142 :なご :2008/06/23(月) 05:21:14 ID:lW+/WT/50
猫の話ですが。

小学生の頃、通学路(農道)の横に猫(キジトラ)を飼ってる家があった。
そこの猫は家族以外には懐いてないらしく、姿は見えてもモフるどころか目が合った
瞬間脱兎の如く逃げられてた。
そんなある日、学校帰りにその家の前を通った時のこと。
農道沿いに流れる水路(幅2m、高さ1mちょい、深さはそんなにない)にかかる
橋の上に、キジトラが座って水路を覗いて鳴いていた。なんか様子がおかしい。
なんぞ、と思って自分も覗いてみると、水路の中州の岩の上に子猫(これまたキジトラ)がいて、
ぴーぴー上見て鳴いていた。どうやらキジトラの子供らしく、遊んでいて落っこちてしまったらしい。
ドジっ子めと思いつつ、見てしまったからには助けねばと、水路に入って子猫を引き上げてやった。

次の日、その家の前を通ると生垣の中から「にゃーん」と声をかけられた。
いつもなら姿も見せないキジトラが、親子でぴょいと飛び出してきてゴロゴロすりすりされた。
キジトラ母が死んで、ちびトラが大人になって、更に子供が生まれても、
会うたびいつもゴロゴロしてくれる。

猫は三日で恩を忘れるなんてうそだなぁと思っている。