プジョーのデザイン・ラボが、移動式レストランになるキッチントレーラー Foodtruck を発表しました。カスタム仕様のミニバンとトレーラーで構成され、キッチン装備はもとよりエスプレッソマシン、30人分のテーブル、映像・音響システムまで備えています。
Foodtruck は駐車スペースさえあればどこでもレストランを設置できるキッチントレーラー。ミニバンとトレーラーの側面を大きく開けばすぐに屋外レストランスペースができあがります。キッチンとしては2つの IH グリルプレート、フライヤーを備え、足下のコンパートメントは約380リットルの食材用冷蔵庫になっています。また約340リットルの飲料用冷蔵庫を備え、トレーラーにはエスプレッソマシンも装備します。
常備するテーブルは30人分。またトレーラーの備え付けテーブルは DJ ブースに早変わりし、音響システムや46インチスクリーンとともに派手なパフォーマンスも可能です。もし日本で使うならば、お祭りやイベントのときの屋台としてはひときわ目を引けそうです。
プジョーはこのキッチントレーラーのキャンペーンのために若手シェフ、スヴェン・シャルティエを起用。野菜をふんだんに使ったモダン・ビストロが人気のレストラン Saturne を経営する人気シェフです。4月14日から開催の 2015 ミラノ・デザインウィーク では、実際に Foodtruck によるレストラン "Le Bistro du Lion" を出店します。
ちなみにプジョー創業者一族のプジョー家は昨年、プジョー・シトロエングループ(PSA)の経営悪化から行った増資によって経営権を失ってしまいました。このため現在は、プジョー家が自動車産業に参入する以前に営んでいた、ペッパーミルなどの製造企業 PSP Peugeot に関わっています。
現在は無関係の両社ですが、どうせなら今回のキッチントレーラーにもプジョー印のペッパーミルを置いて欲しいところです。