米テキサス州の道路脇で、ある動物救済グループが野良犬のピットブルを発見した。保護しようと近づいていったところ、必死にピットブルのおちちを吸い付いている小さき命が。子犬かな?っと思い、さらに近づいていったところ、なんとそれは生まれて間もない子猫だった。
このピットブルのメスは、母親を失った子猫を守り、自分のお乳で育てようとしていたのだ。
2匹はすぐにダラスの動物病院に運び込まれた。獣医のリック・ハムリンは、こんな光景は初めて見たと彼らの絆に驚きを隠せなかった。
幸いなことに、2匹の健康状態はそこまで深刻ではなかったが、助けられるまでに時間がかかった為、ピットブルのお乳は出なくなっていた。
そこでスタッフが子猫に哺乳瓶でミルクを与えようとしたところ・・・
ピットブルは母性本能をむき出しにして、子猫をそばから離そうとせず、スタッフがミルクをやっている間も、子猫を舌で優しく舐めるのをやめることはなかった。
ピットブルが自分の意志で、子猫をなんとか生かしてやろうとしていたことは明らかだった。彼女がミルクをあげていなかったら、今頃子猫は死んでいただろうとハムリンは言う。
しかし、どのようにしてこの2匹は厳しい環境の通りで出会ったのだろうか。ハムリンは運命にも似た偶然の出会いが功を奏したのだと信じている。
「あの通りは迷い犬や猫がたくさんいるところなんです。このピットブルは自分の産んだ子犬たちが死んでしまい、まだお乳が出る状態だったのでしょう。一方、子猫のほうは母親になにかがあって、取り残されてしまった。おそらくピットブルが子猫を見つけて、自分の子供として育てようとしたのだと思います」ハムリンは言う。
互いに出会ったタイミングが完璧だったと言えよう。
保護された子猫はまだ目も開かないほど小さい
母親代わりのピットブル
2匹を別にしようとするのは実質的に困難だ。引き離そうとするとピットブルが鳴きわめくため、スタッフは2匹一緒の小屋に入れることにした。ピットブルは完璧に献身的な母親としての責務を果たしている。子猫を舐めてきれいにしてやり、寄り添って眠る。2匹の固い絆は驚くほどだ。
将来、子猫が十分に丈夫になったら、2匹が一緒に暮らせる終の棲家を見つけてやりたいと病院は思っている。新たな飼い主の条件は、必ず2匹一緒に引き取ってくれること。なんといっても、2匹を引き離すことはできないのだから。
via:thedodo・原文翻訳:konohazuku
後日談:ここで悲しいお知らせがある。
獣医さんの
フェイスブックによると、悲しいことにこの子猫は4月4日、天国へと旅立っていった。先天的に腎臓と膀胱に異常があったそうで、実の母猫が放置した理由もそこにあるようだ。
R.I.P.子猫ちゃん
しかし、たとえ短い命でも得られなかったはずの母のぬくもりや愛情を目いっぱい注がれた子猫と、風前の灯だった小さい命を懸命に守り慈しんだ母犬は本当の親子のように幸せだったと思うんだ。
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コメント
1. 匿名処理班
これ子猫の柄がまたお母さん(犬)に似てるのが微笑ましいんだよね。
2. 匿名処理班
残念ながら、4月4日の朝に子猫さんは虹の橋を渡ってしまったんだ。
内臓に先天的な欠陥があったようで、そのせいで親猫に見放されたみたい。
でも、ワンコさんは元気なので、せめてワンコさんにいい本当のお家が見つかるといいね。
獣医のFB → ttp://www.facebook.com/MercyAnimalClinic
3. 匿名処理班
ええ話やな〜
生まれて間もない子猫でも犬のお乳飲めるんだね
昔家で飼ってた雑種犬しか知らないけど乳首でかかった
4. 匿名処理班
※2
にゃんこ逝ってしまったのか…
わんお寂しがってるかな
でも、短かったにゃんこの人生にとってわんおの温もりはとても大きかっただろうな
5. 匿名処理班
うわ本当だ…そうか、でも子猫は一人ぼっちで死ぬ事はなかったんだな。
6. 匿名処理班
(´;ω;`)ウッ…
7. 匿名処理班
深い愛情に感動したが
闘犬種のピットブルを安易に捨てた飼い主には怒りを覚える
残されたワンコには幸せになって欲しい
8. 匿名処理班
親からは捨てられ、ひとりきりで誰からも知られずにひっそりと死ぬのにくらべたら雲泥の差じゃないか。
よかったねといってあげたい。
9. 匿名処理班
にゃんこ 。。。;;
しかし、不思議だな、親猫は何故子猫に内臓疾患があることを理解したのだろうか?
他の子と臭いが違ったからとか?
疾患わからなくとも弱い個体は見捨てるそうだし、何を基準に判断しているのだろうか?
亡くなっちゃった子猫のご冥福をお祈りいたします。
10. 匿名処理班
犬が臭いでガン患者の尿を見分けるとかいうニュースあったもんね
臭いでわかるのかもしらんね
でも臭いでわかるのに子猫を拾ったということにもなるかも
11. 匿名処理班
※9
病気の時は特有のニオイがでるというしそこらへんでは?
あとは犬猫は多頭出産だから
他の子猫と比べて明らかに元気がなかったり、反応が鈍かったりの違いがあったんだろうけどね…
12. 匿名処理班
ネコ以外に鳥や多くの動物でも直感的にわかるけど
こればっかりは科学でどうこうできる世界じゃないし
世の中不思議なこと多すぎ
13. 匿名処理班
鼻汁出た
14.
15. 匿名処理班
。・゜゜(ノД`)゜゜・。
16. 匿名処理班
※9
動物の母親は、その子供が健常かそうじゃないかは何となくわかるんだろうな…また、親としても、長く生きられないだろう子供にも他の子同様乳を与え、健常の子供の生存確率を下げることは出来なかったんだろう
母猫が冷たいのではなく、少しでも多くの命を確実に残す為には、そうせざるを得ないんだろうな…
17. 匿名処理班
猫に追い払われるピットブルもいれば猫を守るピットブルもいる。
厳しくも優しい世界。
18. 匿名処理班
この母親は2度も子供を失ってしまったことになるのか…切ないなぁ…
19. 匿名処理班
テレビを見ていて耳に入った禅問答:犬にも仏性はあるか?
あるじゃねぇか 坊主!
20. 匿名処理班
同じ人間でもDNAが繋がってないと愛せないことが多々あるのに、これは心から感動した。子猫は残念だけど…
…でも、野良のピットブルがいるのって怖すぎるな
21. 匿名処理班
腎臓と膀胱ってことは、一生懸命なめて悪いおしっこ出させようとしてたんだろうな
泣ける;;
今度は、丈夫にピットブル母さんの元に生まれ変われるよう祈ってる
22. 匿名処理班
ハムりん。
ええお話や。パルモさんのコメントがまた泣けるんよ。子猫や子犬を見てお乳が出るようになったダルメシアンだかグレートデンだかのお話を聞いた事があるよ。母性ってすごいね。
23. 匿名処理班
あああ...子猫は旅立ったんだね。心なしか二匹の顔の柄とか似てるね。
ピットブルって闘争的で危ないってイメージを持たれているのだと思うけど、こういうエピソードもあると知れて良かった。
24. 匿名処理班
声上げて泣いた(´;ω;`)
ちょっとの間でも優しいお母さんと一緒にいられて良かったね。
25. 匿名処理班
優しいお母さんと優しい人間に出会って、最後は幸せだったよね子猫…
26. 匿名処理班
結果がああなったからどうだこうだ……とは言えないけど、
愛を与えるチャレンジを恐れるのは良くない、ということは
母犬の行動から確かに学んだ
27. 匿名処理班
うぅ
後日談聞きたくなかった;;
ヌコさん最後はいいワンコと出会えて本当に良かった。
ワンコさんも良い飼い主さんに会えますように。
28. 匿名処理班
体が悪いと分かっていたからこそ世話したんだろうね‥
生みの親は兄弟を育てなきゃいけないから仕方なかったんだろう
亡くなった子猫も満たされて逝けただろう
29. 匿名処理班
ええ話やなぁ・・と思って読んでいたらまさかの・・・
鼻水と目汁が止まらないんですが・・・。
でもほんの少しの間だけでもワンコにこれだけ慈しんでもらえたことは、たとえ天国に行っても忘れないだろうな。
ワンコ、気落ちしてるんだろうなあ・・・(T_T)
30. 匿名処理班
カラパイア見てるみんなは異種族間での愛情がある事を良く知ってると思うけど
ニンゲンっていう動物も、自分と違う種族の子供や弱ってる動物を助けようとできるんだよ。
みんなもできるからやってみよう。
31. 匿名処理班
子猫は最初だけお尻を舐めたり刺激を与えないとおしっこすらできないから、膀胱破裂で逝っちゃったのじゃないかな。 先天的に悪い猫なんてめったに現れないよ。
32. 匿名処理班
日々起こっている悲しい出来事の一部分でしかないことは重々承知だけが
やっぱり悲しいものは悲しいんだ!