城ヶ崎美嘉「美嘉先輩のカリスマ★相談室」【岡崎泰葉編】
美嘉「テレビの前のみんな、美嘉だよ★」
美嘉「今日も私、カリスマJKモデルであるアタシ、城ヶ崎美嘉がアイドルたちの悩みをどんどん解決していくよー★」
美嘉「それで助手はいつも通り妹の」
莉嘉「莉嘉だよー☆ みんな、よろしくねー!」
美嘉「この番組は、346プロダクションの提供でお送りしてるよ★」
あ、特に読まなくても問題ないとは思いますが一応過去作と同一世界観です。
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美嘉「それじゃ、今日の相談相手、ゲストの紹介!」
美嘉「今日のゲストは、こちら! 前川――」
莉嘉「あ、ねぇねぇお姉ちゃん」
美嘉「ん? 何? 莉嘉」
莉嘉「あのね、Pくんに始まるまでは秘密にしろって言われてたんだけど……今、言ってもいいって言われたから言うね」
美嘉「……? うん。わかった。言って」
莉嘉「……あの、ね。お姉ちゃん。怒らない?」
美嘉「怒るわけないでしょ。プロデューサーに言われたってことは莉嘉は悪くないじゃん。それでアタシが怒ると思う?」
莉嘉「……思わない」
美嘉「うん、そうでしょ。だから、安心して、言って」
莉嘉「うん!」
莉嘉「ゲストがみくちゃんっていうのは嘘で、本当のゲストは泰葉ちゃんなんだ☆」
美嘉「なんで言わなかったの莉嘉!」
莉嘉「ヒッ……お、お姉ちゃん、怒らないって言ったのに……」ジワ
美嘉「ご、ごめん、莉嘉……。ちょ、ちょっと、衝撃的過ぎて……プロデューサーめ……!」ギリッ
莉嘉「……? なんで、泰葉ちゃんだとビックリするの?」
美嘉「それは……」
美嘉(そう言えば、莉嘉、泰葉ちゃんのアレ、知らないんだよね……。と言うか、プロデューサーから『見ないように』って言われてたし)
美嘉(逆にアタシは見てもいいって言われてたけど……アレを見てから、泰葉ちゃんへの見方変わったんだよね……)
美嘉「ま、まあ、色々あったの」
莉嘉「そうなんだ……」
泰葉「そうなんですね……」
美嘉「うん、そうなの」
美嘉「……ん?」
莉嘉「あ、泰葉ちゃんだ。おはよー☆」
泰葉「はい、おはようございます、莉嘉ちゃん」
美嘉「な、なんで、もう居るの……?」プルプル
泰葉「あ、そう言えば、まだ自己紹介がまだでしたね」
泰葉「岡崎泰葉です。今日はよろしくお願いします」
莉嘉「よろしくね、泰葉ちゃん☆」
美嘉「よ、よろしく……」
美嘉(え? ちょ、いきなり過ぎない? ま、まだ心の準備できてないんだけど……)
泰葉「今日は美嘉さんに相談があって来ました」
美嘉「えっ……あ、うん、そうだよね。そういう番組だしね」
泰葉「実は……ファッションのことで」
美嘉「そっかー、ファッションの……んん?」
泰葉「私、実は最近のファッションに疎くて……いえ、もちろん、モデルをやっていたので、一般の人と比べればずっと知っている方だとは思うんですが、たまに、理解できないファッションが登場して……」
泰葉「それで、カリスマJKモデルとして名を馳せている美嘉さんなら、それも解決してくれるかな、と思いまして」
美嘉「え……その、あの」
莉嘉「ほほーぅ、泰葉ちゃん、目の付け所が良いね! お姉ちゃん、そういう相談は大得意だよ! なんたって、カリスマだからね!」
莉嘉「ねっ、お姉ちゃん!」
美嘉「えっ……ま、まあ、そうだね……」
美嘉(莉嘉―! 何言ってるの? ……何言ってるの!? ファッションなんて、泰葉ちゃんの方が詳しいに決まってるじゃん!)
美嘉(泰葉ちゃんがどういう存在だと思ってるの!? アイドルになる前からずっとずっとモデルの最前線に居た人だよ!? 泰葉ちゃんが居るだけで雑誌が『締まる』とさえ言われてたんだよ!?)
美嘉(アタシたちの世代からすればまさしくレジェンド……そんな人に教えることなんてあるわけないじゃん!)
美嘉(――いや、待てよ。待つんだ、アタシ。よく考えろ。泰葉ちゃんがわざわざ『アタシ』に相談するんだ。その意味を考えろ)
美嘉(泰葉ちゃんはアタシの得意分野のギャル系のファッションについてもそこそこ詳しい。それは知ってる。泰葉ちゃんほどの人がそこを落としているとは思えない)
美嘉(でも……でも、だ。泰葉ちゃんも、最近のギャル系ファッションについて、アタシほどは詳しくないんじゃないか?)
美嘉(アタシはカリスマJKモデルと呼ばれている……そう、今のJKのファッションリーダー的存在だ。カリスマだ)
美嘉(つまり、今、アタシほど今のJKのファッションに詳しい人間は存在しない……泰葉ちゃんを含めても、それは同じかもしれない!)
美嘉(そう……きっとそうだ! だから、泰葉ちゃんはアタシに相談したんだ……それしかない!)
莉嘉「それで、そのわからないファッションって何なの?」
泰葉「はい、この『昇天ペガサスMIX盛り』という」
美嘉(わからない! はい! アタシにもわかりません! ごめんなさいでした!)
美嘉(というか何それ……いや、話題になってたから一応知ってるよ? でも……でもさあ)
美嘉(これ、さすがに意味わかんないよ……アタシ、カリスマだけどわかんないよ。カリスマがわからないってことは……カリスマがわからないってことだよ!?)
美嘉(でも……)
莉嘉「」キラキラキラキラ
美嘉(莉嘉のこの期待に満ちた眼差し……この期待に、応えないわけにはいかないっ!)
美嘉「うん……昇天ペガサスMIX盛り、昇天ペガサスMIX盛り、ね……うん、これは少し前、一部で流行したファッションだね」
泰葉「そうなんですか……どこがどう良いんでしょう? 恥ずかしながら、私、これの良さがわからなくて……」
美嘉「そ、それは……わかる人にはわかるの!」
美嘉(ふっ……これでどうだ。ぶっちゃけ、アタシにはこれの良さとか全然わかんないけど……こう言っておけば、カリスマっぽいハズ!)
泰葉「へぇー……莉嘉ちゃん、わかりますか?」
莉嘉「ううん、全然わかんない。ぶっちゃけダサい」
美嘉「!?」
泰葉「うん、でも……美嘉さんが言ってるんですよ?」
美嘉「!?」
莉嘉「うん……だから、ホントはすごくカッコイイんだと思う。でも、ダサいって思っちゃう……アタシ、まだまだだなぁ」
美嘉(莉嘉―! ごめん! ごめんね莉嘉! お姉ちゃんが悪い! お姉ちゃんが悪いの! アタシも何が良いのか全然わかんない! 前衛芸術か何かにしか見えない!)
美嘉(というか、泰葉ちゃん! 泰葉ちゃん、絶対わかってるよね!? なんかすっごく楽しそうだもん!)
美嘉(これがPassion属性を身に付けた泰葉ちゃん……未央をして『かえ姉さまくらい厄介』と言わせただけのことはある……!)
美嘉(……というか、この泰葉ちゃんと同じくらいって楓さんヤバいな)
美嘉(……ううん、今は楓さんのことはいい。ここに楓さんまで入ってきたらアタシにはとても手に負えない)
楓(おんせんいきたい)
美嘉(……何もなかった。うん、何もなかった。何も聞こえてない。アタシ、何も聞こえてないよ。そもそもここに楓さん居ないし。もし聞こえたとしても幻聴。幻聴だから)
美嘉(……次、次にいこう。ファッションに関する質問……おそらく、今みたいな感じのファッションだ)
美嘉(前衛芸術じみたファッションについて色々と言われるはず……それに関しては、さっきのと同じような対処法でなんとかなるはず)
美嘉(莉嘉を騙しているみたいで心が痛むけれど……今はまず、この場から生還することを考えないと!)
美嘉「そ、それで、次は」
泰葉「あ、次はファッションの質問じゃないんです」
美嘉「え」
泰葉「モデルの、仕事についての質問なんです。カリスマJKモデルの美嘉さんに教えてもらおう、と思いまして」
莉嘉「おお! 泰葉ちゃん、それはさっきのよりもっともっと良い相談だね! お姉ちゃんはカリスマだからね。モデルのお仕事に関しては同世代に敵なし、なんだよ!」
美嘉(莉嘉ああああああああああああああああああ!)
美嘉(違う! 違うから! むしろアタシの方が教えてもらいまくりだから!)
美嘉(泰葉ちゃんのモデルスキル、ヤバいから! アタシなんて比じゃないから! アタシもカリスマだけど、泰葉ちゃんは……そう、超★カリスマだから!)
美嘉(確かにそこまで派手じゃあないけど……アタシくらいのカリスマになればわかる。泰葉ちゃんが、どれだけすごい存在か……)
美嘉(そんな泰葉ちゃんに、アタシが教えることなんて……)
美嘉(……いや、待てよ。よく考えろ、アタシ。もしかしたら――)
美嘉(――って、この展開、さっきと同じじゃん!)
美嘉(ないじゃん! 絶対ないじゃん! 絶対アタシに教えられることなんてない流れじゃん!)
美嘉(でも、このまま黙っていても始まらないし……もう、諦めよ)
美嘉「それで……泰葉ちゃん。モデルの仕事でわからないことって、何?」
泰葉「はい。どうして美嘉さんはあんなに際どい格好をして平気でいられるのかなと思って」
美嘉「……ん? え? 今、なんて?」
泰葉「はい、だから、どうしてそんな男の人の性欲を掻き立てるようなドエロイ格好をして平気で色んなポーズをとれるのかな、と思って」
美嘉「ちょっと待ってちょっと待ってちょっと待って。莉嘉も居るんだよ!?」
泰葉「大丈夫です、ね?」
莉嘉「……? あ、ねぇねぇ、泰葉ちゃん、耳栓、そろそろ外してもいい?」
泰葉「ダメです……あ、言っても伝わりませんね」
泰葉「」フルフル
莉嘉「そっか……外してもよくなったら言ってね?」
泰葉「」コクリ
泰葉「と、いうことです」
美嘉「……そ、そうなんだ。それは良かった……」
美嘉(……ん? 良かっ……た?)
泰葉「はい。ですから、存分に話せますね。美嘉さんの誘っているとしか思えない[ピー]っぷりについて」
美嘉「[ピー]とか言わないで!? 泰葉ちゃん、イメージ崩れちゃうよ!?」
美嘉(全然良くなかったー! 全然っ……全然良くないじゃん! む
コメント一覧
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- 2015年04月15日 23:53
- くどい
-
- 2015年04月15日 23:55
- ああ先輩がだんだん楓さんみたいに
前にモデルやったアイドルとかはこうお茶目になるのが約束なのかな?
流石チョロヶ崎さんチョロいですね!
あっ先輩は可愛かったです
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