モバP「年少組の相手を飛鳥に任せた」
飛鳥「任された」
年少組=12歳以下
短いネタの積み重ねです
ケース①:遊佐こずえの場合
飛鳥「………」ペラッ
こずえ「なにしてるのー……?」
飛鳥「本を読んでいるんだ」
こずえ「えほん?」
飛鳥「残念ながら、絵はついていない。ほら」
こずえ「……むずかしそう」
飛鳥「そうだね。キミには少し早いかもしれない」
こずえ「うん……ふわぁ」ウトウト
飛鳥「おや。眠いのかい」
こずえ「んー……おひるね……するぅ」
飛鳥「あぁ、おやすみ。レッスンの時間になったら起こしてあげる」
こずえ「ありがとー……おやすみー」コテン
飛鳥「……む?」
こずえ「?」
飛鳥「キミ、ボクの膝の上で眠るつもりかい」
こずえ「きもちよさそう……だめ?」ウワメヅカイ
飛鳥「……いや、駄目ではないけど。うん」
こずえ「じゃあ……おやすみー」
こずえ「………すぅー」
飛鳥「もう熟睡している」
飛鳥「こうも気持ちよさそうな顔をして眠られると、こっちとしては受け入れるほかない」
飛鳥「天使の寝顔……まさにこういうのを指すんだろうね」
飛鳥「……しかし、思ったより負担がかかるものだね。膝枕というのは」
飛鳥「レッスンまで1時間か……」
1時間後
飛鳥「………」ペラッ
こずえ「……うぅん……ふわぁ」
飛鳥「お目覚めかい、こずえ」
こずえ「うん……おはよー」
飛鳥「おはよう。もうすぐレッスンだ、一緒に行こうか」
こずえ「はーい……」オキアガル
飛鳥「顔を洗ってから行くとしよう」
こずえ「……ねぇ」ジー
飛鳥「どうかしたかい」
こずえ「あし、がくがくしてるー」
飛鳥「……あぁ。これはアレだ、膝が笑っているんだ」
こずえ「ひざがわらう……?」
飛鳥「そう。こずえの可愛らしい寝顔を見て、微笑ましくなったのさ」
こずえ「かわいいー?」
飛鳥「うん」
こずえ「えへー……ありがとー」ニコッ
飛鳥「(……破壊力抜群だね、これは。Pが時折危ない視線になるのもうなずける)」
ケース① 終わり
ケース②:市原仁奈の場合
仁奈「飛鳥おねーさんの気持ちになるですよ!」
飛鳥「動物だけじゃなかったのか」
仁奈「もちろんです! このエクステをつけやがりますと」スチャッ
仁奈「キミの気持ちになることができるのさ。フッ……でごぜーます」
飛鳥「おお」
仁奈「どうして花は散るのだろうね……」ナガシメ
飛鳥「なかなかうまいね」
仁奈「絶対なんて、絶対にないのでごぜーます」
仁奈「見えるかい。白い煙を吐きやがる煙突の姿が。あの工場とボクらは、何処が違うんだろう。モノやキモチを……む、無理に生み出しては、この寒空に息を吐き続ける?」
飛鳥「無理に、ではなく無為に、だね。自分の言ったこととはいえ、うろ覚えだけれど」
仁奈「がーん……失敗です。まだまだ修行しやがらないと」
飛鳥「仕方ないさ。仁奈には少し難しい言葉だったから」
仁奈「飛鳥おねーさん。仁奈にいろいろ教えてくれやがりますか?」
飛鳥「あぁ、かまわないよ。語彙というのものは多ければ多いほどいい。様々な思想は、それを表現する言葉がなければ存在しえないものだからね」
仁奈「いきなり何言ってるのかわからねーです……でも頑張るですよー!」
翌日
梨沙「ねえ飛鳥。仁奈が朝から変な言葉遣いしてて何言ってるのかわかんないんだけど」
梨沙「しかもどこかで聞いたことあるような言い回しなんだけど」
飛鳥「……子どものスポンジのような吸収力は脅威だね」
梨沙「やっぱりあんたのせいか!」
飛鳥「やりすぎた」フッ
梨沙「ニヒルに笑ってないでなんとかしてきなさい!」
ケース② 終わり
ケース③:橘ありすの場合
飛鳥「タブレットか……」
ありす「どうかしましたか」
飛鳥「いや。よく使っているようだから、便利なのかなと思ったんだ」
ありす「そうですね。ふと気になることがあった時にすぐに調べられるのは便利です」
飛鳥「なるほど。科学技術の進歩によって、ますます痒いところに手が届く世の中になってきているようだ」
ありす「……ところで、飛鳥さんの持っているそれはなんですか。イヤホンとつながっているようですが」
飛鳥「古いカセットプレイヤーだよ。……キミ達の年代だと、そもそもカセット自体に馴染みがないか」
ありす「そうですね。昔はそれで音楽を聴いていた、ということは知識として頭に入っていますけど……でも、飛鳥さん私と2つしか違いませんよね。カセットの時代じゃないのはあなたも同じなのでは」
飛鳥「それは違いない。でもボクは、古い曲は古い機械で聴きたい派なんだ」
ありす「音質とか、今のプレイヤーの方がずっといいと思いますけど」
飛鳥「それも正しいね。時折音割れもするし……ただ、その時代の風情を感じられるのは悪くないと、そう思わないかい」
ありす「……よくわかりません。不便なのに」
飛鳥「人間は、すべてを合理的にすませるようにはできていないということさ。もしそうなら、感情なんてものは必要なくなる。ボクらが豊かな感性を持って生を受けた以上、きっとそこには何か意味があるんだろう」
ありす「相変わらず難しいことを言いますね、飛鳥さんは」
飛鳥「そういう性分だから、我慢してくれ」
ありす「別にかまいません。時々勉強にもなりますし」
飛鳥「勉強?」
ありす「なんだか大人っぽいことを語る時があるので」
飛鳥「大人……ボクがね」
ありす「違いましたか?」
飛鳥「まあ、子どもという殻を破りたいと思っているのは事実だ。けど、大人になりきれている自覚はないかな」
ありす「そうですか」
飛鳥「大人になりたいと思うのなら、ボクよりも参考にすべき人間が周りにいるはずだ」
ありす「たとえば、誰でしょう。私をはじめ、Pさんの担当アイドルは未成年の人ばかりですが」
飛鳥「菜々さん」
ありす「……大人、なんでしょうか? 私には無理して若作りしているようにしか見えないんですけど」
飛鳥「大人だよ、彼女は。年齢の問題だけじゃない。いろいろと、大人だ」
ありす「そうでしょうか」
飛鳥「そのうち理解(わか)るさ」
ありす「……大人って、難しいですね」
飛鳥「一緒に学んでいけばいいさ。ボク達にはまだ時間があるのだから」
ありす「……そうですね」ニコリ
ケース③ 終わり
ケース④:龍崎薫の場合
薫「あすかお姉ちゃん!」
飛鳥「ん、なんだい」
薫「あすかお姉ちゃんの青い髪、きれいだね!」
飛鳥「あぁ、ありがとう。エクステにはこだわりがあるんだ」
薫「ねえねえ」
飛鳥「うん」
薫「髪をひっぱるとお姉ちゃんをそーじゅーできるのってほんとう?」
飛鳥「……え?」
薫「髪がコントローラーになってるってきいたよ!」
飛鳥「誰に」
薫「せんせぇ!」
飛鳥「アルコールでも入っていたのかな、Pは……」ハァ
薫「えー、ちがうのー?」
飛鳥「うっ……そう純粋無垢な瞳を向けられると、参ってしまうね」
薫「じー……」
飛鳥「……違わないよ。本当さ」
薫「わあ、ほんとうなんだ! すごーい!」パアァ
薫「うごかしてみていい?」
飛鳥「あ、あぁ。かまわないけど」
薫「よーし……それっ!」エクステツカム
飛鳥「(操縦される……適当にロボットみたいな動きをすればいいかな)」
薫「まずはまわれ右!」
飛鳥「………」ガチャンガチャン
薫「つぎは左!」
飛鳥「………」ガチョンガチョン
薫「すすめー!」
飛鳥「………」ガシャーンガシャーン
薫「……うーん」
飛鳥「何か問題があったかい?」
薫「ういーんういーんって音がするって、せんせぇ言ってたのに」
飛鳥「なんて無茶振り」
薫「むちゃぶり?」
飛鳥「なんでもないよ」
飛鳥「(ボクが口を開いて音を出すか……いや、さすがに露骨すぎてごまかせないかもしれない)」
飛鳥「(せめて誰か助っ人がいれば)」
ガチャ
梨沙「おはよーございまーす」
飛鳥「………」
梨沙「え、なにその期待のこもった視線」
飛鳥「言葉は不要か。流れで把握してくれ」
梨沙「知らないわよ! アタシ今来たところなんだけど!」
1分後
飛鳥「………」ガシャンガシャン
梨沙「ういーんういーん」(裏声)
薫「わーい!」
飛鳥「(めでたしめでたしだね)」
梨沙「(あとでアイスでもおごってもらお)」
ケース④ 終わり
ケース⑤:佐城雪美の場合
飛鳥「………」ジー
雪美「………」ジー
飛鳥「………」ジトー
雪美「………」ジトー
飛鳥「………」クスッ
雪美「………」クスクス
飛鳥「………」フッ <
コメント一覧
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- 2015年04月17日 21:49
- 飛鳥ああああああああああああ!!!!!
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- 2015年04月17日 21:50
- だれかポンコツ飛鳥を書いてくれ!
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- 2015年04月17日 21:53
- ラストでPが式場に向かう途中、暴漢に刺される展開にならなくてホッとしたわ
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- 2015年04月17日 21:58
- あすかわいい
中間以降ほぼ全ぶっぱしたけどどうかなー…
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- 2015年04月17日 22:22
- >>飛鳥「それは違いない。でもボクは、古い曲は古い機械で聴きたい派なんだ」
俺もそう考えてたけどこれって中二思考なのか…
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- 2015年04月17日 22:27
- 飛鳥ぁ!飛鳥ぁ!
飛鳥ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
-
- 2015年04月17日 22:46
- リサリサ!ハルハル!ラブリーチカ!大魔王アスーカにジェットストリームアタックをかけるぞ!
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- 2015年04月17日 23:12
- ※6
個人的には、古い音源を古いプレーヤーで聞くことや新しいモノを使うことが大事なわけじゃなく、ご大層な理由付けをしたがるのが厨二なんじゃないかと
なんでカセットで聴いてるの?それが好きだからだよ、あと飛鳥も愛してるぺろぺろしたい、くらいだと厨二感は薄い
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- 2015年04月17日 23:20
- 飛鳥君とありすの相性いいなあ
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- 2015年04月17日 23:36
- 飛鳥スレに見せかけた巧妙なロリスレ
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- 2015年04月17日 23:48
- ※8
誰だお前
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- 2015年04月17日 23:50
- ヴァリサ・アスカという至上のタッグ
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- 2015年04月17日 23:51
- ぽんこつ一歩手前でちゃんとおねぇさんしてるとは…思ったよりいいなこれw
※6
俺も同じこと思うわ、映像付きだとなおさら。古い機械だからこそ出るノイズまで最新技術で再現してどーすんだよって感じる。ラジオやらカセット世代だったからか知らんけど完璧な音質は案外求めてないんだよな。
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唐突な梨沙でジェットマンPを少し思い出したけど普通にかわいかった