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7.62mm NATO弾の連射対応自動小銃の機関部を3Dプリント。『武装する権利を守る』市民団体が公開 - Engadget Japanese

「3Dプリントできる銃の普及」を目指す米国の非営利団体 Defence Distributed が、コルトの自動小銃 CM901 の機関部(ロアレシーバー)を 3D プリンターで製作しました。CM901 は M16/M4 をベースにしており、複数の口径の弾薬が使用可能。最大で7.62 x 51mm の NATO 弾にまで対応します。
Defence Distributed は、2013年には3Dプリンタで出力したパーツを使ったハンドガン .380 Caliber Liberator を製作。翌年にはやはり3Dプリントによる機関部を持つ AR-45(M-16) 自動小銃のレプリカを製作しています。

そして今年は、コルトが2010年に発表したモジュラーライフル CM901 のロアレシーバーを3Dプリンタで製作しました。CM901 も M-16 をベースとしたライフルですが、M-16 が 5.56 x 45mm の弾しか扱えないのに対し CM901 は複数口径の弾薬を使用できるモジュラーライフルとなっているところが大きな特徴です。

使用できる最大口径の弾丸は 7.62 x 51mm。いわゆるNATO 弾です。NATO 弾は5.56 x 45mm の弾に比べるとその大きさの分だけ射程距離も長く、さらに殺傷能力も高くなっています。
 
 
過去に製作した3Dプリント銃では、最初の試射において必ずロアレシーバー部にトラブルが発生していました。それは主に3Dプリントされた材質の強度や耐久性によるもので、はじめの数発は正常に撃てても、続けて発射するうちに負荷の大きなロアレシーバー部が破損してしまうというものでした。

しかし今回の CM901 はこれまでより弾丸が大きくなったにも関わらず、最初からトラブルフリーで試射を終えられたと Defence Distributed は主張します。しかも製作に使用したのは 3D プリンタのなかでも安価な部類に入る XYZプリンティングDaVinci 1.0。このためミリタリー系の話題を扱うサイト War Is Boring では、この CM901 は完全な3Dプリントではなく、機関部やバレルに何か別の材質を使っているのではないかと分析しています。


ちなみに、Defence Distributed は2013年当初は、銃の3D データをインターネット上で公開していました。しかしその後、米国務省からの通達を受けて3D データはダウンロードできなくなっています。

もし銃の3Dプリントデータを入手し、それを出力して銃を組み立てた場合、日本国内では銃刀法に抵触します。実際、昨年には 3D プリンタを使用して銃を組み立て、所有していたとして神奈川県の大学職員が逮捕されていました。
 

訂正:初出時、文中においてCM901全体を3Dプリンタしたように記述していましたが、正しくはCM901の「ロアレシーバー部」を3Dプリンタ出力したものでした。お詫びして訂正いたします。
7.62mm NATO弾の連射対応自動小銃の機関部を3Dプリント。『武装する権利を守る』市民団体が公開

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