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宮森「上の階からズンズンって聞こえてくる?」【SHIROBAKO SS】 : ホライゾーン - SSまとめサイト

宮森「上の階からズンズンって聞こえてくる?」【SHIROBAKO SS】

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2015-04-05 (日) 00:07  その他二次創作SS SHIROBAKO   コメント:1   このエントリーをはてなブックマークに追加
1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:43:51.98 ID:filXWR4so

ズンズンズン






宮森「夜になると、聞こえてくるなあ」

宮森「上の階ってりーちゃんの部屋だよね」

宮森「気になって寝れない」

宮森「もう7夜連日だなあ」

宮森「仕事も進行通りにいかないし、クレームは増えるし、家でも寝れないなんて」グスンッ

宮森「でも、明日も朝早いから、もう寝なきゃ」

宮森「明日、りーちゃんに言おう」

宮守「お酒飲んで、無理やり寝よう」


プシュッ
グビグビグビ
ゴクッ






宮森「ぐう・・・zzz」





2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:45:02.02 ID:filXWR4so






ズンズンズン




平岡「ふぅ」

みどり「いやー、気持ちよかったっす」

平岡「・・・うるせぇよ」

みどり「よしよし、大輔は、素直じゃないっすね」

平岡「だから、やめろって」

みどり「かっこつけてても、おっぱい大好きすもんね」

平岡「言ってろ……おい」

みどり「はーい、どうぞっす」















チュパチュパチュパ










3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:45:57.85 ID:filXWR4so






平岡「大体、お題はもう終わったろ」

みどり「お題『男と女』終わりました、です」

平岡「なんで俺なんだよ」

みどり「社内でセクハラ発言と、やらしー視線むけたの大輔だけでした、です」

平岡「褒めてんのかそれ」

みどり「貶してるっす」

みどり「仕事に男女をもちだすとかサイテーのクズっすけど、私を女としてみてくれる人がいないとお題にならなっかったっす」

平岡「そんな理由かよ」

みどり「あれ、もしかして期待してたっすか~」

平岡「もう7日連続だぞ。お前、ただヤリたいだけだろ」

みどり「知らないことを知るのに制限なんてないっすよ。女の良さを知りました、です」

平岡「いつまで続くんだよ」

みどり「わたしのおっぱいに激ハマりした口が言うっすか」

平岡「うるせーよ。おまえだって」

みどり「大輔だってまんざらじゃないすよねー」

平岡「・・・///」

平岡「だぁー、もう一回だ」


みどり「きゃー」







ズンズンパコパコ











4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:47:34.53 ID:filXWR4so




平岡「ふぅー」

みどり「はぁぁ~~~~」




平岡「帰る」ガサコソ

みどり「えぇー、今日こそ泊まっていって下さいよ~朝まで」グイッ

平岡「ダメだ。ケメコが来るから」

みどり「ケメコ?別の女っすか!?」ガバッ

平岡「なんで嬉しそうなんだよ」

みどり「妬いて欲しかったっすか~」ニヤニヤ

平岡「ちげーよ」

みどり「じゃあ、一緒にいっていいっすか」

平岡「付いてくんなって。なんでだよ」

みどり「やー、実は次のお題『修羅場』が行き詰まってて」

平岡「制作の修羅場そのまんま書いてりゃいーだろ」

みどり「じゃあ大輔と円さんの喧嘩でも書くっす」

平岡「やめろって。やめてください」

みどり「です。きっと生々しいって師匠が言うっす」

みどり「そこで、大輔とケメコさんの間に、私が登場して、男女の修羅場ってみると」

平岡「勝手に猫と修羅場ってろよ」

平岡「ケメコは猫だよ」

みどり「猫っすか」



平岡「なんで嬉しそうなんだよ」

みどり「さあ~、なんでっすかね~」ニヤニヤ





5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:48:11.60 ID:filXWR4so



みどり「明日はどーします?」



平岡「高翌梨のヤローと飲みだ。来ねぇよ」

みどり「むー、仲いいっすね。2人とも」モジモジ

平岡「そこは、妬くのかよ」

みどり「嬉しいっすよね~」ニヤニヤ

平岡「へいへい」

みどり「部屋なら提供するっすよ。終わったら寄ってください」

平岡「だから来ねぇよ」

みどり「さみしいくせに~」チュッ

平岡「うるせー。じゃあな」チュッ

みどり「それと、会社じゃ」

平岡「ああ、話しかけねーよ。職場に男と女を持ち出すな、だろ。」

みどり「大輔はいい子っすねー」

平岡「うるせーよ。ほんとに」

みどり「あっ、帰り、気をつけてください。おいちゃん先輩は寝てると思いますけど」

平岡「わーったよ。デスクには見つからねーようにするよ」




6: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:49:06.08 ID:filXWR4so




次の日


宮森「ねぇ、りーちゃん。毎晩、上からズンズンって音がするんだけど」

みどり「えぇ!?あっ、さ、さいきん、ダイエット始めたっすよ」

みどり「せ、設定制作で、運動不足気味っすから」アセアセ

宮森「そうなんだ。近所にご迷惑かかるといけないから、もう少し抑えてね」

みどり「りょーかいっす。いやー絵麻先輩のエンゼル体操、アクティブっすからねー。うさぎ跳びとか」


みどり(おいちゃん先輩、ストレスかな。ちょっと神経質になってきてるっす)




7: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:50:01.78 ID:filXWR4so




平岡「お先に」


宮森「平岡さん、お疲れ様です」


タロー「大ちゃーん、飲みの行こうぜ~」ガシッ


平岡「ああ」


宮森(平岡さん、高翌梨さんとは素直だなー。いつもこうなら…よし)


宮森「私も終わりっと。高翌梨さんと平岡さん、私も一緒していいですか?」



平岡「…」プイ



タロー「おいおい宮森~、これから先は男の時間なんだよ。女がしゃしゃり出てくるとこじゃないの」



佐藤「それセクハラです」



安藤「タロ平、円平も捨てがたい」



宮森「そーですか。いーですよもう。お二人でごゆっくり」



宮森(ドーナツ買ってカニ缶開けて、家で飲もう)




8: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:51:10.89 ID:filXWR4so





タロー「大ちゃ~ん、もう一軒、もう一軒行こう~」

平岡「うるせー、帰るよ。じゃあな」フラフラチドリアシー







平岡「飲み過ぎたか…気持ち悪い」

平岡「うぇー、終電逃しちまったか」

平岡「ケメコの餌は出してきたから、大丈夫か」

平岡「くそ、雨降ってきやがった」

平岡「……仕方ない」










ケータイ prrrrr






みどり「はーい、あなたの愛しのりーちゃんっすよ」




9: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:52:27.73 ID:filXWR4so




平岡「終電逃した。泊めてくれ」


みどり「やっぱり~、なんだかんだ言って大輔は寂しかったんすよね~」


平岡「うるせーよ。どうなんだよ」


みどり「いいーっすよ。あ、あとゴム買ってきてください」


平岡「まだやるのかよ」


みどり「女の部屋に泊まる男の言うセリフじゃないっすね」


平岡「ふらふらなんだよ。そんなことしてられるか」


みどり「あー、そういうことっすか。アラサー男は毎晩じゃ元気も保たないっすか」


みどり「残念っすねー。おっぱいが待ってるっすよ~」プルンプルン


平岡「じょーとーだよ。すぐ行くから待ってろよ。うぷっ、げ」


みどり「……胃薬も用意して待ってるっすよー」


ケータイ ピッ




10: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:53:20.51 ID:filXWR4so



平岡「やっと着いた」ゼェゼェ

平岡「ほんと飲み過ぎたな。もう限界だ」

平岡「あいつの部屋はたしか…ここだな」フラフラ





ピンポーン





インターホン「ハイ?」

平岡「悪ぃ、俺だ。泊めてくれ」

インターホン「へ?」

平岡「早く開けてくれ」




ガチャ





宮森「ひ、平岡さん!?えっ?どうして、ここに?なにしてるんですか?」










平岡(やべぇぇぇぇぇ、部屋まちがえた)




11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:54:32.56 ID:filXWR4so



宮森「平岡さん?どうして私の家知ってるんですか」


平岡「帰ります。夜分遅くに大変失礼しました」ウプッ

宮森「ふらふらじゃないですか。今、お水持ってきます」タッ


平岡(今のうちに逃げる)


ペタン


平岡(って、ふらふらで動けねぇ。なに腰抜かしてんだー俺)


宮森「ほら、お水ですよー」


平岡「うぅ、いただきます」グビグビ


平岡「もう大丈夫です。デスクにはお世話になりました。また明日、仕事頑張りましょう。では」


宮森「ってダメですよ。動けてないじゃないですか。」


宮森「私の家、もしかして矢野さんから聞いたんですか」


宮森「泊めてくれって、平岡さん、終電逃しちゃったんですか?」


平岡「……」




12: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:55:40.05 ID:filXWR4so



ミムジー「ダメっ。男はオオカミ。こんなクズ、部屋に入れたらクズの匂いで部屋が腐っちゃう」

ロロ「まぁまぁ、部下の面倒を見るのも上司の務めだよ。ここで彼を放っておいたら、新たな職場の軋轢を生むよ~」


平岡「お前、なに言ってるんだ」


宮森「ん?なんのことですか???」


宮森「とにかく、こんな状態の平岡さんを放っておけません。」


宮森「泊めることもできませんが、気分が良くなるまで休んでください。あとでタクシー呼びますから」


宮森「ほら、肩かしますよ」ヨッ


平岡(どうすりゃいいだよ)ズルズル




リビング


宮森「ここで、休んでください。ちょっと待っててくださいね」

宮森(平岡さんを疑うわけじゃないけど……)ケータイケータイ




13: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:56:53.08 ID:filXWR4so



ケータイprrrrr


みどり「おいちゃん先輩?どーしたっすか。こんな夜中に」


宮森「ごめんね。りーちゃん。今、だいじょうぶ?」


みどり「大丈夫っす。」


宮森「これからウチに来れない?」


みどり「え?えっと~、ごめんなさいっす。あ、明日提出のレポートがあって、ちょ~ど今、筆がのってきてるところなんすよ」


宮森「そうだよね。突然だもんね。」


宮森「なら1時間後に、私から連絡がなかったら、私の部屋のインターホン鳴らしてもらえない?」


みどり「それくらいならお安いご用っす」


宮森「ごめんね。お願いするね」


宮森(ひとまずレスキュー確保)



ケータイ ピッ






みどり「大輔、遅いっすね~」





14: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:58:09.35 ID:filXWR4so



平岡(リビングか。テーブルには酒と唐翌揚げとポテチとカニ缶とドーナツ?)


平岡「一人で晩酌してたのか」


宮森「私だって、色々あるんです。お酒くらい飲みますよ」


平岡「けっ、さみしい女」パクッ


宮森「あぁー、私のカニ缶。勝手に食べないでくださいよー」


平岡「へいへい、デスク様の言う通りにしますよ」プシュッ


宮森「まだ飲むんですか。って人のうちの冷蔵庫、開けてる」


平岡「酒しか入ってねーのな」


宮森「平岡さん、女性に対してデリカシーなさすぎです」ムカムカ


平岡(うるせーよ。酒でも投入しなきゃ、こんな居心地が悪いとこやってられるか)


平岡(満足に歩けねーし、あいつは上で待たせてるし。どうするどうするどうするどうするどうする)





プシュッ





平岡「……なんでデスク様も飲んでるんです?」


宮森「宮森です。私の憩いの時間に入ってきたのは平岡さんですよ」




15: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 02:59:16.33 ID:filXWR4so



宮森「なんだか腹立ってきました。飲まなきゃやってられません。」グビグビ


宮森「誰かさんからのクレーム処理するわ、進行表は夢とか願望とか言われるし、原作者からは駄目だしされるし」


宮森「もうどうしたらいいだろぅ」グスッ


平岡「へいへい、宮森デスクにはご迷惑かけっぱなしですね」


宮森「……平岡さんは、どうして、この仕事を続けられるんですか?」


平岡「チッ、またそれかよ。しらねーよ」プシュッ


平岡「宮森デスクは、さぞ大層な理由をお持ちで?」グビグビ


宮森「…………わかりません。わかんないですよ」プシュッ


宮森「チャッキーを超えるようなアニメを作りたい」グビグビ


宮森「でも、毎日毎日、目の前の問題が山積みでどこに進んでいるのか。全然見えません」





平岡「……」


平岡「……潰れんなよ」




宮森「私、お酒には強いです」


平岡「そーじゃなくて、制作で、潰れんなよ」


平岡「俺みてーなクズを相手にしてるからなんだよ」グビグビ


宮森「そんなこと」





平岡「ほんと、クズみてーな奴らの集まりで、クズみてーな作品しか作れなかったよ。あの頃は」プシュッ




16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 03:00:14.72 ID:filXWR4so





平岡の過去カクカクシカジカ





平岡「あの頃の俺は馬鹿だったんだよ。」グビグビ

宮森「うぅ~、平岡さん悪く無いですよ~」プシュッ

宮森「私は、平岡さんの味方ですから」ウルッ

平岡(ああ、こいつも高翌梨と同じか)フッ

宮森(平岡さん、笑った!)

宮森「これから、これからいい作品を作っていきましょう。私達で!」グビグビ

宮森「このドーナツにかけまして」

宮森「ムサニの私達で、チャッキーを、超える、アニメを」

平岡「ちいせぇよ!カンヌだ」

宮森・平岡「つくります(る)」

宮森・平岡「どんどんドーナツ!!どーんといこう!」





平岡(ってなにやってんだ俺)





ピンポーン








17: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 03:00:57.93 ID:filXWR4so



平岡「ん?おい、こんな時間に誰か来たぞ」

宮森「大丈夫です。私、出ます」

宮森(もう、一時間経ったんだ。りーちゃんに悪いことしちゃった)

宮森(平岡さんは大丈夫。でもりーちゃんと平岡さんはギクシャクしてたし、平岡さんのことは伏せておこう)



ガチャ








18: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 03:01:33.69 ID:filXWR4so



みどり「おいちゃん先輩、任務遂行しました、です」


宮森「ごめんね、りーちゃん。ありがとう」


宮森「ちょっと心配事があったんだけど、もう大丈夫」


宮森「あれ、りーちゃん。ひょっとしてどこかに出かけてた?」


みどり「やだな~、おいちゃん先輩。わたし、ちゃんと言ったっすよ~。明日提出のレポートやってますって」


宮森(りーちゃん、お化粧してる。それもすっごく気合入ってるような…)





プシュッ

グビグビ






宮森「!」




19: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 03:02:24.89 ID:filXWR4so



みどり「あれ?誰か居るっすか」


みどり「ひょっとしてわたし、お邪魔っすか」


宮森「ちがっ、ちがうの。りーちゃん」


みどり(おいちゃん先輩も隅に置けないっすね~)ドレドレ


みどり(ん?玄関の靴、あれって大輔の…)


宮森(やっぱり、ここは正直にいこう。りーちゃんだって平岡さんの本音を聞けばきっとうまくいくはず!)


宮森「実は、さっきから平岡さんと飲んでたんだ。悪い人じゃないよ。りーちゃんも一緒にどう?」


みどり「………………………」










みどり「へー、平岡さんっすかー。平岡さんがいるっすか。へー」








平岡(あ、これが、修羅場ってやつだ)








20: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 03:02:50.49 ID:filXWR4so

ごめん。続かない。



24: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 03:26:45.52 ID:Lk2YjNE80

めっちゃいいところじゃねーか

続けてくださいお願いします




29: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 11:17:27.37 ID:qOo3FOzNo

これが痴情のもつれで一斉退職ってやつか



30: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/17(火) 12:22:15.46 ID:mJgsXAPhO

いいな平岡にハマってくドンドンドーナツグループ



34: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/18(水) 00:24:20.09 ID:/NDYiemqo

とても興味深い



44: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 07:32:07.98 ID:2Hkg+n8fo



雨 ザァーサァ゙ー




宮森「どうぞ、りーちゃん、あがって」


みどり「お邪魔しまーす。傘は玄関に置いときまっす」


宮森「レポートは大丈夫?」


みどり「問題ないっす。終わってますですよ~」


宮森「平岡さん、りーちゃ…設定制作の今井さんも一緒していいですか?」


平岡「いいもなにも、俺がお邪魔してる方なんで」


みどり「今井です。平岡さん、こうしてお仕事以外で話すのは初めてっすね」ニコッ


平岡「え?ええ、そうですね」


平岡(おいおい、そんなわけねーだろ)




45: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 07:35:12.12 ID:2Hkg+n8fo



みどり「平岡さん、となり、お邪魔しまーす」スッ


平岡「あの、俺もう帰ります。邪魔しちゃ、悪いんで。配車タクシー呼びます」スッ フラフラ


宮森「ダメですよ、平岡さん。足元ふらついてるじゃないですか。そんなんじゃタクシーの中で寝ちゃいますよ」


宮森「これ以上、他人に迷惑かけるのはダメです。ほら、座ってください」トントン





みどり「他人に迷惑かけることしかできないんすね」ボソッ


平岡「」ビクッ




宮森「ん?りーちゃん、なにか言った?」


みどり「いえいえ。それより飲みましょう。おいちゃん先輩!」


みどり「今夜はガブガブ飲むっすよ」プシュッ



宮森・みどり「かんぱーーい」カンッ


平岡「かんぱい」





グビグビ、ゴクッ







46: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 07:36:53.23 ID:2Hkg+n8fo



宮森「さっきまでね。平岡さんと、私達で素晴らしいアニメをつくろうって言ってたんだ」グッ


みどり「私も今はバイトすけど、早く脚本家になって、アニメの仕事がしたいっす」


宮森「りーちゃんならなれるよ。そう思いますよね平岡さん」


平岡「へ?はい、なれるよ」


みどり「へー、そうっすかー」ニコッ


平岡「あ、ああ」ビクッ


平岡(はやく、かえりたい。ん?)




チロリーン♪



LINE ポチポチ

み『さいってーっす』






平岡「ぶふぉっ」ゴホゴホッ





48: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 07:39:45.63 ID:2Hkg+n8fo



宮森「平岡さん!?大丈夫ですか?ほら、拭きますよ」ティッシュ、フキフキ


平岡「いや、いいって、自分でやるって」アセアセ


平岡(顔、ちけーよ)


宮森「ほら、メガネにもついてますよ」フキフキ


みどり「」ジー




チロリーン♪

LINE ポチポチ

み『高梨さんと飲みじゃなかったんすか?』


ひ『まて、誤解だ』


み『そうっすね。高梨さんとじゃなく、おいちゃん先輩とって、すごい誤りっすね』


ひ『デスクとは、飲みに行ってねーよ』


み『飲んでるじゃないすか。二人きりで、今まで。』





49: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 07:41:24.90 ID:2Hkg+n8fo



平岡(いやいや、そうだけど。ちげーだろこれは)


平岡(あ、ちょっと前に着信ももらってたのか)




チロリーン♪



LINE ポチポチ


み『ずっと、おいちゃん先輩と一緒にいたんすか?』











み『私が、上の階にいるのに、ずーーっと、おいちゃん先輩と一緒にいたんですか?』















50: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 07:46:00.05 ID:2Hkg+n8fo



みどり・平岡「……」LINE ポチポチ

宮森「あれー?」



宮森(ああ~、急に2人共ケータイをポチポチしだしてるよ~)


宮森(やっぱりこの二人、ギクシャクしてるんだ)



ミムジー「お前となんて話したくもねぇんだよ。まだニュースサイトチェックしてるほうがマシよ」


ロロ「仕方ないよ~。上司と先輩に誘われた席を、無下にするわけにもいかないよ~」


ミムジー「いればいいってもんじゃないのよ。こんなやつら追い出しちゃえ。飲め飲め」


ロロ「社会人として、スマホいじりは集団社会における一つの逃走手段だよ。飲みニケーション対するエスケープだよ」






宮森「ふたりとも、今日は飲んで、明日からもがんばろー」グビグビ


みどり「はい、っす!」ニコッ


平岡「…」汗、ダラダラ




51: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 07:47:48.05 ID:2Hkg+n8fo



宮森(りーちゃん、なんか笑顔がぎこちないなぁ)


宮森(平岡さんも、態度がちょっと変…)


宮森(平岡さんが、りーちゃんにセクハラまがいなこと言ってるのを、社内で見たって人がいるし)


宮森(でもでも平岡さんは、私達と同じように、良いアニメを作りたいって夢を持ってる人)


宮森(きっと、ちょっとした誤解があっただけだよね)



宮森(ここは、2人のわだかまりをなくして、みんなの親睦を深めなきゃ)



宮森(デスクとして、先輩として、支えてあげなきゃ!)



宮森(りーちゃんにも、平岡さんは悪い人じゃないって、分かってもらおう)







52: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 07:48:52.42 ID:2Hkg+n8fo

終わりまで決まったけど、ちょっと書き直し。
続きは、夜。夜中。




53: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 07:49:55.50 ID:R2Wgiq/nO

ああ空回り




56: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 09:45:18.67 ID:v53JKOrl0

期待を裏切らない>>1がいるときいて



57: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/21(土) 11:00:40.48 ID:4uhWUzY+0

なんだかんだでヤキモチ焼いてるりーちゃんかわいい



61: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:09:12.84 ID:BrtsHYkUo



宮森「最近、仕事が上手くいかなくて、ちょっと悩んでたんだぁ」


みどり「ちゃぶ台返しばかりだったすね」


宮森「そうそう。なんでアニメ作ってるのかも分からなくなっちゃってたんだ」


みどり「自分は、やっぱり物語が必要だからっすかね」


宮森「私もね。チャッキーみたいなアニメ作りたいなって思うよ」


宮森「私は、絵麻みたいに絵は描けないし、ずかちゃんみたいに声だせないし」


宮森「みーちゃんみたいにパソコンできないし、りーちゃんみたいにシナリオも浮かばない」


宮森「私、何も生み出せないよ。でもね、それでも、みんなに良いアニメを作って貰えるように頑張りたいなって」


みどり「おいちゃん先輩…マジすごいっす」ジーン


宮森「そしたらね、平岡さんもね。心の底では、私と一緒だったんだ」


宮森「絶対、素晴らしいアニメを作りたい。作ってやるって」


宮森「一緒だったんだよ。りーちゃん!」


みどり「へー」







平岡「…」汗ダラダラ



みどり「」ジー







62: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:12:21.57 ID:BrtsHYkUo



チロリーン♪

LINE ポチポチ


み『おいちゃん先輩に何したっすか?』


ひ『なにもしてねーよ』


ひ『高梨のヤローと飲んで、酔っ払って、ゴム買って、部屋間違えた』


み『っていう3流芝居の設定っすよね』


ひ『設定を創作してんじゃねーよ。ほんとなんだよ』


み『なんですぐ来てくれないんすか』


ひ『足元ふらついて、腰抜けてたんだよ』


み『アラサー(笑)』


ひ『怒』





みどり「……」フム



ポチポチ

み『なんで足腰立たないんすか?』


ひ『だから酔っ払って』


み『足腰が立たなくなる"別のこと"を、してたんじゃないんすか?』






平岡(いやいや、この流れ、このまま進むと、ちょっとおかしいだろ)








63: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:18:06.98 ID:BrtsHYkUo



平岡(流れを変えろ、平岡大輔。本気の制作進行だった頃を思い出せ)


平岡(ものは言いよう。ポジティブにポジディブに)




lLINE ポチポチ

ひ『お題』


み『?』


ひ『「修羅場」だったろ。俺なりに状況を演出してみた。もちフェイクな』ドヤッ


ひ『お題の参考にしてみろよ』


み『修羅場って大輔にとっての、っすよね』


み『私が書きたいのは、よく男が抱く?キャットファイト的な、です』


み『浮気を暴かれる男なんて、場違いにも程があるっす』


み『だいだい、おいちゃん先輩と私は、ファイトすらありえないっすよ』


み『おいちゃん先輩と私はにっこり、にこにこ良好な関係っす。』






宮森「はい、りーちゃんも。ドーナツ♪」ニコッ



みどり「ます。でもでも、ダイエット中なので、おいちゃん先輩どうぞ♪」オシモドシー



宮森「わ、わーい。ど、どーなつどーなつ」シュン…




平岡(どこが良好だよ。こえーよ)




64: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:20:12.32 ID:BrtsHYkUo



チロリーン♪



LINE ポチポチ




み『どーして、キャットファイトすると思うんすか?』







み『おいちゃん先輩は、私に突っかかる理由が、あるんすか?』

み『おいちゃん先輩は、私に突っかかる理由が、できたんすか?』










平岡(ああ言えばこう言うっ!俺より制作進行向いてるよお前)


みどり「……」




65: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:23:39.69 ID:BrtsHYkUo



みどり「……」ウン


みどり「おいちゃん先輩。せっかくゲストがいるんすから、スペシャルなやつ、いきましょう!っす」グッ


宮森「え?ああ、そうだね。スペシャルなウニ缶いっちゃおう」


みどり「ですです!いきたいっす」


平岡(逝きたいっす)


宮森「キッチンから取ってくるね」テクテク


宮森(りーちゃん、良かった。よく分からないけど、なんか元気出てきたみたい)


宮森(あとは、平岡さんだ)


みどり「あ、おいちゃん先輩。空になったおつまみ片付けちゃいますね~」


宮森「おねが~い」ドコニシマッタカナ-、ウニーウニー


みどり「りょうかいっす。ゴミはゴミ箱~」ガサゴソ









みどり「…」ガサゴソ












みどり「…」ガサゴソ







平岡(え?なんでゴミ箱、漁ってんの?)




66: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:26:51.13 ID:BrtsHYkUo





平岡(その、さっきから、指で摘んでる、丸まったティッシュ、違うから)



平岡(さっき俺がビール吹き出して、拭ったやつだから)



平岡(匂いとか、嗅ごうとするなって)



平岡(はやくLINEにポチポチしないt…)





チロリーン♪





LINE ポチポチ



み『今、なにを弁解しようとしたっすか?』





み『これはビールを拭ったやつだって知ってるっす』






平岡「」イラッ








67: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:30:29.19 ID:BrtsHYkUo



宮森「はーい、ウニ缶ですよ。スペシャルなときにしか開けないんですからね」


平岡「スペシャルな時?」


宮森「はい、今日はここいるみんなが夢に近づいた日ですよ」


平岡「はあ?」


宮森「りーちゃんは脚本の台詞出し振られること多くなりました」


みどり「です!」


宮森「私は、まだ何もないですけど、みんなの夢を支えてあげたいです」


みどり「です!」


宮森「平岡さんは」


平岡「別に、俺は」


宮森「カンヌ、ですよ」


平岡「は、いやだから、は?」


宮森「いいじゃないですか。また今日、ここから目指しましょう」


宮森「平岡さんが頑張ってきたって、私は知ってますから」


宮森「良いアニメを作りたいって私、知ってますから」


宮森「今日をスペシャルなウニ缶の日とします」


宮森「このスペシャルなウニ缶にかけまして、みんなが、夢に近づいたことを、讃えま、「す」


みどり「覚悟と記念と人間の記録っすね」


宮森「さあ、もういちど、」


宮森・みどり「かんぱーーい」


平岡「かんぱーい」


平岡「まあ、それでいいなら」フッ


宮森(やった!平岡さん、また笑ってくれた!)ニコッ







みどり「」ジー





68: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:35:08.26 ID:BrtsHYkUo




宮森「そうです。今まで頑張ってきたのは平岡さんです。これから頑張っていくのも平岡さんです」




宮森(ここだ!りーちゃんと平岡さんの確執を取るのは、今ここしかない!)






宮森「りーちゃん。平岡さんもね、昔、辛いことがあったんだよ」


宮森「それでも続けてるのは、アニメが好きだからなんだあって思うの」


宮森「ちょっと誤解をまねいちゃう発言もあるかもだけど、私達も一緒に頑張ろう」



宮森「平岡さんも最初は、平岡の過去カクカクシカジカ~だったって」



宮森「でも今は、私も頑張って平岡さんの夢も支えますから!」



宮森「一緒に頑張っていけますから!」






平岡(ばかだよ。ほんとにこのデスクは)フフッ



宮森(平岡さん、優しいそうな顔もするんだな)ニコッ






みどり「」ジー







69: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:36:48.45 ID:BrtsHYkUo



チロリーン♪




LINE ポチポチポチポチ


み『いっつも、ベッドの上で、あの頃の俺は~語りするっすね』


み『自分を卑下して、楽しいっすか?』


み『そうやって、同情誘うんすね。女の子の』


み『止めた方がいいっすよ。その手口』


み『私、もう十回以上はその語り聞いてるっす』









み『おいちゃん先輩は、一回目すか?』








平岡「」イラッ





平岡・みどり「…・・・」LINEポチポチ


宮森「あれれー?」




70: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:38:43.56 ID:NfDHi4UO0

やばい、りーちゃんのヤキモチかわいすぎる



71: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:41:13.23 ID:BrtsHYkUo



宮森(平岡さん、また機嫌悪くなってる?)



宮森「ん?平岡さんが持ってたコンビニ袋、あれ?なんだろう?」


宮森(よく見えな……っ!!!)


宮森(え?あれって、コンドーn…!?え?え?)


宮森(なんで?そんなもの?もって、家に……)


宮森(もしかして平岡さん、最初からその気で…///??え?えぇ?)


宮森(じゃあ、もしかして平岡さんが機嫌悪くなったのって、私がりーちゃんを呼んじゃった、から?)


宮森(二人きり、じゃなくなった、から?)


宮森「~~~~っ//////」










宮森(いやいやでもでも、いくら私がみんなの夢を支えてあげたいからって、さすがに平岡さん、その夢は支えてあげられませんよ///)







宮森(支えませんし、捧げません///)




72: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:44:55.80 ID:BrtsHYkUo



宮森「ひ、平岡さん、明日も仕事ですし、たっ、た、タクシー呼びますね。いますぐに」ケータイ、ピッ



宮森「はい、すぐに、お願いします。5分で。あ、はい。それで、お願いします」




平岡(ナイスデスク!)




みどり(ん?おいちゃん先輩、なにか態度が変わった?)


みどり(大輔を、早くここから追い出したいような…)


みどり(いたらまずいんすかねー)


みどり(おいちゃん先輩?照れてる?恥ずかしがってるっすか?)



平岡「助かります。宮森デスク」グッ



宮森「~~~っ///べつに、何でも、ないですから~」プイッ





みどり「」ジー






73: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:47:54.94 ID:BrtsHYkUo


チロリーン♪

LINE ポチポチ








み『おいちゃん先輩と、したんですか?』



ひ『やってねーよ』













み『し た ん で す よ ね ? 』 イラッ



ひ『だから、やってねー』 イラッ











み『ああ、これからやるっすか』 イラッ


ひ『や ん ね ー よ 』 イラッ






74: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:52:15.06 ID:BrtsHYkUo



平岡「だあああああああ、やってねーっつってんだろ!!!」バーンッ

平岡「ちくちく探り入れてきやがって、いらっつくんだよ!!」




みどり「自分、せってーせーさく携わって、事実関係を確認するのが癖になったみたいっす」

みどり「事実っすよね?」




平岡「だったら設定制作が憶測でモノを語るんじゃねーよ」

平岡「この仕事なめてんじゃねーぞ」




みどり「舐める?私のおっぱい舐めまわしてたのは誰のことっすか?」

みどり「そっちこそ、制作で培ったコネとか言っちゃって、身体にコネクトすることだったすか」




平岡「はぁぁ?お題とか抜かして、自分から誘ってんじゃねーか。なにが愛しのりーちゃんだよ」




みどり「大輔にとっては、愛しのおっぱいってだけだったすね。社内でも視線がチラチラチラチラ気持ち悪いっす」




平岡「見てねーよ。見て欲しいって、自分の願望を相手に押し付けんな」




みどり「願望押し付けて、夢中でしゃぶってる間抜け面なら何回も見たっすよ」

みどり「だいたい、ふつー、彼女の部屋、間違えるっすか?」




平岡「仕方ねーだろ。間違えたんだから。そもそも、彼女づらすんなよ」




みどり「…・・・っ!」

みどり「そっちこそ、ちょっとやったからって、彼氏づらすんなっす」





平岡「」ゼェゼェ

みどり「」ハァハァ







みどり「……バカ」ウルッ

平岡(あ、やべ)




75: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:56:44.13 ID:BrtsHYkUo





ケータイprrr





宮森「へ?あ、はい。え、ええ。はい。ありがとう、ございます」


ケータイ、ピッ


宮森「た、タクシー、下に到着した、みたい、ですけ、ど…」







みどり「私、帰るっす。こんな人の顔、見たくないっす」バッ スタスタ


平岡「俺も帰る。こんなとこいられるかよ」ケッ







宮森「」ポツーン







宮森「あ、りーちゃn…」


みどり「おいちゃん先輩、ほんとごめんなさいっす」グスッ





ガチャ





みどり「」 トビラバタンッ






76: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 04:59:11.84 ID:BrtsHYkUo



平岡「俺も。じゃあな、デスク」フラフラ


宮森「あ、平岡さん、雨強くなってますので、風邪ひかないでください」


平岡「ああ」










宮森(あれ?玄関に傘、りーちゃんの。忘れちゃったんだ)


宮森(え、傘?)















宮森(……そっか、そういうことなんだ。馬鹿だなー、わたし)














宮森「平岡さん、これ、りーちゃんに返してあげてください。まだ外にいますから」ハイッ


平岡「はあ?そんなの自分で」パシッ


宮森「ダメです。休憩代です」


平岡(傘なんてどうでもいいだろ。もう終わったんだよ)




ガチャッ





平岡「」トビラバタンッ





77: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 05:01:29.00 ID:BrtsHYkUo



廊下





みどり「……」トボトボ

平岡「……」フラフラ





平岡(そういや、傘)



平岡「おい、忘れもんだ」ホイッ



みどり「……!」テクテク パシッ



クルリ



スタスタ



平岡(振り向きもしないか…)


平岡(終わったな…)



平岡(最初の関係に戻るだけだ。無関係な間柄に)







みどり「わたし、上の階ですから。ここで」ボソッ



平岡「ああ」



みどり「タクシー、下で、待ってるっすよ」プイッ


平岡「ああ」







78: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 05:04:32.38 ID:BrtsHYkUo




ザーザーザービュービュービュー





平岡(くそ、雨、強くなってきたな)


平岡(傘あったほうが…)






平岡「あれ?」


平岡「そういえば、なんで、お前、傘を持ってるんだ?」







みどり「!」



みどり「はあ?別に、ふ、ふつーっす。雨降ってるんですから」





平岡「下の階に降りてくるだけだろ」





平岡(その傘、濡れてるし)





















平岡(…………あ)





平岡「もしかして、俺を探してくれてたのか」









79: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 05:10:27.91 ID:BrtsHYkUo



みどり「大輔、ぜんぜん来なかったす」


平岡「……悪かった」





みどり「携帯、何回もかけたすよ」


平岡「気づかなくて、悪い」






みどり「すごく寒かったっす」


平岡「ほんとに、悪かったよ」






みどり「見つからなくて。どうしようって思って」


平岡「悪い」




みどり「おいちゃん先輩の頼み、断れなくて」


平岡「ごめんな」




平岡「部屋は、本当に間違えただけだ。どうかしてた」


みどり「どうかしすぎっす」




平岡「本当に、にデスクとは、なにもなかったよ」


みどり「あたりまえっす!」





平岡「心配してくれて、ありがとな」


みどり「……」


平岡「じゃあな」






みどり「もう、私の部屋には、入らないでください」






80: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 05:16:27.23 ID:BrtsHYkUo



平岡(そりゃそーだな)






みどり「下の階から苦情が来てるっす。ズンズンうるさいって」


みどり「だから、私の家には、上げることができません」


みどり「おいちゃん先輩も、私たちのことだって、きっと気づきましたし」



平岡「顔合わせづれー」



みどり「私のほうが、合わせ辛いっすよ」



みどり「だから、もう、私の部屋には、入れません」





平岡「なんだよそれ、他なら、いいのかよ?」




みどり「さあ、知らないっす」プイッ







平岡「…………うち、寄ってくか?」





みどり「今からっすか?」


平岡「今からでもいいよ」





みどり「でも、雨、強くなってきてますよ」


平岡「ちょうど、下にタクシー、待たせてあるんだ」





みどり「……2人きりって気分じゃないす」


平岡「ケメコもいる。二人と一匹だ」





みどり「……」




81: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 05:21:41.37 ID:BrtsHYkUo



みどり「お題」


平岡「は?」


みどり「師匠にお願いしてみるっす」


みどり「次のお題『デート』にして下さいって」


平岡「?」


みどり「その次は『プレゼント』にします」


平岡「!」


平岡「『旅行』もいいな」


みどり「『海』!いきたいっす」


平岡「『ドライブ』だな」


みどり「『手料理』食べたいっす」


平岡「俺も。『写真』とりたいな」


みどり「『彼女』!」


平岡「『彼氏』」


みどり「『年の差』もいれますか?」


平岡「『将来』もな」


みどり「『告白』もまだっすよ?」


平岡「『好き』もお題にいれようぜ」


みどり「……」フフッ
平岡「……」フッ



平岡「いーのかよ。今のお題の『修羅場』も終わってないんだろ」













みどり「そんなの、すぐに終わるっすよ」


みどり「キャットファイトは、今からケメコとするっすよ」
おしまい




82: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 05:23:46.79 ID:BrtsHYkUo

亀進行のSSが行き詰まって、ちょっと息抜きSSのつもりが、息の詰まるSSになってしまった。
ありがとうございました。




84: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 06:15:27.85 ID:UmtSghM70

最高じゃねーか!




86: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 07:09:11.19 ID:0zLLYIBY0

すげーよかった!
乙!




87: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 07:28:33.81 ID:NfDHi4UO0


子供のいたずらにあたふたする平岡と家族をまとめるりーちゃんまで妄想できた




89: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/03/22(日) 10:54:31.81 ID:Ee1dOJ95o

りーちゃん可愛すぎる。乙



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コメント一覧
45421. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2015/04/05(日) 03:12 ▼このコメントに返信する
原作のキャラに妙なリアリティがあるからこういうSSには持ってこいだな
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