文化庁「
メディア芸術データベース」で、ファミコンソフトのタイトルを眺めていたら、いろいろ面白い発見がある。
たとえば、ファミコンソフトのタイトルには「ワールド」という単語が多いってことに気が付いたりするのだ。集計してみると全部で22本だった。(実際は24本)
そこで、今回はみんなにファミコンの中で、タイトルに「ワールド」が含まれるソフトを、すべて答えてもらいます。記事をスクロールする前に、メモ帳か何かに書いてみてね。ちなみに、もうスタートしてるよ。最後にマニア度チェック表もやってね!
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それでは、答え合わせです。
まずは任天堂の初期作品から。
『デビルワールド』 任天堂発ドットイート型ゲーム。開発スタッフはデザインが宮本茂、手塚卓志、音楽が近藤浩治など、『スーパーマリオブラザーズ』と同じメンバーであった。
つづいて、こちらの2本↓
『コナミワイワイワールド』『ワイワイワールド2 SOS!!パセリ城』 1988年1月14日、コナミより発売されたアクションゲーム。『2』はその3年後に発売された。人気キャラクターが大集合したゲームといえば『ファミコンジャンプ』が有名だが、実は『ワイワイワールド』のほうが1年早いのだ。
ちなみに『2』になると冠からコナミの文字が消えている。
次はシリーズ物を一気に4本行っちゃうよ↓
『SDガンダムワールド ガチャポン戦士2 カプセル戦記』
『SDガンダムワールド ガチャポン戦士 スクランブルウォーズ』
『SDガンダムワールド ガチャポン戦士 スクランブルウォーズ(書き換え専用)』
『SDガンダムワールド ガチャポン戦士 スクランブルウォーズ マップコレクション』 ガチャポン戦士シリーズ、正式名は「SDガンダムワールド」という冠がつく。よく『2』しか知らないという人がいるが、『1』および、その派生シリーズはディスクで発売されており、シリーズ自体は『5』まで出ている。
ただし、なぜだが知らないが「SDガンダムワールド」と冠するのは『2』までで、タイトル画面などを見ると『3』以降は単に「SDガンダム」となり、「ワールド」は省略されている。
次はこの3本↓
『西遊記ワールド』『西遊記ワールドⅡ 天上界の魔神』『ビックリマン☆ワールド 激闘聖戦士』 西遊記ワールドは1988年11月11日、NMKが制作、ジャレコが発売したアクションゲーム。もともとは『ワンダーボーイ モンスターランド』というアーケードゲームだった。このゲーム、小学校のころゲーセンでやりまくった覚えがあるなあ。なぜかクスリのことを「クリス、クリス」って言ってたことを思い出した。なんで誰も指摘してくれなかったんだよ……
で、当時、PCエンジンで『ビックリマンワールド』っていう、これまた『ワンダーボーイ モンスターランド』を下敷きにしたゲームが出てたんです。だからこのファミコン版『ビックリマン☆ワールド』も当然、同じゲームだと思ってやったらRPGだったという、ガッカリ感は今でも忘れられません……
次はこちらの、まとまりのない3本↓
『バーコードワールド』『ハローキティワールド』『ファミリートレーナー アスレチックワールド』 『バーコードバトラー』は、そこらへんのバーコードを読み込んで戦うという、まったく新しいスタイルの玩具「バーコードバトラー2」(エポック社)とファミコンが夢の共演を果たしたソフト。発売はサンソフト。『ハローキティワールド』はよく『バルーンファイト』のパクリと言われるが、実はただのキャラクター入れ替えソフト。
『ファミリートレーナー アスレチックワールド』は見逃しがちだが、『ファミリートレーナー』の同梱ソフトだったので、同シリーズの中では1番メジャーである。
そろそろ終盤戦。スポーツ物3本、行きましょう↓
『ワールドボクシング』『ワールドスーパーテニス』『テクモ ワールドカップサッカー』 『テクモ ワールドカップサッカー』以外はかなりマイナーだと思います。しかも最初にワールドって付くパターン。さらに『ワールドボクシング』のT.S.S.は、ファミコンの中でも1位2位を争うマイナーメーカーで、2003年に開催されたテレビゲームの展覧会「レベルX」においても、連絡の取れない所在不明メーカーの1つに名を連ねていた。
『ワールドスーパーテニス』は1989年10月13日、アスミックより発売されたテニスゲーム。ナムコの『ファミリーテニス』と違って、キャラクタがリアルに近い頭身になっているのが特徴。
次はこちらの2本↓
『ココナワールド』 『ぱられるワールド』 『ココナワールド』は1987年4月10日発売、ソフエルより発売されたアドベンチャーゲーム。といっても明確な目的がなく、魔法使いの女の子の日常生活を楽しもうみたいなコンセプトの作品。チラシには「女の子の夢がかなっちゃう!と~ってもカワイ~イゲームです」「ファミリーマスコットゲーム」とある。僕は初プレイですぐ挫折しました……
『ぱられるワールド』は1990年8月10日、バリエより発売された1画面ステージクリア型アクションパズルゲーム。内容や雰囲気は『倉庫番』や『クインティ』をほうふつとさせるが、そこまで完成度は高くない。
残りはあと6本となってまいりました。
続いては、こちらの2本です↓
『カオスワールド』『リフレクトワールド』 『カオスワールド』はナツメが91年に発売した傑作RPGだ。詳細についてはこちらの
ページが詳しい。というか僕の書いたレビューなんだけどね。このレビューを書いたのは10年以上も前の話だが、正直、これ以来やってないなあ(笑) たぶん、ゲームの名作には2種類あって、何度もやりたくなるものと、1度やれば充分なものがあるんじゃないかな……(でも、いつかまたやりたいとは思ってるけどね)
『リフレクトワールド』は89年ディスクシステムのソフトとして発売された戦車がキャラクターのRPG。メーカーのイーストキューブは正式名を東峰通商株式会社EC事業部というらしいが、こちらも「レベルX」のときには所在不明メーカーになっていた。
お次はこの2本だ↓
『わんぱくコックンのグルメワールド』 『まじかるタルるートくん ファンタスティックワールド』 『わんぱくコックンのグルメワールド』は飯野賢治氏がプロデュースしたアクションゲーム。ファミコン後期の作品だけあって、テンポ良く進む良作だ。
最後の『まじかるタルるートくん ファンタスティックワールド』はサブタイトルに「ワールド」がついているパターン。たぶん、これを答えられたひとは、いないんじゃないだろうか……(そういう僕もわからなかった)
最後に追加の2本です↓
『raf WORLD』 『エキサイティングラリー World Rally Championship』 コメント欄より指摘いただきました2本の追加です。『raf WORLD』は1990年8月10日、サンソフトより発売されたアクションゲーム。後期サンソフト作品らしく、地味ながらアクションゲームとしての出来は良いが、それよりもBGMがファミコン界屈指の名曲ぞろいだと言われている。『ロックマン』よりもダークな感じの重厚なロックサウンドである。
『エキサイティングラリー World Rally Championship』は1992年4月24日、科研(バリエ)から発売されたレースゲーム。サブタイトルで、しかも英語表記ってところで、難易度はMAXである。
以上。
最後に恒例のマニア度チェック表です。
答えられた数 | マニア度 |
0~1 | 普通の人 |
2~4 | ファミコン世代 |
5~7 | 一般的なゲーマー |
8~11 | 一般的なレトロゲーマー |
12~14 | わりとコアなレトロゲーマー |
15~17 | どっぷりいっちゃってるレトロゲーマー |
18~20 | 伝説のファミコニスト |
21~23 | 全日本ファミコン協会 名誉顧問 |
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