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初のハイレゾロゴ取得PC「ADIVA」発表。オンキヨーが技術協力 - Engadget Japanese
PCパーツメーカーとして知られるアビーが、日本オーディオ協会のハイレゾロゴマークを取得したPC「ADIVA」シリーズを発表しました。基本モデルの「K1」、USB-DACとのセットモデル「K10」の2モデルをラインナップします。

ただハイレゾロゴを取得しただけではなく、オンキヨーがサウンド関連部分に協力。ケースは高級感のあるアルミ製で、少し前に一部で流行した HTPC(Home Theater PC)のオーディオ版といった雰囲気です。
 

abee ADIVA

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10 枚


 
アビーはADIVA のメリットとして、本格的なオーディオシステムのように機器の組み合わせに悩んだり、複雑なケーブル配線をすることなく、一般的なデスクトップPCのセッティングだけで「本格オーディオシステムに迫るハイクオリティなサウンド」を楽しめるとしています。
 
 
K1 にはオンキヨー製のサウンドカードを内蔵します。DAC は Wolfson 製の WM8716 を搭載、D/A 変換時のパルスノイズを低減するオンキヨーの特許技術「VLSC」回路を搭載します。

K10 は内蔵カードではなく、オンキヨー製の外付け USB-DAC 製品 DAC-1000 が付属。DAC-1000 は DAC として Burr-Brown 製 PCM1795 をL/R 独立搭載し、機器単体では最大 192kHz/32bit の再生に対応する製品です。

両機ともプレーヤーソフトとしてカスタマイズを施した foobar 2000 をプリインストール。再生可能なハイレゾ音源は PCM 系では最大384kHz/32bit、192kHz/24bitを超える音源はダウンコンバート再生します。DSD は 11.2MHz まで再生可能。こちらは DoP での再生に対応します。ほか、MP3など圧縮音源や CD 音源などは、192kHz/24bit にまでアップコンバート再生します。
 
 
ADIVA がウェブサーバーとなって提供するウェブアプリ「aLink」ではスマートフォンやタブレットを使って foobar 2000 を操作でき、OSのシャットダウンも可能なため、部屋を離れるときもPCのところまで行く必要はありません。

PC部分の仕様としては、K1 がAMD 1GHz 駆動の E1-2100 デュアルコア APU を搭載。Radeon HD 8210 グラフィックス(内蔵)、4GB RAM、256GB SSD、書き込み対応 BD ドライブ。入出力はUSB 3.0 x2、USB 2.0 x4、ギガビット LAN、アナログ RGB、HDMI、PS/2など。音声入出力はオンボードがライン入出力、マイク入力、オンキヨーのサウンドカードが2ch アナログ出力および光デジタル出力を搭載します。付属スピーカーは ONKYO GX-100HD。

K10 の仕様は、CPU にインテル Celeron J1900 クアッドコアプロセッサー(2GHz)、Intel HD グラフィックス(内蔵)、8GB RAM、256GB SSD、書き込み対応 BD ドライブ。入出力はUSB 3.0 x1、USB 2.0 x4、ギガビット LAN、アナログ RGB、HDMI、PS/2、ライン入出力、マイク入力 など。付属スピーカーは ONKYO GX-500HD。

OS はどちらも Windows 8.1 Update 64bit。ロジクール製のキーボード及びマウス、エレコム製の USB 無線 LAN アダプターが付属します。

発売日は4月22日。税抜価格は K1 が17万9800円(スピーカーなしモデルは15万9800円)、K10 が、25万9800円(スピーカーなしモデルは22万9800円)。

ところで、 ADIVAと似たコンセプトのPCとして、PC メーカーのソーテックとケンウッドが手を組んだ「AFiNA AV」を思い出した人もいるかもしれません。AFiNA AV はケンウッドが開発したUSBオーディオ機能付きミニコンポとソーテックのPCを組み合わせたセットモデルでした。ところが市場の読み違えからか大量の余剰在庫を抱えてしまい、切り売りされたコンポ部分(RD-VH7PC)に至っては最終的に数千円で投げ売りされるという末路をたどりました。

アビーは初めてハイレゾロゴマークを取得したPCとして ADIVA をアピールしています。また自らも日本オーディオ協会の正会員となるなど、その意気込みは並々ならぬものが感じられます。

あとは ADIVA が AFiNA と同じ轍を踏まないことを祈りたいところです。
初のハイレゾロゴ取得PC「ADIVA」発表。オンキヨーが技術協力

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