週刊ポスト2015年4月3日号に高橋名人のインタビューが掲載中。
SOUCE;NEWSポストセブン 以下、僕が気になった部分を引用。
私はファミコンの最後にも関わっているんです。1994年に出した『高橋名人の冒険島IV』が、ファミコンの最後のソフトでした。今はハードも進化して、グラフィックや音楽は本当にすごくなっている。でもファミコン時代の子供たちがつまらないゲームでも必死に面白い遊び方を見つけていたように、ゲームの本質は「遊び方」という部分にあって、それはいつの時代も変わらないんだと思います。
いわゆるクソゲー愛ってやつですね……
ここからは僕の意見ですが、つまらないゲームっていうは、たぶん“今考えたら”つまらないゲームのことなんだと思います。当時僕も小学生でした。テレビゲームというものに初めて出会い、すべてが新鮮でした。でも当時、必死になってやっていたゲームを大人になった今やってみると、そうでもなかったってことあるでしょう。きっと当時は本当に面白くて、やっていたんじゃないかなあなんて思います。
一方で、当時でもつまらないゲームはつまらなかった。子供って大人が思っているよりもずっとシビアですよね。嫁が一生懸命つくった料理を平気で「まずい」って言って残すし。僕がそんなことしたら思いっきり殴られますよ(笑)
そう考えると、ゲームの本質は「遊び方」というのは、まさにおっしゃる通りで、たとえば『スーパーマリオブラザーズ』の中で、いかに自分を表現するか、どのルートを通り、どのタイミングでジャンプし、どこでコインを取るのか、すべてが自己表現なんですね。
『火の鳥』だってそう。どこで鬼瓦を出し、どういう風にボスを倒すか。このゲームのボスって、近づいて適当に連打してれば、たいてい勝てるんですが、あえてそうしないっていうこだわり。
そういうところにみんな、プライドを持ってやっていたんじゃないでしょうか……
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