもまた、釣りの醍醐味と言う訳ですか、とミサカは妙に納得します」

夏海「もう1時間くらい経ってるし、残念だけど一回切り上げようか?」

御坂妹「そうですね……ま、あーくんが釣ってる分を横取りするとしますか、とミサカは漁夫の利を狙う作戦です」





484: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:26:11.44 ID:JRHLHeH40



小鞠「あ、夏海たち来た」

夏海「どう、姉ちゃんは釣れたー?」

小鞠「ま、まあね! 私に掛かれば楽勝だよ!」

夏海「お、ホントに釣ってる。意外ー」

小鞠(ほとんど一方通行さんに竿投げて貰ってたけど……つ、釣り上げたのは私だし!)

蛍「あ、あの教えてくれてありがとうございました」ボソボソ

一方通行「礼なら掛かってくれた魚の方に言っとけ」

楓「お前達も釣り終わった感じか?」

夏海「まーぼちぼちかな」





485: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:27:15.98 ID:JRHLHeH40



れんげ「ウチも一匹だけだけど、釣れたん!」

御坂妹「ほう、これは見事なものですね、とミサカは羨ましげに見つめます」

小鞠「あれ、ミサカさん釣れなかったの?」

御坂妹「残念ながら……完全にとーしろのミサカには、ハードな戦いだったようです、とミサカは拳を悔しげに握り締めます」

一方通行「まァ合わせりゃ人数分くらいの魚はあンだろ」

御坂妹「元よりあなたの魚を奪う気でしたからノープログレムです。あーくんのものはミサカのもの、ミサカのものはミサカのものです」

一方通行「何様だオマエは……」

一穂「んじゃ、手早く捌いちゃおうか。みんなもお腹減らしてるしねー」



「「「「はーい」」」」






486: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:28:20.84 ID:JRHLHeH40




一方通行「ま、川に電流流して魚捕るみてェな真似しなかっただけ上出来だな」

御坂妹「……おお!」ポン

一方通行「頼むから『その手があったか』みたいな顔すンな、マジで」



夏海「お待たせー」

ひかげ「おせーぞ、こっちはもう完全準備OKなんだからさー」

このみ「まぁまぁ、そう焦らない焦らない」

ひかげ「じゃあ火の番交代してくれよ。地味に暑いんだよー……」

れんげ「パチパチと燃えておりますんなー」





487: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:29:34.85 ID:JRHLHeH40



楓「私らが先に釣った魚はもう料理した感じか?」

このみ「うん、あらかたね。あとはそのお魚たちを塩焼きにすれば終わりかな」

楓「んじゃ、とっとと準備するか」

小鞠「うぅ……やっぱりそうなるか……」

楓「そういうことだ。さて、昨日同様、血を見たい奴だけ前に出ろ」

れんげ「なんか殺し屋みたいな台詞なのん」

楓「命を奪うって意味では同じだからな」

れんげ「ウチ、やるのん!」

ひかげ「お、れんげ、チャレンジャーだな」





488: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:30:42.88 ID:JRHLHeH40



れんげ「目を背けるだけでは、前に進めないと知ったん」

御坂妹「ミサカも参加します、と決意を秘めた目でミサカは挙手をします」

蛍(……命を奪う。昨日、初めて知ったこと……)

蛍「わ、私もやらせて下さい!」

小鞠「蛍!?」

小鞠(後輩がやるのに……年上がやらなくてどうするの!)

小鞠「わ、私だってやる!」

夏海「この流れでやらないと言えるわけないねー……」

一方通行「んじゃ、全員でとっととやっちまうか」


れんげ「始めるのーん!」




お腹が減りましたが……食事にありつく為にはもうひと準備必要なようですね。
両手を合わせつつ、次回へと続きます、とミサカは予告を忘れません。




491: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:35:23.61 ID:r8qfZ3o20

乙!
毎回完成度高くて嬉しい




492: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:45:24.07 ID:j9IphrLkO

メシテロは次回持越ですな
お待ちしてます
おつー




494: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:43:25.89 ID:Ku13GhVd0

読んでくれている方、ありがとうございます。
また少し出来たので、次レスより更新再開します。
今回はお昼ご飯回です。




495: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:44:33.70 ID:Ku13GhVd0


楓「さて、じゃ始めるか」

夏海「前に釣った時は兄ちゃんが全部やってくれたんだよなー」

小鞠「いつの間にかね」

楓「お前達も、いつまでも卓に頼る訳に行かないだろ。あいつも来年からは高校生で、分校からは離れる訳だからな」

蛍「そう考えると寂しくなりますね……」

小鞠(そっか……お兄ちゃんが居なくなったら、今度は私が三年生……分校の中で、本当に一番年上になるんだ)

れんげ「こまちゃん、どうしたのん?」

小鞠「ん……しっかりしないとなって」

小鞠(そうだ……その時は、全部私が率先してやらないと。じゃなきゃ、蛍たちに笑われちゃうもんね!)





497: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:46:29.93 ID:Ku13GhVd0



小鞠「よし、どんとこい!」

楓「お、やる気が出て来たみたいだな」

御坂妹「何かは分かりませんが、こまちゃんにも考える所があったみたいですね、とミサカは推測します」

一方通行「大方、年上の責任でも考えてたンだろォよ。背伸びしたいガキにありがちなこった」

御坂妹「その背伸びが、人を大きくさせるのですよ。あなたも上位個体の背伸びに思うことがあるのでは? とミサカはニヤニヤしながら訊ねてみます」

一方通行「くっだらねェ。あのクソガキは背伸びした分、転び易くなるだけだっつの。ガキはガキらしく、周りに守られてりゃいいンだよ」

御坂妹「めんどくさい保護者ですね、とミサカは嘆息します」

楓「じゃ、捌き方教えるぞー」


「「「「はーい」」」」





498: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:47:27.98 ID:Ku13GhVd0



楓「……と、その前に」

小鞠「?」


 ぱん!


小鞠「あっ……」

楓「まずは、こうしなくちゃいけないんだよな」

御坂妹「……そうですね、では」

小鞠「うん、やらなくちゃね」


 ぱぱん!


「…………」






499: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:48:35.18 ID:Ku13GhVd0



楓「……よし、やるか!」


「「「「おー!」」」」


楓「まずこう軽く洗って、表面のヌメリを取る」コシコシ

小鞠「わぁ、びくびくしてる……」

楓「次に、包丁で内蔵を取るぞ」

夏海「うっ……いよいよか」

楓「ホントにいいんだな? 特に小学生たちは無理して見なくてもいいぞ?」

れんげ「目を逸らすことはしないのん」

蛍「わ、私も大丈夫です!」




500: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:49:45.23 ID:Ku13GhVd0



楓「よし。こうして、三センチくらい切り口を入れて、内蔵を取り出す……」

小鞠(いたっ! いたい! 凄くいたそう!)

夏海「ひー!」

楓「よりも、えらから黄門まで一気に腹を割いて取り出す方がいいから、今回はそうする」スパッ

小鞠「」クラッ

楓「……おい、大丈夫かー?」


…………


楓「……で、最後に串をこんな感じに刺しておしまいだ」

夏海「な、なんだろ……覚悟してたことだけど、ウチ、一気に気分が沈んで来たよ……」

小鞠「う、うん……」





501: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:50:26.95 ID:Ku13GhVd0



小鞠(で、でも、ここで私がやらなくちゃ……)

小鞠「駄菓子屋! やるから見てて!」

楓「意外だな、お前が一番か」

小鞠「お客さんに一番にやらせる訳にいかないもん! だから、ここで一番お姉さんの私がまずやらなくちゃ!」

蛍「センパイ……かっこいいです!」

楓「んじゃ、まず始めから……」






502: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:51:50.54 ID:Ku13GhVd0




……………


小鞠「ぜーっ、ぜーっ……」

蛍「せ、センパイ、大丈夫ですか……?」

小鞠「へ、平気だよ、全然平気だよ!?」

楓「みんなよく出来たな、初めてにしちゃ上出来だ」

れんげ「完成なのーん」

夏海「ふ、ふふん、まあウチに掛かればこんなもんよってね」

御坂妹「やはりミサカのスキルはオールマイティですね。サバイバルミサカから得た知識をまさかこのような所で活用することになるとは」

一方通行「ネットワーク上にゃどンな奴等が居るンだよ……」





503: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:53:20.17 ID:Ku13GhVd0



御坂妹「聞きたいですか? とミサカは邪悪な微笑みを浮かべます」ニヤリ

一方通行「いや……やっぱいいわ。聞いたら絶対後悔する気がする」

御坂妹「懸命な判断ですね、とミサカは串を火の近くえと差します、それぐさっと」

楓「あとは焼けるのを待つだけだ」

夏海「ようやくここまで来たかー!」

このみ「はーいみんなお疲れさま。こちらの椅子をどうぞー」

御坂妹「おおぅ、なんと至れり尽くせりでしょう、とミサカは感動します」

一方通行「やれやれ、やっと腰を下ろせるか……」

御坂妹「やはりもやし」

一方通行「オマエ俺が片手に何握ってるか見えてるか?」




504: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:55:00.84 ID:Ku13GhVd0


…………


小鞠「いい匂いしてきたねー」

このみ「ん、そろそろかな。じゃあ、その前にこちらをどうぞー」

御坂妹「おお、これは!」

このみ「このみちゃん特性の鮎飯でーす!」

ひかげ「いや、私と卓も手伝ってるからな!?」

小鞠「わぁ、美味しそー!」

このみ「今身を崩しちゃうからねー」

小鞠「綺麗に乗っているのに、なんだか勿体ない気もするね」

このみ「美味しく食べることが一番一番。はい、じゃあどんどん回して行ってねー」ヒョイヒョイ





505: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:56:14.33 ID:Ku13GhVd0



一穂「んじゃ、ウチからはこっちねー」

夏海「おおぅ、てんぷらじゃないですか、かず姉!」

一穂「今さっきこっちのであげたばっかだよ、揚げたてが一番美味しいからねー」

蛍「わぁ……お魚だけじゃなくて、野草とかも天ぷらにしてるんですね」

一穂「これは昨日君たちが採って来た奴と、さっきウチが採って来た奴ね」

御坂妹「なんと、お花までも天ぷらに! これはどんな味なのでしょう、とミサカは最早ヨダレを止めることは出来ません」

一方通行「いや拭けよ」





506: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:57:12.20 ID:Ku13GhVd0



楓「ん、こっちももういいみたいだな。よし、とってけー」

夏海「よーし、いただきっ!」

れんげ「おおう、熱が伝わってくるのん……。これが、燃え行く命の熱なんなー……」

一方通行「オマエホントに一年生か?」

御坂妹「哲学的ですね、とミサカは感心しつつ、自分の魚をすかさずゲットします」

小鞠「はい、蛍。熱いから気を付けてね」

蛍「ありがとうございます!」

御坂妹「はい、こちらはあなたの魚です、とミサカはあーくんに魚を手渡します」

一方通行「ああ、ありがとよ」





507: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:58:37.38 ID:Ku13GhVd0



このみ「じゃ、私たちももらおっか。はい、メガネくんこれね」

卓「」コクッ

楓「センパイ、こっちどうぞ」

一穂「お、悪いね」

このみ「ん、みんな準備は出来たみたいだね!」


一穂「じゃあ、手を合わせて」



「いただきまーす!」



れんげ「なんっ!」

御坂妹「と、ミサカは満面の笑みで言います」



一方通行「…………」

一方通行(……随分表情豊かになったよなァ、コイツらも)






508: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 17:00:39.91 ID:Ku13GhVd0


~お食事タイムなのん~

ひかげ「やれやれ、やっと食べれるよ」

御坂妹「では早速、自らの手で仕上げた塩焼きを頂きます、とミサカは豪快に齧り付きます」カプッ

夏海「お、美味いッ!」

小鞠「ホント、お塩しかかけてないのに凄い美味しい!」

御坂妹「身がホクホクとしていて、噛めば噛む程に味が染み出て来ます……ミサカは今、新たなる世界の扉を開けてしまったのでしょうか、と感動します」

一方通行「なるほど、魚も悪くねェな」ガジガジ

一穂「あーくんも気に入ったみたいでなによりだね」

楓「身が家で焼くのと違ってホクホクしてるのは、火に立てかけて焼いたからだな。そうすると水分が下に落ちて、湿り気が無くなるんだ」

小鞠「へー……だからこうやって焼くんだね」

れんげ「駄菓子屋物知りなんなー」

楓「こういう道具貸し出す身としてはな。ま、趣味の延長線上みたいなもんだが」





509: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 17:02:19.68 ID:Ku13GhVd0



蛍「天ぷらも美味しいですねー、衣がすっごくサクサクです!」

一穂「お好み焼き粉を付けるとそうなるんよ」

御坂妹「ほあぁぁぁ……」

一方通行(すっげェしまりのねェ顔してるよコイツ)

御坂妹「これはイワナではないのですか? とミサカは訊ねます」

一穂「それはさっき楓に釣ってもらったヤマメね。イワナはこっち」

御坂妹「なるほど……こうして食べ比べてみると、同じ淡水魚でも味や食感が違うのがよく分かります、とミサカはしみじみ思います」

蛍「イワナのほうが、身がふっくらしていて、歯ごたえがある感じですね」

ひかげ「私はヤマメの方が好きかなー。天ぷらはやっぱりサクサク派だな」

御坂妹「魚も美味しいですが、この野草や花の天ぷらが非常に……あ、やばい、目から謎の涙が出て来ました、とミサカは目頭を抑えます」

夏海「みっちょん、大袈裟だよー!」





510: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 17:04:31.23 ID:Ku13GhVd0



蛍「でも本当に美味しいですよ。お花がこんなに甘いなんて私、全然知りませんでした」

小鞠「見た目だけじゃなくて、中身まで甘いんだね、なーんて」

れんげ「このおかずたちと共に食べると、更に鮎飯が加速するのん」ハグハグ

御坂妹「出汁と鮎とご飯が絡み合い繰り出される三段コンボに、ミサカはノックアウト寸前です」

一穂「うんうん、いい食べっぷりだね。そこまで喜んでもらえると、こっちも嬉しいよ」

楓「今日は人手が沢山ありましたから、かなり種類多く作れましたしね」

一穂「これでビールがあれば最高なんだけどねー」

楓「車で来てるんですからそこは我慢して下さい」







511: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 17:05:30.70 ID:Ku13GhVd0




…………



685:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10058

うめぇえええええええええ

686:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10035

GJ……

ただ一言、10032号に送ろう、GJと

687:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18787

何コレすっごい美味しい
俺肉派だったんだけど魚に目覚めそう

688:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11123

サバイバルミサカの気持ちが分かるなコレ

689:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19696

なるほど……一度外に出てみてのサバイバルも悪く無いかもしれませんね、とミサカは一考します

690:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020

見てたのかお前





512: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 17:06:51.25 ID:Ku13GhVd0



691:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001

お魚すっごく美味しいねってミサカはミサカは狂喜乱舞してみたり!

692:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misakaworst

だから暴れんなってもー!

693:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13556

はいはい微笑ましい微笑ましい

694:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020

てか味は分かるけど、お前らご飯ちゃんと食べてるの?

695:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19904

右手に白飯もって共に喰ってる
同じことしてる奴手挙げてみ?





513: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 17:07:53.92 ID:Ku13GhVd0



696:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13426



697:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 16679



698:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19056



699:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11246



700:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12534



701:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11890



702:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11230






514: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 17:09:02.89 ID:Ku13GhVd0



703:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10900

何この悲しすぎるネットワーク……

704:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001

み、みんな美味しいのは分かるけど、個人個人で栄養はしっかり取らなくちゃ駄目だよってミサカはミサカは緊急警告!

705:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12234

特に19090号はこの味だけで空腹を紛らわそうとしてそうだ……

706:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090

無論そのつもりですが何か?

707:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20000

そして俺は魚を頬張るあーくんで妄想してますが何か?





515: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 17:11:57.92 ID:Ku13GhVd0



708:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020

>>707

なんでこの変態ここまで自然に会話に入り込めるの……?

709:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11158

何度目かの合唱タイム
そろそろマジで逝っとけ

710:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001

一度記憶から改竄した方がいいのかな……ってミサカはミサカは流石に青筋を立ててみたり……

711:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090

ウチの運営が怖すぎる件について

712:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17600

こちらスネーク
運営はマジだ
Mと言う概念で済ませられるものじゃないから早く謝れ見ている俺も怖い


…………



御坂妹「うめ……うめ……と、ミサカは星になる変態は捨て置き、一心不乱に食べ続けます」

一方通行「今何か不穏な言葉が聞こえた気がしたンだが」




細かいことは気にしてはいけません、今は美味しいものを食べれればそれでいのです。
そんなところで次回に続きますよ、とミサカはしっかり予告をします。
 




516: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 17:13:59.79 ID:EzQVl+cpO

乙!
覚悟はしてたけど塩焼きたべてぇ…あとキスの天ぷら食いてぇ…




530: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:29:04.77 ID:zO7JJvc80




「「「「ごちそーさまでした!」」」」


れんげ「なんっ!」

御坂妹「と、ミサカは行儀よく両手を合わせます」

夏海「いやー食った食ったー」

このみ「もー、夏海ちゃんはしたないよー、女の子なのにー」

夏海「ウチに女の子らしさなんて似合わないもん。そこらへんはほたるんにでも任せときゃいいって。こん中で一番胸もでかいしさー」

蛍「ええっ!?」

小鞠「…………」ペタペタ

御坂妹「…………」ペターン





531: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:29:58.97 ID:zO7JJvc80



小鞠「ぐすっ……」

御坂妹「ぐすっ……とミサカはお約束の展開に涙を流します」

一方通行「ガキの癖に色気づいてンじゃねェっての。まだ成長の予知はあンだろ」

このみ「まあホントに小学生とは思えない身体してるよねー、何食べたらそんな大きくなるの?」

蛍「い、いや、普通にお母さんのご飯ですけど……」

小鞠「あれ!? じゃあ私も蛍のお母さんのご飯食べたら大きくなれる!?」

蛍「さ、さあ……それはどうかと」

小鞠「今度招待して! 蛍のお母さんのご飯食べさせてー!」




532: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:30:46.52 ID:zO7JJvc80




一穂「ご飯食べ終わったばっかなのによくそんな話出来るね君たち……」

楓「そろそろ片付けますか」

一穂「ん、ゴミ袋は車の中だっけ?」

楓「はい、今取って来ます」

一穂「悪いねー。じゃ、諸君。名残惜しいが片付けの時間だ。みんなで分担して、ちゃちゃっと終わらせちゃおうかね」


「「「「はーい」」」」






533: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:31:46.81 ID:zO7JJvc80



楓「骨とか生ゴミはこっちの袋な」

一穂「じゃ、こっちの袋はプラゴミねー」

このみ「油はどうします?」

一穂「あー、そこの新聞紙袋の中に敷いて、で、ざーっとやっといて」

このみ「了解でーす」

ひかげ「うー、食べたばっかで動くのキツい……」

一穂「ひかげー、サボらないで働きなー」

ひかげ「くっ……いつもなら立場が逆なのに……!」

れんげ「ねぇねぇこの二日はよく働いてるのん」

夏海「そーだね。もしかして別人だったりして」




534: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:32:55.08 ID:zO7JJvc80



れんげ「なんとっ! もしやこれは宇宙人がねぇねぇに変装している可能性が!?」

小鞠「ええっ、そ、そんな本当に宇宙人が……?」

一穂「君たち、ちょっと冷静になろうか?」

楓「いつもの姿を見てたらそう思うんじゃないですか?」

一穂「ウチの生徒なのに信用が薄い……」


御坂妹「片付け終わりました、とミサカは報告します」

一穂「お、ご苦労さん。んじゃ、撤収しますか」

楓「車に乗るのは行きと同じメンバーでいいですかね」

一穂「そだね。ウチの車にひかげたち乗せとくから、楓の方にあーくんたち乗せといて貰える?」





535: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:33:57.92 ID:zO7JJvc80



ひかげ「ちょっと待った! 来た時と車はチェンジで頼む!」

小鞠「え、なんで?」

このみ「あ、私もそれには賛成!」

卓「」コクッ

一穂「あー……、じゃ、楓はそれでいい?」

楓「運転するには変わりはないし私はいいですけど……」

御坂妹「? 何故ああも頑なに希望をするのでしょうか?」

一方通行「なンとなく予想は出来るがなァ……」






536: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:34:57.74 ID:zO7JJvc80




~イン・車、なのん~


れんげ「搭乗なのーん!」

夏海「…………」

小鞠「…………」

夏海「なるほどね……ひか姉たちがこっちの車拒否したわけがわかったよ」

小鞠「痛い程にね」

夏海「これ荷台じゃねーかっ!」

御坂妹「おおぅ、なんだか不思議な気分です、とミサカは初めての感覚にドキドキワクワク」

小鞠「……ま、ミサカさんが楽しそうでよかったけどね」





537: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:36:24.39 ID:zO7JJvc80



一方通行「危ねェから立つンじゃねェぞ」

蛍「私も荷台に乗ったの始めてですから凄く新鮮です」

小鞠「でもこれお尻が痛くなるから私はあんまり好きじゃないんだよねー……」

れんげ「これからどうするのん?」

楓「どうするっても家に帰るだろー」

小鞠「家に帰った後はどうしよっか?」

夏海「そりゃあ勿論みんなでゲー……」

一方通行「オマエは帰ったら宿題の続きだ」ガシッ

夏海「ひいいっ! お代官様、後生ですからウチに休息を!」





538: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:37:21.63 ID:zO7JJvc80



一方通行「中1で来世を賭けてどうすンだっつの。十分休みはとれただろォが」

夏海「ウチの頭はもうオーバーヒート寸前なんだよー」

小鞠「いっそ夏海は火が出るまで絞ってもらった方がいいと思うけどねー」

夏海「姉ちゃんの薄情者!」

一方通行「オマエの為を思っての発言だっつの」ペシッ

夏海「いたっ」

御坂妹「でもあまりスパルタすぎると、折角楽しめるようになってきたものも嫌いになってしまうのではないですか? とミサカはなっつんへ助け舟を出します」

夏海「流石みっちょん! ウチの味方はみっちょんだけだよ!」

一方通行「ったく、まあ詰め込みすぎても逆効果なのは確かだからなァ……」





539: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:39:08.63 ID:zO7JJvc80



夏海「それじゃあどうする?」

小鞠「どうするって言っても……どうしよっか?」

御坂妹「あ、でしたら是非とも行きたい所があるのですが、とミサカは遠慮がちに手を挙げます」

夏海「行きたい所?」

御坂妹「はい、是非とも」

楓「なんだ、どっか行きたいとこあるならそっちに車まわすぞ」

御坂妹「では、楓さんのお宅に回して頂けますか、とミサカは頼みます」

楓「私の家!? ……ってああそうか。昨日言ったっけな」

夏海「あー、なるほどね」

楓「OK、じゃ、行くか」

れんげ「駄菓子屋の家に、出発なのーん!」


「「「「「おー!」」」」」




540: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:39:46.01 ID:zO7JJvc80



一穂「なに? れんちょんたちは楓ん家行くのー?」

れんげ「行くのーん!」

楓「すいません、ちょっとこいつら店に寄らして行きますんで」

一穂「あー、いいよ、楽しんで来なー。ウチらは先に家戻ってるから」

このみ「お土産よろしくねー♡」

ひかげ「れんげー、アイスよろしくなー」





541: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:40:40.73 ID:zO7JJvc80



~と、いうわけで~


れんげ「駄菓子屋、到着なのん!」ビシッ!

楓「……なんでお前らそんなに尻抑えてるんだ?」

夏海「坂道登る時の振動の辛さ、運転手は分かるまい……!」

小鞠「ていうかすっごく怖かったよ!? 落ちるかと思ったもん!」

御坂妹「ミサカにはむしろアトラクションのようなものでしたが、とミサカはケロリとします」

一方通行(地味に辛かった……)






542: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:45:42.16 ID:zO7JJvc80



…………



754:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10054

ちょwwwwあーくん若干死んだ顔してるんですけどwwwww

755:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18847

あーくんは車の振動に弱い、ちぃ、覚えた

756:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12202

いやあいつグループ内でどうやって移動してんだよwwww

757:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15863

>>756 心意気

荷台楽しいけど確かにケツ痛くなるな

758:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14510

その顔の一方通行さんも素敵……





543: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:48:39.99 ID:zO7JJvc80



759:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020

>>758 アブノーマルも大概にしとけ

760:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090

>>758 久しぶりに出て来たなお前

761:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14458

>>758 その趣味には同意しかねるわ~

762:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11145

>>761 ちょ、下手なこと言うと運営に消されるぞ

763:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misakaworst

ぎゃはっ! 第一位が車酔いとかマジウケるんですけどwwwwwww





544: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:49:24.16 ID:zO7JJvc80



764:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090

>>763 今更毒舌キャラ演じようとしてもお前このスレもうでは取り返しつかないからな

765:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020

>>763 はいはいツンデレ乙ツンデレ乙

766:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14456

てか10032号の胃は底なしかwww

なんであんだけ食った後に駄菓子屋行こうと思えるんだよwww

767:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misakaworst

ちょ、誰がツンデレだああああ!
これが素だから! 別に演じてねーっつーの!





545: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:50:18.79 ID:zO7JJvc80



768:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11458

その話もう終わったから

769:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10339

甘い物は別腹なんだゾ☆

770:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14458

>>769 エクレア食ってろしいたけ

771:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18731

駄菓子屋かぁ……もれらにはまた縁のない場所だからなぁ……なんだかオラワクワクして来たぞ

772:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020

つーか学園都市自体に縁のなさそうなもんだけどな

773:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14458

あるにはあると思うが見たこと無いなそういや

774:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001

ミサカも初めてだからすっごい楽しみって、ミサカはミサカは古きよきジャパニーズスウィーツに期待してみたり!



…………





546: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:51:28.48 ID:zO7JJvc80



楓「あんまり面白いもんでもないが、ま、適当に見てってくれ」

御坂妹「おおぅ、これがザ・ジャパニーズ・スウィーツストア……」

小鞠「駄菓子屋ってそう言う言い方するのかな……?」

一方通行「つーかそれ和菓子屋だろ」

御坂妹「細けぇこたぁいいんだよA型かお前、とミサカは神経質なあーくんを白い目で見ます」

一方通行「お前なァ……」

夏海「みんなと駄菓子屋来たの久しぶりだなー」

蛍(ひらたいらさんの時以来だったかな……思えばあの頃からも随分経ったんだなぁ……)

楓「お前らもっとよく来て駄菓子買ってけよ。駄菓子買うのなんてガキだけなんだから」





547: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:52:23.29 ID:zO7JJvc80



一方通行「つーかこの人口密度で駄菓子屋なんてやってけるもンなのか?」

楓「駄菓子屋だけじゃ流石に食ってけないな。だからレジャー器具の貸し出しとか、代理注文とかやってなんとか」

一方通行「なるほど、道理で駄菓子だけじゃなくて、醤油とか酒とかも置いてあるわけか」

れんげ「駄菓子屋も苦労してるんなー……」

夏海「そりゃあ金の匂いに釣られるわけだ」

楓「うっせタニシ食わすぞ」

御坂妹「むぅう、これほどの量があると目移りしてしまいますね……とミサカは真剣に悩みます」

蛍「確かにこれだけあると、どれも美味しそうで迷っちゃいますよね」





548: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:53:27.29 ID:zO7JJvc80


れんげ「」ムー

小鞠「」ムー

夏海「」ムー

一方通行「なンだかンだ言ってもオマエラも悩むンだな」

夏海「当然だよ……子供にとって、駄菓子屋はいわば己との戦場だからね!」

一方通行「何言ってンだオマエ」

御坂妹「……あ、かき氷もやっているのですか? とミサカは目敏く発見します」

楓「やってるよ、それにする?」

御坂妹「……はい! これにします、とミサカは決断します」

御坂妹「んじゃ、作って来るから味選んでね」




549: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:56:21.95 ID:zO7JJvc80


>>548 すいません、最後の台詞

楓「んじゃ、作って来るから味選んでね」

です




550: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:58:04.34 ID:zO7JJvc80



夏海「ウチ、レモン!」

れんげ「イチゴがいいのん」

御坂妹「ではミサカは間を取って宇治抹茶金時を!」

楓「小鞠たちは?」

小鞠「え、いやここ来るとは思ってなかったからお金持って来てないし……」

小鞠(ポケットの中の30円で何買うか迷ってたんだけど……)

夏海「えー、姉ちゃん持って来てないの? じゃあウチも買えないじゃん」

小鞠「って夏海私にたかろうとしてたの!?」

れんげ「ウチ、百円しかないん」

御坂妹「と、言う訳ですので……ミサカの言いたいことはお分かりでしょうか?」

一方通行「コイツらはともかくオマエは始めからそのつもりだったンだろォが……」

楓「お、そっちの彼が出してくれるのかな?」

一方通行「結局の所、俺に出来るのなンてこンぐれェだからな。オラ、ガキども好きなの選べ」





551: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:59:08.80 ID:zO7JJvc80



小鞠「いいの!?」

夏海「やりー! あーくん太っ腹!」

蛍「す、すいません」

御坂妹「遠慮することはありませんよ、ほたるん。このもやしこう見えて八兆円の借金を返済出来る小金持ちですから」

蛍「は、はっちょうえん?」

一方通行「ややこしくなること言うンじゃねェって言ってンだろが!」

御坂妹「もがもが」

楓「えーと、じゃレモン、イチゴ、宇治抹茶金時に、あとは何だ?」

小鞠「じゃ、じゃあ私は……イチゴで(小声)」

蛍「えっと、私はレモンでお願いします」





552: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:59:56.93 ID:zO7JJvc80



楓「彼は何がいいかな?」

一方通行「甘ェの苦手だし、レモンにしといてくれ」

楓「宇治抹茶金時な、了解した」

一方通行「さりげに高いのに変えてンじゃねェかオイ!?」

御坂妹「細かいこと気にするなし、とミサカはあーくんをせせら笑います」

一方通行「すいませェン! コイツの分キャンセルでお願いしまァす!」

御坂妹「申し訳ありませんでした、オイ謝ってるんだからそういう子供みたいなことやめようぜ、とミサカは必死にすがります」





553: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 20:01:01.05 ID:zO7JJvc80



~かき氷、なのん~


小鞠「んー、美味しー!」

小鞠(やっぱりかき氷は甘い方がいいよねー!)

夏海「いつつ、キーンと来た……」

れんげ「この痛みもまた夏の風流なんなー」

御坂妹「ちなみにこの頭痛は『アイスクリーム頭痛』と言う世界共通の医学用語が付いているらしいですよ、とミサカはネットワークからのまめ知識を披露します」

夏海「みっちょんのどんな味?」

御坂妹「ではお互いに食べ比べてみましょうか、とミサカはスプーンをなっつんへと差し出します」

夏海「ありがとー、はむっ。お、中々この苦みも悪く無いかも」

小鞠「えっ……」





554: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 20:02:59.04 ID:zO7JJvc80



夏海「んじゃ、お返しにあーん」

御坂妹「あーん、とミサカはなっつんのレモンに齧り付きます」

夏海「お味はいかがー?」

御坂妹「美味しいです。喉を駆け抜けるレモンの酸味が乾いた喉を癒し、暑く火照った身体に清涼なる風を与えてくれます、とミサカは解説します」

れんげ「みっちょん詩人なんなー」

御坂妹「れんちょんも食べてみますか?」

れんげ「頂くん」

夏海「れんちょんウチのとも交換しよ!」

れんげ「するーん」

小鞠「じゃあ、私たちも交換してみよっか?」

蛍「は、はい、喜んで!」




555: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 20:03:47.56 ID:zO7JJvc80




一方通行「つつつ……」

楓「なんだ、頭痛くなっちゃったのか?」

一方通行「こンなもン食ったの何時振りだか分かンねェからな」

楓「いいじゃないか、童心に戻れて」

一方通行「…………」

楓「ほら、茶ぐらいはだしてやるぞー」

れんげ「おおぅ、駄菓子屋気前いいのん!」

夏海「な、馬鹿な……駄菓子屋がお茶くれるなんて……! 明日は雪だね!」

楓「よーし、夏海以外の人間にやろう」

夏海「ちょ、なんでウチだけー!?」




556: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 20:04:48.46 ID:zO7JJvc80




一方通行「童心……か」

一方通行「……ンなもン、何時頃に消えちまったもンだろォな」

御坂妹「何を一人で黄昏れているんですか厨二かよ、とミサカはあーくんの首筋に湯のみを当てます」

一方通行「つめてェよ」

御坂妹「おや、学園都市の第一位ともあろうものが、ミサカ如きの接近に気付かないとは」

一方通行「……悪かったな、鈍い保護者でよ」

御坂妹「時には気を緩めることも大事ですよ、とミサカはあーくんに湯のみを渡します」

一方通行「あァ……ありがとよ」

御坂妹「甘さに慣れた喉を爽やかにします。やっぱり夏は麦茶ですね」ズズー





557: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 20:05:53.61 ID:zO7JJvc80



一方通行「……不思議だよなァ」

御坂妹「何がですか?」

一方通行「ここに居るとよ、学園都市のことが嘘みてェに思えて来る。ここも、あそこと何も変わンねェ同じ空の下ってのによ」

御坂妹「…………」

一方通行「いけねェな、俺は――」

御坂妹「そんなことを感じてはいけないと?」

一方通行「…………」

御坂妹「自分は、そのようなことを感じてはいけない。そのような幸せを味わう資格なんかないと――まだ言うのですか?」



夏海「? 何話してるんだろ、あの二人……」

小鞠「なんか、真剣な顔してるけど……」






558: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 20:06:55.67 ID:zO7JJvc80




御坂妹「……平和な日常に、身を置く覚悟はしたのでしょう?」

一方通行「馴染みすぎてもいけねェンだよ。戦場を忘れれば、オマエラを守ることも出来なくなる」

御坂妹「ですが、それこそが上位個体が、最も望むことだとミサカは考えますが」

一方通行「…………」

御坂妹「あなたが人として、家族として、日常に何一つの違和感無く溶け込むこと。平和な世界で、ただ、自然に生きること。それを上位個体は……いえ、ミサカ達は、望んでいます」

一方通行「ケッ……ガキが生意気言うじゃねェか」

御坂妹「ま、実年齢がガキですしね。上位個体は見た目も中身もガキですが。ですが、その上位個体の願いを叶えるつもりならば――」


御坂妹「今はこの平和なひとときに、浸かるのも悪く無いと思いますよ、とミサカたちはあなたに伝えます」


御坂妹「……それこそ、彼女たちを、あの街へ呼ぶことが出来るくらいに」




559: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 20:08:07.95 ID:zO7JJvc80




夏海「ねー、何の話してたのー?」

御坂妹「いえいえ、取るに足らない話ですよ。またあーくんの厨二病が再発したもので、とミサカは笑いを堪えます」

れんげ「なにやらアダルトな空気でしたのん」

御坂妹「それはミサカの織りなす大人の魅力ってヤツです、とミサカはドヤ顔します」

小鞠「大人の魅力!? や、やっぱり、男の人と付き合うと大人レベルが……」

蛍「せせせせせセンパイ!? 駄目ですよ、まだ早いですよー!」

楓「何騒いでんだお前らは……」


一方通行「はァ……ったく、アイツらは……。随分でけェ願いごとをふっかけてきやがって……」



一方通行「……ま、頑張るしかねェか」




まったくあーくんはヘタレですね。定期的にミサカがケツを叩いてやらなくてはいけません。
そんなこんなで次回に続きますよ、とミサカは予告をしておきます。





567: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:47:38.29 ID:tE0i8E150

あけましておめでとうございます。
読んでくれている方、ありがとうございます。
長くても10月くらいには終わると思っていたこのクロスも、いつの間にか年をまたいでしまいました…。
どこまで続くか分かりませんが、暇な方は完結までお付き合いしてくれると嬉しいです。

そんな感じで、次レスより更新再開します




568: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:49:11.40 ID:tE0i8E150


…………



れんげ「ごちそうさまなーん」

楓「はいよ、食い終わった容器はここにゴミ袋置いとくから勝手に捨てろー」

れんげ「あーくん、ありがとなん」

一方通行「これぐれェ礼言われることでもねェよ」

楓「ほお、太っ腹だな。じゃ、他の代金も持ってもらう考えでいいか?」ニヤ

一方通行「あァ?」

御坂妹「ミサカはこれとそれとあれとこれと……ううむ、悩みますね。ま、あーくんに言えばポンと」

一方通行「……もう何も言わねェよ。好きに選ばせとけ」

御坂妹「はい、あーくんのお達し出ましたー! みんな好きなものを選びましょう、とミサカは瞳をキラキラ輝かせながら宣言します」





569: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:49:56.10 ID:tE0i8E150



一方通行「ただし一人五個までだ、それ以上は許さねェ」

御坂妹「えー! なんでですか、あーくんのドケチ野郎、とミサカは暗に罵ります」

一方通行「直接的な表現にしか聞こえねェよ。こういうもンは、限られた数を買うからこそ特別なもンなンだろォが」

御坂妹「そういうものですかね?」

一方通行「そういうもンだ」

夏海「で、でも五個も選んでいいなんて……あーくんマジ太っ腹!」

小鞠(五個も買ってもらえるなんて……お祝い事じゃないのにすっごい!)

楓「店としちゃあ買い占めてくれても問題ないんだけどな。どうせコイツらしか買いにこないんだし」





570: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:50:24.52 ID:tE0i8E150



一方通行「俺が土産に買ってくからそれで許せ」

御坂妹「おや、やはり上位個体へのお土産は忘れないのですか、とミサカはほくそ笑みます」

一方通行「うっせェ。どうせあのクソガキも見てやがンだろ。買ってかなかったら一日中うっせェことになりそうだからなァ」

御坂妹「ロリコン乙」

一方通行「しばくぞ」

御坂妹「では、そんな甲斐甲斐しいロリコン野郎に上位個体からの希望をお伝えしてあげましょう」

一方通行「よーし、オマエの分は他の個体への土産にするか」

御坂妹「すみません冗談です、えー上位個体は……」





571: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:51:28.96 ID:tE0i8E150



…………


794:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032

緊急アンケート!

あーくんに駄菓子集るから喰いたいものをピックアップしろ

795:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032

あと運営にはあーくんが別途で買うらしいから俺にDMで希望送ってくれ

796:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001

わーい! じゃあワーストと相談して決めるねってミサカはミサカははしゃいでみたり!

797:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090

運営様! その味も後で共有していただけるんですよね?

798:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12256

くっそ、同居人テラウラヤマシス





572: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:52:23.70 ID:tE0i8E150



799:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10039

まあ味が分かるんだからいいだろ。
ちなみに俺はおにぎりせんべに一票。学園都市じゃ中々見つけられないんだよな

800:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14889

>>799
それ普通にスーパーに売ってそうだが…

801:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020

出来るだけこっちじゃ買えないものにしたいよな
割と品揃えいいみたいだし、レアもの喰いたい

802:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13358

もれはモロッコヨーグルに一票

803:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14485

>>802
なんぞそれwwww





573: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:52:51.93 ID:tE0i8E150



804:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14658

独特の甘酸っぱい不思議な味わいが懐かしいと言う

805:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020

へー、気になるな

806:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14658

ってクチコミに書いてあったwwww

807:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090

レビューよむなやwwww

808:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032

いいから早く決めろ
俺が独断で全部決めるぞ





574: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:53:26.13 ID:tE0i8E150



809:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14752

待て待て待て
もれはチョコマシュマロに一票を投じる

810:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10058

チョイ待ち! そこ、お前の見ている場所の斜め下に明チュウあんじゃね!?

811:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032

ああ、あるな
これか

812:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10058

それめっちゃ喰ってみたいからそれ頼む

813:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14456

ちなみにもれも水飴に投票





575: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:54:04.19 ID:tE0i8E150


814:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13658

調べてみたら明チュウうまそうだな、俺もそれがいいや

815:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10047

ちょwww俺には10032号の右下に積んであるヤツが気になるんだけどwww

816:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15558

なになに?

817:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10078

あれ非常用サクマドロップスじゃんwww

818:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 16589

非wwww常wwww用wwww





576: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:54:33.36 ID:tE0i8E150



819:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032

なんか面白そうだし俺はこれ選ぼうかな

820:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020

てかもう五個たまったんじゃね?

821:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032

チョイ待ち、今整理する

えーと、希望されてるのは……

おにぎりせんべ

モロッコヨーグルト

水飴

チョコマシュマロ

明チュウ

非常用サクマドロップス……やべ、六個あるな





577: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:55:07.10 ID:tE0i8E150



822:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17600

こちらスネーク
近所のスーパーでおにぎりせんべは見つけたから10039号は我慢しろ

823:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032

>>822 把握

んじゃ、下5つ買うか

運営は決めたか?

824:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001

今DM送るから、ちょっと待ってねってミサカはミサカは送信中!






578: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:56:39.99 ID:tE0i8E150




…………


Misaka 20001to Misaka 10032

《あ、送れてるかなー? ってミサカはミサカはしっかり確認!》

Misaka 10032 to Misaka 20001

《問題ない。何買えばいい?》

Misaka 20001to Misaka 10032

《あ、お菓子に関しては、10032号が美味しそうだと思ったものをいくつか選んでくれればいいって結論になったよってミサカはミサカは報告してみたり!》

Misaka 10032 to Misaka 20001

《把握。んじゃ、あーくんに集って来るわ》

Misaka 20001to Misaka 10032

《お願いねー! ……それでね、ちょっと10032号には他に相談があるんだけど……》

Misaka 10032 to Misaka 20001

《? なんぞや》





579: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:57:16.93 ID:tE0i8E150



Misaka 20001 to Misaka 10032

《10032号って自分のお金持ってる?》

Misaka 10032 to Misaka 20001

《一応リアルゲコ太から僅かだけど貰ってる。それがどうかした?》

Misaka 20001 to Misaka 10032

《そ、その……悪いんだけど、後で絶対返すから、あの人に気付かれないように、コッソリ買って来て欲しいものがあるのってミサカはミサカは頼んでみたり》

Misaka 10032 to Misaka 20001

《……上位個体の命令とあれば仕方ないな》

Misaka 20001 to Misaka 10032

《ありがとー! ってミサカはミサカは10032号に超絶感謝してみたり!》

Misaka 10032 to Misaka 20001

《それで、何を買うんだ?》

Misaka 20001 to Misaka 10032

《え、えっとね、さっき、10032号の視界にチラッと入ってたから気になったんだけど……》





580: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:58:57.87 ID:tE0i8E150



…………


御坂妹「やれやれ、ではそれと……あと一つ? ……了解しました、とミサカは溜息まじりに言います」

夏海「ん、みっちょん選び終わったの?」

御坂妹「ええ、地元の土産も決まりましたし、あとはあーくんの家族のものを選べば終わりです」

小鞠「そう言えば、一方通行さんの家族ってどんな人なの?」

御坂妹「ああ、それはですね(笑)」

一方通行「そこまでですよォ! オマエが何を言うかなンて分かってンだよォ!」ガシッ

御坂妹「ちっ、これだからロリコンは……とミサカは毒づきます」

一方通行「……普通だよ、別段何もねェ普通の奴等だ」

御坂妹(凄腕の警備員と元研究員現ニートもどきとレベル5のクローン二名が果たして普通と言えるのでしょうか)





581: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:59:49.93 ID:tE0i8E150



一方通行「黄泉川たちにゃ酒のつまみでも買っときゃァいいだろ」

御坂妹「では無難によっちゃんいかでも選んでおきますか」

れんげ「あーくん、これおねがいするーん!」

蛍「じゃ、じゃあ私はこれを…」

夏海「んじゃ、ウチはこれー!」

御坂妹「では、ミサカはこれらをお願いします!」

一方通行「あァハイハイ、いくらだァ?」

楓「ちょっと待て、今計算するから」パチパチ

一方通行(電卓なのか……)






582: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 01:01:02.17 ID:tE0i8E150



御坂妹「釣りはいらねェ、とっときな、とミサカは一度は言っておきたかった台詞を言ってみます」

楓「ありがたくもらっとく」

一方通行「いや、俺の金なンだが」

御坂妹「細かいことは気にしない気にしない、とミサカは店内をさらに散策」

一方通行「はァ……あいつホント自由人だなァオイ」

御坂妹「ところで、こっそり買いたいものがあるのですが、とミサカは小声で耳打ちします」ボソボソ

楓「……! ……ん、分かった」

楓「お前らー、そろそろセンパイん家戻るから車乗ってろー」


「「「「はーい」」」」






583: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 01:02:49.78 ID:tE0i8E150



一方通行「よくよく考えたら助手席乗せてもらえりゃァ済むことだったな……」

夏海「帰り道はキツいだろうし、あーくんはそっちでいいと思うよー」

小鞠「さ、坂道で落っこちないかな……不安」

蛍「大丈夫です! 私がセンパイをしっかり抱きしめておきますから!」



楓「……で? 何を買うんだ?」

御坂妹「これを、希望している者がいまして、とミサカはおずおずと差し出します」

楓「……ああ、なるほどね」クスッ

御坂妹「ち、違いますからね!? これはミサカではなく、ミサカの知人がですね、とミサカは必死に言い訳します」

楓「分かってる分かってる。ま、そこまで高いものじゃないし、さっきの釣りからってことでいいよ」

御坂妹「……いえ、これは、ミサカが自分のお金で買わなくてはいけませんから、とミサカはお財布から1000円札を取り出します」

楓「……そっか、了解」




584: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 01:05:20.44 ID:tE0i8E150





夏海「駄菓子屋ー、どしたのー?」

楓「このみたちのアイス買ってたんだよ。お前らすっかり忘れやがって」バタン

れんげ「おお……忘却の彼方だったのん」

一方通行「アイツは何してたンだ?」

楓「ま、それは帰ってからのお楽しみってことになるんじゃないか?」

一方通行「はァ?」

楓「愛されてるなってことだ。じゃ、大丈夫かー?」

蛍「は、はい、大丈夫です」

夏海「おーし、駄菓子屋いけーっ!」

小鞠「あ、あんまスピード出さないでね!」

御坂妹「帰り道もまた、アトラクション的楽しみが出来そうですね、とミサカはワクワクします」

れんげ「出発、しんこーなのーん!」




またまた一つ、いい思い出が出来ましたね。
それにしても上位個体と来たら。……まあ、これぐらいは協力してやりますか。
おっと、勿論まだ続きますよ、とミサカは予告を欠かしません。




585: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 01:05:52.65 ID:tE0i8E150


短いですが、今回はここまでです。
読んでくれている方、ありがとうございます。




588: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/04(日) 05:32:03.51 ID:rC/93RqLO

買ったものが明かされる時を楽しみ待つ




589: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/04(日) 07:07:48.66 ID:0Z+ZyzA60

乙!
いやーこのスレののんびり感最高ですな




598: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 12:42:03.16 ID:zj+QhR/6o

すげーいいなぁ
1から全部読んじまった
のんのんまた見ようかな




599: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 12:46:27.82 ID:ddZRcaPzo

りぴーとも来るから復習はしておいてもいい



601: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:16:15.55 ID:ns1/57nx0



~駄菓子屋より帰宅なのん~


れんげ「ただいまなーん!」ガラッ

一穂「お、お帰りー、れんちょん。みんなも居るねー」

夏海「そりゃもちろん」

小鞠「うう……お尻が痛い……」

蛍「で、でも中々楽しかったですよ」

御坂妹「ええ、特に坂道での走行は是非ともトライアゲインしたいものでした、とミサカは目をキラキラさせます」

小鞠「わ、私はもういいかな……」ガタガタ

一穂「あー……まあ何があったかは大体分かるよ。それで、れんちょんたちは何かいいもの買えたかね?」





602: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:17:47.84 ID:ns1/57nx0



れんげ「買えたん! あーくんがおごってくれたのん!」

一穂「え、マジで? 悪いねー、なんか」

一方通行「そいつらにも言ったが、別に礼言われることじゃねェよ。こっちの方が大分世話になってンだしな」

御坂妹「ツンデレ乙」

夏海(うしし、今夜は寝る前にお菓子パーティーだね)

小鞠「夏海、何か変なこと企んでないでしょうね……?」

夏海「んなわけないじゃーん、楽しいこと楽しいこと」

一穂「まぁま、とりあえず君たち手洗ってうがいしてきなー」

「「「「はーい」」」」

御坂妹「ではミサカたちも洗面所をお借りしましょうか、とミサカはあーくんの手を引っ張ります」

一方通行「はィはィ。引っ張ンなくても行くっつゥの」

御坂妹「外から帰ったら、手荒いうがいはいつも上位個体に言ってることですもんねぇ親御さんマジ乙です、とミサカはニヤニヤを必死に堪えます」

一方通行「うっせェ! 間違ったことは言ってねェだろォが!」




603: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:18:34.89 ID:ns1/57nx0




一穂「賑やかでよろしいねー、と、そいや楓は……」

楓「あ、戻りました、センパイ」ガラッ

一穂「おお、お帰りー」

楓「車はそこに停めといたんで。あ、これキーです」

一穂「サンキュー、お疲れさん。子供たちのお守りは大変だったかい?」

楓「もう慣れましたよ。こっちセンパイたちのアイスです。ひかげが言ってたんで」

一穂「悪いねー。じゃ、とりあえず冷凍庫入れとうか」

楓「あ、金額は半分出して下さいね」

一穂「……ういーっす」




604: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:19:48.64 ID:ns1/57nx0



れんげ「ひか姉、ただいまなーん」

ひかげ「おー、帰ったかれんげ」

このみ「お帰りー、みんな」

卓「」スッ

夏海「ただいまー、と言ったところで座布団にダーイブッ!」ボフッ

ひかげ「わっ、ぶねっ!」

このみ「もー、夏海ちゃん行儀悪いよー」

夏海「やー、だって色々行って疲れたもーん」

小鞠「んー、まあ確かにちょっと疲れたかなー」

蛍「そうですね。ミサカさんたちは大丈夫ですか?」





605: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:21:09.58 ID:ns1/57nx0



御坂妹「確かにミサカの身体は一定の疲労を感じています。……ですが、それ以上に充実感と言うものが全身を駆け巡っています、とミサカは今日の出来事を振り返りつつ、想いを馳せます」

このみ「そこまで言ってもらえると、こっちも嬉しくなるねー」

御坂妹「しかし少々眠くなって来ました。ここは一つあーくんのコーヒーを頂きましょうか」カシュッ

一方通行「せめて一言でいいから許可取れよ……」

御坂妹「うるさいですね、ケチケチしないで下さい、未だにヘソ出しルックにスリムパンツの分際で、とミサカはついぽろりと言ってしまいます。あっやべっ」

一方通行「なっ……!」← E:ヘソ出しシャツ(白)+スリムパンツ(黒)(※もちろん女性用です)

ひかげ(おおっ!)

このみ(ついにそこ言っちゃった!)

蛍(朝から誰も触れてなかったのに!)





606: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:22:13.98 ID:ns1/57nx0



御坂妹「……いやしかしホントよく似合いますね、女物。マジであなた本名を百合子ちゃんに変えたらいいのではないですか? とミサカはかなり真面目に言います」

一方通行「余計タチ悪ィよ! 誰のせいでこの格好してると思ってやがンだコラァ!」(※一日目でれんげと共に水浸しにされました)

御坂妹「まさかミサカのウォーターショットがあーくんの荷物にまで浸食していたとは……我ながらかなりのワイドアタック! とミサカは自分の攻撃力を誉め称えます」

一方通行「よォーし、反省の色が見えない子にはお仕置きしなくちゃいけませンねェ!」

一穂「あっはっは、仲がよろしいようで」

一方通行「よくねェよ!?」

一穂「あーくんの服ならもう乾いてると思うよ。夏は洗濯物の乾きが早いからねー」

一方通行「おォ、マジか。ありがてェ」スクッ

夏海「いやいやいや」ガシッ





607: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:23:42.37 ID:ns1/57nx0



一方通行「……何故服を掴むンですかァ、夏海ちゃン?」ピキピキ

夏海「いいじゃんいいじゃん、どうせこんな機会滅多に無いんだし、今日一日はこの服装でいいじゃーん!」

一方通行「滅多どころか二度目があってたまるかァ!」

このみ「うーん、傍から見るとたしかにワイルド系な美少女なのにねー、勿体ない」

ひかげ(そいやファッション誌にあんな格好紹介されてたなー……。東京戻ったらやってみよかな)

一穂「まーウチはそのままでもいいと思うよ。あーくんバッチリ似合ってるしね」

一方通行「すっげェ嬉しく無い褒め言葉ありがとォございまァす! でももう俺自分の服に着替えるンでェ!」

御坂妹「そうは問屋がおろさんぜよ、とミサカはすかさずあーくんの足を掴みます」ガシッ

一方通行「ブベェッ!」

小鞠「や、やめなよ二人とも。本人が嫌がってるんだから……」





608: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:24:51.54 ID:ns1/57nx0



夏海「姉ちゃん忘れたのかい? ここであーくんの着こなしを見ることで、将来背が伸びた時の参考にするんでしょ?」

小鞠「はっ!!!!!!」

一方通行「いや『はっ!!!!!!』じゃねェよ!?」

小鞠「一方通行さん……ごめんなさい」

夏海(まーもう姉ちゃん身長伸びないだろうけど)

蛍「せ、センパイがそう言うなら……一方通行さん、やはりそのままで居るべきです!」

一方通行「!!?」

御坂妹「ほれ、この少女たちがここまで言うのに、己一人のわがままを通す気ですか? とミサカはこれ以上ない愉悦を感じつつあーくんに問いかけます」

一方通行「…………」


一方通行(三下ァ……女って怖ェってのがよく分かるぜェ……!)




609: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:28:14.28 ID:ns1/57nx0




……………


上条「へくしっ!」

インデックス「あれ、とうま風邪引いた?」

上条「入院した上に風邪とか冗談じゃありませんよ」

インデックス「あるいはあくせられーた辺りが噂したのかもね」

上条(何故だか俺もそんな気がする)

インデックス「そう言えばあくせられーたたちっていつ帰ってくるの?」

上条「あー、予定じゃ確か明日だったな」

インデックス「お土産買って来てくれるかな!?」

上条「……どうだろうなー、買って来てくれるといいなー」

インデックス「おっかし、おっかし♪」

上条(何故だかインデックスが期待している方向と180°違うものを買って来そうな予感がする……)




…………





610: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:30:05.89 ID:ns1/57nx0



御坂妹「さて、とりあえずあーくん面白作戦(番外個体案)は成功ですね」

一方通行「アイツに家帰ったら速攻でぶっ飛ばしてやると伝えておけ」

御坂妹「まぁこの貴重な姿を是非ともメモリーに収めたいと言う、お前らマジかよな個体が割と居たことにはかなりの悲しさを覚えましたが……とミサカはネットワークの変態が着々と増えていることに寒気を感じます、長文疲れました」

一方通行「やだァ! その情報マジで聞きたくなかったンですけどォ!」

御坂妹「おっとつい口が。まあ細けぇことは気にすんなよ、とミサカはニヤケ顔であーくんの肩を叩きます」

このみ「何かよく分からないけど、彼も苦労してるみたいだねー」

ひかげ「妹に振り回されるお兄ちゃんって感じだな」

夏海「ま、ウチは兄ちゃん振り回したことなんて一度も無いけどねー」

このみ「…………」

ひかげ「…………」

楓「…………」

小鞠「…………」

蛍「…………」





611: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:31:38.50 ID:ns1/57nx0



夏海「せめて何か突っ込んでよ! 何で無言!? 一番悲しいリアクションなんですけど!? ほたるんまで目を逸らしてるし!」

蛍「え、えと……どう言えばいいか」

このみ「いやー、言っちゃうのも悪いかなって」

ひかげ「フリなのかマジなのか分かんない所だったし」

楓「まぁ正直に言えば、今も昔もお前は卓を振りましているように見えるが」

小鞠「少しはお兄ちゃんを見習って欲しい所だねー、夏海は私のことも振り回しまくりだし」

御坂妹「いえいえ、仕方ありませんよ、こまちゃん。姉と言うのは妹のワガママを聞く義務があるのですから、とミサカは懐かしい台詞を口にします」

このみ「懐かしい?」

御坂妹「ええ、お姉様も、ミサカのとびきりのワガママを聞いてくれ、今もそれを実行中の身ですからね、とミサカは微笑みます」

小鞠「?」

一方通行「…………」





612: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:33:20.89 ID:ns1/57nx0



蛍「そう言えばミサカさんってお姉さんが居るんでしたっけ?」

御坂妹「ええ、今回は都合が悪く来れませんでしたが」

このみ「へー、妹っぽい気がしてたのはそう言うことか。ね、どんな人なの?」

御坂妹「そうですね……まあ言ってしまえば、幼児趣味、喧嘩上等、猪突猛進、ツンデレ乙な天の邪鬼と言った所でしょうか」

一方通行「オイオイ……」

御坂妹「……ですが、それでもミサカの為に……」

御坂妹「…………」

夏海「どしたの、みっちょん?」

御坂妹「……いえ、それでも、ミサカの為にいつも全力を尽くしてくれた、愛すべきお姉様なのです」

このみ「へぇー……ストレートすぎて、なんだかこっちが恥ずかしくなっちゃった」

夏海(きっと、ホントに仲の良い姉妹なんだろうなぁ。ウチはどうなんだろ? 悪くは無いと思うんだけど」)

小鞠「何見てんの、夏海」

夏海「んーん、何でも無いよー」

夏海(ま、ウチの家族はウチの家族。今はこれでいいってもんよね!)





613: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:34:39.31 ID:ns1/57nx0


れんげ「仲良きことは美しきなのん。ウチもみんな仲いいんなー」

一穂「そだねー、家族兄弟姉妹親戚友達、みーんな仲は良くなくちゃいかんでしょー」

ひかげ「ま、そーゆうことで。それよりもれんげー、アイスは?」

れんげ「駄菓子屋が買って来てくれたん」

一穂「冷凍庫入ってるよ、欲しけりゃ取ってきなー」

ひかげ「うっしゃ、んじゃ頂きますかー!」

夏海「わー、じゃあウチもおこぼれを貰いに……」

一方通行「オマエは宿題の続きだ」ガシッ

夏海「デスヨネー……」

御坂妹「ファイトです、なっつん、とミサカは両手をぐっと握ります」

小鞠「ほら、分かんないところあったら私も手伝うから、パパっと終わらせちゃうよ」

夏海「うー……こうなりゃヤケだ! とっとと終わらせてまだまだ遊ぶんじゃーい!」




615: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:35:46.83 ID:ns1/57nx0



ひかげ「ま、その頃には遊ぶ時間も無くなってそうだけどなー」

夏海「うっ……自信が無い……」

ひかげ「ま、そんときは私が東京の話でも……いや、やっぱなんでもないわ」

れんげ「……ひか姉、素で忘れてたみたいなん」

ひかげ「うっせ!」

夏海「それでもひか姉は普段はそっち居るんだからいいじゃーん。ウチなんて沖縄行ったあの時きりだよ」

小鞠「それは私も同じ。てかここらの人たちみんなそうでしょ」

御坂妹「…………」


 ――都会の空気もあんま味わえなかったもん。


御坂妹(そう言えば、朝、なっつんが言っていましたね)





616: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:36:37.33 ID:ns1/57nx0



御坂妹(……ミサカが『田舎』と言うものに憧れを抱いていたように、彼女たちもまた、『都会』と言うものに憧れを抱いているのですね)

御坂妹(思えばミサカはこの旅でまだ、恩返しらしい恩返しを何一つ彼女たちにしていません)

御坂妹(金銭的にもほぼ一方通行に頼り切りの身ですし)

御坂妹(何か……このミサカにも出来ることは……――!)

御坂妹「そうです、とミサカは頭にピコーンと電球を浮かべます」ポン

小鞠「?」

御坂妹「ちょっと失礼します、ミサカは一旦席を外します」

夏海「ん、うん。どこか行くの?」

御坂妹「いえいえ、大したことではありません、すぐに戻ります、とミサカは廊下へと歩いて行きます」

一方通行「…………」



御坂妹「さて、ちょっと集中しますか、とミサカは深呼吸します」

御坂妹「では、再び――」






617: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:37:17.21 ID:ns1/57nx0



…………


922:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032

緊急要請
お前らに力を貸して欲しい

923:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020

なんぞ

924:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18889

ほう

925:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14525

続けろ

926:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14510

急な用事が入ったから代わってとかなら喜んで!





618: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:38:04.61 ID:ns1/57nx0



927:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15558

宿題のことか?

928:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10047

なになに?

929:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12225

>>926
とりあえず引っ込んでろ

931:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14889

なんとなく分かる。MNW上で呼びかけるってことは、学園都市組がメインになるか?

932:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032

流石姐御、察しがいいな





620: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:38:58.86 ID:ns1/57nx0



933:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032

学園都市組を中心に、やってもらいたいことがある

934:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10039

見てるで

935:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090

なにするのかな

936:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032

ささやかだが、俺らなりに出来ることだ


…………



御坂妹「只今もどりました、とミサカは再びスライディング」

このみ「お帰りー、何してたの?」

御坂妹「ええ、ちょっと」

このみ「?」

御坂妹「サプライズ、とまでは行きませんが、それでも、喜んでくれると嬉しいですね」







621: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:40:22.23 ID:ns1/57nx0



~再びお勉強タイム、なのん~



小鞠「ほら、ここは教科書に出てるものをそのまま覚えればいいだけだから」

夏海「それがキツいんだよー」

一方通行「年号なンざ語呂合わせってものがあンだろォが」

ひかげ「あー、あるある、ナクヨウグイス平安京とかな」

このみ「なっとーねばねば平城京とかねー。懐かしいなー」

夏海「成る程、語呂合わせね! えーと、ナクナヨウグイス平城京!」

一方通行「全部違ェよ!」






622: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:42:06.62 ID:ns1/57nx0



…………


小鞠「理科も基本は丸暗記! 用語さえ覚えれば、後は覚えなくても大体大丈夫!」← E:眼鏡+白衣+教鞭

蛍(先生スタイルのセンパイ可愛いー!)

御坂妹「と言う訳で例によって赤下敷き戦法です、とミサカはすかさずアイテムを取り出します」スッ

このみ「試験前によくやったねー」

ひかげ「あー、受験の時使った使った」

夏海「目を凝らせば解答が……」

一方通行「意味ないことすんじゃねェっての」






623: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:43:52.78 ID:ns1/57nx0



…………


小鞠「英語ねー、私今回ちょっと成績下がっちゃったからなー」

夏海「んじゃこのみちゃんヘルプ!」

このみ「いきなり来たね……。まー中1くらいならなんとかなるかな」

小鞠「じゃこれどうぞ」つ眼鏡+教鞭

このみ「どもども」

夏海「ここなんだけどさー」

このみ「ふむふむ」

夏海「文章の組み立て? って言うのがよく分からなくて」

このみ「……ごめん、夏海ちゃんが何を理解出来ないのか理解出来ない」

夏海「ひどっ!」

このみ「うそうそ、確かにドリルだけで理解するのって難しいよねー。私も高校で英語の先生に教えてもらってやっと理解出来たのとかあるもん」

一穂「うっ……耳が痛いね」

楓「まあここはセンパイしか教師居ませんしね」

このみ「まずは一般動詞の理解から始めよっか! コツ掴めば簡単簡単!」






624: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:45:32.32 ID:ns1/57nx0




…………


~そんなこんなで~


夏海「うー……やっとプリント終わったー……」

このみ「お疲れさまー、よく出来ました!」

小鞠「はー……やっと終わったか……」

れんげ「のー……のー……」

蛍「すぅ……すぅ……」

このみ「小学生2人組は寝ちゃったみたいだね」

ひかげ「ま、今日は朝から早かったしな。れんげのやつは一番早く起きてたし」

小鞠「ふふっ……こうして見ると、蛍も小学生らしいと言うか」





625: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:46:51.65 ID:ns1/57nx0



夏海「あ、あーくん……ここらでどうかご慈悲を……」

一方通行「……まァいいだろ。この答案から考えりゃァ良く出来たほうだ」

夏海「うっしゃー……しかしウチも体力が限界です」


一穂「お、夏海は終わったのかい?」

このみ「なんとかねー」

楓「んじゃ、そこらへんのもの片付けろー、そろそろ夕飯にすっから」

れんげ「夜ご飯なんっ!?」クワッ

ひかげ「わっ! びくった」

れんげ「おおぅ、気がつけばお外暗くなってるん……」

このみ「ホントだ、もうこんな時間。お腹も空く訳だ」





626: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:48:06.24 ID:ns1/57nx0



小鞠「蛍、ご飯だよー」サスサス

蛍「ふぇっ!? あっ、すいません寝ちゃって!」

小鞠「別に謝ることじゃないよ。一回顔洗って来る?」

蛍「そ、そうします。……すいません、洗面所借りていいですか?」

ひかげ「別に許可取らなくても大丈夫だよ、行ってきな」

蛍「あ、ありがとうございます」

夏海「ふふ……宿題でウチの身体はボロボロさ。でも、そんなウチにも希望ってものが残っているんだよ……」

れんげ「」スンスン

れんげ「! なっつん、この匂いはっ!?」

夏海「そう、れんちょん! 気がついたか! 今日の夕飯は――」




627: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:49:42.50 ID:ns1/57nx0



一穂「よそったのから持っててくれるかい?」

御坂妹「了解です、とミサカはヨダレを堪えて運びます」

一方通行「頼むから垂らすンじゃねェそ……マジで」

このみ「あっ、かずちゃん手伝うよー」

一穂「ありがと、んじゃ適当によろしくねー」

ひかげ「ほい、れんげの分な」コトッ

れんげ「こ、これは……」

このみ「はいはい、どんどんよそっちゃって」

御坂妹「はい、あーくんどうぞ」ダラダラ





628: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:51:08.96 ID:ns1/57nx0



一方通行「あァ、ありがとよォ。だから涎拭け頼むから」

卓「」スッ

小鞠「あ、ありがとう、お兄ちゃん」

蛍「あ、水場、ありがとうございました」

一穂「ん、ほたるんも戻ったねー。んじゃ、みんな席についてもらおうか」

夏海「さてれんちょん、二日目の夕食。その答えは?」


れんげ「カレーなのーん!」



なんだかここの所ずっと食べてばっかりな気がしますが、まぁいいでしょう。
生きることとは食べること、裏でスペシャルミッションを進行しつつ、ミサカは両手を合わせます。

あ、まだ続きますからね、とミサカは思わず予告を忘れる所でした。




619: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 21:38:45.02 ID:DcDdJO/sO

明日ってことはもう終わりが近いのか



629: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:54:00.68 ID:ns1/57nx0

今回はここまでです。読んでくれている方、ありがとうございます。

>>619 元々二泊三日の予定でしたので、そろそろ終わりは近いと思います。ただ一回一回をのんびりやっているので、更新的にはまだ何回かあると思います。




639: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 22:58:25.69 ID:YiuvvSP90




一穂「さてさて、んじゃ、みんなで」

「「「「いたただきます!」」」」

れんげ「なん!」

御坂妹「ですね」

れんげ「早速メインを頂くのんっ!」

一方通行「メインと言うか他にねェだろ」

れんげ「はむっ……むにょむにょ……」

蛍「れんちゃん、カレーを食べてる擬音とは思えないね……」

れんげ「おいしーん!」カッ

一穂「そりゃよかった。ま、れんちょん好みの味付けだからねー」





640: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:00:30.53 ID:YiuvvSP90



夏海「なるほど、やや甘口」

一穂「大きい子達には悪いけど、小さい子優先ってことで」

御坂妹「いえいえ、構いませんよ、とミサカは甘口カレーを頬張り……ながらは行儀が悪いので、言い終えてから口に運びます」パクッ

一方通行「いい心がけだ」

このみ「甘口カレーと言えば……小学校の頃を思い出すなぁ……」

夏海「あー……れんちょんが帝王として君臨した日だっけ?」

ひかげ「あー、あったあった。まだまともにしゃべれない赤ん坊だったれんげが給食室侵入して、カレー鍋をド派手にひっくり返したんだよなー」

夏海「うっ……トラウマが……」

このみ「あの時は小鞠ちゃんも夏海ちゃんも大泣きだったんだよねー。なだめるのに苦労したよ」

小鞠「こ、子供だったんだししょうがないじゃん!」

このみ「今も昔も対して変わらないように見えるけどねー」

小鞠「キシャー!」




641: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:01:35.43 ID:YiuvvSP90



蛍「れんちゃん凄いことしてたんだねー……」

れんげ「遠い昔の記憶なんなー。あの時初めてカレーの美味しさに気付いたのん」

一方通行「つゥかそんな頃のこと覚えてるオマエがすげェな……」

御坂妹「彼女は何やら天才肌のようですしね、学園都市に入学すれば、かなりの能力者になってしまうかもしれません、とミサカはれんちょんの将来性に震えます。まあ隣のもやしが入学自体を阻止するでしょうが」

一方通行「分かってンなら何よりだよ」

ひかげ「んー、しかし甘口カレーだけではちょっと物足りないな」

一穂「まぁまぁ、その為に……あっ、やべ忘れてた」

楓「……すっかり抜け落ちてましたね」

一穂「カレーをよそり終わった所で気が抜けちゃったな」

楓「んなことより早く持ってきましょう。折角別のフライパンで焼いてたんですから」スクッ





642: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:02:48.45 ID:YiuvvSP90



小鞠「? 何かな」

夏海「あれ、まだ何かあったの?」

一穂「んー、まあ今楓が持って来てくれるからね」


楓「めんどいんでフライパンごともってきました」

小鞠「二つ!?」

楓「そりゃこの人数だとな。一度に一つのフライパンじゃ焼けないし」

れんげ「中身はなんなん!?」

一穂「慌てるな、れんちょん、今一人ずつ乗せてってあげるから」

楓「別皿に持った方がよくないすか?」

一穂「あー、確かにカレーの上じゃ切りにくいな。ちょっち持って来るよ」

れんげ「なんなのん? なんなのん?」ピョコピョコ

楓「こら、はねるな」





643: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:04:55.02 ID:YiuvvSP90



楓「どもっす。ほれ、れんげはこれな」

れんげ「おおぅ!」

一穂「はいはい、みんなもどぞー。あ、ちょっち持っててもらっていいかい?」

卓「」コクン

ひかげ「おおっ!」

夏海「これは!」

このみ「あー、これ具材の匂いかと思ってたけど別盛りだったんだねー」

一方通行「……!」クワッ

御坂妹「出たよ肉食獣の目が、とミサカは若干ヒキます」





644: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:06:07.44 ID:YiuvvSP90



一穂「と、言う訳で本日のメニューは特性甘口カレー改め、特性甘口カレー&猪ステーキだ!」

夏海「イェーッ!」

れんげ「カレーとステーキ……通常じゃ考えられない組み合わせなのん! ごちそう×ごちそうなのん!」

御坂妹「この雄々しいボリューム……ミサカはこの数日で、舌が肥えてしまうのではないでしょうか、と少し心配します」

夏海「んじゃ早速頂きっ! ……ん?」

一穂「どしたの、夏海?」

夏海「かずっちゃん」

一穂「ん?」

夏海「切れない」

このみ「……ナイフとフォークないと無理だねー」

れんげ「取ってくるーん」





645: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:07:21.64 ID:YiuvvSP90



小鞠「どうも中々ありつけられないね……」

このみ「まぁまぁ、夕食は逃げない逃げない」

れんげ「お待たせなのん」

一穂「ありがとねー、れんちょん」

夏海「では改めてっ!」キリキリ

夏海「はむっ! んー、うまっ!」

このみ「お肉って感じがするね~!」

御坂妹「このお肉からしみ出す脂が、甘口カレーのまろやかさを一層引き立てています。二つの味が喧嘩すること無く、互いの味を高めている……と、ミサカは大地の恵みに感動します」ウルウル

一方通行「うめェ」ムグムグ

夏海「みっちょんの詩的感想&あーくんからのうまい頂きましたっ!」





646: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:08:49.54 ID:YiuvvSP90



このみ「ホント、昨日の鉄板焼きとはまた違った美味しさがあるねー」

一穂「ちょいとソースに工夫したからねー。別で食べるもよし、カレーと共に喰うのもよしよ」

ひかげ「やばい、ちょっと東京帰る前にダイエットした方がいいかもしれないな……」

夏海「ウチは毎日外で遊んでるからそんな必要ないもんねー!」

小鞠(縦にも横にも成長しない私はどうすれば……)

ひかげ「くそぅ……こんな時だけは外で堂々と遊べるこっちが羨ましい……」

御坂妹「ミサカはどこにいてもエキサイティングできますよ、とミサカは胸を張ります」ムフ-

一方通行「オマエは特殊な部類だろ」

御坂妹「おっとそうだ、美食に気をとられ忘れていましたがミッションの方は……」





647: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:09:58.31 ID:YiuvvSP90



このみ「そう言えば、二人とも明日帰っちゃうんだっけ?」

夏海「えー、そうなの!?」

一方通行「あァ、まあ元からこっちには二泊三日させて貰うって予定だったしな」

小鞠「そっかー、もう明日には……寂しいね」

れんげ「……あーくん、帰っちゃうのん?」

一方通行「「まだ明日の話だ、それまでは、悪ィけどまだこの家に居させて貰うからな」

れんげ「…………」ムグムグ

御坂妹「……なるほど、ご協力感謝します、とミサカは全てのミサカ達に感謝の意を表します」

一方通行「ン、準備が出来たのか?」

御坂妹「ええ、なんとか。やはり人海戦術は有効ですね、とミサカはドヤ顔します」





648: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:11:30.13 ID:YiuvvSP90



このみ「なになに? なんかしてるの?」

御坂妹「ええ、そこまで大層なものではありませんが、夕食後のお楽しみです、とミサカはニヤリと微笑みます」

一方通行「微笑むって言葉とニヤリって擬音は合わねェ気がするンだが」

御坂妹「細けぇこたぁいいんだよ、お前にも協力してもらうからな、とミサカはあーくんの肩を叩きます」

一方通行「はィはィ。言われるままやってやるよ、何か知ンねェけどな」

小鞠「でも明日かー、なんかあっと言う間だったね」

夏海「ねー、考えてみれば、ウチらまだ会って二日しか経ってないんだよね」

小鞠「にも関わらず、もうずっと前から友達みたい」

御坂妹「ええ、ミサカにとって、一番嬉しかったことは、この旅行でみなさんと友達に慣れたことです、とミサカは俯きながら言います」

小鞠「えへへ、そう言ってもらえると嬉しいや」

れんげ「ウチも、みっちょんとあーくんが友達になってくれたことが一番嬉しいのんなー」

御坂妹(そうです、その友達の為にも、旅のラストは派手に決めなくてはいけませんね、とミサカは拳を握ります)

御坂妹(いやまあまだあと一日あるんですけどね)





649: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:11:56.03 ID:YiuvvSP90



…………



972:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10867

カレーうんめー!

973:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18943

ステーキうんめー!

974:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17648

福神漬けうんめー!

97:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10989

白飯うんめー!





650: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:13:02.05 ID:YiuvvSP90




976:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14489

Oh……

977:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15566

Oh……

978:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14490

まあ白飯片手の感覚共有は基本だよな

979:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020

何この悲しいミサカーズ


980:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14908

旅も明日で終わりか……
ちょいちょい見させてもらってたけど、なんだか寂しくなるな

あと10032号はそろそろ次スレ建てといてくれると嬉しいんだけど





651: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:13:56.69 ID:YiuvvSP90



981:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13309

れんげさんたちにはこっち来ないと会えないもんなあ

982:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14444

ワンチャン彼女たちをこっちに呼ぶ可能性

983:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020

少なくとも今はまだ無理だろ
都会のイメージが世紀末になるわ

984:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14889

まあその点は、いつかは分からんけどあーくんがどうにかしてくれるだろ
今はあいつを信じろ

985:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13336

……だな。平和になった学園都市に、彼女たちを招待出来る日を、我らがあーくんに祈るか





652: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:14:28.20 ID:YiuvvSP90



986:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14990

で、まあ俺らはその前祝いと言うことで

987:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13208

以外と集まるもんだったな

988:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 16678

これぞ妹達の底力よ

989:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14456

こればっかりは10032号の提案に敬礼

990:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17894

で、エージェント達は?

991:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10090

もう向かってる。そろそろ着くんじゃね?





653: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:15:34.19 ID:YiuvvSP90



992:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032

あ、そろそろ着くか?

993:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17600

こちらスネーク、あと十五分ほどでそちらに到着する
見つかるとまずいから、他の人には家の中で待機するよう言っといてくれ

994:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090

こちら19090号、同上だ

995:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10039

こちら10039号、上に同じ

996:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032

>>993-995 把握
協力に感謝する
あと次スレ作っといた↓

【中継】:引き蘢り必見、これがリアル田舎の景色 3スレ目






654: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:16:39.70 ID:YiuvvSP90



997:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17600

>>996 乙、現地でまた会おう

998:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13330

いよいよだな

二日目の夜
田舎の空を、ミサカーズが派手に照らすぜ!

999:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020

ワクワクしてきましたな

1000:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001

>>1000ならこのミッションは大成功ってミサカはミサカは宣言してみたり!






655: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:18:09.00 ID:YiuvvSP90



…………



御坂妹「ごちそうさまでした、とミサカは両手をそろえます」

一穂「はいはい、お粗末様でした」

御坂妹「では食器を片付けましょうか、とミサカは席を立ちます」

一穂「お、悪いね」

御坂妹「いえいえこれくらいはしませんと、とミサカはテキパキお皿を重ねて行きます」

れんげ「ウチも手伝うのーん」

小鞠「あ、じゃあ私も!」

蛍「わ、私も手伝います」





656: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:19:10.63 ID:YiuvvSP90



夏海「んじゃウチはコップ!」

小鞠「じゃ私はステーキ皿!」

蛍「じゃ、じゃあ私はフライパンを」

御坂妹「ミサカはカレー皿を」

れんげ「ウチは小皿を運ぶのん」

夏海「お片付け隊、レッツゴー!」

「「「「おー!」」」」」

このみ「あはは、こんな時まで賑やかだねー」

一方通行「こっちはいつもこうなのか?」

一穂「いやいや、そんなことないよ。ウチは普段父さん母さんが居ないからねー。ひかげも普段は東京だし、いつもはウチとれんちょんの二人で居ることが多いかな。だから、こんな賑やかなの久しぶりだよ」





657: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:21:07.56 ID:YiuvvSP90



楓「二人が来てくれたおかげだな」

一穂「そそ、だからあーくんとみっちょんには、こっちも感謝してるんだよ」

一方通行「……そうか、ありがとォな――ってェ!」

御坂妹「ほれ、なにしみじみしてるんですか、片付けも終わりましたし、兄ちゃんちょっくら顔貸せやと、ミサカはヤーさん口調であーくんを引っ張ります」

一方通行「分かったから引っ張ンな。借り物の服が伸びる」

御坂妹「おっとこれは失礼、とミサカは腕を離します」

一穂「んー、みっちょんたち、何かするのかな?」

御坂妹「はい、少々用事があるのです。申し訳ありませんが、みなさんはミサカたちがいいと言うまで、この家で待機していて貰えますか?」

楓「そりゃいいが……夜道に大丈夫か?」

御坂妹「ええ、屈強とはお世辞にも言い難いモヤシですが、それでも世界最強のボディーガードが居ますしね」

一方通行「お褒めにあずかり光栄だよ、ほら、早く行くぞ」

御坂妹「では、少しの間失礼します。いいですか? 決して、決して覗いてはいけませんよ?」

一方通行「鶴の恩返しか」

御坂妹「では行きましょうか」ガラッ





658: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:24:09.61 ID:YiuvvSP90



…………



御坂妹「おぉ……昨日と同じく、空は星々で溢れていますね。耳を澄ませば虫たちの合唱が静かに響き、清涼な空気を感じます」

一方通行「はィはィ詩人ですね。……ンで、何するつもりだ?」

御坂妹「まあお待ちなさい、もうすぐ到着する予定ですが――……?」

一方通行「どうした――って……なンだあの影……」


「ピュルリ~」←笛の音


一方通行「あァ?」


「誰が呼んだか御坂丸……学園都市一熱い夜」

「誰が呼んだか小声ちゃん、故に今宵は黙れない……」

「誰が呼んだか蛇の異名……夜風もぶっ飛ぶ宴を告げに!」






659: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:25:31.27 ID:YiuvvSP90



10039「10039号、御坂丸、見参ッ!」バッ

19090「19090号、小声、見参ッ!」バッ

17600「17600号、スネーク、今舞い降りるッ!」バッ

一方通行「!?」


「「「待たせたな」」」


一方通行「え、どこから突っ込ンでいいンだコレ」


17600「では、ここで一曲!」スッ

一方通行「!!?」

10039「ラーイト!」バッ

19090「アーップ!」バッ





660: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:27:08.87 ID:YiuvvSP90



17600「……聞いて下さい、歌うは妹達の底力。出張ミサカ三人衆で――『おミサカな天国』ッ!」

一方通行「!!!?」

10039「ミュージック、オン!」カチッ

17600「好きだと言わして一葉ちゃん、大したもんだよ諭吉さん。いかした君たち見習って、ボクも英世に~変身す~るよぉ~」

10039「どぅーどぅどぅどぅどぅどぅどぅどぅ♪」

17600「ポンド、ユーロ、ドラム。レク、ペソ、ドル」

19090「タタタタタタタ♪」

17600「セディ、ルピー、テンゲ、バルボア~!」

10039「どぅっどぅどぅどぅどぅ♪」

17600「ミサカミサカミサカ~、ミサカ~がつど~うと~」

19090「タータンタン♪」

17600「はしたはしたはした~お金~も、たい~きん」

10039「ターチャンチャンチャン♪」




661: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:28:50.65 ID:YiuvvSP90



17600「ミサカミサカミサカ~ミサカ~が~つど~えば~」

19090「タータンタン♪」

17600「小銭小銭小銭~小銭~も、たい~きん」

10039「チャー、チャー♪」

17600「さぁーさー、ミ~サカで、お金を、つど~おう~。花火がボクらを~~~~~~~~っ」

「「「待ってぇ~いる!」」」

10039「ジャジャジャジャン♪」

「「「Oh!」」」ビシッ


一方通行「…………」

17600「……以上、ミサカ17600号、ミサカ19090号、ミサカ10039号三人衆による歌、『おミサカな天国』(Short Ver)でした。ご清聴、ありがとうござます」ペコリ

御坂妹「ブラボーです、まるでどこかで聞いたことのあるような懐かしさと、思わず踊りたくなる素晴らしいリズムでした、とミサカは手を叩きます」

一方通行「いやいや待てェ! 色々待てェ! ツッコミ所が多すぎて逆にツッコミが追いつかねェよ!」





662: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:29:53.13 ID:YiuvvSP90



御坂妹「細けぇこたぁ(ry」

一方通行「てかオマエラどうやってここ来たンだよ……」

17600「本当はSSTO(単段式宇宙輸送機)でも使いたかったのですが、流石にこの一帯が荒れ地になってしまうので」

10039「普通に新幹線で来ました」

19090「と、言うことです、とミサカたちは簡潔に説明します」

御坂妹「ご苦労様でした、とミサカは労いの言葉を掛けます。ところで歌詞から察するに――」

17600「ええ、ブツはこちらに用意させて頂いています」パチン

10039「こちらです、とミサカは例のブツを差し出します」





663: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:30:31.82 ID:YiuvvSP90



一方通行「……はン、なるほどねェ」

御坂妹「以前、やろうと思って出来なかったことがあったらしいので」

一方通行「夏の夜にはピッタリって訳か」

御坂妹「ええ、ド派手に行きましょう。なにせこれらはそんじょそこらの市販品とは一線を画す、学園都市製花火ですから!」




さてさて、準備は整いましたね。彼女たちが喜んでくれるといいのですが。
おっと、勿論まだ続きますよ、とミサカは次回に向けて走り出します。





677: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:05:56.84 ID:Vo6ianwH0




御坂妹「……と、言う訳で、学園都市組ミサカ+スネークの活躍のかいあり、今、栄光の花火をゲットすることが出来ました、とミサカは前回からの流れを説明します」

一方通行「かなりな量があンなァ……オマエラこれ買う金集めたのか?」

17600「ええ、先程の歌詞にもあっt」

一方通行「それはもういい」

17600「チッ! ……まあお察しの通り、世界各国のミサカたちから融資を集い購入しました、とミサカは不貞腐れつつ返事をします」

19090「ちなみに一番多くの資金を投入してくれたのは……」

御坂妹「?」

10039「……認めたくありませんが、20000号です」

御坂妹「……マジかよおい、とミサカは若干ヒきます」

17600「まあ汚い金でも花火が綺麗なことには変わりありませんから、とすかさずミサカはフォローを入れます」




678: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:07:56.45 ID:Vo6ianwH0



一方通行「しっかしオマエラ、その格好……てか同じ顔三つ並ンでて道中騒がれなかったのかよ」

10039「何度かスマホで撮影されかけたりしましたが」

19090「スネークが冷静かつ的確に対処しましたので」

17600「まあ、難しい問題にはならないでしょう、と言っておきます」

一方通行「それはいいンだがリレーして喋ンじゃねェよ……。まァ、こんな大荷物持って来て貰ったしな。俺からも礼言わせて貰うわ」

19090「ヒュー! あーくんの土下座画像キター! とミサカはシャッターチャンスを狙います」

10039「ハリーアップ! ハリーアップ! とミサカはヤジを飛ばします」

一方通行「少し下手に出ればすぐそれかよォ! オマエラ本当に嫌なヤツですねェ!」

17600「ま、冗談はさておき、そろそろ戻った方がいいのではないですか? とミサカは促します」

御坂妹「そうですね、あまり皆さんを待たせてもいけないですし」

17600「では、我々はここを退散します、と敬礼をします」





679: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:08:54.62 ID:Vo6ianwH0



御坂妹「おや、もう帰ってしまうのですか? とミサカは少し後ろめたい気持ちです」

17600「まあ彼女たちに見つかると厄介なことになりますしね。我らは遠くから見守らせてもらいますよ、とミサカたちはあくまでも影の功労者を演じるつもりです」

御坂妹「何なら、あーくんと過ごす権利を交代してもいいのですが?」

19090「……上条派三人を呼びつけておいて白々しいですよ、とミサカは突っ込みます」

10039「ここまであーくんと過ごせて来たんだ、最後まで楽しんでやれ、とミサカはエールを送ります」

御坂妹「分かりました、ミサカ、頑張ります! とミサカは拳を握ります」

一方通行「なンで俺が遊ンで貰ってるみたいな言い方されてンだ……」


>ほらいくぞあーくん、この暗闇に、ミサカたちで火を灯してやろうじゃねえか、とミサカはあーくんを引っ張ります

>はィはィ、やってやンよォ!




680: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:09:37.65 ID:Vo6ianwH0





19090「……ミッション、完了ですね」

10039「楽しんでくれることを祈りましょう、とミサカはいい笑みをします」

17600「いえいえ、まだミッションは完全には終わってませんよ、とミサカはニヤリと笑います」

19090「おっと、そうでしたね。まだまだシークレットミッションがありました、とミサカは思い出します」

17600「では、その準備に取りかかりますか、とミサカは腕を高く上げます。おー!」

19090「おー!」

10039「おー!」






681: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:10:47.63 ID:Vo6ianwH0




…………


御坂妹「みなさん、お待たせしました! とミサカは元気よく一時帰宅!」

一穂「あ、用事は終わったの?」

御坂妹「はい、しかし宴はここからですよ、とミサカは外へ皆さんを手招きします」

小鞠「? 外に出るの?」

夏海「何か分からないけど了解っ!」

れんげ「行くーん」

蛍「何でしょう?」



御坂妹「……さて、ミサカたちはこの二日間、この宮内家始め、皆さんに大変お世話になりました」

御坂妹「故に! 是非ともこの素晴らしい体験の恩返しをさせて頂きたいのです! とミサカは拳を高々と上げます」





682: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:11:47.23 ID:Vo6ianwH0



夏海「別に気にしなくていいのにー」

小鞠「でも、一体何をするの?」

御坂妹「それは――これです!」パチン

 ボシュッ


蛍「え?」


夏海「こ、これ……」

一方通行「まァ、見ての通りだ」

れんげ「花火なーん!!」

夏海「す、すっげー!」





683: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:12:45.76 ID:Vo6ianwH0



れんげ「シャワー花火まだあるのん!?」

一方通行「ありまくりだよ、好きなのとってけ」

一穂「うぉっ、これ全部花火?」

楓「凄い量だな……」

御坂妹「ええ、余すとこなく全部花火です、とミサカは皆さんに袋ごと手渡して行きます」

このみ「わぁ……ありがとー! 花火なんて久しぶりだよ」

ひかげ「私もいつ以来だろ。ホントにやっちゃっていいの?」

御坂妹「モチのロンです。みなさんどんどん取って行って下さい、とミサカは大盤振る舞いです」

一方通行「んじゃ、とりあえずここに全部置いとくか」ドサッ

ひかげ「よっしゃ! じゃ遠慮なく」





684: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:15:11.07 ID:Vo6ianwH0



一穂「おっと、じゃバケツ持って来ないとね」

楓「三つくらい必要ですね、手伝います」

御坂妹「あ、申し訳ありません、よろしくお願いします、とミサカは失念していたことを反省します」

一穂「いいよいいよー」

御坂妹「あ、そうです、ここにチャッカマンたち置いときますね」

一方通行「小学生組は使いたい時は言え。一人で使うと危ねェからな」

れんげ「ではこれをお願いしますん!」サッ

一方通行「あいよ」シュボッ

れんげ「おおぅ! 光ってるのん!」

夏海「ウチもウチもー!」

小鞠「じゃ、じゃあ、私たちも貰おうか?」

蛍「は、はい。じゃあ……」

御坂妹「どうぞどうぞ、とミサカは花火を渡します」

蛍「ありがとうございます!」





685: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:16:41.55 ID:Vo6ianwH0



小鞠「ありがとう! じゃ、蛍のに火、点けて上げるねー」

蛍「は、はい、お願いします!」

一方通行(どう見てもポジションが逆に見えるンだがな……)

御坂妹(それ言っちゃおしまいですけどね、と、しかしミサカも頷かざるを得ません)

蛍「わぁあ……すっごいキラキラしてますね……」

夏海「ねー! こりゃあテンション上がるぜー!』

一穂「はいよ、バケツお待たせー……ってすっごい光るんだね、それ」

楓「手持ち花火ってこんな鮮やかな色してましたっけ……?」

このみ「というか、ミサカさんたちはどこからこんな大量の花火を持って来たの?」

御坂妹「まぁまぁ、それは言わぬが花と言うものですよ、とミサカは誤魔化します」

一穂「なんにせよ、これはみっちょん、あーくんに大感謝だねー」

御坂妹「ありがとうございます、では、お二人もどうぞ」

一穂「おっ、ありがとね」

楓「サンキュ。んじゃ、やりますか」






686: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:17:48.77 ID:Vo6ianwH0




一穂「おおっ! 近くで見るとより鮮やか」

楓「これって普通の花火とどこか違うのか?」

このみ「やっぱり都会のものだと質がいいのかな」

蛍「でも、私東京に居た頃もこんな綺麗な花火やったことないですよ?」

夏海「うーむ……みっちょんたちって改めて不思議な人たち……」


>あ、こんなのもありますよ、とミサカは袋から不思議な花火を取り出します。

>なンだそりゃ。


小鞠「……そう言えば、先生はミサカさんたちがどこから来たか知ってるんだよね?」

一穂「ん、まーね」

夏海「え、どこどこ? みっちょんたちってどこに住んでるの?」






687: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:19:11.97 ID:Vo6ianwH0




>指に装着ロケット花火。あなたの心臓(ココロ)に超電磁砲!

>殺す気かァ! こっち向けンじゃねェよ!


一穂「んー……夏海にそれ言っても分かるかどうか」

夏海「ひどっ!」

一穂「ま、そゆことで」

夏海「まー、いっか。それより今は花火を楽しむ時!」

れんげ「なっつん! 花火でお絵描きするのん!」

夏海「おお、いいねー、夏海ちゃんの芸術センスを見せちゃうぜっ!」


>超電磁砲花火、中々楽しめますね。お姉様の気分が味わえました、とミサカはホクホクします。

>そりゃよかったですねェ! じゃァ俺はこっちのペンシルロケット20花火打ち込ンでいいですかァ!?

>帰って来たゲップーを一撃で倒すアイテム使うとか鬼畜かお前とミサカはあっいやホント勘弁して下さい! ヘルプミー!






688: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:20:16.87 ID:Vo6ianwH0




楓「……何か、言っちゃいけないことでもあるんですか?」

一穂「んー……。まー、向こうの知り合いの人から言われててね。あの二人には、ここでは普通の子として過ごしてて欲しいって」

楓「……そうですか。ま、あんま聞かないほうがよさそうですね」

一穂「ウチも詳しく知ってる訳じゃないしねー」

楓「あ、消えた」

一穂「んじゃ、ウチのも追加よろしくー」

楓「どうせなら線香花火で掛けませんか? どっちが長く続けてられるか」

一穂「ふふん、ウチにその勝負を挑むとはいい度胸だね、楓くん」

楓「言ってられるの、今のうちですよ」


~花火は人に向けずに、みんなで楽しく遊びましょうなのん~






689: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:21:40.20 ID:Vo6ianwH0




このみ「ふふっ、大人組は、向こうも向こうで楽しんでるみたいだね」

御坂妹「追尾式とかマジ勘弁して下さい……とミサカは死線を味わいました」

一方通行「チッ! 外れたか……」

夏海(あーくん生き生きしてるなー)

御坂妹「大人しく小型打ち上げでも使いますか、とミサカは袋を漁ります」

夏海「でも変わった名前の花火が多いねー。えーと……これは……原始崩し花火?」

一方通行「!?」

小鞠「あっ、こっちには未現物質花火とかあるよ! 本人監修とかあるけど……花火作りで有名な人なのかな?」

一方通行(アイツ何やってンのマジで!?)

御坂妹「流石は学園都市製花火。なんと言うかツッコミ所盛りだくさんですね」

一方通行「つゥかこれ本当に花火だよな……? 名前だけ見ると兵器にしか見えねェンだが……」

御坂妹「小さいお子さまにも安全に使えるとのキャッチコピーですから(多分)大丈夫でしょう、とミサカは故郷の技術を信じます」





691: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:24:15.39 ID:Vo6ianwH0



一方通行「まァそこまで熱も持ってねェみたいだし大丈夫……と思いてェな」

御坂妹「最悪あーくんが反射でみんなを護るからモーマンタイですし」

一方通行「俺は生け贄か」

御坂妹「しかし第二位、三位、四位の花火はありましたが、流石に一方通行花火なんて無いですね」

一方通行「あってもどンな花火なのか想像つかねェしな」

れんげ「あーくん、みっちょん! 線香花火で勝負するのん!」

御坂妹「おお、いいですね、とミサカは指をポキポキ鳴らします」

一方通行「線香花火は……これか」

御坂妹「では、負けたら罰ゲームと言うことで」

一方通行「ほォ……ことバランス勝負で俺に勝とォたァいい度胸だな」

れんげ「おおぅ……みっちょんとあーくんの二人が燃えているのん……!」






692: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:25:37.34 ID:Vo6ianwH0



御坂妹「いいですか? 言うまでも無く、先に火花を落とした方が負けですよ、とミサカは念を押します」

一方通行「はィはィ」

ひかげ「うわー、あんま私これ自信無いな……」

このみ「まぁまぁ、楽しむことを考えればいいじゃない」

夏海「むむ、持つ時はこうかな……?」

蛍「ちょっとドキドキしちゃいますね」

楓「公平に火を付けられるように、蝋燭用意したぞー」

一穂「ではさっき勝負に負けたウチが審判を務めようかね」

夏海「あれ、かずっちゃん駄菓子屋に負けたの!?」

一穂「やー、モノかかってるとあの子強いわー……」

楓「んじゃ、こんどビール奢りってことで」

一穂「ういー……」

ひかげ「流石は金の亡者」

楓「うっせ」




693: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:26:37.95 ID:Vo6ianwH0




一穂「んじゃまあ、子供たちみんな、準備はいいかい?」

夏海「OKだよ!」

このみ「こっちも大丈夫だよ」

ひかげ「同じく」

一方通行「いつでもいい」

御坂妹「精神を集中させます!」

小鞠「蛍、頑張ろうね」

蛍「はい、センパイ」


一穂「それでは……勝負、はじめっ!」


夏海「いざっ!」ボッ






694: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:27:51.96 ID:Vo6ianwH0



このみ「…………」

ひかげ「…………」

一方通行「…………」

御坂妹「…………」

夏海「…………」

小鞠「…………」

蛍「…………」

れんげ「…………」

小鞠「……まあ、いざ勝負するとこうなるよね」

御坂妹「動くこと=敗北に繋がる訳ですからね」

一方通行「まあ、迂闊には喋ることも出来ねェわな」





695: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:28:57.53 ID:Vo6ianwH0



御坂妹(冷静に考えると学園都市第一位が線香花火をしている絵ってシュールすぎますね)

蛍「でも線香花火って私好きです。小さいのに頑張ってパチパチ光ろうとしている姿とか……ふふふ」

小鞠「ほ、蛍……? なんか怖いんだけど」

夏海「むむむ……や、やばっ――ああっ!」

一穂「はい、夏海アウトー」

夏海「うあー! やっちゃった」

ひかげ「やべっ!」

小鞠「あっ!」

一穂「続いてひかげとこまちゃんアウトねー」

ひかげ「あー、やっぱムズいなー」

小鞠「こまちゃん言うな!」

楓「まあここまでは順当って感じだな」





696: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:30:06.92 ID:Vo6ianwH0



蛍(この小さいのに頑張ってる姿……センパイみたい……。大丈夫です、センパイは私が守りますから!)

れんげ「動かざること山の如しなのん……」

夏海「うーむ、ここら辺は接戦だねー(ほたるんの方がなんか怖いけど)」

小鞠「一方通行さんたちはどうかな?」

一穂「おお……凄い、全然動いてないよ、あーくん」

楓「見事に静止してるな」

御坂妹「くっ……やはりあーくんが最大の障壁に……あっ!」グラッ

一方通行(勝ったな)

夏海「……おおっ! みっちょん持ちこたえた!」

一方通行「なっ!?」

れんげ「あっ……落ちちゃったのん……」

一穂「あー、れんちょんもアウトだねー」





697: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:31:41.13 ID:Vo6ianwH0



一方通行「……ッベェ。慌ててバランス崩す所だった。しかしコイツどうやって――……あっ、オマエ!」

御坂妹「何のことですか、ミサカは全然何もしていませんよ、と口笛を吹きます」ピピ-

一方通行(コイツ……能力使って抑えてやがる!)

御坂妹(くくく……バレなきゃ、イカサマじゃあねえんだぜ、とミサカは悪い笑みをします)

蛍「ああっセンパイ!」

小鞠「ど、どうしたの蛍!?」

蛍「おっ……おちひゃいまひた……」グスッ

小鞠「あー、残念だったね。……な、泣く程悔しいの?」

このみ「あっ!」

一穂「おっと、ほたるんに続いてこのみちゃんもアウトー」

このみ「むー……まあ健闘した方かな」

一穂「そろそろ頂上決戦となりそうだね」





698: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:32:57.87 ID:Vo6ianwH0



御坂妹(ふふ、この調子ではミサカの勝利は確実ですね、とミサカは勝利を確信します)

御坂妹「…………」

御坂妹(……と言うかそろそろ一方通行の玉が落ちてもよさそうなんですが……)チラ

御坂妹「!」

御坂妹「こ、こいつ……!」

一方通行「なンですかァ? 俺は全然何もしてませンよォ?」

御坂妹(このもやし――大人げなくスイッチオンにしてやがるッ!)

このみ「す、すごい、二人とも集中力が高いねー!」

御坂妹(くっ……いくらミサカが能力を使用しても、せいぜいこの玉を長持ちさせられる時間はほんの僅か……しかし一方通行の場合は能力を使用した場合その比ではない!)

一方通行(悪ィなァ。しかしオマエに負けたら何されるか分からねェしな。ここはどンな手段を使っても勝たしてもらうぜェ……!)

御坂妹「くっ……限界……です、とミサカは力つきます」ポトッ





699: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:34:17.36 ID:Vo6ianwH0



夏海「おおっ、みっちょんアウト!」

一方通行「いよっしゃァ! これで――」ポトッ

一穂「はい、あーくんアウトー」

小鞠「えっ、一方通行さんの優勝じゃないの?」

一穂「何言ってんの、そこにまだ残ってるじゃない」

小鞠「え?」クルッ


卓「」パチパチパチ


一穂「と、言う訳で優勝は兄ちゃんー!」

御坂妹「なんと恐ろしい伏兵が潜んでいました……」

一方通行「完全にノーマークだったわ……」

夏海「凄いねー、兄ちゃん。こんなに長く続けられるなんて」





700: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:35:29.00 ID:Vo6ianwH0



一方通行(まさか能力使ってンのに負けるとは……)

御坂妹(能力者のメンツ丸つぶれですね、とミサカは苦笑いします)

夏海「ま、勝負もついたし、また普通の花火を楽しもうか!」

一方通行「あァ、そうだn――」バタッ

夏海「え、あーくん! あーくん!?」

一方通行「」

小鞠「な、なんでいきなり倒れたの?」

このみ「ちょ、ちょっと大丈夫?」

楓「おい、どうした!?」

御坂妹「あ、まさか……」スッ

一方通行「」

御坂妹「……充電、しっかり出来てなかったんですか?」

一方通行「」





701: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:36:29.27 ID:Vo6ianwH0



このみ「ね、ねえ、彼、大丈夫なの!?」

御坂妹「ええ、別段心配することはありません。ちょっと気が抜けてしまったようですね。そこに寝かせておきますから」

このみ「な、なら良かったけど……」

一穂「……ホントに大丈夫かい?」

御坂妹「ええ、完全にこの阿呆のうっかりです、とミサカはあーくんが動けないことをいいことに頭をはたきます」ペシペシ

御坂妹「ちょっと気合いを入れ直すので、皆さんは引き続き花火っちゃってくれると助かります。もう残り少ないですし、使い切っちゃって下さい」

一穂「ん、了解。熱中症とかかもしれないし、一応氷持って来るね」

御坂妹「お手数掛けます」


一穂「はい、氷」

御坂妹「ありがとうございます。では、先生も残りの花火を散らしちゃって下さい」

一穂「あいよー」





702: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:37:40.64 ID:Vo6ianwH0



>ねぇねぇ、この打ち上げやりたいのん!

>あいよ、今火点けるからねー。



御坂妹「……やれやれ、コンセントでも抜けていたのですかね。あなたともあろう者が、こんな風に電池切れとは」

御坂妹「はいはい、即席ですが、今充電してあげますよ、とミサカは電力を集めます」パリパリ


夏海「あーくんの方ホントに大丈夫なの?」

一穂「あー、あっちはみっちょんにお任せだね」

このみ「ね、見てみて」

小鞠「ん、何ー?」

このみ「あれあれ」

小鞠「わぁぁ……膝枕……! 大人って感じー」

蛍「ミサカさん、すっごい優しそうな顔してますね手……」




703: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:38:48.11 ID:Vo6ianwH0




…………

【中継】:引き蘢り必見、これがリアル田舎の景色 3スレ目

   ・
   ・
   ・
153:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14510

ああああああああ10032号そこどけえええええ!!
いや代われ、代わって下さいこんちくしょおおおおおおお!!!!

154:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15732

流石の春厨にも限界が来たようだ

155:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13390

絶対こうなると思ったわ

156:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14445

>>153 悪趣味も大概にしとけって

157:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19080

>>153 お前運営から鎖付けられてんだろ。抑えとけよ。ステイステイ

158:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14510

知るかああああ!!!!!
なんであいつ一方通行さんとあんなイチャイチャしてんの?
あいつkj派だろ!?


その最右翼がなんで一方通行さんに膝枕していい雰囲気になってんだよおおおお!!!!





704: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:40:03.21 ID:Vo6ianwH0



159:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15673

>>158 お前辛いならスレ閉じろよ

160:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 11189

>>158 もういい……! もう……休めっ……! 休めっ……!

161:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14510

なんで現地に向かう組に俺を入れてくれなかったんだよおお!!!
そしたら10032号ボコってでも入れ替わったのに!

162:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misakaworst

そうなるから外されたんしょー?

163:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14889

今回は諦めろ。お前だって一応はこの田舎スレ楽しんでんだろ?
次の機会には俺も協力してやるから、ここは堪えろ。

164:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 18990

姐御もこう言ってるんだし、これ以上見苦しい真似はよしとけよ





705: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:41:01.05 ID:Vo6ianwH0



165:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14510

…………うう、分かったよ。



……俺だって、れんげさんたちには感謝してるしな

167:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020

おお、春厨が引いた!

168:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001

うんうん、分かってくれて嬉しいってミサカはミサカは妹達の絆に感動してみたり!

169:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19089

あっ、でも14445号はおしおきな

170:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14445

えっ、ちょっまあばばばばばbbbbbbbbb






706: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:42:41.07 ID:Vo6ianwH0



…………



このみ「やー、いいもの見れちゃったな」

小鞠「そろそろ花火も無くなっちゃうし、片付け始めようか」

夏海「あー! 夢のような時間だった!」

蛍「そうですね、楽しかったです」

夏海「みっちょーん! あーくーん! ありがとー!」

御坂妹「ゆあうぇるかむでーす! とミサカは返答します」

御坂妹「さて、そろそろ動ける頃ですかね、とミサカも片付けに参加――え?」


…………


184:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17600

宴はまだ終わっていないぞ

185:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090

正面の空を見上げるんだ

186:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10039

そこに我ら妹達の底力を見せよう

187:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032

……どういうことだ?

188:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 19090

おいおい、まさかこれで俺たちのミッションが完了なんて思ってるわけじゃないだろう?

189:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 17600

とにかく彼女たちにもそう伝えろ

190:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 10032

わ、分かった




707: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:44:31.92 ID:Vo6ianwH0





…………



御坂妹「み、皆さん、こっちの方向を見て下さい! とミサカは指示します」

夏海「ん? どしたの、みっちょん」

蛍「空、ですか?」

小鞠「星が綺麗だけど……」

れんげ「流れ星また見つけるん?

御坂妹「え、えと……そ、そのままでお願いします、とミサカ自身訳も分からずお願いします」

夏海「?」

小鞠「とりあえず言う通りにしよっか」

蛍「は、はい」

れんげ「星が瞬いてるんなー」

御坂妹(一体三人は何を――)






708: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:45:20.31 ID:Vo6ianwH0



…………


17600「ターゲット確認。全員が十二時の方向を向いている」

19090「行きますか」

10039「行きますかね」

17600「では、この夜空を――」

19090「ミサカたちが――」

10039「照らします!」


「「「点火!」」」


 パリッ!





709: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:46:29.88 ID:Vo6ianwH0



…………



小鞠「何も無いけど……」


 ピュウウウウウウウ――


小鞠「――えっ?」

夏海「嘘っ!?」

このみ「あれって――」

ひかげ「……マジ?」

蛍「凄い……」


れんげ「……綺麗、なのん」


 ――ドオオオオオン!


御坂妹「まさか、ここまでするとは……とミサカは自身も伝えられてなかったサプライズに驚きを隠せません」





710: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:47:38.48 ID:Vo6ianwH0



一方通行「っつつ……あァ、なンだこれ」

御坂妹「あ、気がつきましたか」

一方通行「……すげェな、あれもオマエラが用意したのかよ」

御坂妹「ええ……このミサカも、今の今まで知らなかったのですが」

一方通行「やるなァ、オマエラ……」

御坂妹「お褒めに預かり光栄です。……これで、少しは想い出の恩返しも出来ましたかね?」

一方通行「文句なしの、合格点だと思うぜ」


…………


17600「ミサカたちのシークレットミッションも大成功ですね、とミサカは誇らしげに笑います」

19090「あの驚いた顔を見れただけで、やった価値はありましたね」

10039「あ、勿論消防等の許可は取ってますよ、とミサカはフォローを忘れません」






711: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:48:15.35 ID:Vo6ianwH0




…………


221:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 13609

おおー! 綺麗だな!

222:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka10089

妹達底力、ここに開花せり!

223:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20001

作戦は成功だねってミサカはミサカは大はしゃぎ!

224:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misakaworst

はいはい、あんまり飛び跳ねるなって

225:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 15908

いい想い出になったな

226:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14679

ああ、妹達、全員の……な





712: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:49:41.17 ID:Vo6ianwH0



227:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 20000

ああ、俺も限界まで出費した甲斐あったぜ










その愛の結晶が空に弾けて幼女たちの目に焼き付くとか大興奮wwwwwww

228:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14440

あああああこいつやりやがったああああ!!!!

229:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 14444

いい流れだったのにコンチクショウ!

230:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12020

もおホントこいつやだあああああああ!!!!

231:以下、名無しに代わりましてミサカがお送りしますID:Misaka 12400

運営ィー! 頼むからコイツ消してくれェー!




713: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:51:31.65 ID:Vo6ianwH0





…………


 ピュウウウウウウウ――
 

夏海・小鞠・蛍「「「たーまやー!」」」

れんげ「なーんっ!」


 ――ドオオオオオン!




夏の夜空、二日目の空に、咲くは妹達の、絆の花火と言う訳ですか。
ネットワークでも別の意味で火花が飛び散ってますが……まあ、それはそれ、これはこれ。今は皆に感謝です。

あ、まだ続きますからね、とミサカはもう少し次回予告を続るつもりです。





714: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:52:08.86 ID:Vo6ianwH0


と言う訳で今回はここまでです。
読んでくれている方、レスしてくれた方、ありがとうございます。




716: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/11(水) 18:55:18.62 ID:CyVgPaJZo

いえこちらこそありがとうございます



717: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/11(水) 19:06:34.11 ID:pY9X9SmTo

いいねぇ、いいわぁ



725: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/21(土) 22:43:41.05 ID:r2I+Mk6d0

読んでくれてる方ありがとうございます。
ごめんなさい、続きはもう少しお待ち下さい。月曜日あたりに更新出来ると思います。




726: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/21(土) 23:41:34.96 ID:TW/uBEbX0

のんびり待ってるさ



727: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/23(月) 21:03:53.19 ID:8D+ZdVrH0

ごめんなさい、今日の更新は厳しそうなので、読んでくれている方はもうちょっとお待ち頂けると幸いです。



728: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/23(月) 22:19:46.08 ID:B7z/nP+wO

いやいや、書いてくれるだけ有り難いんや。
むしろ終わったら虚無感に襲われそうだw




729: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/02/24(火) 00:33:42.79 ID:N4h+wXvAo

終わったら日常アニメが終わったかのような感覚に襲われるだろうな…



730: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/25(水) 19:50:11.20 ID:zjUvTIsS0

>>728
>>729

ありがとうございます、そう言って頂けると嬉しいです。

遅れて申し訳ありませんでした、次レスより更新再開します。




731: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/25(水) 19:52:24.95 ID:zjUvTIsS0




一穂「うっは、こりゃあたまげたねー」

楓「花火大会……とかじゃなくて、完全に個人で上げてるんだよな、これ」

ひかげ「すっげー! こっちでこんなデカい花火見られるなんて!」

このみ「ねー! 私も初めて見たよ!」


御坂妹「……はい、了解です、とミサカは嬉しそうに返事をします」

御坂妹「みなさん! どうやら次の発射が最後のようです! 是非とも大きなかけ声を!」

夏海「おおっ!」

れんげ「わかったのん!」

小鞠「じゃあ蛍、息を吸い込んで!」

蛍「はい!」


御坂妹「発射です、とミサカは号令を掛けます!」ビッ





732: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/25(水) 19:53:50.71 ID:zjUvTIsS0



 ピュウウウウウ―――――


「「「「たーまやー!」」」」


 ―――――ドォオオオオオオオオン!



夏海「おおおおっ! すっげえええ!」

小鞠「す、すっごい! もうすっごいしか言えない!」

蛍「そ、そうですよね! もう、なんて言うか……すごいです!」

れんげ「大きなお花が咲いたのん……綺麗だったのん! 凄かったん!」


このみ「あはは、みんな凄いしか言えてないね」

ひかげ「でもホントそれしか言えないって! ここでこんなデカいの見られるなんてさ!」

楓「全くだ、どうやって用意したんだか」

一穂「こりゃ、みっちょんたちに一枚どころか二枚三枚取られちったね」






733: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/25(水) 19:55:14.73 ID:zjUvTIsS0



一方通行「派手に終わったじゃねェか」

御坂妹「……ぱらぱらと散る最後の火花。何とも風流なものですね、とミサカは感無量です」

御坂妹「ではこれにて、即席花火大会を終了します、とミサカは挨拶します」

夏海「みっちょん! ありがとー! ホント凄かった!」

小鞠「うん、ほ、ホント……ありがとう!」

蛍「とても驚きました!」

れんげ「綺麗だったのーん!」

御坂妹「いえいえ、ミサカ達からの、ささやかな恩返しです。……皆さん、楽しんで頂けたでしょうか? とミサカは上目遣いで訊いてみます」


「「「「もちろん!」」」」






734: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/25(水) 19:56:56.04 ID:zjUvTIsS0



御坂妹「…………」

一方通行「ンだ、何ぼーっとしややがる」

御坂妹「ミサカ、何だか泣いちゃいそうです、と身体を震わせます」

一方通行「あァ、泣いとけ泣いとけ」

御坂妹「生きてるって、素晴らしいですね……」

一方通行「……そうだな」


一穂「んじゃー楽しみも終わった所で、片付けしよっかね」


「「「「はーい」」」」


夏海「うっし! ぱぱっとやっちゃおか」

れんげ「やるのーん」





735: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/25(水) 19:58:49.76 ID:zjUvTIsS0



御坂妹「では、ミサカたちも片付けを行いますか」ゴシゴシ

一方通行「うっし、やるかァ」

御坂妹「……と、そうでしたそうでした」

一方通行「あァ?」

御坂妹「ミサカ10039号、ミサカ17600号、ミサカ19090号、そして全てのミサカ達に――協力を感謝します」ビシッ



…………


17600「ミッションコンプリート、ですね、とミサカも敬礼します」ビシッ

19090「緊張しましたね、とミサカは自分を落ち着かせます」

17600「では、ミサカ達も撤収しますか、と手を叩きます」

10039「荷物は着払いで学園都市に届けるとして、帰路はどうします?」

17600「もう今からじゃ帰るの難しいですしね、とミサカは思案します」

19090「……あれっ、もしかしてミサカ達詰んでね? とミサカは顔色を青くします」

10039「……野宿しますか? とミサカは最後の手段を提案します」





736: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/25(水) 19:59:46.29 ID:zjUvTIsS0



17600「…………」

19090「…………」

10039「…………」

17600「影の功労者ってのはそんなもんです、とミサカは達観します」

10039「流石はスネークです、とミサカはその精神を見習います」

19090「……まあ、明日はご褒美に、何か美味しい駅弁でも食べながら帰りましょう、とミサカは翌日の旅路に希望を持ちます」


…………


夏海「やー、楽しかった!」

御坂妹「それは何よりです、とミサカは誇らしげに笑います」

このみ「でもあんなの一体どうやって用意したの? 打ち上げた人とかも」

御坂妹「それもまた、言わぬが花です」

一方通行「ま、そォ言うことにしといてくれ」





737: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/25(水) 20:01:12.25 ID:zjUvTIsS0



小鞠「相変わらず不思議な人たちだねー」

ひかげ「こんなワクワクしたの久しぶりだったな……。今回はいい帰省になったよ」

御坂妹「最後に皆さんを喜ばれることが出来て、とても嬉しく思います、とミサカは作戦の成功に大満足です」

れんげ「最後……」

このみ「あ、そうか、二人とも明日には……」

夏海「明日、あーくんたち帰っちゃうんだよね……」


「「「「…………」」」」


一方通行「まァ、まだ早いかもしンねェけど、世話にな――」

夏海「駄目だ――――ッ!」

ひかげ「わっ、びくった!」





738: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/25(水) 20:02:15.35 ID:zjUvTIsS0



夏海「今日はそう言うしんみりしたのナシ! せっかくみっちょんたちが盛り上げてくれたんだから!」

小鞠「……そうだね、まだお別れする時じゃないもん」

一穂「ま、それはともかく、みんな明日のためにもそろそろ歯磨きしなー」

夏海「えー、もっとみっちょんたちとお話したいよー」

一穂「……寝床に入った後は、ウチは知らんよ」

蛍「え、それって……」

このみ「……なるほどね。じゃ、かずちゃんの言う通り、ちゃっちゃと寝る支度しよっか」


楓「……いいんですか? あいつら、絶対夜更かししますよ」

一穂「ま、今日くらいはね。ウチはウチでもう限界だし」

楓「確かに、この二日間、ちょっと張り切りましたからね」

一穂「大人はとっとと寝て、後は子供達の時間にしてあげるさ」




739: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/25(水) 20:03:23.37 ID:zjUvTIsS0



…………


一方通行「ンじゃ、俺らは寝かせて貰うわ」

夏海「えー、かずっちゃんたちも寝たんだし、あーくんたちも今日はここで寝よーよー!」

一方通行「アホか、ンな女だらけの場所で寝られるか。オマエラもあンま夜更かしすンじゃねェぞ」

卓「」スッ

御坂妹「流石は(ロリコンと言う名の)紳士ですね(笑)」

一方通行「紳士の意味が違うよォに聞こえるのは気のせいですかァ?」ピキピキ

夏海「しょうがないなー、んじゃ、お休みー」

れんげ「おやすみなーん」

一方通行「あァ、おやすみ」パタン




740: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/25(水) 20:04:35.40 ID:zjUvTIsS0



夏海「はー、固いなー、あーくんは」

小鞠「いや、夏海は軽すぎだよ」

このみ「そうそう、女の子が軽々しく男の子を寝室に招いちゃ駄目だよー?」

蛍「でも、お兄さんと一方通行さんなら、別に大丈夫そうですけど」

このみ「それでも、そこの線引きは重要! 気心知れた仲なら尚更ね!」

夏海「ちぇー、もっと色々遊びたかったのに」

このみ「まぁまぁ、こっちは女の子だけのガールズトークにでも花咲かせようよ」

ひかげ「あれ、今日は夜更かし推奨なのか?」

このみ「今日くらいいいんじゃない? 気になることもあるし」

蛍「気になること、ですか?」

小鞠「何かあったっけ?」





741: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/25(水) 20:05:31.64 ID:zjUvTIsS0



このみ「そりゃあもちろん――」

御坂妹「?」

このみ「ミサカさんが彼とどんな関係なのかーっ!」

夏海「おおっ!」

ひかげ「核心をついた!」

このみ「さぁさぁミサカさん! ここは素直にゲロっちゃってよ!」

御坂妹「えーと、彼との関係ですか?」

れんげ「こ、これはアダルトなお話の始まりなのん!?」

夏海「ふふふ、れんちょんも遂に第二のステップを踏む時が来たみたいだね!」

小鞠「……ごくり」

蛍(せ、センパイにはまだ早いのに! で、でも私も少し気になる!)





742: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/25(水) 20:08:45.52 ID:zjUvTIsS0



御坂妹「……と、言われましても、ミサカはあのもやしとは、このみさんの期待するような間柄ではありませんよ? とミサカは真っ先に皆さんの期待にそげぶします」

夏海(そげぶ?)

小鞠(そげぶ?)

蛍(そげぶ?)

このみ「えー、そうなのー!?」

御坂妹「ええ、元々はこちらに来させて頂く人数に、あと二、三人は加わる予定でしたから」

このみ「え、そうだったの?」

れんげ「あ、そう言えばねぇねぇから聞いてた人数より少なかったんなー」

御坂妹(……あれ、そう言えば妖精は人単位で数えていいんでしょうかね? 匹でしょうか?)





743: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/25(水) 20:10:16.38 ID:zjUvTIsS0



小鞠「元々来る予定だった人たちって、どんな人なの?」

御坂妹「そうですね……とミサカは逡巡します」

御坂妹「まずあーくんの愛するクソガk……もとい、妹のような子が一人と、ミサカの愛する少年と、その同居人です」

このみ「え、愛するって……他に本命の人が居るの!?」

御坂妹「よくぞ聞いてくれました、とミサカは指を鳴らします」

御坂妹(そうです、ミサカはあの少年を慕っていると言うのに、この旅行では散々あのもやしに、妙な気分にさせられましたからね)

御坂妹「ここは気持ちの再確認の為にも、ミサカのコイバナでも披露しましょう!」

夏海「おおー!」

小鞠「こ、コイバナ……! あの時出来なかったコイバナが実現する……!?」

御坂妹(……ところでコイバナって具体的に何を話したらいいんでしょう? とミサカは今更ながらネットワークに助けを求めます)ミョンミョン





744: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/25(水) 20:12:49.02 ID:zjUvTIsS0



このみ「前は小鞠ちゃん、『なふ』しか言えなかったもんね」

小鞠「それ言わないでよ……」

ひかげ「あれ、夏海顔赤くなってねー?」

夏海「べ、別にそんなこと無いし!」

御坂妹(あ……『誰がkj関連のコイバナの協力なんてするかボケ』とレスされました)

小鞠「あれー、期待しちゃってるの、夏海?」

夏海「だ、だから違うってー!」

このみ「まあ昔はお兄ちゃんと結婚するなんt」

夏海「しゃらーっぷ!」

御坂妹「え、何ですか、その話kwsk、とミサカは身を乗り出します」

れんげ「それは初耳なのん!」

蛍「え、夏海センパイってお兄さんが初恋なんですか?」





745: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/25(水) 20:13:44.43 ID:zjUvTIsS0



夏海「ちょ、ちょちょちょ!? なんでウチの方に話が来てんの!? これみっちょんのコイバナだった筈だよね!?」

御坂妹(ここはなっつんのコイバナを参考に、彼とのコイバナでも捏造しますか、と密かにミサカは企みます)

夏海「だ、誰か、ヘルプミー!」


…………


~その頃のあーくんと兄ちゃん①~


一方通行「あっちは盛り上がってやがンなァ……。寝る気あンのか」

卓「」コクッ

一方通行「あァ、まァたしかにこっちもこのまま寝るンじゃ味家ねェけどよ」

卓「」スッ

一方通行「ン? あァ……将棋か。俺に頭脳関係挑むってなァ、無謀だぜ?」

卓「」コクッ

一方通行「ま、こう言うのも悪くはねェな。少し指してみるか」


…………





746: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/25(水) 20:15:21.19 ID:zjUvTIsS0



夏海「」プシュー

このみ「あれ? 夏海ちゃん沈んじゃった」

小鞠「あははは、だらしないなー!」

このみ(小鞠ちゃんは身内相手のコイバナだったら強くなれるのね)

ひかげ「ある意味過去のトラウマを全てほじくり返されたようなもんだからなー……」

御坂妹「なるほど、幼少期に身近に居た異性に惚れ込むと言うケースもあるのですね、とミサカは頷きます」

夏海「そ、それ以上言わないで、マジで……」

御坂妹「でもここって男の子少ないですもんね、身近に居る人にそう言う気持ちを抱いちゃうこと、分かる気がします」

小鞠「えっ、まさか蛍……!」

蛍「え、どうしたんですか、センパ……?」

蛍「――ち、違いますよ!? 私はお兄さんのこと、そんな風には思ってないです! 絶対に!」

ひかげ「そこまで断言されるのもある意味可哀想だな……」





747: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/25(水) 20:16:58.62 ID:zjUvTIsS0



小鞠「そ、そっか、良かったー……」

御坂妹(ほたるんが恋してるのは目の前のあなたですしね、とミサカは遠い目をします)

ひかげ「うーん、確かにここら辺の同世代の男と言えば卓くらいしか居ないが……」

このみ「その対象に思ったことは一度も無いなあ、私も。メガネ君万能だし、お嫁さんにならしたいと思ったことはあるけど」

ひかげ「そこは婿じゃねーのかよ」

このみ「お婿さんは別にいいかな」

小鞠「要するに圏外ってことね……」

れんげ「いつかウチも恋をする日が来るのでしょうか?」

ひかげ「れんげなら来るだろー。何たって私の妹だしな」

蛍「うん、れんちゃんは大きくなったら、きっと凄い美人になるよ!」

れんげ「アダルティな空気を醸し出せるようになりたいん」

小鞠「…………」

小鞠(大人のれんげか……うっ、想像すると目眩が……)クラッ





748: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/25(水) 20:17:56.66 ID:zjUvTIsS0



このみ「そうなったところで相手なんて居ない訳だけどねー」

夏海「ってこのみちゃんは高校行ってるんだし、誰かクラスに居ないの?」

このみ「なーいしょ」

夏海「えー」

御坂妹「大勢の女子たちで、ストロベリーな会話を続ける……これがガールズトークと言うものなのですね! とミサカは理解します」

ひかげ「特定の相手が誰一人として出てないけどな」


…………


~その頃のあーくんと兄ちゃん②~


一方通行「王手だ」パチン

卓「……!」

一方通行「惜しかったなァ、オマエも中々やる方だが、ま、相手が悪かったってことだ」

一方通行(つゥかマジで結構強かった……)

卓「」スッ

一方通行「あァ? 次は囲碁? ……ハッ、上ォ等だよ! かかって来やがれェ!」



…………





749: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/25(水) 20:19:46.15 ID:zjUvTIsS0



御坂妹「それで、お姉様と来たら、未だに自分の気持ちに素直になれていない訳です」

このみ「へー、何だか少女漫画を地で言ってるみたいな人なんだねー!」

御坂妹