こんなことは初めてじゃないんですけど、無断転載された記事が、けっこう色んなニュースサイトに取り上げられてしまっているので、触れておこうと思います。
バズプラスニュースというサイトの「
【衝撃】絶対誰も知らないファミコントリビア8選! 「ファミコンの商標はシャープが持っていた」等」という記事です。ついでに各トリビアについて思ったことも書いていきます。
1.ファミコンの性能は月面着陸したアポロ11号よりも上 これ、けっこういろんなところで書かれてますけど、アポロ11号に積まれていたコンピュータは、軌道を制御するためのもので、重量の関係上あえて必要最低限の性能しか積まれておらず、複雑な計算はすでに地上のコンピュータで済ませていたと言われています。
また、アポロのコンピュータは画像を処理していたわけじゃないので、そもそも画像処理に長けたゲーム機であるファミコンほどの性能は要らなかったのです。なぜなら、当時の宇宙船はほとんど手動で操縦が行われていたので、コンピュータはナビゲーション程度の役割しか担っていなかったそうです。
したがって「ファミコン程度のコンピュータでも月に行ける!」とか、そんな単純な話ではないので、比較するようなものじゃないっていうのが、トリビア好きの間では一般的です。
2.「ロードランナー」のイメージキャラクターはダウンタウン 「
れとろげーむまにあ」さんの記事と文章が一字一句同じですね。
3.ファミコンの商標は任天堂ではなくシャープが持っていた これについてはRunner's High」さんの「
「ファミコン」商標は誰のものか?」が詳しいです。そもそも家電製品と家庭用ゲーム機では、商標の区分がちがうんですね。でも、なぜかシャープは娯楽区分でもファミコンという商標を取っていました。
したがってトリビアとしては間違ってないのですが、本文では、シャープが先に「ファミコン」という名前のレンジを開発し、任天堂より先に商標を取ったのが原因。と書いてあります。日本語がちょっとおかしい気もしますが、それは置いといて、これは、あきらかに商標区分のことを考慮してない文章であり、認識が間違ってる可能性が高いです。
4.「ドラクエ1」で最初の王様の部屋からはすべてのコマンドを使わないと出られない さて、ここからが本番です(笑) このトリビアは我がブログの「
わりとどうでもいいファミコントリビア1」の一番最初に取り上げさせてもらったものです。
ネットにはあらゆる情報が散らばっていますが、必要なものだけを切り取り整理するのは、非常に労力を費やします。どんな切り口で切り取るのかも重要で、当時はトリビアという切り口が新しかったんですね。
もちろんトリビア自体は誰のものでもありませんので、誰がいつどこで広めようが自由ですね。でも文章は自分で書いてくださいよ。最後の「寸法」ってところまで一緒じゃないですか。
5.『ウルティマ ~恐怖のエクソダス~』のゲームアレンジ担当は秋元康、音楽が後藤次(原文ママ) こちらは「
わりとどうでもいいファミコントリビア2」の1番目ですね。こちらも文章もまるっきり同じです。唯一コピペじゃないのはタイトルですが脱字というね……
6.2コンマイクの穴の数は23個あるがそのうち本物は1つだけ こちらは「
わりとどうでもいいファミコントリビア3」の3番目ですね。文章も同じです。
7.高橋名人がスキンヘッドになったのはツーリング時に蒸し暑いから こちらは「
わりとどうでもいいファミコントリビア3」の4番目ですね。これも最後の締めくくりの部分以外は文章がまったく同じです。
8.最後に発売される予定だった幻のソフトがあった 情報元は某ツイートですかね。これに関しては何も言うことはありません。
何度も言いますが、トリビア自体は誰のものでもありません。でも出典を明記せず、挙句の果てに、ひとが必至こいて見つけてきて、必至こいて書いた文章を丸パクリしてる記事なんか、何の価値もありません。
個人ブログならまだしも、それがニュース記事として複数のニュースサイトに配信されるような媒体に載ってるのは、異常なことです。どうか、こんなことはやめてください。よろしくお願いします。
- 関連記事
ニュースサイト系だと、独自ニュースっぽく伝えてるので、パクりになりやすい気がする。
どうでもいいけど、互換機のコントローラー画像ってのはどうなんだろ。あと文体もちょっと変な気がする。