1: 砂漠のマスカレード ★@\(^o^)/ 2015/04/06(月) 07:36:26.76 ID:???*.net
「キャッチボールが一番」の真意
プロ野球が開幕した。阪神のエースとして「ONコンビ」全盛期の巨人に真っ向勝負を挑み、
68年には年間401奪三振、71年球宴では9連続奪三振を達成した江夏豊さん(66)。
40年以上たっても記録は生きており、広島時代の79年日本シリーズで見せた「江夏の21球」は語り草になっている。
今春キャンプ、伝説の左腕が臨時コーチとして40年ぶりに阪神に復帰。
コーチとして親子以上に年が離れた若い世代に何を伝えようとしたのか。今のプロ野球に何を思うのか。
――臨時コーチとして選手に一番伝えたかったことは何ですか?
たった8日間で技術的なことを言うのは無責任だし、選手とすれば迷惑。
僕が一番大事にしてきたものをわかってもらいたいと考えた。それがキャッチボール。
ボールを正しく握って正しい回転で投げる。
今の若い子たちはキャッチボールが単なるウオーミングアップという考えで、野手のような雑な投げ方をしている投手もいる。
キャッチボールの延長にブルペン、マウンドがある。
相手のボールを受け取って、グラブにポンと入った時に何を考えているか。
機嫌がいいか悪いかわかるくらいでないと。ボールを投げるということは、捕手や審判に対して自分を主張し、
自分をさらけ出すということ。僕が阪神に入団した時、村山実さんが時間をかけて丹念にキャッチボールをやっていた。
年数を積んでその意味がわかった。せめて阪神の投手だけは大事にしようぜと。
「キャッチボールが一番」の真意
――キャッチボールを教えると言って選手は拍子抜けしませんでしたか?
一軍投手の18人中、17人はわかってくれたと思う。1人だけわからなかった投手がいたかな。
――それは誰ですか?
藤浪(晋太郎)。あの子はいい意味で自分を持っている。
高校時代に春夏甲子園で連覇した自信も持っている。ただ、聞く耳を持たない。
キャッチボールはやるけど、あくまで自己流。いずれわかってくれると思っているから必要以上に言わず、好きなようにやらせました。
――あくまで自分を貫きたいと。
彼は高校の時からカットボールやツーシームを投げていた。
去年のキャンプで評論家として彼と話した時、「いろんなボールがあるのは素晴らしいことかもしれんけど、
1点差の2死満塁、2ストライク3ボールになったら何を投げるの?」と聞いた。
すると一瞬、間があり、返ってきた答えが「その日の一番いいボールを投げます」と。
自分のこれという得意球がないのかなと思った。
あらゆるボールに対する反応は持っているけど、実際に困った時に使うボールを本人がわかっていない。
僕は真っすぐとカーブしかない。バカの一つ覚えで困ったらアウトローという投手。
藤浪は器用の最高峰で僕は不器用の最高峰。だから対話してもなかなか噛み合わない。
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臨時コーチとして40年ぶりに阪神に復帰した
2: 砂漠のマスカレード ★@\(^o^)/ 2015/04/06(月) 07:38:04.49 ID:???*.net
「キャッチボールが一番」の真意
――練習について感じたことはありますか?
今のキャンプは手ぬるいね。球団が暖かい土地で宿も食事も用意してくれる。
入団1年目から高級ホテルの広い部屋を与えてもらえる。
僕らの頃は旅館で、主力は2人部屋だけど、若手は大部屋。
今の子は、練習が終わったら人目を気にせずに自分の世界にいられるものね。
自分の頃から見たら贅沢な環境ですよ。これを利用しない手はないのに、
今の若い子たちはこれが当たり前で、練習をやらされているという印象でした。
――確かに環境面は格段に良くなりました。
食事も僕らの頃は1日おきに鍋。宿も手がかからないしね。肉は初めだけしかなくて、あとは野菜。
それもなくなったら、ご飯つぶを食うとけと(笑い)。今は和洋折衷の食べ放題。それで山ほど余ってる。
ほとんど食べないで、コンビニでおやつを買って部屋でテレビゲームしながら食ってるんだから。
でも、それをダメと言うと反感を買う(苦笑)。
「キャッチボールが一番」の真意
――練習量も変わりましたか?
僕らは、休日前は限界まで体を痛めつけて鍛えた。
野手なら朝から転げ回ってユニホームは上から下まで真っ黒け。今は練習後もきれいなもの。
変わったことやってるなあと思ったのは、阪神の練習は練習場だけ。
昔は練習後は宿舎で個別に素振りやシャドーピッチングをやった。チームの方針として、体力があるならグラウンドで使い切れと。
グラウンドでクタクタになってすぐ寝られたらいいけど、風呂に入って飯を食ったらまた元気が出るのにね。
時間がタップリあるキャンプでやらなかったら、いつやるの?
――ブルペンの球数も少なくなりました。
完投したら、最低でも120~130球は投げる。それくらい生きた球を放るには、ブルペンでその倍は投げないと。
今は100球で終わり。投手に「キャンプ中に何球投げる?」と聞いたら、「だいたい1000~1200球です」と。
「それで肩が出来上がるの?」と聞くと、「あとは筋トレでつくる」と。
首脳陣に「筋トレは補助としてはいいけれど、野球選手というのは、投手は投げて、
打者はバットを振って筋力をつけるんじゃないの?」と言ったら、「考え方が古い」と返される。時代の流れだね。
3: 砂漠のマスカレード ★@\(^o^)/ 2015/04/06(月) 07:40:22.02 ID:???*.net
野球とベースボールは違う
――江夏さんはキャンプ中、ブルペンで何球くらい投げてましたか?
村山実さんが2800球を投げて、僕はそれ以上と思っていたから3000球を目指した。
キャンプ中盤くらいから1日220球ほど。休日前は300球が目標でした。
――今ならコーチがストップをかけますね。
今はメジャーの影響で「肩は消耗品」という考えがある。
僕も85年にメジャーのキャンプに参加して勉強させてもらったから、良いものはどんどん取り入れていけばいいと思う。
でも、日本は「野球」でアメリカは「ベースボール」。違いがあるんだから、日本的な良いものは継続していくことも大事です。
――昨今の投手はスピード重視の傾向があります。日本ハムの大谷クンが160キロを投げれば大騒ぎです。
一番悪いのはマスコミじゃ(笑い)。どんどん書きたてるんだから。
――最近の投手はスピードと、変化球を覚えることを追いかけすぎて、肝心の制球力が落ちたと感じませんか?
速い球を投げるのは投手としては夢。追いかけるのはいいけど、何でもかんでもアメリカの真似では。
今は変化球でもチェンジアップ、ツーシーム、カットボールなどいろいろな呼び方がある。
僕らの頃はカーブ、スライダー、フォークくらいしかなくて、
そういう球は投げていたけど、呼び名がないから特殊球ということで片付けていた。
結局、投げられるボールは限られているんだからいかに真っすぐを狙ったところにコントロールできるかが投手の原点。
今の投手に理解してもらいたいのは、コースに投げるのは「技術」、低めに投げるのは「気持ち」だということ。
意識があれば低めにボールが行く。そしてコースに投げるには、フォームを安定させて、
正しい回転のボールを投げる必要がある。それにはキャッチボールから固めていかないと。
――メジャーでは低めに対する意識が徹底されています。
日本はブルペンで3球ワンバウンドを投げると捕手は嫌な顔をしますよ。
メジャーは低めに投げる分には平気。その代わり、捕手の顔より上に投げると嫌な顔をする。
だからメジャーの捕手はワンバウンドを捕るのがうまい。捕れなくても体の前に落とします。
――日本に戻ってきた黒田については、どう思いますか?
メジャーで7年間、投球を勉強して、低めに投げて、ボールを動かせる。ベース上で動かすというのを覚えてきた。
ベースから外れると打者は手を出さないから。
日本でも十分に通用すると思いますね。
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当時見てた奴の思い出補正じゃないのか?
ピッチャーの球が悪かっただけの事やろ
槇原がやられたから伝説になったのか?