【約90点】幻想的な具象世界。絵画の錬金術師・川口起美雄の展覧会が6/14まで

平塚市美術館
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画家・川口起美雄さんの展覧会「川口起美雄-絵画の錬金術師」が平塚市美術館で開催されています。川口さんはオーストリア国立応用美術大学に在籍、ウィーン幻想派のヴォルフガング・フッターに師事し、北方ルネサンスの混合技法を学んでいます。帰国後、1987年には第30回安井賞展佳作賞を受賞、2002年には池田20世紀美術館で回顧展を開催しています。

本展では最新作から10cm×10cm程度のミニアチュール作品など約90点で構成されています。静謐で品格ある描写感が魅力的ですね。ご興味のある方は是非。

開催期間は2015/4/18~6/14となっており、会期中にアーティストトークが4/29(水・祝)、5/30(土)各回14:00 ~ 15:00、ワークショップ「混合技法に挑戦!!」が5/2(土)10:00 ~ 16:30もあります。

川口作品の特徴は、古典技法と幻想的な画面にあります。その透き通った画面は、ブリューゲルやボッシュなど15 世紀のオールドマスターに学んだ、テンペラと油彩の混合による古典技法の徹底した追究に裏打ちされています。また、調和の取れた構図には、宙に浮かぶ船や隕石、水面に見立てられた芝生などが描かれ、時間の流れや現実の空間を転倒させた幻視の風景が広がっています。

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「西の水」2002年

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「木星儀のある部屋」2010年

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展覧会名:川口起美雄-絵画の錬金術師
期間:2015/4/18~6/14
休館日:月曜日 ただし5/4は開館
時間;9:30~17:00
場所:平塚市美術館
住所:神奈川県平塚市西八幡1-3-3
入場料:一般 200(140)円 / 高大生 100(70)円

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