マウス実験で難聴の回復に成功したと発表されました。
画像:【耳】
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7日に報じられたもので、理化学研究所と順天堂大学医学部の池田勝久教授らの研究グループは、
先天性の難聴治療につながる可能性のある実験に成功したとのこと。
グループは先天性難聴の主な原因として知られている「Gjb2」と呼ばれる遺伝子の変異に注目。
人工的に「Gjb2」のない難聴のマウスを作り上げ、生後間もないころに片方の耳にだけこの「Gjb2」
を注入すると、耳の奥にある「内耳」の中で音を感受するコルチ器の発育が確認され、聴力が1~4
割ほど回復したとしています。
池田教授は万能細胞と呼ばれる「iPS細胞」を使った遺伝子治療の研究も進めており、
「マウスでの実験という段階だが、先天性の難聴に遺伝子治療の効果があることを示すことができた。今後、人への応用に向けてさらに研究を進めたい」
と話しています。
この遺伝子が原因とみられる先天性の難聴の患者は国内におよそ3万人いるとみられていますが、
根本的な治療法はまだ存在していません。
医学の進歩はすごいですね。
特にiPS細胞の応用が目覚しいです。