戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://rss.rssad.jp/rss/artclk/T7he30zk4qYy/23c5283182f6a9075443361433775924?ul=HeghBqR2WoAY4gWUirdVbtXox9PoZDkXBE96F9GA8kTKgvfIv0_boiyTvSwkZe7TiFiBw2G4sOEH5PM0zGONXopKkzaO2Og.bYP4Epm8fLg3QAllv


もう痛くない血液検査。針を刺さずに血を抜く方法、開発中 : ギズモード・ジャパン

もう痛くない血液検査。針を刺さずに血を抜く方法、開発中

2015.04.21 18:00
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


しかも自分で採血できる。

血液検査が好きな人って、あんまりいません。願わくばなるべく痛くなく、すぐに終わるとうれしいんですが、なかなかそうはいかないものです。ひどいときは看護師さんが血の出るポイントを探して5ヵ所くらい針を刺してくれて、肉体的にというより精神的に貧血風になって、フラフラで病院を後にすることになります。

そんな事態をなくすべく、ウィスコンシン大学マディソン校系列のTassoというスタートアップ企業が、DARPA(米国防高等研究計画局)の資金提供を受け、痛みのない血液検査手法を開発しています。彼らは現在、患者が無痛かつ自力でできる血液検査器具を開発していて、その継続のために300万ドル(約3.6億円)の助成金を受けられることが決まったんです。


150420_selfbloodtest2.jpg


彼らが開発中の器具「HemoLink」では、血管に穴を開ける必要はありません。患者がHemoLinkを皮膚にあてるとその中に小さな真空状態が作られ、ごく細い毛細血管から血液を吸い出し始めます。水に紙をくっつけるとどんどん吸い上げていくのと同じ毛細管現象を利用して、器具に取り付けた容器に血液を吸い取っていくんです。これで血液約0.15立法センチを吸い出すことができ、感染症やがん細胞、コレステロール値、血糖値といった一般的な検査には十分な量になります。

このDARPAの助成金は、血液サンプルを華氏140度(摂氏約60度)で最長1週間保存できるようにする保存料の開発のために使われる予定です。それができれば、患者の自宅で採取した血液を急いで病院に送る必要がなくなるからです。

「我々が特化するのは、がんや慢性感染症を監視するために、あまり頻繁ではなく、またはまれに検査が必要な人たちだと考えています」Tassoのバイスプレジデント兼共同創業者のBen Casavant氏はプレスリリースで語っています。「機械とか高価な装置を買わなくても、我々がこの器具をユーザーに送れば、ユーザーはそれを腕に2分間付けて、病院に送り返せばいいのです。」

もし順調にいけば、HemoLinkは商品として2016年にも発売されます。血を抜かれるのが怖くて定期健診が憂うつな人、そこから解放される日は近いかもしれません。


source:UW-Madison

Maddie Stone - Gizmodo US[原文
(miho)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
・関連メディア