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真涼「まだまだフェイクは続くわよ」鋭太「おい」


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1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 20:26:57.62 ID:nT7d8bGh0

鋭太(高校を卒業して9年が経ち、27歳になった)

鋭太(俺、季堂鋭太は医者になり、幼なじみの千和の腰も治すことに成功した)


真涼「久しぶりね。季堂鋭太」

鋭太(そうそう、夏川真涼は高校を卒業してすぐに外国に行ってしまった)

真涼「あら?出会ってすぐに無視?いい度胸ね?」

鋭太「…って、真涼!?」

真涼「約9年ぶりかしら?」

鋭太「お前…勝手にいなくなりやがって、どれだけ心配したと思ってんだ!」

真涼「まぁ、細かい話はさておき」

鋭太「置くなっ!」


真涼「鋭太…また私と演じましょう」

鋭太「はあ?」

真涼「フェイクを…今度は私の偽旦那になって欲しいの」





2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 20:31:19.49 ID:nT7d8bGh0

鋭太「…」

真涼「あら?どうかしたの?」


鋭太「俺はもう恋愛アンチじゃない!!」

真涼「…なんですって!?」

鋭太「俺は医者になって、出産にも経験として立ち会った」

鋭太「そこで命の誕生がどれだけ素晴らしいか気付かされたんだ」


鋭太「命の誕生…これは恋愛がないと絶対に誕生しない」

鋭太「だから、今の俺は恋愛アンチを信条としていない!」


真涼「なっ…」


鋭太「それに俺は-------」




5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 20:36:30.61 ID:nT7d8bGh0

■春咲千和の場合

鋭太「それに俺は…」

鋭太「幼なじみの春咲千和と明日結婚式を挙げるんだ!入籍したんだよ!」

真涼「な…ちょっと待って。耳が遠くなったみたい」

鋭太「何度でも言う。俺は千和が好きだ!千和を一生愛すると決めたんだ!」


真涼「おかしいわ!犬と結婚できるわけないでしょう!」

鋭太「おい!」




8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 20:41:37.22 ID:nT7d8bGh0

真涼「…………本当なの?」

鋭太「ああ、本当だ」

真涼「私じゃ…ダメなの?」

鋭太「勝手にいなくなったのは…真涼じゃねーか」

真涼「じゃあ、勝手にいなくならなかったら?」

鋭太「…そういうのは無しだ。今の俺は春咲千和…季堂千和が好きなんだ」


真涼「そう…」


鋭太(真涼…寂しそうに行っちまった…でも、俺は千和が好きなんだ)




11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 20:46:42.56 ID:nT7d8bGh0

 
……………………


千和「お帰りなさい、えーくんっ♪」

鋭太「ああ、ただいま」

千和「今日はあたしにする?それともご飯?お風呂?」

鋭太「風呂にするかな」

千和「えぇー、そこは恥じらいながら『千和がいいな』って所でしょっ!」

鋭太「ああー、はいはい、じゃあ千和とお風呂に入りたいなー」

千和「えぇー、狭いから嫌」

鋭太「おい!どっちなんだよ!!」




12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 20:51:55.62 ID:nT7d8bGh0

千和「えへへ~。でも夜遅くなると明日の結婚式に響くから、今日はお預け…ね?」

鋭太「…ったく、これじゃあ、どっちが犬かわからねーな」

千和「え?」

鋭太「いいや、こっちの話」

千和「変なえーくんだね~」


鋭太「ああそういえば、今日さ…」


ピンポーン


千和「あれ?誰かな?」

鋭太「また、通販か?」

千和「ん~…実は結婚式用の記念品を買ったんだけど…あれは、明後日に届く予定だし…」

鋭太「そんなの買ってくれてたのか…ありがとうな千和」

千和「ふふん。お嫁さんとして当然だよっ♪」




14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 20:56:57.17 ID:nT7d8bGh0

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千和「はいはい。ちょっと待って下さい」


ガチャッ


真涼「こんにちは。あら?泥棒犬さんですか?」

千和「え?あんたは…まさか…」

鋭太「真涼!?」

真涼「私とした事が自己紹介がまだでしたわ。これ名刺です」

千和「なつかわ…ふう…ぞく…夏川風俗!?」

真涼「ええ、えーと、何でしたかしら?ほら家に配達される風俗ですよ。配達風俗です」

鋭太「それを言うならデリヘルだろ!」

真涼「さすが私の鋭太くん、よくご存じで」

千和「へぇ~…えーくんは何でそういうのを知っているのかな~?」


鋭太「ちょっと待て!疑問はそこじゃないだろ!真涼、何でここに来た!?」




15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 20:58:01.95 ID:nT7d8bGh0

>>13
当日→幸せだなー
次の日→サプライズだよっ。えーくんっ→幸せだなー




17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 21:00:54.54 ID:nT7d8bGh0

千和「そうだよ!何で来たの!?ってか夏川、久しぶり!」

真涼「ええ、久しぶりですね。えーと、名前は…なんだったかしら?」

千和「ふふん。聞いて驚きなさいよ!『季堂千和』!季堂千和なんだよ!」

真涼「まぁ、それはいいです。じゃあ、私はお仕事に入らせていただきます」

鋭太「へ?仕事?」


真涼「ええ、だってほら、私電話を受けてここに来たわけですし?」

千和「ん?」

真涼「ほら、うちの名刺を渡したでしょう?今の私の職業はそれですので」

千和「え、えーくん!?これはどういう事!?あたしがいるのに、ふ、風俗なんて!」

鋭太「ち、違う!ってよく見ろその名刺!」

鋭太「明らかに手書きじゃねーか!」

千和「え?」




18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 21:04:49.29 ID:nT7d8bGh0

千和「あっ、本当だ!夏川!?どういう事!!!」

真涼「まったく名刺が手書きかどうか?そんなのは問題じゃありませんよ?」

千和「え?」

真涼「私は、鋭太くんに呼ばれてきた。ええ。それだけが事実です」

千和「な、何言ってんの!?」

真涼「ちなみに、週2回以上、私は鋭太くんにお呼ばれしています」

千和「で、でも、いつもあたし家にいるよ?」

真涼「そういうホテルがあるのくらいご存じでしょう?」


千和「え…え?えーくん?」

鋭太「信じるな。全部嘘だよ。こいつの口八丁はお前も知ってるだろう?」

真涼「じゃあ、何で私はこの家を知っているのでしょうか?」

真涼「この新しい新築の家の場所を…」






19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 21:09:04.82 ID:nT7d8bGh0

千和「え?…確かにここは数ヶ月前に建てたばかり…」

鋭太「千和!信じちゃだめだ!さっき会った時に尾行していたに違いない!」

真涼「ふふ。そうですね。さっき会ったばかりでしたね?」

千和「え…えーくん…さっき夏川と会ってたんだ…」


千和「あたしに黙って…えーくんは夏川と…」

鋭太「なっ…てめぇ!ハメやがったな!」


真涼「あらら?ハメたのはあなたじゃない。とんだ言いがかりですわー」

鋭太「こいつとはさっき9年ぶりに出会ったばかりだ!」

鋭太「千和!俺を信じてくれ!」

千和「あたし…えーくんを信じていいんだよね?」

鋭太「ああ、俺とお前の20年間は嘘じゃねえ!」

千和「…うん!」




20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 21:13:01.73 ID:nT7d8bGh0

千和「夏川!何をしても無駄!あたしはえーくんを信じる!」

千和「そもそもえーくんは浮気するような甲斐性はないんだから!」

鋭太「おい」


真涼「あくまでも鋭太を返さないというわけね」

千和「ふふん。ようやく本性を現したね!」

千和「あたしはえーくんを信じてるから、何を言っても無駄よ!」


真涼「そう…じゃあ、一つだけいいかしら?」

千和「もうえーくんはあたしの物なんだから、何を言っても無駄だよ」

真涼「鋭太の右お尻にはホクロがあるわ」

千和「え、えーくん?…あたしも知らないのに、なんでこいつが…」

鋭太「嘘だっ!嘘っ!そもそもお前が知らないなら、俺の尻にはホクロがないって事だろう!」


千和「そ、そうだよ!あたしはえーくんの事で知らない事は、何もないんだからねっ!」

真涼「ちっ」




22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 21:17:00.81 ID:nT7d8bGh0

千和「…」

千和「夏川…ねえ、もう諦めてよ。今はね、愛衣もヒメっちとも仲がいいんだ」

千和「一時期は殺し合うみたいに空気が悪かったんだけどさ…でも今は仲直りしたんだよ」

千和「せっかく日本に帰って来たならさ。…また昔みたいにみんなでお菓子食べたりしようよ」


真涼「嫌!」


千和「夏川…」




23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 21:21:07.94 ID:nT7d8bGh0

真涼「それは元々、鋭太が私の彼氏という前提の話!それが彼は春咲さんの物!」

真涼「それが仲直り!?ハッ。上から目線もいいところね!」

真涼「あまり私を舐めないでくれる!?」


真涼「私は鋭太を絶対に手に入れる…絶対にあきらめない!」

真涼「私にとって鋭太は全てで、鋭太しかいないんだから!」

鋭太「真涼…」

千和「夏川…もう、えーくんは…」

真涼「お邪魔したわね。また来るわ」

千和「うん。今度はお茶でも飲んでいってね」




鋭太「行っちまったな…」

千和「そだね」




25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 21:25:04.93 ID:nT7d8bGh0

鋭太(それから、真涼が俺たちの前に現れる事は、2度となかった…)

鋭太(選択肢が違ったら…もっとみんな幸せになっていたのかも…)

鋭太(いや、それは傲慢だな…)


子供「ぱぱー。ままー」

千和「えーくんっ♪あたし今すっごく幸せかも♪」

鋭太「はは。何言ってんだ。俺はずっと幸せだぞ?」

千和「えへへ~。実はあたしも~」

鋭太「ったく…もっと幸せになろうな」


千和「うんっ♪」




       BAD END




27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 21:29:09.19 ID:nT7d8bGh0

>>3から再スタート

■秋篠姫香の場合

鋭太「それに俺は…」

鋭太「ヒメ…いいや、秋篠姫香が好きなんだ!」

真涼「なんですって!?」

鋭太「将来は結婚も考えている!」


真涼「そう…秋篠さんと…」

鋭太「ああ、だから、お前とは付き合えない」


真涼「やっぱり、お尻が…そんなにお尻がよかったのね!?」

鋭太「そう魅力的で真っ白なお尻…それに大きな胸が…って何を言わせる!?」

真涼「このド変態」

鋭太「お願いだから、そんなゲスを見るような目をしないでよ!真涼さん!」




28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 21:29:48.79 ID:nT7d8bGh0

>>27 訂正
>>3から再スタート → >>5から再スタート




29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 21:34:24.37 ID:nT7d8bGh0

真涼「…そう、秋篠さんが…」

鋭太「ああ、3年前に告白されて…付き合ってる」


真涼「あの秋篠さんが…勇気を出したんでしょうね」

鋭太「…ああ、震えながら…泣きながら告白されたよ…」


真涼「そう。プロポーズはもうしたの?」

鋭太「…まだだ。近いうちにしようと思う」

スッ

鋭太「ん?紙?」

真涼「これ、私の住所と電話番号。結婚式には呼んでね」

鋭太「え?ああ」

真涼「さよなら、鋭太」



鋭太「あいつ…泣いてやがった…」

鋭太「でも笑顔だった…無理しやがって」




30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 21:38:21.36 ID:nT7d8bGh0

 
……………………………………………


鋭太「ただいまー」

姫香「お帰りエイタ」

鋭太「あっ今日はヒメの方が帰りが早かったんだな」

姫香「うん。エイタにご飯を作りたくて」

鋭太「ありがとう」

姫香「ううん。いつもエイタが作ってくれてるから…」


鋭太「可愛いなお前は…」ナデナデ

姫香「んっ//」




31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 21:42:20.84 ID:nT7d8bGh0

鋭太「でも、あのヒメが厨二病をやめて、旅館の手伝いじゃなくて、普通のOLをするなんて夢にも思わなかったぜ」

姫香「もう『ヒメ』って言わないでって言ってるのに」プー

鋭太「はは。むくれるなって」

姫香「でも、エイタが呼びたいなら…わたし『ヒメ』でもいいかも」


ギュウウ


姫香「え、エイタ?」

鋭太「お前は可愛いな…どんなに仕事で疲れていても…疲れが吹っ飛ぶよ」

姫香「わたしも…エイタにギュっとされると…どんなに疲れていても頑張れる」






32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 21:46:40.14 ID:nT7d8bGh0

鋭太「ヒメ…」

姫香「エイタ…」


千和「ドーーーーーーーーーン!」

鋭太「おぉっ!あぶねー」

姫香「チワワ」

千和「避けるのうまいね、えーくん!」

鋭太「千和!?」

姫香「チワワ、今日も遊びに来たの?」

千和「ヒメっち、イエーイ!」




33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 21:51:10.16 ID:nT7d8bGh0

鋭太「なあ、千和…」

千和「なぁに?えーくん」

鋭太「俺さ…ヒメと付き合ってるんだ」

千和「うん。うん。それで?」

鋭太「だからさ、できれば空気読んで帰ってくれないか?」

千和「ははははははははははははは。えーくんは何を言ってるのかな?」

鋭太「え?」

千和「あたしはヒメっちと遊ぶ為に来たんだよ。ね?ヒメっち」

姫香「え?う、うん」

鋭太「わかったよ。それなら今は何も言わない…」




35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 21:54:27.20 ID:nT7d8bGh0

■数日後

鋭太「ヒメ…最近、傷が増えてきていないか?」

姫香「その…剣道を始めて…」

鋭太「剣道!?ヒメには向いてないだろう!」

姫香「う、ううん。でも友達が誘ってくれるから」

鋭太「だからって、アザとか出来てるじゃないか!」

姫香「ち、違うの。これはわたしが転んだだけで…」

鋭太「どこのどいつだ!俺のヒメをこんなにしやがって、俺が一言文句言ってやる」

姫香「エイタ。お願い止めて…これは罰なの…」

鋭太「罰!?罰って何のだよ!ヒメが悪い事をするはずないだろ!」

姫香「エイタを一人占めにした…罰なの…」ポロポロ

鋭太「……………………なっ、もしかして…」




36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 21:58:43.65 ID:nT7d8bGh0

 
ガラララッ


千和「ヒメっちー。遊びに来たよー?」

姫香「ひぃっ」

鋭太「千和……ヒメは隠れてろ」



千和「あれ?ヒメっちは?」

鋭太「カギをかけていたのに…なんで入って来れたんだ?」

千和「え?ああ、ヒメっちに合いカギ貰っちゃって…へへーん。あたし達、親友だからっ♪」


鋭太「親友がヒメを泣かせるのかよ!」

千和「え?ヒメっちを泣かせる?そんな事するわけないじゃん。今日のえーくんは変だよ」

鋭太「じゃあ、何でヒメはアザだらけなんだよ!体中に!」

千和「あれ?何で体中にアザがあるのを知ってるのかな~?」

鋭太「はぁ!?」




37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 22:02:36.03 ID:nT7d8bGh0

千和「ヒメっちには、あれだけえーくんと一緒にならないでねって体に教え込んでおいたのに…」

鋭太「て、てめぇ!何を!」

千和「そもそもえーくんが変なんだよ?」

鋭太「何がだよ!変なのはお前だろ!」


千和「あたしの体を治したんだよ?剣道やりたくなるのは当然じゃん」

鋭太「…はぁ?」

千和「だから、あたしはヒメっちと剣道をしていただけ」

千和「だってせっかくえーくんが治したんだから、剣道をしないと勿体ないじゃん」

鋭太「てめぇー!言いたい事はそれだけか!」




38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 22:06:45.24 ID:nT7d8bGh0

姫香「もうやめて!」

鋭太「ヒメ!?」

姫香「もうやめて…お願いだから、仲良しの二人が争わないで」

千和「っ!!」

千和「だれのせいだと思ってるの!えーくんを奪った人が綺麗事を言わないで!」

鋭太「千和っ!」

姫香「エイタと別れる…別れるから…」

千和「……へ?」

鋭太「…な…に」




40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 22:10:43.74 ID:nT7d8bGh0

姫香「わたしはみんなと仲良くなりたい…仲良しでいたい…」

姫香「だから、エイタの…2番でいいと思ってたけど…」

姫香「やっぱり1番になりたくなった…エイタもわたしを受け入れてくれた…」


姫香「…でも、もう嫌…わたし…こんな…エイタの1番になれても…こんなの嬉しくない」

千和「ヒメっち…」

鋭太「ヒメ…」


「あらあら?修羅場のようですね?」


鋭太「え?」




41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 22:15:01.71 ID:nT7d8bGh0

真涼「ちょっと近くを通ったから、挨拶に来てみたのですが」

千和「…もしかして…夏川!?」

姫香「かいちょ…う?」

真涼「ええ、久しぶりです。皆さん」


鋭太「真涼?」

真涼「あら?なんですか?びっくりした顔をして?」

真涼『鋭太?これを秋篠さんに』ボソボソ

鋭太『え?』

真涼『大丈夫。損はさせないわ』


鋭太(なんだこの箱…)




42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 22:18:48.55 ID:nT7d8bGh0

千和「何?それ?」

真涼「ええ、数日前にバッタリ鋭太くんと会いまして」

真涼「その時に鋭太くんが落としていった物を、届けに来たの」

姫香「落し物?」


鋭太(こいつ…なにを考えている?)

鋭太(でも、こいつは…俺達の為に…泣きながらも笑顔を作ってくれて)

鋭太(結婚式にも呼んでくれって言った…)

鋭太(俺は…こいつの事を信じる!)


鋭太「ヒメ…これを…」

姫香「…」

パカッ

姫香「ゆ…………びわ?」

鋭太「!?」

姫香「指輪?」




43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 22:22:55.74 ID:nT7d8bGh0

鋭太「あ…えーと、その…まあ、なんだ…」

鋭太「ここで言うのもあれかもしれないんだが…」

鋭太「ヒメ…いいや、姫香。俺と結婚して欲しい」


鋭太「一緒にみんな幸せになれる家庭を作っていこうぜ」

姫香「……………エイタ…」

姫香「うぅ…ひっ…ぐすっ…」

鋭太「わ、わりぃ、やっぱり場所を選ぶべきだったよな?」

姫香「ううん、嬉しい…ありがとう…わたし頑張る。みんなで楽しくなれるように」

姫香「エイタの立派なお嫁さんになれるように…」

鋭太「姫香…」


パチパチ


真涼「」パチパチ

鋭太「拍手…真涼?」






45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 22:27:05.44 ID:nT7d8bGh0

真涼「ご結婚おめでとう…鋭太くん、秋篠さん」

千和「こうなったら仕方ないよね…」パチパチ

姫香「チワワ…」


千和「ヒメっちごめんね。今のであたし…目が覚めたよ…本当に…ごめんね」

姫香「ううん、泣かないで…チワワには笑顔でいてほしいから」

千和「うわぁぁぁぁぁぁん」


鋭太(この場で涙を流してないのは俺だけか…)

鋭太(よかったな…姫香)




47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 22:31:17.20 ID:nT7d8bGh0

 
……………………


鋭太「真涼、ありがとうな」

真涼「え?何のことかしら?」

鋭太「この前の指輪の事だよ…お前がいなかったらたぶん俺たちは…」

真涼「冬海さんから連絡があったの」

鋭太「へ?」


真涼「春咲さんから秋篠さんをどうにして、鋭太と別れさせようって相談されたって」

真涼「正直、冬海さんも秋篠さんが憎かったらしいわ」

真涼「…でも、秋篠さんに嫌がらせも、助ける事も出来なかったって…」

鋭太「そうか…冬海が…」

真涼「でも、ごめんなさい。私が勝手に指輪を選んでしまって…」




48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 22:35:31.12 ID:nT7d8bGh0

鋭太「いいや、あれでいい…ううん、あの指輪がいいんだ」

真涼「え?」

鋭太「千和が…まぁ、あれだったけど、きっかけを作ってくれて」

鋭太「それで冬海が事態を何とかしようとお前に相談して…」

鋭太「そして、事情を知ったお前が用意してくれた指輪…」

鋭太「最後に俺がみんなのお陰でプロポーズ出来た」


鋭太「全部みんなのお陰だ。みんなのお陰で俺と姫香は結婚できる」

鋭太「この指輪は、そのみんなが協力できたからこそ用意出来たものなんだ」

鋭太「だから、この指輪がいい。姫香もそれを望むはずだ」




50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 22:39:31.37 ID:nT7d8bGh0

真涼「ぷっ…ふふふふふ」

鋭太「真涼?」

真涼「まったく、綺麗事を言えるようになったのね」

鋭太「ああ、大人になったからな」


真涼「本当は私と大人になって欲しかったのに…」ボソッ

鋭太「え?」

真涼「いいえ、何でもないわ。ほら明日は結婚式。秋篠さんと一緒に過ごしなさい」

鋭太「あ、ああ。じゃあな真涼。ありがとう」

真涼「ええ、さようなら…季堂鋭太」


鋭太(あいつ…また泣いてやがった…)

鋭太(選択肢が違ったら…もっとみんな幸せになっていたのかも…)

鋭太(いや、今でも十分幸せだ…)

鋭太(ああ、俺は幸せだ!)


       BAD END




51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 22:43:15.25 ID:nT7d8bGh0

>>5から再スタート

■冬海愛衣の場合

鋭太「それに俺は…」

鋭太「冬海…いや、あーちゃんと婚約しているんだ!」

真涼「ああ、あの幼稚園の頃に書いた婚姻届でしたっけ?」

真涼「大丈夫。あれなら法的拘束力も何も」


鋭太「違う!俺達は正式に婚約したんだ!」

鋭太「近いうちに籍も入れる予定だ!」


真涼「な、何ですって…」




53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 22:47:40.48 ID:nT7d8bGh0

真涼「で、でもおかしいわ!高校時代は特に仲も良くなかったくせに!」


鋭太「…もう何年たったと思ってるんだよ」

真涼「い、1年くらいかしら?」

鋭太「高校を卒業して9年だ!」

真涼「私の中では1年くらいなの!あなたがいない人生なんて、生きてる価値もなかったの!」


鋭太「でも、俺は…今はあーちゃんが好きなんだ」

真涼「な、なんで…」

鋭太「昔、お前…ポロっと言ってくれた事あるよな?」

真涼「え?」


鋭太「恋人って支え合える関係って。どちらかが支えすぎていても崩れる。二人で支え合うのが重要って」

真涼「ま、まさか」


鋭太「ああ、俺はそれがあーちゃんだと気付いた」




54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 22:51:26.27 ID:nT7d8bGh0

鋭太「…あーちゃんは俺にとってまさに理想の女性だったんだ」

真涼「り、理想の…?」

鋭太「そうだよ。俺、季堂鋭太は冬海愛衣の事を愛してるんだ!!」

真涼「なっ…」


愛衣「あれ?タッくん?」

鋭太「あーちゃん!?」

愛衣「えへへ~。タッくんの匂いがしたから来ちゃった」

鋭太「まったく、あーちゃんはすごいなぁ~」ナデナデ

愛衣「えへへ~」


真涼「あっ…がっ…!?」




56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 22:55:25.53 ID:nT7d8bGh0

愛衣「あれ?その女の人は?」

鋭太「ああ、ほら高校時代一緒だった夏川真涼だよ」

愛衣「…ああ、あの女の人…」

真涼「ぐっ」


愛衣「久しぶりね。夏川さん」

真涼「ええ。久しぶりですね。冬海さん」

愛衣「ごめんなさい」

真涼「え?」

愛衣「もう少ししたら季堂愛衣になるの。だから冬海って呼ばないでくれない?」

真涼「…ぐっ」




57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 22:59:14.56 ID:nT7d8bGh0

愛衣「ね?タッくん?なんでここに夏川さんがいるのかな?愛衣ちゃん気になるなー?」

鋭太「え?さあ?偶然会っただけだし」

愛衣「そうなんだ。えへへ。愛衣ちゃんね、タッくんが言うなら信じる」

鋭太「ああ、ありがとうあーちゃん」

愛衣「えへへ~」


真涼「なにこれ…吐きそう」




58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 23:03:38.09 ID:nT7d8bGh0

 
………………………

真涼「酒!飲まずにはいられないッ!!」

千和「あの…すいません、もしかして…夏川さん?」

真涼「あなたは…春咲さん!?」

千和「あっ、やっぱり夏川だ!久しぶり~」

姫香「会長。久しぶり」

真涼「秋篠さんまで!?」




59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 23:07:43.15 ID:nT7d8bGh0

千和「もしかして、こっちに帰って来たの?」

真涼「え、ええ。そう。9年ぶりかしら」

姫香「会長…たくさん飲んでる」

真涼「ふふ。大丈夫。私はお酒強いから…この程度では酔っ払いもしません」

千和「へぇ~。じゃあ3人飲もうよ」

真涼「今日はたくさん飲みたい気分でしたから、是非」

姫香「やったー」




60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 23:11:46.27 ID:nT7d8bGh0

 
………………………


千和「…もしかして、やけ酒?」

真涼「ええ、ちょっと嫌な事がありまして」

千和「…もしかして、えーくんと愛衣の事?」

真涼「………ええ」

姫香「マスター…」


千和「まったくえーくんってば…恋愛アンチを辞めたと思ったら、すぐに愛衣とくっつくんだから」

姫香「マスター…わたしはミッシェルの事を信じていたのに…」

真涼「そうだったんですが、鋭太くんが…」






61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 23:15:45.33 ID:nT7d8bGh0

千和「本当だよ。すぐに子供を作っちゃってさ」

真涼「そう、子供を…………はあ?」

姫香「恋愛アンチを辞める宣言をした後、マスターに寝とられたの」

千和「あれは失策だったなぁ…実はね、愛衣すっごくお酒強いんだ」

真涼「え?え?」

姫香「エイタとチワワとわたしとマスターの4人で飲んで…みんな眠ってしまって…」


千和「その時に、愛衣がえーくんを寝とってね」

真涼「な、なっ!?」

姫香「子供が出来たから認知しろってマスターが…」




62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 23:19:12.24 ID:nT7d8bGh0

千和「それが先週の話…。妊娠2カ月だってさ」

姫香「それでエイタが責任を取って…」

真涼「なっ!?」


千和「それでね…わたしと姫香で考えたんだ」

姫香「…」

真涼「待って下さい。衝撃的な事実で…頭が…まわらなくて」


千和「赤ちゃんをお腹から引きずりだしちゃおうって」

姫香「うん」

真涼「は、はぁ!?」


千和「そもそもお互い了承した仲じゃないのにありえないよ」

姫香「マスターはともかくエイタは絶対に好きじゃないはず」

真涼「ちょっと待って!それは犯罪よ!」




65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 23:23:18.58 ID:nT7d8bGh0

千和「大丈夫。あたし達、3人でやれば…」

姫香「アリバイは簡単に作れる…」

真涼「あなた達、正気なの!?」


千和「えー?夏川なら喜んで協力してくれると思ったのになー」

姫香「会長…見損なった」

真涼「いや、ちょっと待って下さい。赤ちゃんには罪は何もない…」


千和「違う!あれは赤ちゃんじゃない!!」

姫香「その通り」

真涼「あ、あなた達、本当にやるの…?」


千和「ごめんね、夏川…協力してくれないなら…」

姫香「口封じ」

真涼「なっ…何を!?」




66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 23:26:56.45 ID:nT7d8bGh0

 
…………………………



愛衣「で、何のようなのかしら?」

千和「愛衣。さようなら」

姫香「ごめんなさい。マスター」

愛衣「え!?」




67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 23:31:02.99 ID:nT7d8bGh0

 
…………………………


「ただいまー」



鋭太「お帰り」

鋭太「ったく、こんな時間にお出かけなんて…」

鋭太「お腹の子供に何かあったら、どうするんだよ?」

愛衣「えへへ…ごめんなさい。ちょっと手間取っちゃって」

愛衣「それにしても心外だなー…私が9年間、何の準備も計画もしてないと思われるなんて…」




68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 23:36:07.26 ID:nT7d8bGh0

鋭太「え?」

愛衣「ううん。こっちの話」

鋭太「そっか。なあ、飯食べるだろ?」

愛衣「うん。タッくんの手作り楽しみ~♪」


鋭太「ああ、今日は腕によりをかけて作ったから楽しみにしておけよ」

愛衣「うん♪」



鋭太(最初、できちゃった時は焦ったが)

鋭太(俺は…こいつと一緒でよかったと思う)

鋭太(だって、俺はとても幸せだから…)

鋭太(最愛の妻がいて…子供が生まれて…)



鋭太(ああ、俺は幸せだ)



       BAD END




69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 23:39:05.96 ID:nT7d8bGh0

千和「異議あり!!!」

真涼「あら?どうしました?」

愛衣「乙女の会でビデオ上映会をやるっていうから…我慢して見てたけど…何よこれ!!!」

姫香「わたし…エイタと幸せに…嬉しい。エイタ、ギュっとして?」

鋭太「また今度な。ヒメ」


真涼「これは将来、皆さんが家庭を持った時の事を想定して作ったイメージビデオです」

鋭太「っていうか、全員BAD ENDじゃねーか!」




70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 23:43:11.16 ID:nT7d8bGh0

千和「…ん?でも…あれ?あたしは最後に幸せになったなら…いいかな?」


姫香「わたしもみんな幸せで、幸せ」


愛衣「私のは何よ!完全にネタじゃない!」

真涼「冬海さんの編集を最後にやっていたら…面倒になっちゃって。てへっ♪」

愛衣「真面目に作りなさいよ!真面目に!!!」




74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 23:46:59.77 ID:nT7d8bGh0

鋭太「というか、なんで相手が俺なんだよ!」

千和「え?」

姫香「ん?」

愛衣「え?」

真涼「あら?もしかして、『俺はハーレムがいいんだ』って爆弾発言するのかしら?」

鋭太「違う!俺は恋愛アンチ!アンチをやめるつもりはない!」




75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 23:51:14.46 ID:nT7d8bGh0

千和「でも、あたしえーくんなら…ううん、むしろえーくんがいい!」

姫香「わたしエイタにずっとギュってしてほしい」

愛衣「私は、別にーどうでもいいんだけどー、タッくんが言うなら、全然結婚してあげるし?むしろ嬉しいし?」

真涼「も、もしかして、私の体が狙いっ!?そうなのね!?」


鋭太「俺は既に真涼の彼氏だ!あと真涼!適当な事言うな!」



千和「恋愛アンチとか言いながら、夏川の彼氏のくせに」ボソボソ
愛衣「やっぱり目的は夏川さんの体ね。心は愛衣ちゃんのだし」ボソボソ
姫香「エイタ…わたしじゃダメ?」


鋭太「ほら!また変な噂が立つじゃねーか!」

真涼「立つなんて、いやらしいですわ」

鋭太「うっせえ!お前の発想がいやらしいわ!!!」






78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 23:56:51.54 ID:nT7d8bGh0

真涼「さて、まあ、今日の乙女の会は終わりになります」

愛衣「というか、何だったのよ…このビデオ…」

真涼「私達のうち、誰かが幸せになったとしても」

鋭太「幸せなんてこねーけどな」

真涼「憎み合うのは止めましょうって話です」

千和「…」

姫香「うん。うん♪」


真涼「負けた時は、負けを認め。そして負けチワワのように泥水をすすってください」

千和「な、なんですって!!!!」

真涼「あら?鋭太くんの彼女である、勝ち組の私に何か文句があるのかしら?」

千和「ぐ、ぐぬぬぬぬ」




80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/26(日) 23:59:41.60 ID:nT7d8bGh0

愛衣「まぁ、それは賛成ね」

千和「愛衣?」

愛衣「最後にタッく…幸せになった人を…祝福しましょう」

姫香「うん。うん♪」

千和「そうだね。最後に…ね」

真涼「恨みっこなしですよ?」

姫香「うん。みんな仲良く…幸せ」


愛衣(まぁ…どうせ)

千和(最後に勝つのは…)

真涼(私なんですけどね)



鋭太(なんかこいつらが仲良くやってると…気味が悪いな)




81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/27(月) 00:05:00.84 ID:PqVxV+bG0

 
…………………


鋭太「ずっと座ってたから、歩いて帰るのが気持ちいいぜ」

真涼「そうね」


鋭太「それにしても、お前が珍しいな」

真涼「え?」

鋭太「だって、千和。ヒメ。冬海のシーンはあったのに、お前のシーンはなかっただろ?」

鋭太「お前だったら、絶対に最強の家族計画的な物を作ってくると思ったのに」


真涼「ふふふ。何を言っているのかしら?」

鋭太「?」

真涼「それはこれから作っていけばいいじゃない」




82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/27(月) 00:09:15.60 ID:PqVxV+bG0

鋭太「……」

鋭太「ちぇっ。なんだよそれ」

鋭太(それじゃあ、まるで…俺とこいつが…)


真涼「ふふっ。顔が真っ赤よ」

鋭太「うっせえ」

真涼「ふふふ♪」



鋭太(まぁ、それもいいかな…)



鋭太(と思ってしまったのが悔しかった…本当に悔しかった)







       終わり




85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/27(月) 00:23:23.38 ID:my92Q4cO0





86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/05/27(月) 00:49:08.43 ID:RuYEnUPki

おつつ










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