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女提督「甘えさせたり甘えたり」|エレファント速報:SSまとめブログ

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女提督「甘えさせたり甘えたり」

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/01/28(水) 00:42:11.30 ID:jpdv3lrU0

百合成分しかないです。
不定期更新、女提督は『提督』と表記します。



2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/01/28(水) 00:53:13.46 ID:jpdv3lrU0

提督「はぁ……今日も一日疲れたなー、っと…」

コンコン

提督「はいはい、今行きますよー…」

ガチャ

提督「どちら様…ってあれ、ん?」

電「………」

提督「電?こんな時間にどうしたの?」

電「あの……その、司令官さん」

提督「?」

電「…一緒に寝ても、いいですか?」

提督「………おおう!?」



5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/01/28(水) 01:02:06.00 ID:jpdv3lrU0

提督「そっかそっか、暁がねえ」シャッ

電「はい…電の布団にまで入ってきたのです」

提督「ふふふ、一人前のレディーになる日はまだ遠いね」シャッ シャッ

電「………」ジー

提督「……?ああ、櫛?髪梳きたいの?」

電「えっと……」

提督「…わかった、髪梳いてほしいんでしょ」ニヘ

電「…なのです///」



7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/01/28(水) 01:15:40.56 ID:jpdv3lrU0

提督「おー、綺麗な髪」

電「そ、そうですか?」

提督「うん、というか電が髪下ろしてるところ見るのってなんか新鮮だねえ」

電「は、恥ずかしいのです…」

提督「ふふ…可愛いよ」

電「はわわ……///」

提督「そんなに照れなくても…電は恥ずかしがり屋だねえ」

電「……うー…」

提督「でも、可愛いのはほんとだよ?なんならそのままにしておけばいいのに」

電「司令官さんがそう言ってくれるのは嬉しいけど、やっぱり動く時には邪魔になるのです…」

提督「あー、確かに…駆逐艦はよく動くしね」



8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/01/28(水) 01:31:51.31 ID:jpdv3lrU0

提督「……ふふ…」シャッ

電「どうしたのです?」

提督「なんか、こうしてると母さんに髪梳いてもらってたの思い出しちゃって」スー…

電「お母さん……」

提督「…よし、整ったよ。ほら、もう遅いし、寝よ?」ポンポン

電「あ……は、はいなのです」モソモソ

提督「はー……電、今日もお疲れ様」

電「あ、ありがとうございます…//」

提督「……おやすみ」

電「………」



10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/01/28(水) 01:35:34.06 ID:jpdv3lrU0

提督「………」

電「………」

提督「………」

電「………」ジー

提督「………」

電「………」ジー

提督(…すごい胸見られてるんだけど……どうしたんだろ…)

提督「…い、電?」

電「は、はいっ!」

提督「…寝ないの?」

電「えっと…あの……」

提督「……大丈夫だよ、悩みがあるなら言ってごらん?」

電「は、はい……」



11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/01/28(水) 01:44:41.34 ID:jpdv3lrU0

電「あの……司令官さん」

提督「うん」

電「……お母さんって、どんなものなのですか…?」

提督「え……?」

電「電は……司令官さんや他の人間と違って、この姿のまま生まれて、生きているのです……お姉ちゃん達はいるけど、お父さんやお母さんがどういうものなのか分からなくて……」

提督「うん……」

電「もちろん、お姉ちゃん達と一緒にいると楽しいのです……でも…何か、何かが足りないような…そんな気がするのです…」

提督「……そっか、電は寂しいんだね」

電「寂しい…?そんなことは………。……いや、多分そう…寂しいのです」

提督「そうだよ、私だって電ぐらいの歳の頃は母さんに甘えてばっかりだったもん。そりゃそうだよね、電達はまだ子供なのに…甘えられる存在がいないなんて寂しいに決まってるよね」



12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/01/28(水) 01:50:41.48 ID:jpdv3lrU0

提督「……電、おいで」

電「え……?でも、電は戦う存在なのに…甘えるのはダメなのです」

提督「電は遠慮しすぎなんだってば。確かに電を含め、ここにいるみんなは戦う存在だけどそれ以前に私と同じ、意思を持って生きてるんだから。誰かに甘えるのなんて、悪いことじゃないよ」

電「…………」

提督「ほら。ね?」

電「………司令官さん…」ギュウ…

提督「よしよし…じゃ、今度こそもう寝よっか…」ギュッ ナデナデ

電「はい……なのです…」ウトウト

提督「……ふ〜ん…ふふふ〜ん…ふ〜ふ〜ん……」ポン…ポン…

電「ん……すぅ………」



13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/01/28(水) 01:55:37.62 ID:jpdv3lrU0

電「すぅ……すぅ………」

提督「…………」

提督(はあ、やっと寝付いた……)

提督(子供寝かしつけるのって大変なんだなあ…)

提督(…明日、加賀になんて言われるだろう)

提督(……でも…)

電「……zzz…」

提督(ふふ…なんだか、娘ができたみたい)

提督(暁の寝相が悪いなんて、バレバレの嘘ついちゃって…)

提督(……甘え下手な電らしいなあ)

電「……おかあ……さ…」

提督「よしよーし……ここにいるよー……」ナデナデ

電「にゃ……」

提督「ふふ……おやすみ、電…」

電「……えへへ………zz…」

ーーーーーーー



18:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/01/28(水) 20:10:24.38 ID:jpdv3lrU0

ドタドタ……

\しーれーーいーーかーーーーん!!/

ドタドタ

ザザッ

バンッ

雷「司令官、大変!電がいないの!……ってあれ?」

提督「zzz………」

雷「……?この不自然な膨らみ…もしかして……」

バサッ

電「すぅ………」

雷「………はあ。もう、幸せそうな顔しちゃって」

雷「ふふふ…今回だけだからね」

提督「んん……zz…」

電「むにゃ……すぅ………」



19:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/01/28(水) 21:22:39.68 ID:jpdv3lrU0

提督「ん〜……んぐ…?」パチッ

提督「んあ…あれ…電……?」

「おそようございます」

提督「ひょわあ!?かっ、加賀!」

加賀「ずいぶん遅いお目覚めね。もうお天道様は高く上っているわ」

提督「えっ?うわ、ほんとだ!ごめん!」

加賀「そう慌てないで。提督がやるべきことはもう電がやったから」

提督「へ?電が?」

加賀「ええ、みんなより少し遅れて起きた後、いつもの恩返しですと言って張り切っていたわ」

提督「そうなんだ…電が…」

加賀「…あの子となにかあったの?」

提督「えっとね……」



21:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/01/29(木) 08:20:50.53 ID:O8BMJCP/O

提督「…ってことがあってねー」

加賀「そう……なんでもいいけど、そろそろ起きましょうか」

提督「あっ、そうだった」バッ

加賀「はい、着替え」

提督「うん、ありがと」

加賀「食堂に作り置きのカレーがあるから。それを食べたらいつも通りに勤めて」

提督「はーい。じゃ、行ってくるね」

加賀「ええ」

バタン

加賀「…………」



22:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/01/29(木) 08:35:31.73 ID:O8BMJCP/O

加賀「…………」

加賀「提督と一緒に……」

加賀「…………」

加賀「……何を考えているの、私は…」

加賀「まだあの子は子供じゃない……」

加賀「…そもそも提督は警戒心というものが………もっと一人の軍人として…」ブツブツ



25:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/01/29(木) 10:33:10.23 ID:Eq2vrY6zO

食堂

提督(…ありゃ、やっぱりもう人少ないなー)

提督「おはよー」

雷「あっ、司令官!おはよう!」

提督「おはよう雷。ごめんね、寝坊しちゃって」

雷「ううん、そんなこと気にしなくていいわ、司令官はいつも頑張ってるもの!」

提督「そうかな?」

雷「そうよ!」

提督「そっか…うん、ありがと」

グゥ

提督「おっと」

雷「司令官、お昼まだなの?」

提督「あはは…本当にさっき起きたばっかりだから…」



26:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/01/29(木) 11:30:06.44 ID:Tw0BTB3vO

提督「加賀にカレーがあるって聞いたんだけど…」

雷「ええ、あるわ。鳳翔さーん!カレーあっためてー!」

\はーい/

提督「ふふふ、カレーかあ…」

雷「司令官、嬉しそうね」

提督「うん、カレー好きだもん」

雷「そうなの?じゃあ、今度とびきり美味しいのを作ってあげるわ!」

提督「やった!」



29:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/01/29(木) 13:09:16.48 ID:8qS5dZ/BO

鳳翔「はい、出来ましたよ」コト

提督「おっ、ありがと鳳翔」

鳳翔「いえいえ」

提督「鳳翔はもうご飯食べたの?」

鳳翔「はい、みんなと一緒に」

提督「そっか。いつも美味しいご飯作ってくれてありがとうね」

鳳翔「ふふ…そう言っていただけると、作りがいがあるというものですよ」

雷「司令官、冷めちゃうわよ?」

提督「あ、そうだった。いただきます!」

鳳翔「はい♪」



31:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/01/29(木) 13:46:53.92 ID:8qS5dZ/BO

提督「んー……やっぱり鳳翔の作るカレーは美味しいなあ」

鳳翔「ええ、自信作です」

提督「毎日食べたいぐらいだよ」

鳳翔「あら、お望みなら毎日作って私が食べさせてあげますよ?」

提督「そう?うふふ」

鳳翔「ふふっ…」

雷「しーれーいーかーんー?」

提督「ごめんごめん、冗談だよ」

雷「ならいいけど…」

鳳翔「結構本気なんだけどなあ…」ボソッ

提督「……女の子が簡単にそういうこと言っちゃダメだよ」

鳳翔「!? は、はい…//」

鳳翔(聞こえてた…)///

雷「?」

提督「んーん、なんでもない」



34:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/01/29(木) 14:00:40.17 ID:8qS5dZ/BO

提督「ふー、ごちそうさまー」

鳳翔「はい、お皿片付けておきますね」

提督「ありがとねー……はぁ…」

雷「司令官、どうしたの?」

提督「ん?うーん…いや、なんでもない」

雷「……もしかして、疲れてる?」

提督「………」

雷「今日もお昼までぐっすりだったし…あ、そういえばどうして昨日は電と寝てたの?」

提督「へっ!?み、見てたの!?」

雷「見てたもなにも、毎日起こしに来てるじゃない」

提督「あ…そ、そうだった」



43: ◆jPpg5.obl6:2015/01/29(木) 23:58:06.66 ID:HSt0Li6d0

雷「で、なんで電と寝てたの?」

提督「んー…詳しいことは聞いてないんだけど、なんだか寂しかったみたい」

雷「やっぱり…」

提督「やっぱり?心当たりでもあるの?」

雷「うん…あの子、みんなと一緒にいても時々寂しそうな顔してたから」

提督「そうなんだ……でも、なんで私に甘えてきたのかな」

雷「そうね…司令官、甘えやすそうな感じするし