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春香「魔界の王を決める戦い!」ブラゴ「……フン」 Part1


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※この記事はP「魔界の王を決める戦い?」 Part2の続きです。



1: ◆jNYl5QCGL6 投稿日:2014/07/14(月) 16:10:56.60 ID:bjPzhGVA0

前回までのあらすじ

P「ある日突然、俺の家にロデュウと名乗る魔物が転がり込んできた」

P「そいつによると、今、人間界では千年に一度の魔界の王を決める戦いが行われているとのことだ」

P「今、人間界には100体の魔物が魔界から送り込まれており、そいつはそのうちの一体らしい」

P「そして、ほぼ時を同じくして、春香の所にはブラゴ、千早の所にはガッシュという魔物がそれぞれ転がり込んできた」

P「何やら大変なことに巻き込まれてしまったが、果たしてこれからどうなることやら」

P「……そんなこんなで、今日は俺の部屋で、お互いの魔物の初顔合わせである」





2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 16:11:46.41 ID:bjPzhGVA0

P「……とまあそういうわけで、こうして皆に集まってもらったわけだが」

ロデュウ「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ブラゴ「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ガッシュ「ヌゥ……」オロオロ

P「何やらむっちゃ空気が重いとです……」

春香「それって、ブラゴが重力系の術を使うからかなぁ、あはは……」

千早「たぶん関係ないと思うわ……」




3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 16:13:28.63 ID:bjPzhGVA0

ロデュウ「おい、こんな所に魔物が二体もいるんだぜ、何故戦おうとしない?」

ロデュウ「しかもそのうちの一体は、今回の戦いの優勝候補筆頭と言われてるブラゴだ」

ロデュウ「奴はまだ覚えている術も少ない、こんなチャンスみすみす逃すわけにはいかねえだろうが」

P「言っとくが、俺たちは不可侵条約を結んでいる……皆と戦おうと言うのなら、俺はお前の本を喜んで差し出すからな」

ロデュウ「あ!?」

P「春香も千早も、魔物がいなくなれば悲しむだろう……俺はプロデューサーとして、二人が悲しむ姿なんか見たくない」

P「それに、聞いた所によると他の二人は既に実戦経験があるが、お前にはない」

P「このまま戦っても、すんなり勝てるとは限らないと思うが?」

ロデュウ「……チッ、わかったよ……クソッタレ」

春香「プロデューサーさんの魔物、なーんかあんまりいい性格じゃないなぁ」

千早「なんだかんだ説き伏せているあたり、流石はプロデューサーといったところかしらね」




4: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 16:20:32.93 ID:bjPzhGVA0

ロデュウ「それにしても驚いたな、まさかあのブラゴともあろう者が、二体の魔物を一度に潰すチャンスだというのに、いの一番に戦おうとしないなんてよぉ」

ブラゴ「……フン」

ブラゴ「春香はお前らを相手に本を使わない……それだけのことだ」

春香「ほらプロデューサー!ブラゴ、いい人ですよね!」

P「あ、ああ……」

P(怖ええええええええええ!なんだよこのプレッシャー!最初見た時、小便ちびるかと思ったぞ!ってか少しちびった)

P「なあロデュウ、ブラゴってのはそんなに有名なのか?」

ロデュウ「有名ってもんじゃねえ、魔界でブラゴの名前を知らない奴なんざいねえ」

ロデュウ「さっきも言ったように、この戦いの優勝候補筆頭と言われてやがる」

ロデュウ「そのブラゴと、まさかこんな形で会うとは思わなかったぜ、ったく」

P「なるほどな……」




5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 16:23:53.99 ID:bjPzhGVA0

ロデュウ「それとそっちのガキだが……」

ガッシュ「ヌ?」

ロデュウ「お前、魔界にいた頃の記憶がないんだって?そんなんでよく戦う気になったよなぁ」

ガッシュ「ヌゥ……」

ロデュウ「ハハッ、お前みたいな見るからに軟弱そうな奴なんざ、そうそう生き残れるわけが」

バチーーーーーーン

ロデュウ「ぶべらっ!?」

ガッシュ「おお、千早のビンタが炸裂したのだ」

千早「言っておくけど……ガッシュのことを悪く言ったり、危害を加えるようなら、この私が黙っちゃいないわよ」




6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 16:25:24.54 ID:bjPzhGVA0

ロデュウ「て、てめぇ、何しやが」

千早「……」ゴゴゴゴゴ

ロデュウ「……」

ロデュウ「……おい」

P「なんだ?」

ロデュウ「お前の所の『アイドル』ってのはなんなんだ……こんな恐ろしい奴が人間界にいたなんて俺は聞いちゃいないぞ」

P「……まぁなんだ、仲良くやってくれ」

ガッシュ「ウヌ!千早は強いのだ!絶対に怒らせてはいけないのだぞ!」

P(千早には新たな心の支えができたみたいだな……よかったよかった)




8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 16:27:55.58 ID:bjPzhGVA0

P「そういえば春香、前にブラゴが気になることを言ってたんだって?」

春香「あ、うん……なんか『この近辺だけでも相当な数の魔物の気配を感じる』とかなんとか……」

P「それは確かなのか?ブラ……」

ブラゴ「……」

P「あ、えっと……ブラゴ、さん」

春香「プロデューサーさん、そこまで気使わなくてもいいですよ、あはは……」

ブラゴ「……確かに、この東京……いや、比較的近い距離に魔物の気配を感じた」

ブラゴ「それも、俺達以外のが一体や二体どころの話ではない……少なくともあと10体以上はいるだろう」

P「な!?」

ブラゴ「俺達が人間界に飛ばされてから、まだそれほど経ってはいない……つまり」

春香「つまり?」

ブラゴ「まだパートナーが未確定な魔物もそれなりの数いるだろう、そういうことだ」




9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 16:36:22.94 ID:bjPzhGVA0

P「未確定って、まだパートナーと会ってない魔物ってことか」

千早「それがこの近くに何体も……」

春香「まさか、また事務所の誰かが選ばれたりしない、よね?」

P「……」

千早「……」

春香「……」

春香「……あれ?なんか私、余計なこと言っちゃった?」

P「……可能性はあるな」

P「ってか俺、春香、千早と選ばれてきてるんだ、偶然にしちゃできすぎてる」

千早「まぁ、まだそうと決まったわけではないけど、やはりあり得ないとは言い切れないわね」

春香「うう……このままだと765プロがパンデモニウムと化しちゃうよ……」



P「そう、その予感は見事に的中してしまった」

P「まさか今日この時、>>10の所に魔物が来ていたとは……」(765プロアイドル限定、無効なのは↓)




10: 以下、転載.禁.止でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 16:38:18.12 ID:FeM6pKvX0

いおり




13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 16:46:42.97 ID:bjPzhGVA0

同時刻 伊織の部屋

伊織「……なんか最近、プロデューサーと春香と千早が三人でこっそり話し合ってるのを見かけるのよねー」

伊織「聞かれたらまずい内容なのか、私が近付いたらそそくさと離れていくし……」

伊織「一体なんだっていうのよ!この私に隠し事!?」

伊織「べ、別にアイツ誰と何を話そうと、それはアイツの勝手だけど……」

伊織「ただ、仲間はずれにされてると思うと、なーんかムカつくわ!」

コンコン

伊織「誰?入っていいわよ」

ガチャ

???「……」

伊織「えっと……誰?」


伊織の魔物
>>15






14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 16:50:48.31 ID:bjPzhGVA0

ksk




15: 以下、転載.禁.止でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 16:50:51.34 ID:FeM6pKvX0

ティオ




18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 16:57:26.17 ID:bjPzhGVA0

ティオ「あの……」

伊織「……あなた、不法侵入者かしら?」

ティオ「……」

伊織「まあいいわ、とりあえず入ってきなさい」

ティオ「お、おじゃまします……」

伊織「あなた、名前はなんていうのかしら?」

ティオ「……ティオ」

伊織「ティオ、ね……外国の子かしら?」

ティオ「いや、私は、その……」

伊織「……何か言いたいことがあるみたいね」

伊織「いいわ、言ってごらんなさい?」

ティオ「……あの、落ち着いて聞いてほしいの、実は私は……」




19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 17:07:24.42 ID:bjPzhGVA0

伊織「……魔界の王を決める戦い、ですって?」

伊織「まさかそんな……少年サ○デーの漫画じゃあるまいし、そんな非現実的なこと信じられないわよ!」

ティオ「本当なの、信じて!」

伊織「信じて、って言われても、ねぇ」

ティオ「そうだ、これがさっき言ってた魔物の本……」

ティオ「あなたなら多分、これが読めるはずよ」

伊織「朱色の本……どれ、貸してごらんなさい」 />
伊織「……」ペラ

伊織「見たこともない文字ね……こんなのが読めるわけ……」ペラペラ

伊織「あれ?ここの部分だけ読める……なんで?こんな文字、見たことなんかないはずなのに……」

伊織「第一の術 セウシル……?」

バン!!!!

伊織「……え?」




20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 17:14:11.15 ID:bjPzhGVA0

伊織「な、なにこれ……」

伊織「私達が透明なドームに包まれて……」

ティオ「それが魔物のパートナーに選ばれたってことなの……私の本を読めるのは、この地球上にあなた一人だけ」

ティオ「あなたが本の呪文を唱えれば、私はこういう風に術が出せるの」

伊織「……なるほど、どうやら戦いのことは本当のようね」

伊織「それで?私はどうすればいいのかしら?」

伊織「私の所へ来たからには、目指すんでしょ?王様」

ティオ「わ、私は……」

伊織「何よ、はっきりしないわね……」

ティオ「……私といると、あなたに迷惑がかかるから……」

ティオ「魔物同士の戦いというのは、生易しいものじゃない……中には相手を殺そうとする者までいるのよ」

ティオ「そんなことに、見ず知らずの人を巻き込みたくないの」

伊織「……」




21: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 17:18:57.25 ID:bjPzhGVA0

伊織「何よ、見ず知らずの人って、失礼しちゃうわね!」

ティオ「え?」

伊織「私とあなたは、もうこうして出会っちゃったわけ!」

伊織「もうとっくに、見ず知らずなんかじゃないわよ!」

伊織「それに……」

ティオ「それに?」

伊織「目の前の困難から逃げ出すなんて、そんなの、このスーパーアイドル水瀬伊織のプライドが許さないわ!」

ティオ「アイドル……?」

伊織「そうよ!あ、せっかくだから見せてあげましょうか?私のライブ映像」

ティオ「え、いや、あの」

伊織「いいからいいから!再生、ポチッとな♪」ポチッ

ウィーン




23: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 17:35:41.56 ID:bjPzhGVA0

伊織『DIAMOND Shine♪光り輝け光♪ この心が狙うのはナンバーワン♪』

伊織『全世界のキラメキが ほら私のもの♪』

ティオ「あ……」

伊織『Shine♪輝くために生まれた♪ どんな喜びの原石だって♪』

伊織『キラ。・:*:・°キラ。・:*:・°キラ。・:*:・°キラ。・:*:・°♪」

伊織『もっと眩しくなれ DIAMOND♪』

ティオ「すごい……」

伊織「ふふん、どうかしら、これがアイドルの私よ!」

ティオ「これがアイドル……」

ティオ「すごくキラキラしてて、綺麗で、その……とってもかっこよかった……!」パァァァァ

伊織「ふふっ、やっと笑ってくれたわね、よかった」

ティオ「あ……」




25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 17:43:58.35 ID:bjPzhGVA0

伊織「私達アイドルは人々を笑顔にするのが仕事……そのためならどんな努力だって怠らないわ」

伊織「でも、王様だって人々を笑顔にするために頑張らなければいけない……」

伊織「アイドルだって王様だって、道は違うけど本質は同じでしょう?」

ティオ「人々を、笑顔にする……」

伊織「ね?だから、こうして私達が出会ったのも何かの縁よ」

伊織「せっかくだから、一緒に頑張りましょう?」

伊織「このスーパーアイドル伊織ちゃんは、ちょっとやそっとのことじゃ折れないわよ!」

ティオ「……うん!ありがとう、えっと、その……」

伊織「あ、伊織、でいいわよ!堅苦しいのなんか、無しよ無し!」

ティオ「……わかった!よろしくね、伊織!」




伊織「……ところで、私達って、なんだか声、すごく似てない?」

ティオ「言われてみれば、確かに……」

伊織「にひひっ♪それじゃ私が風邪ひいた時とか、代役頼んじゃおうかしら♪」

ティオ「ええ~~~~~っ!?」




26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 17:54:18.73 ID:bjPzhGVA0

翌日

ティオ「ねぇ、私、ついてきちゃっていいの?」

伊織「いいのいいの!せっかくだから普段の仕事とか見せておきたいし、私の仕事仲間にも会わせたいし」

伊織「あ、もちろん魔物とか戦いとかのことはナイショにしておくから安心してちょうだい」

ガチャ

伊織「おはよう!」

やよい「あっ!伊織ちゃんおはよ~!」

ティオ「……」コソッ

やよい「あれ、その子は?」

伊織「ああ、紹介するわね、昨日私の家にホームステイに来た、ティオよ」

やよい「そうなんだ~!ティオちゃん、よろしくね!」

ティオ「よ、よろしく……」




27: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 18:01:21.51 ID:bjPzhGVA0

ガチャ

千早「おはようございます」

ガッシュ「ウヌ!おはようございますなのだ!」

ティオ「」

やよい「あっ、千早さん!ガッシュくん!おはようございますー!」

やよい「はい、ターッチ♪」

ガッシュ「ウヌ!」パシッ

伊織「相変わらず千早とガッシュは一緒に出勤、本当仲良しなのねぇ」

伊織「……ま、今日は私も人のこと言えないけど」

千早「高槻さん、水瀬さん、おはようございます、って……その子は?」

伊織「ああ、紹介するわね、昨日私の家にホームステイに来た、ティオ……って」

ティオ「」

伊織「ティオ、さっきから固まっちゃって、どうしたのよ」






29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 18:09:19.31 ID:bjPzhGVA0

ティオ「ガ」

伊織「が?」

ティオ「ガガガガガガガガガガガガガガガガガ」

ガッシュ「ヌ?」

ティオ「ガーーーーーーーーーーーーッシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」

グググググググググググ

ガッシュ「ヌ、ヌハアアアアアアアアア!?」ギューッ

伊織「ちょっ、ティオ!?アンタ何やってんの!?」

やよい「はわわ……人間の首ってあんなに伸びるんだぁ」

ティオ「まさか、人間界に来て早々、アンタとこんな所で会うなんてねぇ!」

ガッシュ「カハッ、く、苦しいの、だ……」ギューッ

伊織「ちょっとちょっとちょっと!ティオ、やめなさい!いったい何があったっていうのよ!」

千早「……」




31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 18:18:46.60 ID:bjPzhGVA0

千早「……ガッシュ、その子を見て」

ガッシュ「ぐ、ヌ……」ギューッ

千早「ザケ……はっ!」

やよい「?」

千早(……そうよ、今あの子は『人間界』と言った……そしてガッシュのことも知っているようだった)

千早(つまりあの子は、魔物……そしてパートナーは水瀬さん、間違いないわ……でも)

千早(この場には、何も知らない高槻さんもいる……この場で術を使うわけにはいかない)

千早「水瀬さん、お願い!その子をガッシュから離して!」

伊織「もちろんそのつもりよ!こら、ティオ!離しなさい!その子が、ガッシュが死んじゃうわよ!!」

ティオ「くっ……」パッ

ガッシュ「ヌハァ、く、苦しかったのだ……」ゼーハーゼーハー

やよい「大丈夫?ガッシュくん……ほら、お水だよ」

ガッシュ「ヌゥ、すまぬのだ、やよい殿……」ゴクゴク




33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 18:25:36.58 ID:bjPzhGVA0

千早「水瀬さん、ちょっと屋上でお話が……いいかしら」

伊織「なっ、何?ティオがあんたのガッシュに失礼なことしたのは謝るわよ!」

千早「そのこともだけど、少し大切なお話があるの……その子も連れてきてちょうだい」

伊織「う……わかったわよ」

伊織「ほらティオ、行くわよ」

ティオ「ガッシュ……どうやらいきなり決着をつける時が来たようね」フシューフシュー

ガッシュ「ヌ、ヌゥ……」オロオロ

伊織「いったい何だっていうの……」




34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 18:32:15.87 ID:bjPzhGVA0

765プロ・屋上

千早「さて、高槻さんは事務所に残してきた……ここならいいわね」

伊織「ちょっと千早、目が怖いわよ……って」

千早「覚悟はいいかしら」スッ

伊織「!!」

伊織「千早、その本……!」

千早「ザケル!!」カッッッ!!!

ガッシュ「」コォォォォォ

ティオ「い、伊織!!」

伊織「え、わ、ちょ、せ、セウシル!!」カッッッ!!!

ズドォォォォォォォォォォォォォォォン




36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 18:40:48.93 ID:bjPzhGVA0

千早「……くっ、防がれたわね」

千早「ならば次はもっと心の力を使って……」

伊織「ちょっとちょっとちょっと千早!タイムタイム!!」

千早「……」

伊織「驚いたわ……まさかガッシュがティオと同じ魔物だったなんて」

伊織「でも……ティオ、いったい何があったっていうの?」

伊織「ガッシュと遭遇した瞬間、あんなに首を絞めて襲いかかるなんて」

ティオ「う、そ、それはその……」チラッ

ガッシュ「ヌ?」

ティオ「ガッシュが……ガッシュが私を倒しに来たと思って、つい……」

ガッシュ「ウヌゥ……ところでさっきからずっと気になっていたのだが」

ティオ「?」

ガッシュ「お主はいったい誰なのだ?」

ティオ「」




38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 18:49:50.33 ID:bjPzhGVA0

ティオ「アンタ……いい度胸してるじゃない」

ガッシュ「ヌ?」

ティオ「まさか、私の事を忘れるなんてねぇ!?」ググググググググググググ


ガッシュ「ヌ、ヌハァァァァァァァァァァ!?」ギューッ

伊織「ま、また……ティオ、やめなさい!」

千早「首を絞めてる今なら……至近距離にいる今なら確実に当てられるわね」

千早「ザケ……」コォォ

伊織「千早、ストーーーーーーーップ!!」

千早「……」

伊織「ほら、ティオも落ち着いて!手を離しなさい!!」

ティオ「ジェララララ……」フシューフシュー

ガッシュ「も、もう首絞めは勘弁してほしいのだ……」ゼーハーゼーハー




40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 18:57:40.71 ID:bjPzhGVA0

伊織「……というわけで、お互い落ち着いて状況を確認しましょう」

千早「ええ……ガッシュ」

ガッシュ「ウヌ……実は私には、魔界にいた頃の記憶がないのだ」

ティオ「えっ……?」

ガッシュ「いわゆる、記憶喪失、というやつなのだ」

ティオ「記憶、喪失……」

ティオ「何よ、そうならそうと最初にはっきり言っておきなさいよ!」

ガッシュ「し、仕方ないではないか、そちらがいきなり首を絞めてきたのではないか!」

ティオ「うっ……」

ガッシュ「それに、記憶を失っているからか、私には人間と魔物の区別がつかないのだ」

ガッシュ「だから皆に言われるまで、ティオが魔物だとは知らなかったのだ……」

ティオ「うう……」




41: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 19:05:19.01 ID:bjPzhGVA0

千早「……つまりはそういうことよ」

伊織「まったく……もう少し落ち着かないとダメよ、ティオ」

ティオ「ううう……」

伊織「ほらティオ、二人に謝りなさい!私からも謝るから!」

伊織「ガッシュ、千早、うちのティオが」

ティオ「……ごめんなさい、ガッシュ……それから、ガッシュのパートナーも」

ガッシュ「ウヌ!もうよいのだ!」

千早「ええ、私も少しムキになりすぎたわね……申し訳ないわ」

伊織「これで一件落着、かしらね」




42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 19:13:44.31 ID:bjPzhGVA0

ガッシュ「ウヌ!それではティオ、握手なのだ!」

ティオ「あ、握手!?」

ガッシュ「そうだ、握手だ!仲直りと、友達になった記念を兼ねて、握手なのだ!」

ティオ「と、友達!?何言ってるのよ、この戦いは自分以外は敵同士なのよ?」

ガッシュ「確かにそうだが……でも千早と伊織殿は友達なのであろう?」

ガッシュ「ならば、私とティオも友達なのだ!」

ティオ「……」ポカーン

千早「ふふっ……そうね、誤解が解けたのだから、二人はもう友達ね」

伊織「そうよ、ほらティオ、手を差し出しなさい?」

ティオ「う……仕方ないわね///」

ティオ「……まぁ、その、これからもよろしく、ガッシュ」スッ

ガッシュ「ウヌ!」グッ




45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 19:21:56.46 ID:bjPzhGVA0

伊織「さて、事務所に戻りましょ?」

千早「そうね、そろそろ皆が事務所に来るかもしれないし……」

ビュオオオオオオオオオオオ

千早「っ!?」

ガッシュ「ヌゥ!つ、強い風なのだ……!」

ティオ「!!」ペラッ

伊織「あっ、風でスカートが……」

ガッシュ「……」ジー

ティオ「……見た?」

ガッシュ「わ、私は何も見ておらぬぞ!?」

ティオ「そう、見たのね……」

ティオ「……ジェララララララララララララララララララララ」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

カッッッッッ!!!

伊織「!?」






47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 19:29:57.39 ID:bjPzhGVA0

伊織「な、何!?本が光って……」ペラッ

伊織「これは……新しい呪文!?」

ティオ「伊織ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!それを読むのよ、早くぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」ゴゴゴゴゴ

伊織「……これは、読まないとティオの怒りが収まりそうにないわね」

伊織「というわけで……勘弁してね、千早」

千早「!?」

伊織「サイス!!」カッッッ!!

ティオ「ジェヤァアアアアアアァァァァァァァァァァァ!!」ヒュン

ズバァァァァァァァァァッ

ガッシュ「ヌ!?」

伊織「これは……光の刃?」

千早「くっ……ラシルド!!」カッッッ!!

ズァガ!!!




48: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 19:34:53.57 ID:bjPzhGVA0

ドンッ!!!

ティオ「なっ、弾かれて……伊織!」

伊織「せ、セウシル!!」

ガキィィィィィィン

ティオ「……」フシューフシュー

ガッシュ「ヌ……」

千早「……もうこれ以上無益な争いはやめにしましょう」

伊織「……そうね」

伊織「ほら、ティオもいい加減落ち着きなさい」

ティオ「……仕方ないわね」

ティオ「ま、今日のところは、新しい術を覚えられたってことで許してあげるわ」

ガッシュ「ウヌゥ……」




50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 19:44:11.01 ID:bjPzhGVA0

そして

伊織「えええええ!?プロデューサーと春香にも魔物がいるですって!?」

P「ああ……まさか伊織にも来てしまうとはな」

ティオ「ど、どうなってるの、ここの事務所……」

P「それにしても……二人とも本当に声似てるな」

千早「ですよね、私もずっと気になってたんです」

ガッシュ「ウヌ、まるで本当の姉妹みたいなのだ!」

春香「うん、けっこう似合ってるかも!」

ティオ「……ところで、プロデューサーと春香の魔物は誰なの?」

P「俺の魔物はロデュウって奴だな、んで」

春香「私の魔物はブラゴだよ」

ティオ「」




52: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 投稿日:2014/07/14(月) 19:53:55.82 ID:bjPzhGVA0

ティオ「……ガッシュ」

ガッシュ「ヌ?」

ティオ「なんでブラゴと一緒にいて、アンタ何事もなかったかのように無事なのよ!?」

ガッシュ「ブラゴはそれほど悪い者ではないのだ」

ティオ「ああもう、そういう問題じゃなくて!」

ティオ「ううう、ブラゴがすぐ身近にいると思うと、胃が痛くなってきたわ……」キリキリ

ガッシュ「ヌゥ、ブラゴは魔界ではそれほどまでに有名であったのか……」





春香「もしかして私、何気にとんでもない魔物が来ちゃったのかなぁ」

千早「そのとんでもない魔物の手綱を引いてる春香も、相当だと思うわ」

伊織「これから先、どうなっていくのかしら、この事務所……」

P「うう、波乱の予感……」



つずく?









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