アイウェアメーカー Luxottica のCEO Massimo Vian 氏が、Googleと協力して Google Glass の新モデルを開発中であることを明らかにしました。
Luxottica はイタリアに本拠地を置く世界最大のアイウェアメーカー。レイバンやOakleyなど、著名なサングラスや眼鏡ブランドの多くを所有する巨大グループです。
Project Glass プロトタイプ (Google I/O 2012)
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Googleがスマートグラス
Google Glass の試作品を初公開したのは2012年。2013年には少数の開発者にテスト用の Explorer Edition として1500ドルで限定販売を開始しました。続いて販売対象をスマートグラスの活用法を模索する多分野のユーザー( "Explorer" )に広げましたが、2015年の1月にはベータプログラムの終了を宣言し販売も停止しています。
プロトタイプの有料テストを終了したことから「Google は Glass から手を引いた」的な解釈もありますが、Google はテストで得られた知見をもとに、将来の市販に向けて Glass の開発を継続することを明らかにしています。
参考リンク先の Wall Street Journal によれば、先週4月24日に開かれた Luxotticaの総会で、Vian氏はLuxottica が Google と協力して Google Glass 「バージョン2」の開発に携わっていることを明かしたとのこと。Luxottica は昨年、「バージョン1」にあたる初代 Google Glass が販売されていた時期にも、フレームの開発でGoogleと協業することを発表しています。
興味深いのは、「Googleではバージョン3をどのようなものにするか再検討している」とVian氏が発言したこと。つまり現在準備中というバージョン2よりさらに先のモデルがすでに想定されており、そこに何らかの方針変更または検討があったことになります。
二代目あるいは三代目 Google Glass のデザインや仕様、初代からの変更点についてはまったく情報なし。しかし Google Glass がExplorer Programの終了に伴い先端技術研究部門 Google X を離れ、Tony Fadell 率いる新事業部門に移管された際、Fadell は Google Glass を一から再設計すると語っています。
Google Glass 実証実験 前編
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Google Glass 実証実験 後編
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Luxotticaが協力するバージョン2がこの「一からデザインしなおし」だとすれば、バージョン3はその市販版や産業用などバリエーションにあたるのかもしれません。なお、Googleは Glass の市販化に向けて開発中であるものの、新バージョンについては初代の Explorer Programのような公開ベータテストは実施しない方針です。
次世代 Google Glassについてのうわさとしては、昨年WSJは匿名の関係筋による話として、
インテル製プロセッサを採用して2015年に発売予定と伝えていました。Luxottica は Googleに協力する一方、インテルともパートナーシップを発表してウェアラブル製品を開発中です。