ハルヒ「なーんか面白こと起きないかしらー」part4
ハルヒ「なーんか面白こと起きないかしらー」part3
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271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 12:13:46.52
吉村美代子、通称ミヨキチ。年は11、俺の妹の同級生だ。だがスタイルもよく、顔もかなり可愛い。
大きくなればきっと朝比奈さん(大)と良い勝負になるであろう子だ。
中学卒業後に一度彼女と映画館に行ったことがあってな。
そのミヨキチがどうしたかって?
今回もまたPG-12指定の見たい映画があるそうで、俺は付き添い人の役目だ。
断じて付き合っておらん。おっ、来た来た
272:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 12:16:01.49
ミヨキチ「どうもすいません。今日も御世話になります。チケットはあらかじめ取っておきました」
キョン「用意周到だな。じゃ、さっそく行くか」
俺達は駅に乗って映画館のある町へ向かった。
しかしながらこの子、えらく礼儀正しい子だ。うちの妹もこいつを見習ってほしい。
そしてもうひとつ望むのなら、彼女が大学生なるくらいまでケバケバの化粧は避けてほしいということだ。
273:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 12:18:43.74
ガタンゴトン
ミヨキチ「……」ソワソワ
キョン「そんなに早まらなくていいぞ。チケットは中で出せばいいだろう」
ミヨキチ「!」ピクッ
キョン「ん?どうしたんだ。何に驚いたんだ」
ミヨキチ「えっ…えっ?」カァァ
ん、なんか俺変なこと言ったか?と思っているとミヨキチは
ミヨキチ「あ、いえ、何でもありません。気にしないでください…」
と、何か間違いを犯したような目をしながら外の景色を眺めていた。
変わった子だな。
274:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 12:23:36.65
今回もどこかの喫茶店に寄るみたいだが俺の服はその喫茶店になじむものなのか…
などととりとめもないことを考えているうちに映画館に着いた。
キョン「今回はどんなものを見るんだ?」
ミヨキチ「どんなモノって…その……//あ、いえ、なんでもありません」
キョン「さっきからなんだかおかしいぞ?体調悪いのか?」
ミヨキチ「いえ、大丈夫です。お気遣いありがとうございます」
気になったのは、ミヨキチがひとつ前のセリフを俺の臍あたりをチラ見しながらいったことだった。
乾いたご飯粒がついているわけでもないのに、どうしてそんなソワソワしてるんだ。
275:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 12:27:38.70
キョン「今度も前回と同じ俳優が出演してるやつか」
ミヨキチ「ええ。あの俳優さんかっこいいと思いません?」
キョン「ああ確かに格好いい。だが俺の記憶に似たような顔の男がいるのが気に食わん」
そいつは藤原にそっくりだったんだ。いや、こいつマジで藤原なんじゃないか?
ミヨキチ「へぇ、今度その人に会わせてもらえませんか?」
キョン「あー、そいつはたぶん無理だ。前ちょっとしたことがあってな、いわゆる犬猿の仲ってやつだ」
ミヨキチ「そうですか…」
うん。確かに顔はいい。スタイルもいい。だがそれだけだぞ?
277:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 12:32:42.94
結局映画は俺の趣味には全く合うものでなく、開始20分で眠りこけてしまった
ミヨキチ「起きてください?」
キョン「…ああ、すまん、寝てたか……ぬわっ!」
長い間座っていたせいで足が痺れていた。
キョン「すまん、起こしてくれないか。ちょっと立てないんだ」
ミヨキチ「た、勃てないって…//あっ、すいません今起こします」
少々疑問に思いながら起立した。なんだってこいつはこんなに恥じらっているんだ。
彼女が恥じらった対象のワードを検索してみる。
……なるほど、こいつ実はむっつりなんだな。よし、そうとなればちょっといじめてやるか
280:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 12:35:15.86
キョン「ありがとう。」クスッ
ミヨキチ「?どういたしまして。」
キョン「吉村さん、そういえばマグロ、って知ってるか?」
ミヨキチ「まっ、まぐろ…///あ、えと、知ってますよ」
キョン「マグロってさ、ずっと動いてるらしいんだよ」
281:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 12:37:20.86
ミヨキチ「えっ、逆じゃないですか?」
キョン「…なるほど」
ミヨキチ「えっ?」
キョン「吉村さん。変なこと聞きますけど、あなたむっつりですね?」
ミヨキチ「~~~~!!!///」
キョン「あ、ほら、喫茶店着きましたよ」クスッ
282:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 12:41:15.08
とりあえず俺は喫茶店に入るとミヨキチにコーヒーを勧めて落ちつかせた
キョン「吉村さん、マグロは体がでかいから水中の酸素を十分に取り込むためにはずっと動いてないといけないらしいんですよ」
ミヨキチ「うぅっ……その話はもう無しで宜しくお願いします…」
キョン「ごめんごめん」クスクス
ウェイトレス「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ。」コトッ
キョン「じゃあいただこうか」ニコッ
ミヨキチ「え…ええっ」クスッ
284:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 12:55:44.72
キョンさんもむっつりだなwwww
285:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 13:01:27.15
またもやラストでさる食らったww
俺はミヨキチがケーキ食べ終わるまで適当に喋り、その後割り勘で支払って店を出た。
始めて会った時と比べてだいぶ距離は縮まったと思う。
ミヨキチ「今日はいろいろ楽しかったです。ではまたの機会に」
キョン「こちらこそ。さようなら」
キョン「ただいまーt」ドスン!
キョン「げふっ!…おい妹、俺が帰ったからってそんなにはしゃぐな」
妹「ねぇ、キョンくん教えてほしいことがあるんだけど」
キョン「あぁ…なんだ?」
妹「まぐろってなに?」
キョン「」
286:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 13:06:20.51
あ、おわり。>>1先生の次回作にご期待ください
287:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 13:12:24.72
おちゅ
297:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 14:10:41.57
ピピピッピピピッ
キョン「おっ。妹ー」
妹「なに?キョンくん」
キョン「風呂湧いたから入るぞー」
妹「あのねキョンくん、私もどちらかと言うと中学生寄りなんだしそんな幼稚なことしないよ」
キョン「そ、そうか…じゃあ先に入るぞ」オロオロ
妹「……」
キョン「(そうか…妹も大人になったんだな…兄ちゃんうれしいな……)」ザブン
妹「(ほんとはキョンくんに甘えたいのに…なにやってるの……)」
298:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 14:16:29.62
それからというもの、俺と妹の口数は極端に減少し、生活する上で最低限の会話しかしなくなっていた
妹の日課であろう朝のプロレス練習もなくなり、すこし刺激が足りない寂しい生活が続いていた
キョン「ただいまー」
キョン「……」
シャミセン「ニャー」
キョン「ただいま、シャミセン。」
キョン「妹ー、スパゲティ作ったから降りてこい。」
妹「あとで食べるー」
キョン「…じゃあ冷めないうちに食べろよー」
妹「はーい」
キョン「……」
299:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 14:22:13.59
キョン「妹、風呂湧いたけど先入るかー?」
妹「どうでもいー」
キョン「じゃあお兄ちゃん先に入るからなー」
………
キョン「……。」
キョン「(妹がこうなったのはいつからだっけな…嬉しいような悲しいような)」ザブン
キョン「なんでだ…なんでこんなものが出てくるんだ……」
301:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 14:28:24.83
妹「(なんで…なんでキョンくんに冷たくしちゃうの……)」
妹「(あやまらなきゃ…キョンくんに……)」スッ
妹「キョンくん」
コンコン
キョン「ん、なんだ妹、はさみか?」
妹「違うのキョンくん。入っていいかな」
キョン「えぁ…あ、いいぞ。」
ガチャ
妹「久しぶり…キョンくんの部屋変わってないねー」
キョン「むしろそこまで大きな変化が出る部屋を見てみたいもんだ」
キョン「それより久々だな…妹が入ってくるなんて」
妹「うん…」
302:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 14:33:04.83
妹「あのね、キョンくん。最近私とキョンくんあんまりしゃべってないじゃん」
キョン「あぁ、そうだな…妹もここ最近でずいぶん成長したからな。」
妹「そのことなんだけどね、キョンくん」
キョン「ん、なんだ?いきなりマジな顔になって」
妹「ごめんね、キョンくん。今まであたし冷たかったよね…」
キョン「あ、ああ……確かに素っ気なかったな」
妹「でもね…私ずっと寂しかったの…キョンくんと話せなくて」
妹「……」
キョン「……」
303:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 14:38:37.59
妹「だからその…キョンくんに久しぶりに甘えたいなと思って……」
キョン「……」
妹「ダメ…かな?」ウルウル
キョン「…ダメなわけないだろ。俺達は兄弟なんだから。これからもずっと甘えていいんだぞ」
妹「うぇぇん!おにいちゃぁぁあん!!」ギュッ
ナデナデ
キョン「辛かっただろうな…ぐすっ……ほら、泣きやめよ。ちょっと大きくなったから兄ちゃんも支えきれないぞ。どうだ、ゲームでもするか」
妹「卑怯だよ…ひっぐ……」ギュッ
妹「でもおにいちゃん…だいすき……」
キョン「ああ、俺もだ…ぐすっ…お兄ちゃん嬉しいぞ……ははっ…」
304:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 14:41:46.07
~~~~
妹「キョンくん、朝だよー」ドスン
キョン「ぐぉっ!妹、お前も大きくなったな…」
妹「…てへっ♪」
それから、妹は嘘のように元気になった。一緒にご飯も食べてくれるし、一緒に出かけるようにもなった。
だけれど風呂で妹の成長した体をみるのは流石に断った。そりゃ妹だって俺の愚息は見られないだろう。
毎朝の刺激が強くなって戻ってきたのはきつい…けど、お兄ちゃん嬉しいよ
終わり
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