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科学の進歩の歴史の裏には必ず嘘とデタラメが存在していた。時に人々は空想上の生物を作り上げて、科学界を翻弄させることもあった。しかし、こういった「ウソだ」と思われていた生命体が「実は存在していた」という出来事がごくまれに存在するのだ。
ここで紹介するのはそういった「ウソ」だと思われていたが、後に存在が証明された」7つの生物である。
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1. カモノハシ
1798年にオーストラリアから英国へとカモノハシが送られた時、多くの科学者がこれを剥製師による加工品であると信じて疑わなかった。その時、カモノハシの毛皮や剥製は、鴨の口ばしとビーバーの身体を合わせた物だと思っていたのだ。ロバート・ノックス医師はこの偽物の正体を暴こうとして、持って来られたカモノハシの毛皮を丁寧に切り、縫い目等を探したが、そういった証拠は一切見つからなかった。その後多くのカモノハシのが皮を剥がれ、解剖されることにより、カモノハシの存在は立証される事となった。
2. フキナガシフウチョウ
その美しさから存在そのものが疑われた生物である。ニューギニア島で発見されたフキナガシフウチョウが初めて歴史上の表舞台に登場したのは19世紀、とあるヨーロッパの博物館である。
「ドレスデン・ミュージアム」の館長がイギリスの鳥類学者リチャード・ボウデル・シャープに訊ねたところ、シャープは「このような鳥が自然界に存在するなどあり得ない」と断言した。カモノハシの件と同様に、彼もまたフキナガシフウチョウは名のある剥製師による偽装だと思っていたようである。しかし、その後しっかりとしたフキナガシフウチョウの生きたサンプルが彼の下に届けられ、自然界が作り出す美しさが証明されたのである。
頭にピュンと2本の長い飾り羽を持つ粋な極楽鳥「フキナガシフウチョウ」
3. オカピ
ヨーロッパやアメリカの自然学者にとってオカピの存在はあり得ない物で、時として幻獣として扱われていた。しかし19世紀の段階でヘンリー・モートン・スタンリーにより「ロバのようで、シマウマのような模様を持つ生物」の情報がヨーロッパの人々に届けられたのだ。
20世紀、ロンドン動物学会の会長であるP.L.スクレーター博士は肩かけベルト二つを紹介した。このベルトはキリンやシマウマに近い動物である事はわかっていたが、断定には至らなかった。しかしこのような動物が人目を逃れ続ける事は出来ない。
その翌年、直ぐにオカピが発見され、ハリー・ジョンソンがロンドンに向けてオカピの完全な死体を送り届けることとなる。
4. ペリカン
分類学の父「カール・フォン・リンネ」は自身が執筆した「自然の体系」において、ある動物についてとても懐疑的であった。それはペリカンである。
リンネがペリカンについて懐疑的だったのは、その姿を目撃したという航海士の話が非常にウソ臭く感じたからである。航海士が言うには「ペリカンの親は、子供に自らの血を飲ませる為、自傷行為を行う」というのだ。勿論これは大嘘で、恐らく噂話に尾ひれがついて出来上がってしまったものだろう。しかしながら、この目撃情報のあやふやさのせいでペリカンは今でも「自然の体系」の中の「動物のパラドクス」の項に属しているのだ。
5. 微生物
顕微鏡のない17世紀以前、微生物は存在自体がありえなかった。1676年、微生物学の父として知られている「アントニ・ファン・レーウェンフック」が「アニマルキュル」という顕微鏡でしか見る事の出来ない生命体の存在を提唱した時、ロンドン王立協会はまったくこれを信じていなかった。その為、ロンドン王立協会はこの微生物をより多くの人に検証して貰う為、アントニ・ファン・レーウェンフックに「より多くの目撃証言を持ってくるよう」求めた。最終的に微生物の存在は認められ、現在に至るのである。
6. ハエトリグサ
自然主義者のシー・モントゴメリーは著書の中で「18世紀中期、ハエトリグサが初めてヨーロッパで発表された時、多くの人間が偽物だと疑った」と語っている。ハエトリグサのような「植物」が、虫の動きを感知し、それを食べてしまう等というのは当時あり得ないと考えられていたのだ。
ハエトリグサが詳しい文章で初めて説明された文献は、1759年、ノースカロライナ州知事アーサー・ドプスによるものだ。
7. マリー・アニングのプレシオサウルスのスケッチ
1823年、古生物学者マリー・アニングは、完全なプレシオサウルスの化石を発見した。しかし当時、その存在を疑う者が非常に多かった。解剖学者であり、古生物学者でもあるジョルジュ・キュビエはマリー・アニングを偉大な古生物学者であると尊敬の意を送った上で、「プレシオサウルスの首の長さと全体の比率があり得ない」と発見を否定し、首は「いくつもの動物の骨を組み合わせて作られた物なのではないか?」と懐疑的であった。
古生物学者のウィリアム・バックランド、マリー・モーランド、ウィリアム・コニーベー等との話し合いの下、キュビエはプレシオサウルスの存在を認め、マリー・アニングの発見が誠であるとお墨付きを送った。
via:io9・原文翻訳:riki7119
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コメント
1. 匿名処理班
コウモリダコが載ってないぞ
2. 匿名処理班
黒い白鳥のコクチョウとか面白い
3. 匿名処理班
え?魔法使い?
30でDTなんて居るわけないだろ
4. 匿名処理班
ペリカンは意外だなあ
5. 匿名処理班
オランウータンも存在しない生き物とか言われていたけど
20世紀になって認められたし、海の生き物に関しては
摩訶不思議な世界なのでいるわけないという古代生物が
ひょっこり生きていても不思議じゃない
あくなき好奇心と研究心が生む奇跡だったりね
6. 匿名処理班
幽霊とかUMAみたいなのもいつか発見されたり認められる日がくるのだろうか
7. 匿名処理班
生物の多様性を見ると、ツチノコくらいいてもおかしくないと思える
8. 匿名処理班
実際『なんでもあり』なワケですが、現在も人間が目にする前に
消えていく変わった生物がいくらでもいるんでしょうね
9. 匿名処理班
まだまだ地球は未知と驚異に溢れている!
10. 匿名処理班
こないだ網に入ったけど逃げてしまったと言うメガマウスのニュース映像を見て、これ海坊主じゃね?と思った
11. 匿名処理班
ゴリラも長いこと伝説の「毛深い部族」とされてたけど
19世紀に実在する類人猿だと科学的に証明されたのよね
12. 匿名処理班
「こりゃあ作り物だろ」って標本の剥製が疑われるのは、江戸時代の日本の職人さんの腕が良かったからだとか。
人魚のミイラとか、河童のミイラとか、鬼の頭蓋骨とか、そんな精巧な作り物がヨーロッパに運び込まれていたんだそうな。
13. 匿名処理班
偽の剥製だのコラ画像だの人間の想像力が真実の解明を妨げているのは必然というべきか皮肉というべきか
14. 匿名処理班
とくに既存の複数の生物の特徴を持ち合わせたキメラみたいなやつは
「お前が作ったろ」って思ってもおかしくないよなぁw
15. 匿名処理班
でもね、プレシオザウルスもどきの劣化レプリカは中国で大量に生産されているよ。
16. 匿名処理班
蜘蛛がもし超レアだったら、
幾何学的な網を作って獲物を取る虫なんてありえないって言われてそう
17.
18. 匿名処理班
微生物の存在が認められた時、
その時こそまさに潔癖症が産声を上げた瞬間だった
19. 匿名処理班
7のプレシオサウルスに出てくる「ジョージ・キューバ−」は
フランス人なので「ジョルジュ・キュビエ」。
キュビエっつったら、19世紀の博物学者の大御所ですぜ。
ラマルクをいじめたとかいう話もあったりするけど。
20. 匿名処理班
フキナガシフウチョウって初めて知ってググってみたけど凄い見た目だなあ!
ここまで極端だとポケモンにいそうだ、ポッポの方がまだ普通に見える
昔の科学者が信じられないのも無理がないなと思った
21.
22. 匿名処理班
野口英世は暗視野顕微鏡で見る事が出来ないウイルスという
存在を全く考えていなかったので、黄熱病の原因を特定する
事が出来なかった。
23. 匿名処理班
今はもうカメラもネットもあるし、どんな生き物でも簡単に目にすることができるようになったけど、
サッフィリーナなんとかって見れば見るほど本当にいるんかいって思ってしまう
24. 匿名処理班
草が虫をwwww捕まえて食べる?wwwwねーよwww
ってなるよ確かに
それまで食虫植物を知らなかったらさぁ
25. 匿名処理班
近年発見された「ヒキコウモリ」は?
26. 匿名処理班
『新種』が存在しないとも限らない。
27. 匿名処理班
ちゃんちゃらオカピ
28. 匿名処理班
よく考えたら微生物ってなかなか秀逸なネーミングだね
29. 匿名処理班
モグラとか