花陽「アイドル研究会!?入部します!」 Part5【完】
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※この記事は花陽「アイドル研究会!?入部します!」 Part4の続きです。
363: SS速報 2015/03/22(日) 21:06:09.33 ID:csfSDhIP.net
『ラブライブ!』
にこ「…はあ…」
花陽「…ふう…」
夏休み目前の部室―私達はまだあの熱気の中にいるみたい。
にこ「…よかったわねえ…」
花陽「すごかったですねえ…」
にこ「また、やりたいわね…ライブ。」
花陽「やりましょうよ…また…」
具体的な日時や予定はないままそんな気もちだけ膨れていく。
花陽「…たとえば、文化祭とか?」
にこ「…はあ?アンタねえ、もっと志は大きく持ちなさいよ!」
花陽「え?」
にこ「例えば…街頭ライブとか?」
花陽「えっ?…じゃ、じゃあ…ネットに動画投稿しちゃったり?」
にこ「そ、そしたら…ひょっとして、もっと人気が出ちゃったりして…」
花陽「ま、まさか…」
「「ラ ブ ラ イ ブ と か !!」」
にこ「…はあ…」
花陽「…ふう…」
夏休み目前の部室―私達はまだあの熱気の中にいるみたい。
にこ「…よかったわねえ…」
花陽「すごかったですねえ…」
にこ「また、やりたいわね…ライブ。」
花陽「やりましょうよ…また…」
具体的な日時や予定はないままそんな気もちだけ膨れていく。
花陽「…たとえば、文化祭とか?」
にこ「…はあ?アンタねえ、もっと志は大きく持ちなさいよ!」
花陽「え?」
にこ「例えば…街頭ライブとか?」
花陽「えっ?…じゃ、じゃあ…ネットに動画投稿しちゃったり?」
にこ「そ、そしたら…ひょっとして、もっと人気が出ちゃったりして…」
花陽「ま、まさか…」
「「ラ ブ ラ イ ブ と か !!」」
364: SS速報 2015/03/22(日) 21:06:58.60 ID:csfSDhIP.net
にこ「…」
花陽「…」
二人して顔を見合わせると、静まった部室にセミさんの声がじいじいと響く。
にこ「…ま、まあ、そのくらい志は大きく持ちなさいよねってことよ。」
花陽「は、はい!」
にこ「いい?あんなもんでいい気になってちゃダメよ!花陽!」
花陽「はい!」
素早くパソコンを立ち上げ、ラブライブのサイトを表示する。
にこ「1位は!」
花陽「やはりA-RISEです!」
にこ「さすがね!次は!」
花陽「◯◯です!」
花陽「…」
二人して顔を見合わせると、静まった部室にセミさんの声がじいじいと響く。
にこ「…ま、まあ、そのくらい志は大きく持ちなさいよねってことよ。」
花陽「は、はい!」
にこ「いい?あんなもんでいい気になってちゃダメよ!花陽!」
花陽「はい!」
素早くパソコンを立ち上げ、ラブライブのサイトを表示する。
にこ「1位は!」
花陽「やはりA-RISEです!」
にこ「さすがね!次は!」
花陽「◯◯です!」
365: SS速報 2015/03/22(日) 21:07:57.17 ID:csfSDhIP.net
にこ「そうでしょうね…いい?スクールアイドルの上の方にはまだまだすごいのがこんなにいるのよ!」
花陽「はい!」
にこちゃんが上位ランカーのページを少しずつスクロールしていく。
にこ「…くっ、この子達、この前結成したばかりじゃないの。」
花陽「…すごい…一気に伸びてる…」
にこ「…予想通り、とはいかないみたいね。」
花陽「Lucky…OTEMO-YAN…Shika⇒Okehan…」
にこ「…george…音の木坂学院アイドル研究部…」
花陽「…え?」
にこ「…は?」
「「ええええええええええええぇ!?」」
花陽「はい!」
にこちゃんが上位ランカーのページを少しずつスクロールしていく。
にこ「…くっ、この子達、この前結成したばかりじゃないの。」
花陽「…すごい…一気に伸びてる…」
にこ「…予想通り、とはいかないみたいね。」
花陽「Lucky…OTEMO-YAN…Shika⇒Okehan…」
にこ「…george…音の木坂学院アイドル研究部…」
花陽「…え?」
にこ「…は?」
「「ええええええええええええぇ!?」」
366: SS速報 2015/03/22(日) 21:10:44.76 ID:csfSDhIP.net
絵里「…来る頃だと思ったわ。」
にこ「ふふっ…ふふふふっ……いいのよぉ~?そんな、無理にカッコつけなくてもぉ~?」
会長さんの脇に手をついたにこちゃんがにやにやと笑いかける。
花陽「生徒会長さん…いえ…絵里先輩…!」
絵里「ちょ、ちょっと…そんな目で見ないでよ…」
にこ「…ったく。アンタも素直じゃないわよね。…ああ、いいのいいの、にこは全部わかってるから!」
絵里「だからそれは!」
花陽「え?」
絵里「…なんでもないわ。」
にこ「あっ、そうそう、今回は結果オーライだったけど今度からはちゃんとマネージャーを通して…」
絵里「…」
にこ「ま、特別ににこのこと、にこ、って呼んでもいいわよ?アンタも親しみを込めて名前で呼んであげる。感謝しなさいよね?」
希「あー、それで?にこっち何か用があったんと違う?」
にこ「ああ、そうそう。忘れるとこだったわ…はい、これ。」
にこちゃんが机の上にズラリと書類を広げる。
にこ「ふふっ…ふふふふっ……いいのよぉ~?そんな、無理にカッコつけなくてもぉ~?」
会長さんの脇に手をついたにこちゃんがにやにやと笑いかける。
花陽「生徒会長さん…いえ…絵里先輩…!」
絵里「ちょ、ちょっと…そんな目で見ないでよ…」
にこ「…ったく。アンタも素直じゃないわよね。…ああ、いいのいいの、にこは全部わかってるから!」
絵里「だからそれは!」
花陽「え?」
絵里「…なんでもないわ。」
にこ「あっ、そうそう、今回は結果オーライだったけど今度からはちゃんとマネージャーを通して…」
絵里「…」
にこ「ま、特別ににこのこと、にこ、って呼んでもいいわよ?アンタも親しみを込めて名前で呼んであげる。感謝しなさいよね?」
希「あー、それで?にこっち何か用があったんと違う?」
にこ「ああ、そうそう。忘れるとこだったわ…はい、これ。」
にこちゃんが机の上にズラリと書類を広げる。
367: SS速報 2015/03/22(日) 21:11:52.58 ID:csfSDhIP.net
絵里「…何、これ?」
にこ「何って…見てわかるでしょ?」
希「機材リスト…衣装費…遠征費…その他諸々の予算の申請書やね。」
にこ「そっ、ちゃんとした活動に必要な、正当な予算申請よ。」
希「…確かに、ぱっと見る限り常識的な範囲の予算みたいやね。」
にこ「と~ぜんよねぇ~!やっぱりにこってやりくり上手っていうかぁ~?」
絵里「…わかりました。こちらで精査した後、必要な分を配分します。」
にこ「ありがとっ、絵里!」
絵里「…それで?他に要望がないならあとはこっちで…」
にこ「おっとぉ~!1番大事なものがまだ残ってるわよ?」
絵里「はぁ?…まだ何かあるわけ?」
にこ「何って…見てわかるでしょ?」
希「機材リスト…衣装費…遠征費…その他諸々の予算の申請書やね。」
にこ「そっ、ちゃんとした活動に必要な、正当な予算申請よ。」
希「…確かに、ぱっと見る限り常識的な範囲の予算みたいやね。」
にこ「と~ぜんよねぇ~!やっぱりにこってやりくり上手っていうかぁ~?」
絵里「…わかりました。こちらで精査した後、必要な分を配分します。」
にこ「ありがとっ、絵里!」
絵里「…それで?他に要望がないならあとはこっちで…」
にこ「おっとぉ~!1番大事なものがまだ残ってるわよ?」
絵里「はぁ?…まだ何かあるわけ?」
368: SS速報 2015/03/22(日) 21:14:17.36 ID:csfSDhIP.net
にこ「はい!ここにサインしてくれるだけでいいからね♪」
絵里「何なのよまったく―――……はあぁ!?」
絵里「ちょっと!何よこれ!こんなの認められないわ!」
にこ「『生徒会は評価にふさわしいバックアップを約束する』…そう言ったわよね?」
絵里「で、でも…」
にこ「言 っ た わ よ ね?」
絵里「…ぐっ…」
希「ふふ、一本とられたね、エリチ。」
絵里「…ああ、もう!」
ぐしゃぐしゃと乱暴にサインがされる。
~ 契約書 ~
私、絢瀬絵里は音ノ木坂学院アイドル研究部の専属ダンスコーチとして、
同部のラブライブ優勝のために惜しみない協力を約束します。
にこ「オッケー♪――あっ、早速今日の放課後からお願いできるかしら?」
絵里「何なのよまったく―――……はあぁ!?」
絵里「ちょっと!何よこれ!こんなの認められないわ!」
にこ「『生徒会は評価にふさわしいバックアップを約束する』…そう言ったわよね?」
絵里「で、でも…」
にこ「言 っ た わ よ ね?」
絵里「…ぐっ…」
希「ふふ、一本とられたね、エリチ。」
絵里「…ああ、もう!」
ぐしゃぐしゃと乱暴にサインがされる。
~ 契約書 ~
私、絢瀬絵里は音ノ木坂学院アイドル研究部の専属ダンスコーチとして、
同部のラブライブ優勝のために惜しみない協力を約束します。
にこ「オッケー♪――あっ、早速今日の放課後からお願いできるかしら?」
369: SS速報 2015/03/22(日) 21:15:14.23 ID:csfSDhIP.net
ことり「――へえ~!ラブライブ!?やったね、かよちゃん!」
そういえば、最初にことり先輩に会ったのもここだったっけ。
アルパカさんの首をなでつけることり先輩を見ながら、ライブの相談をしたことを思い出す。
花陽「あ、はい…えへへ…あの、それで今日はことり先輩にお願いが…」
ことり「ん、なあに?」
花陽「その…ことり先輩、スクールアイドルになってくれませんか?私達と一緒に!」
そういえば、最初にことり先輩に会ったのもここだったっけ。
アルパカさんの首をなでつけることり先輩を見ながら、ライブの相談をしたことを思い出す。
花陽「あ、はい…えへへ…あの、それで今日はことり先輩にお願いが…」
ことり「ん、なあに?」
花陽「その…ことり先輩、スクールアイドルになってくれませんか?私達と一緒に!」
370: SS速報 2015/03/22(日) 21:17:04.46 ID:csfSDhIP.net
ことり「え…」
花陽「にこちゃ…にこ先輩も准部員なんて言ってますけど…本当はことり先輩が入ってくれたらって…」
ことり「…」
花陽「お願いします!本当の部員になって…私と、にこちゃんと一緒に、ラブライブに出てください!」
ことり「…にこちゃん、か。」
花陽「あ…」
ことり「ごめんね、かよちゃん。それはできないの。」
花陽「えっ…」
ざあ、と風が吹いて私達の間を吹き抜ける。
たなびく長い髪を抑えながらことり先輩が寂しそうに笑った。
ことり「――私ね、留学するの。」
~続く~
花陽「にこちゃ…にこ先輩も准部員なんて言ってますけど…本当はことり先輩が入ってくれたらって…」
ことり「…」
花陽「お願いします!本当の部員になって…私と、にこちゃんと一緒に、ラブライブに出てください!」
ことり「…にこちゃん、か。」
花陽「あ…」
ことり「ごめんね、かよちゃん。それはできないの。」
花陽「えっ…」
ざあ、と風が吹いて私達の間を吹き抜ける。
たなびく長い髪を抑えながらことり先輩が寂しそうに笑った。
ことり「――私ね、留学するの。」
~続く~
379: SS速報 2015/03/25(水) 23:15:14.27 ID:mNuL/AF2.net
『 笑顔の魔法 』
凛「――あれ?かよちんだ!お~い!か~よち~ん!」
凛「えへへ、かよちんみ~っけ!」
満開の桜の下、ブンブンと手を振りながら、ぎゅっと飛びついてきた凛ちゃんを受け止める。
花陽「もう、凛ちゃんってば、頭に花びらついてるよ。」
凛「えへへ、ありがとかよちん!」
にこ「――変わんないわねえ、アンタ達。」
凛「あっ、にこ先輩!ご卒業おめでとうございますにゃ!」
真姫「…まったく、急に走り出すんじゃないわよ…」
髪の毛をクルクルといじりながら真姫ちゃんが近づいてくる。
真姫「にこ先輩、ご卒業おめでとうございます。」
にこ「二人ともありがと。今日会えてよかったわ。」
本当、そう思う。うちの学校は小さいから卒業式は一年生も全員参加なの。
最後ににこちゃんと二人が会えて良かった。
そう思っていたら、
穂乃果「…あっ、花陽ちゃん達だ!お~い!」
海未「ご卒業おめでとうございます。」
絵里「…あら?どうしたの、みんな揃って。」
希「やっほー、なんや送別会でもやっとるん?」
見知った人たちがどんどん集まってきた。
凛「――あれ?かよちんだ!お~い!か~よち~ん!」
凛「えへへ、かよちんみ~っけ!」
満開の桜の下、ブンブンと手を振りながら、ぎゅっと飛びついてきた凛ちゃんを受け止める。
花陽「もう、凛ちゃんってば、頭に花びらついてるよ。」
凛「えへへ、ありがとかよちん!」
にこ「――変わんないわねえ、アンタ達。」
凛「あっ、にこ先輩!ご卒業おめでとうございますにゃ!」
真姫「…まったく、急に走り出すんじゃないわよ…」
髪の毛をクルクルといじりながら真姫ちゃんが近づいてくる。
真姫「にこ先輩、ご卒業おめでとうございます。」
にこ「二人ともありがと。今日会えてよかったわ。」
本当、そう思う。うちの学校は小さいから卒業式は一年生も全員参加なの。
最後ににこちゃんと二人が会えて良かった。
そう思っていたら、
穂乃果「…あっ、花陽ちゃん達だ!お~い!」
海未「ご卒業おめでとうございます。」
絵里「…あら?どうしたの、みんな揃って。」
希「やっほー、なんや送別会でもやっとるん?」
見知った人たちがどんどん集まってきた。
381: SS速報 2015/03/25(水) 23:15:59.38 ID:mNuL/AF2.net
にこちゃん、凛ちゃん、真姫ちゃん、穂乃果先輩に海未先輩、絵里先輩、希先輩――
わあ、これってすごい偶然!…こうなったら、本当はもう一人、ここにいてほしかったな。
凛「わ~!ひょっとして、このメンバーで集まるのって久しぶり?」
海未「そうですね、最後に会ったのは確か…」
希「ラブライブの本戦前やったね。」
穂乃果「そうそう!あの時は学校にお泊りして楽しかったな~!」
真姫「そうかしら?関係もないのに手伝わされて大変だったわ。」
絵里「ほんとにね、開始ギリギリまで準備するんだもの…まったく、受験生に何させるのよ。」
にこ「はっ、このスーパーアイドルのスタッフとして参加できたのよ?受験なんかよりよっぽど価値があるわよ。」
花陽「ふふ…でも、あの時は楽しかったです。すっごく賑やかで…部室があんなに人や衣装や小道具でぎゅうぎゅう詰めになって…」
にこ「…そうね。」
凛「あ…そっか、来年からはかよちん…」
花陽「…」
わあ、これってすごい偶然!…こうなったら、本当はもう一人、ここにいてほしかったな。
凛「わ~!ひょっとして、このメンバーで集まるのって久しぶり?」
海未「そうですね、最後に会ったのは確か…」
希「ラブライブの本戦前やったね。」
穂乃果「そうそう!あの時は学校にお泊りして楽しかったな~!」
真姫「そうかしら?関係もないのに手伝わされて大変だったわ。」
絵里「ほんとにね、開始ギリギリまで準備するんだもの…まったく、受験生に何させるのよ。」
にこ「はっ、このスーパーアイドルのスタッフとして参加できたのよ?受験なんかよりよっぽど価値があるわよ。」
花陽「ふふ…でも、あの時は楽しかったです。すっごく賑やかで…部室があんなに人や衣装や小道具でぎゅうぎゅう詰めになって…」
にこ「…そうね。」
凛「あ…そっか、来年からはかよちん…」
花陽「…」
382: SS速報 2015/03/25(水) 23:16:48.72 ID:mNuL/AF2.net
希「…ま、新入生も入ってくるんやし、心配することないよ。」
真姫「そ、そうよ!それにもし私がど~しても暇だったら遊びに行ってあげないこともなかったり…」
真姫ちゃんが顔を赤くしてる。
海未「と、いうことは一人は部員が確保できたということですね。よかったですね、花陽。」
真姫「どうしても暇だったら!って言ってるでしょ!それに入部する気はないわ!あくまでも花陽の友達!」
ふふ、それでも嬉しいよ。ありがとう、真姫ちゃん。
絵里「花陽さん、私の後任の子は物分かりがよくて親切な子だから…何かあったら相談してちょうだい?きっと力になってくれるわ。」
花陽「ありがとうございます。絵里先輩。」
にこ「…ま、後一人がもうすぐ戻ってくるし。大丈夫でしょ。」
穂乃果「そうだよ!穂乃果だって、ず~っと待ってるんだからね!」
花陽「ことり、先輩…」
そう、アイドル研究部3人目の部員。今は遠い遠いところにいることり先輩。
もうすぐ帰ってきてくれるんだ。
真姫「そ、そうよ!それにもし私がど~しても暇だったら遊びに行ってあげないこともなかったり…」
真姫ちゃんが顔を赤くしてる。
海未「と、いうことは一人は部員が確保できたということですね。よかったですね、花陽。」
真姫「どうしても暇だったら!って言ってるでしょ!それに入部する気はないわ!あくまでも花陽の友達!」
ふふ、それでも嬉しいよ。ありがとう、真姫ちゃん。
絵里「花陽さん、私の後任の子は物分かりがよくて親切な子だから…何かあったら相談してちょうだい?きっと力になってくれるわ。」
花陽「ありがとうございます。絵里先輩。」
にこ「…ま、後一人がもうすぐ戻ってくるし。大丈夫でしょ。」
穂乃果「そうだよ!穂乃果だって、ず~っと待ってるんだからね!」
花陽「ことり、先輩…」
そう、アイドル研究部3人目の部員。今は遠い遠いところにいることり先輩。
もうすぐ帰ってきてくれるんだ。
383: SS速報 2015/03/25(水) 23:17:19.81 ID:mNuL/AF2.net
海未「ことりがあちらに行く前は永遠の別れのように感じましたが…こうしてみるとあっと言う間ですね。」
穂乃果「なんだかんだでネットでお話とかできるしね!」
海未「穂乃果…あなたが1番大変だったではないですか…大泣きして、寂しいから見送りに行かない!って駄々をこねだして…」
穂乃果「うっ…それは…だって…」
海未「結局にこ先輩たちと一緒に迎えに行ったんじゃないですか!全くあなたという人は…」
穂乃果「いや~、ははは…先輩たちにはお世話になりました!」
にこ「いいわよ、別に。その分よく働いてもらったしね。」
海未「そうですよ。散々迷惑をかけたのですからもっと―」
穂乃果「そっか…そうだよね…よし!決めた!私、ことりちゃんが帰ってきたらアイドル研究部に入る!」
穂乃果「なんだかんだでネットでお話とかできるしね!」
海未「穂乃果…あなたが1番大変だったではないですか…大泣きして、寂しいから見送りに行かない!って駄々をこねだして…」
穂乃果「うっ…それは…だって…」
海未「結局にこ先輩たちと一緒に迎えに行ったんじゃないですか!全くあなたという人は…」
穂乃果「いや~、ははは…先輩たちにはお世話になりました!」
にこ「いいわよ、別に。その分よく働いてもらったしね。」
海未「そうですよ。散々迷惑をかけたのですからもっと―」
穂乃果「そっか…そうだよね…よし!決めた!私、ことりちゃんが帰ってきたらアイドル研究部に入る!」
384: SS速報 2015/03/25(水) 23:19:03.82 ID:mNuL/AF2.net
海未「はあ!?バカですかあなたは!来年は受験生でしょう!」
穂乃果「だってことりちゃんが留学したせいで、全然思い出作れなかったんだよ!」
海未「…う。」
穂乃果「だから穂乃果はアイドル研究部でことりちゃんと一緒に、ことりちゃんがいなかった分の思い出までたくさん作るの!」
海未「…き、気もちはわかりますけど…」
穂乃果「ううん、私やるよ!やるったらやる!…よろしくお願いします!花陽部長!」
花陽「えぇぇ!?」
にこ「へえ、それならアンタ達3人でユニット組んでみなさいよ。結構いい線いくかもしれないわよ?」
花陽「えっ!?た、確かに…客観的に考えてみると結構バランスがいいかも…」
真姫「―ちょっと、私は!?」
凛「え?真姫ちゃんやっぱりやる気なの?」
真姫「…じゃなくて!私は別に!」
にこ「どっちなのよ…アンタは海未と組めば?」
真姫「違うってば!大体、新入生だって入ってくるんでしょ?その子達はどうするのよ!」
花陽「あ…」
そっか、新しく入ってくる子たちを勧誘しないといけないんだよね…とりあえずことり先輩が帰ってくるまでは一人で…
穂乃果「だってことりちゃんが留学したせいで、全然思い出作れなかったんだよ!」
海未「…う。」
穂乃果「だから穂乃果はアイドル研究部でことりちゃんと一緒に、ことりちゃんがいなかった分の思い出までたくさん作るの!」
海未「…き、気もちはわかりますけど…」
穂乃果「ううん、私やるよ!やるったらやる!…よろしくお願いします!花陽部長!」
花陽「えぇぇ!?」
にこ「へえ、それならアンタ達3人でユニット組んでみなさいよ。結構いい線いくかもしれないわよ?」
花陽「えっ!?た、確かに…客観的に考えてみると結構バランスがいいかも…」
真姫「―ちょっと、私は!?」
凛「え?真姫ちゃんやっぱりやる気なの?」
真姫「…じゃなくて!私は別に!」
にこ「どっちなのよ…アンタは海未と組めば?」
真姫「違うってば!大体、新入生だって入ってくるんでしょ?その子達はどうするのよ!」
花陽「あ…」
そっか、新しく入ってくる子たちを勧誘しないといけないんだよね…とりあえずことり先輩が帰ってくるまでは一人で…
385: SS速報 2015/03/25(水) 23:20:26.49 ID:mNuL/AF2.net
絵里「そんな不安そうな顔しなくても大丈夫よ。」
花陽「え?」
絵里「うちの妹…亜里沙って言うんだけどね。あなた達の事を見て、絶対にアイドル研究部に入るって意気込んでるわ。」
花陽「本当ですか?」
絵里「ええ、よろしくね。あなたの事もかなり尊敬してるみたいだから… それで、ね。その…」
花陽「?」
絵里「…あのね、花陽さん。うちの妹はその…すごく純粋で、素直な子なの。」
花陽「はい?」
絵里「だからね、あまり、その…変なことを教えないでほしい、って言うか…」
絵里「どうも女子校のことも勘違いしているみたいで…ああ、もう…」
希「もう、心配症やなあ。花陽ちゃんがそんなことするわけないやろ?」
絵里「うぅ…そうね…それはわかってるんだけど…」
にこ「そうそう、任せときなさい?アンタの妹はうちの新部長が立派なスクールアイドルに仕立ててあげるから。ね?花陽?」
花陽「は、はい!任せて下さい!」
花陽「え?」
絵里「うちの妹…亜里沙って言うんだけどね。あなた達の事を見て、絶対にアイドル研究部に入るって意気込んでるわ。」
花陽「本当ですか?」
絵里「ええ、よろしくね。あなたの事もかなり尊敬してるみたいだから… それで、ね。その…」
花陽「?」
絵里「…あのね、花陽さん。うちの妹はその…すごく純粋で、素直な子なの。」
花陽「はい?」
絵里「だからね、あまり、その…変なことを教えないでほしい、って言うか…」
絵里「どうも女子校のことも勘違いしているみたいで…ああ、もう…」
希「もう、心配症やなあ。花陽ちゃんがそんなことするわけないやろ?」
絵里「うぅ…そうね…それはわかってるんだけど…」
にこ「そうそう、任せときなさい?アンタの妹はうちの新部長が立派なスクールアイドルに仕立ててあげるから。ね?花陽?」
花陽「は、はい!任せて下さい!」
386: SS速報 2015/03/25(水) 23:21:45.15 ID:mNuL/AF2.net
にこ「にしても…まさかアンタの妹がね~…?姉の因果が妹に報い、ってやつかしら?」
絵里「もう…いつまでも言わないでよ…その、今はスクールアイドルだっていいな、って思ってるんだから…」
照れながらつぶやく絵里先輩。最初は怖い人かと思ったけど、本当は優しくて可愛らしい人だった。
絵里「…ひょっとしたら、この8人でスクールアイドルをやる可能性もあったのかもしれないわね。」
にこ「…ちょっと、一人忘れてるわよ。9人でしょ?ことりも入れて。」
穂乃果「――おおっ!?それいいね!音ノ木坂学院のピンチに颯爽と現れた9人のスクールアイドル!その名は…!」
凛「その名は?」
穂乃果「…ミュ、ミュー…ミュー…
ミュータントガールズ!」
絵里「もう…いつまでも言わないでよ…その、今はスクールアイドルだっていいな、って思ってるんだから…」
照れながらつぶやく絵里先輩。最初は怖い人かと思ったけど、本当は優しくて可愛らしい人だった。
絵里「…ひょっとしたら、この8人でスクールアイドルをやる可能性もあったのかもしれないわね。」
にこ「…ちょっと、一人忘れてるわよ。9人でしょ?ことりも入れて。」
穂乃果「――おおっ!?それいいね!音ノ木坂学院のピンチに颯爽と現れた9人のスクールアイドル!その名は…!」
凛「その名は?」
穂乃果「…ミュ、ミュー…ミュー…
ミュータントガールズ!」
387: SS速報 2015/03/25(水) 23:22:10.23 ID:mNuL/AF2.net
海未「なんですかそれは…」
穂乃果「あはは、昨日テレビでそんな映画やってたからさ…」
真姫「センスないわね…」
希「まあまあ、名前はともかく面白そうやん!」
花陽「…スクールアイドル、この、9人で…」
にこ「…」
もしかしたらあったかもしれない未来を夢見て、私達は青い空を見上げる。
春の風が静かに木々の間を吹き抜けていった。
穂乃果「あはは、昨日テレビでそんな映画やってたからさ…」
真姫「センスないわね…」
希「まあまあ、名前はともかく面白そうやん!」
花陽「…スクールアイドル、この、9人で…」
にこ「…」
もしかしたらあったかもしれない未来を夢見て、私達は青い空を見上げる。
春の風が静かに木々の間を吹き抜けていった。
388: SS速報 2015/03/25(水) 23:22:38.29 ID:mNuL/AF2.net
絵里「…じゃ、私達は生徒会の子達とのお別れがあるから。」
希「それじゃね、みんな!神社で会ったら声かけてな?」
にこ「あ――ちょっと希!絵里!」
絵里「?」
にこ「あー…その…今度、一緒に御飯でも食べに行きましょうよ。」
にこ「…友達なんでしょ。にこ達。」
希「にこっち…」
にこ「な、何よ。アンタが言ってたんじゃないの。」
希「…うん…うん!…グスッ……えへへ…」
絵里「…私も喜んで、にこ。」
にこ「…その、色々とありがと。すごく助かったわ。」
にこちゃんと希先輩、それに絵里先輩。最初はとっても仲が悪いのかな、と思った。
でも、今なら分かる。3人が3人ともお互いの事を認めて、信頼しあってるんだ。
握手を交わす先輩たちを見て、少し、入部した時のことを思い出す。
希「それじゃね、みんな!神社で会ったら声かけてな?」
にこ「あ――ちょっと希!絵里!」
絵里「?」
にこ「あー…その…今度、一緒に御飯でも食べに行きましょうよ。」
にこ「…友達なんでしょ。にこ達。」
希「にこっち…」
にこ「な、何よ。アンタが言ってたんじゃないの。」
希「…うん…うん!…グスッ……えへへ…」
絵里「…私も喜んで、にこ。」
にこ「…その、色々とありがと。すごく助かったわ。」
にこちゃんと希先輩、それに絵里先輩。最初はとっても仲が悪いのかな、と思った。
でも、今なら分かる。3人が3人ともお互いの事を認めて、信頼しあってるんだ。
握手を交わす先輩たちを見て、少し、入部した時のことを思い出す。
389: SS速報 2015/03/25(水) 23:24:03.52 ID:mNuL/AF2.net
凛「さてと、凛も陸上部の先輩たちのところに戻らないと!」
真姫「私も、そろそろ来賓室からパパが出てくると思うから。一緒に帰るわ。」
海未「では私も弓道部の方に、それでは皆様ごきげんよう。」
穂乃果「あっ!穂乃果も途中まで一緒に行くよ!」
――それぞれが自分の帰るべきところに帰っていく。
やがて、中庭の樹の下には私とにこちゃんだけが残った。
にこ「…最後に、部室行きましょうか。」
花陽「…はい。」
最後、という言葉を聞いた瞬間。涙がこぼれそうになった。
だめだよ。まだダメ――
真姫「私も、そろそろ来賓室からパパが出てくると思うから。一緒に帰るわ。」
海未「では私も弓道部の方に、それでは皆様ごきげんよう。」
穂乃果「あっ!穂乃果も途中まで一緒に行くよ!」
――それぞれが自分の帰るべきところに帰っていく。
やがて、中庭の樹の下には私とにこちゃんだけが残った。
にこ「…最後に、部室行きましょうか。」
花陽「…はい。」
最後、という言葉を聞いた瞬間。涙がこぼれそうになった。
だめだよ。まだダメ――
390: SS速報 2015/03/25(水) 23:24:38.59 ID:mNuL/AF2.net
にこ「―これとこれとこれはあげる。それから―」
花陽「えっ!?イインデスカ!?こ、こんな貴重な…!」
にこ「いいのよ、部長なんだからこんくらい持っとかないと箔が付かないでしょ…あっ。」
備品の整理をする中、ふと手が止まる。
にこ「これも…置いとくわね。」
花陽「あ…」
それは一冊のスケッチブック。
ことり『――使えるかどうかはわからないけど、もしよかったら――』
あれから、何度もお世話になったことり先輩の置き土産。
にこ「まったく、こんなに使い切れないわよ。あの子、どんだけライブするつもりでいたのかしら。」
パラパラとスケッチブックをめくりながらその衣装を一つ一つ見ていく。
『不思議の国のアリス?』 『ハロウインがモチーフ!』 『冬のイメージで。』
どのページにもことり先輩の可愛らしい文字とイラストが並んでいた。
花陽「えっ!?イインデスカ!?こ、こんな貴重な…!」
にこ「いいのよ、部長なんだからこんくらい持っとかないと箔が付かないでしょ…あっ。」
備品の整理をする中、ふと手が止まる。
にこ「これも…置いとくわね。」
花陽「あ…」
それは一冊のスケッチブック。
ことり『――使えるかどうかはわからないけど、もしよかったら――』
あれから、何度もお世話になったことり先輩の置き土産。
にこ「まったく、こんなに使い切れないわよ。あの子、どんだけライブするつもりでいたのかしら。」
パラパラとスケッチブックをめくりながらその衣装を一つ一つ見ていく。
『不思議の国のアリス?』 『ハロウインがモチーフ!』 『冬のイメージで。』
どのページにもことり先輩の可愛らしい文字とイラストが並んでいた。
391: SS速報 2015/03/25(水) 23:25:09.95 ID:mNuL/AF2.net
にこ「つかいきれなかった分はアンタが使いなさい。ここ、置いとくから。」
にこちゃんが窓際に置かれたトロフィーにスケッチブックを立てかけた。
花陽「…」
にこ「…」
窓からの光を受けて、燦然と輝くそれを見つめ、しばらく二人共無言になってしまう。
―― ラブライブ!準優勝 音ノ木坂学院アイドル研究部 ――
にこちゃんが窓際に置かれたトロフィーにスケッチブックを立てかけた。
花陽「…」
にこ「…」
窓からの光を受けて、燦然と輝くそれを見つめ、しばらく二人共無言になってしまう。
―― ラブライブ!準優勝 音ノ木坂学院アイドル研究部 ――
392: SS速報 2015/03/25(水) 23:25:59.84 ID:mNuL/AF2.net
花陽「…ごめんね…」
にこ「やめなさいよ。」
花陽「ううん、私がもっと…」
にこ「やめなさい、つってんの。バカ。」
トン、とおでこをつつかれた。
にこ「話題性では勝ってたでしょ?結成して間もない無名のユニットがA-RISEを脅かした…」
にこ「負けたんだから、十分なんて言わないわよ。でも、悪くは無いわ。」
花陽「う、うん…」
にこ「いい?アンタはね、卒業したら『ラブライブ優勝校のリーダー』っていう肩書を引っさげてにことアイドルユニットを組むの!」
にこ「…そうじゃないと、アンタが卒業する頃、宇宙ナンバーワンアイドルになっているにこにーと釣り合いが取れないでしょ?」
花陽「…ふふ。うん、そだね。」
にこ「やめなさいよ。」
花陽「ううん、私がもっと…」
にこ「やめなさい、つってんの。バカ。」
トン、とおでこをつつかれた。
にこ「話題性では勝ってたでしょ?結成して間もない無名のユニットがA-RISEを脅かした…」
にこ「負けたんだから、十分なんて言わないわよ。でも、悪くは無いわ。」
花陽「う、うん…」
にこ「いい?アンタはね、卒業したら『ラブライブ優勝校のリーダー』っていう肩書を引っさげてにことアイドルユニットを組むの!」
にこ「…そうじゃないと、アンタが卒業する頃、宇宙ナンバーワンアイドルになっているにこにーと釣り合いが取れないでしょ?」
花陽「…ふふ。うん、そだね。」
393: SS速報 2015/03/25(水) 23:26:39.43 ID:mNuL/AF2.net
にこ「ちょっと、何笑ってんのよ。言っとくけどにこは本気よ?」
花陽「ううん、ごめんね。…ありがと、にこちゃん。」
にこ「…先に待ってるから。ちゃんと来なさいよ。」
花陽「…うん!」
突然、きゅっと抱きしめられた。
にこ「ありがと。大好きよ。」
花陽「…!」
耳元でそっとつぶやかれる。
花陽「…私も、大好き、ですっ…」
後はもう、何も言わずに強く、強く抱き合っていた――遠く離れても、決して、二人の心と夢が離れないように。
花陽「ううん、ごめんね。…ありがと、にこちゃん。」
にこ「…先に待ってるから。ちゃんと来なさいよ。」
花陽「…うん!」
突然、きゅっと抱きしめられた。
にこ「ありがと。大好きよ。」
花陽「…!」
耳元でそっとつぶやかれる。
花陽「…私も、大好き、ですっ…」
後はもう、何も言わずに強く、強く抱き合っていた――遠く離れても、決して、二人の心と夢が離れないように。
394: SS速報 2015/03/25(水) 23:27:15.50 ID:mNuL/AF2.net
にこ「それじゃ、ここでお別れしましょ。湿っぽいのはゴメンだわ。」
花陽「…うん。」
あちらこちらですすり上げる声と歓声がこだまする校舎の前で私達は最後の握手をかわす。
にこ「落ち着いたらまたうちに来なさいよ。チビ達も喜ぶわ。」
花陽「うん…」
にこ「そんな顔すんじゃないわよ。アイドルはいつも見られてるんだからね。」
花陽「うん…」
にこ「…じゃ、行くわね。」
すっと手がほどかれる。
花陽「…あ、ご卒業、おめでとうございますっ…!」
にこ「…」
――にこちゃんは手をふってくれたけど、もう私のことは振りかえらなかった。
花陽「…うん。」
あちらこちらですすり上げる声と歓声がこだまする校舎の前で私達は最後の握手をかわす。
にこ「落ち着いたらまたうちに来なさいよ。チビ達も喜ぶわ。」
花陽「うん…」
にこ「そんな顔すんじゃないわよ。アイドルはいつも見られてるんだからね。」
花陽「うん…」
にこ「…じゃ、行くわね。」
すっと手がほどかれる。
花陽「…あ、ご卒業、おめでとうございますっ…!」
にこ「…」
――にこちゃんは手をふってくれたけど、もう私のことは振りかえらなかった。
395: SS速報 2015/03/25(水) 23:28:07.56 ID:mNuL/AF2.net
人混みに紛れ、にこちゃんが消えていく。
行ってしまう。にこちゃんが、行ってしまう。
そう思ったら、いつの間にか駆け出していた。
「きゃっ!」
花陽「ご、ごめんなさい!」
他の生徒にぶつかりそうになりながら走って走って、校門を飛び出す。
もつれる足で横断歩道を渡ると、階段の下の桜並木に小さな背中を見つけた。
花陽「にこちゃんっ…にこちゃんっ……にこ先輩っ!!」
階段の上から、息を弾ませ叫んだ。
行ってしまう。にこちゃんが、行ってしまう。
そう思ったら、いつの間にか駆け出していた。
「きゃっ!」
花陽「ご、ごめんなさい!」
他の生徒にぶつかりそうになりながら走って走って、校門を飛び出す。
もつれる足で横断歩道を渡ると、階段の下の桜並木に小さな背中を見つけた。
花陽「にこちゃんっ…にこちゃんっ……にこ先輩っ!!」
階段の上から、息を弾ませ叫んだ。
397: SS速報 2015/03/25(水) 23:29:42.18 ID:mNuL/AF2.net
涙に滲む彼方の花びらの中で、にこちゃんが振り向く。それは、何度も見たあの表情、あの優しい眼差し。
――しょうがないわねえ
声が聞こえなくても、なにも言わなくてもわかる。
――アイドルは人を笑顔にさせる仕事よ!
うん、うん。そうだよね。そうだった、そうだよ、私は笑わないと。笑顔で、お互いに笑顔でお別れできるように。
音の木坂に通じる階段の上と下、私とにこちゃんはゆっくりと手を伸ばす。
親指、人差し指、小指をピンとたてて、桜の下のにこちゃんと一緒に、最後のとっておきの笑顔の魔法。
どこに居ても大好きな先輩が私のことを見つけてくれるように。
私が迷わずに先輩のことを見つめていられるように。
高く、高く、大きく、大きく――
「「 にっこにっこにー! 」」
~ 終わり ~
――しょうがないわねえ
声が聞こえなくても、なにも言わなくてもわかる。
――アイドルは人を笑顔にさせる仕事よ!
うん、うん。そうだよね。そうだった、そうだよ、私は笑わないと。笑顔で、お互いに笑顔でお別れできるように。
音の木坂に通じる階段の上と下、私とにこちゃんはゆっくりと手を伸ばす。
親指、人差し指、小指をピンとたてて、桜の下のにこちゃんと一緒に、最後のとっておきの笑顔の魔法。
どこに居ても大好きな先輩が私のことを見つけてくれるように。
私が迷わずに先輩のことを見つめていられるように。
高く、高く、大きく、大きく――
「「 にっこにっこにー! 」」
~ 終わり ~
400: SS速報 2015/03/25(水) 23:32:51.45 ID:pKHcu5Lu.net
お疲れ
素晴らしかった
素晴らしかった
402: SS速報 2015/03/25(水) 23:37:51.23 ID:z/1vy8BF.net
うわああああこれは名作や
403: SS速報 2015/03/25(水) 23:38:00.60 ID:ouby1D2D.net
乙
新鮮ですごくよかったです!
新鮮ですごくよかったです!
404: SS速報 2015/03/25(水) 23:38:22.49 ID:lsGVFqM/.net
乙
すごく胸が切なくなった
本当に乙
すごく胸が切なくなった
本当に乙
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