ソニーは新型スマートフォン Xperia Z4 を今夏国内発売します。特徴はXperia Z3比で薄型・軽量化したボディやUSBキャップレス防水、自撮り機能を強化したカメラなど。短い試用ではありますが
発表会場より実機レポートをお届けします。
Xperia Z4 実機写真
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19 枚
Xperia Z4の主な仕様は 5.2インチ1920 x 1080液晶(『トリルミナスディスプレイ』)、Qualcomm Snapdragon 810プロセッサ(2GHz / 1.5GHz)、3GB RAM、32GB内蔵ストレージ、microSDXC対応microSDスロット(最大128GB)。出荷時OSはAndroid 5.0 Lollipop。
LTE Cat.6や Wi-Fi802.11ac(4x4 MIMO)による高速通信にも対応します。
速報:ソニーXPERIA Z4発表。前面カメラ強化とLDAC対応、キャップレス防水
カラーは
ホワイト、アクアグリーン、カッパー、ブラックの4色です。パープルはありません。
Xperia Z4を手に持ってみました。一見するとXperia Z3と見分けがつきません。
ソニーはXperia Z4について『
極限まで薄く、軽くした』とアピールします。実際にXperia Z3比で厚さが7.3mmから6.9mm、質量が152gから144gに薄型軽量化しています。しかし試用した範囲では薄さや軽さは言われたら気づくという程度。Xperia Z3に比べて顕著な差は感じませんでした。
プロセッサはSnapdragon 810 MSM8994を採用。64bit 8コアの強力仕様のためアニメーションやアプリの起動はスムーズで引っかかりを感じません。
左がXperia Z3、右がXperia Z4です。
Xperia Z4に触れてまず気づく変更点は、アルミフレームに光沢がある点。Z3はマットでした。ソニーはこの光沢について『
高級感のあるデザインを目指した』と説明します。例えばホワイトモデルの側面アルミフレームは光沢あるシャンパンゴールドの色合いで、ラグジュアリーな質感を醸し出します。
またXperia Z4では、Xperia Z3から採用された耐衝撃性を高める四隅の樹脂パーツに、透明の樹脂層を重ねて、長く使っても塗装が剥がれにくいそうです。
Xperia Z3(上)とXperia Z4(下)の側面を比較した様子です。
Xperia Z4ではUSB端子がキャップレス防水に対応したことで、側面の磁気コネクタは廃止されました。これはXperia Z4 Tabletと同様の変更です。またmicroSDとSIMスロットを共通化し側面の1つのキャップに収めたことで、従来モデルではキャップだらけだった側面がすっきりとしています。
Xperia Z4(上)とXperia Z3(下)の底面の比較。Xperia Z4の底面中央に見える穴はキャップレス防水のmicroUSB端子。その左はストラップ用の穴です。
ソニーはXperia Z4の最大の強化点を「前面カメラ」と説明します。フロントカメラの画素数がXperia Z3の220万画素から510万画素にパワーアップ。またレンズは25mmに広角化し、自撮り時に人物だけでなく背景がしっかり映り込むとしています。
また前面カメラでARアプリ(仮想現実)を楽しめる点もXperia Z4の特徴です。
「
ARマスク」は顔に別人のマスクを被せる機能。被写体の顔の眼と口の動きをリアルタイムで検出し、マスクを被せます。マスクのプリセットは外国人女性、日本のおじさん、猫、ライオンなど多彩です。
「
スタイルポートレート」はいわばプリクラのような機能。肌荒れをタマゴ肌に修正したり、肌色を小麦色にしたり、顔の写りを宝塚風にしたりなど。前面カメラで写す被写体にリアルタイムでエフェクトを追加してくれます。
複数人での自撮り撮影でXperia Z4のAR機能を使うと盛り上がりそうです。
Xperia Z4ではアクセサリーとしてウィンドウ付きカバー SCR30 を用意します。
外観の変化は少ないものの、光沢アルミフレームが醸し出す高級感や、USB端子のキャップレス化、フロントカメラの広角化やAR連携、高性能なクアルコムの最新64bitオクタコアプロセッサの採用など、Xperia Z3から手堅く進化した1台と言えそうです。Xperia Z4は日本市場で今夏発売予定。発売キャリアの詳細は明かされていません。