【艦これ】早霜「司令官?」
提督「だから、もうその呼び方はやめろって言ったろ?」
早霜「フフ…いまいち、慣れませんね」
提督「まあ、呼び方は何でもいいがな」
早霜「なら、司令官、でも良いですね?」
提督「うう…」
提督「…」
早霜「…とりあえず、手伝ってください」
早霜「…お掃除」
提督「おお、そうだな、すまんすまん」
早霜「…」
提督「…どうした?」
早霜「いえ…」
提督「あ、あとその敬語な」
早霜「…」
提督「…もう、上下関係云々は無しだぞ?」
提督「…2人、もう…」
早霜「…ええ、はい」
早霜「私は、艦娘ではなくなった」
提督「…うん」
早霜「…」
提督「何か言ってくれよ」
早霜「…」
早霜「やっぱり、慣れませんね」
提督「…」
早霜「…暫く、これで」
提督「…」
提督「…分かったよ」
早霜「…お手紙…」
提督「…ああ」
提督「…元気かな、あいつら」
早霜「…」
提督「その…姉妹は?」
早霜「…復員しましたよ?」
提督「いや、そうじゃなくて…」
早霜「…あなたは」
提督「いや、俺は確かに責任者だったけどな?」
提督「変な所で見せてくれないんだよこれが…」
早霜「…」
提督「…ごめんな?」
提督「いや、俺が不甲斐ないばっかりに」
早霜「…別に」
早霜「気にはしていませんよ」
提督「(…怖いな)」
早霜「いえ、手紙を見る限り…」
早霜「元気にやっている…みたいですね」
提督「本当は、皆と…」
早霜「仕方ありませんよ…そればっかりは」
提督「しかし何だかあれだよなあ」
早霜「…?」
提督「…賑やかだったよな」
早霜「…」
提督「まあ、戦争中、つかなんと言うか…」
早霜「…血が滾る、ということですか?」
提督「ああ、うんそんな感じ」
提督「…一端の軍人だもんなあ、俺だって」
早霜「…」
早霜「私は…」
提督「何だ、まだ未練が…」
早霜「…」
提督「…そりゃあ、噂によれば何人かはまた戦場に戻るってことを聞けばな」
提督「お前だって…完全には抜けてないだろ?」
早霜「…」
早霜「私達の、武器…」
早霜「深海棲艦にのみ、向けられるべきものでは?」
提督「よく分からんが、『テロとの戦い』って奴だよ」
早霜「当然、一度は殴られているんですよね?」
早霜「…でなくては」
提督「ああ、早霜は知らんか…あのテロ」
早霜「…?」
提督「ちょい待ち…パソコン…」
提督「確かネット回線の工事は済んでたよな、ここ」
提督「動画、動画っと…」
提督「ほら、こいつだ」
早霜「…」
早霜「…何ですか、これ」
早霜「飛行機がビルに…」
提督「びっくりするよな…」
提督「これが生中継でテレビから流れて来るんだぜ」
提督「今でも忘れられないよ」
早霜「…深海棲艦」
早霜「…深海棲艦のみが、人類の敵だと思っていました」
提督「おいおい、テロリストは人でなし扱いかよ…まあ、そうなんだが」
提督「…彼らなりに、何か考えや訴えたいことがあってやってんだろうがな、まあ理解は出来ん」
早霜「…もう、十分です」
早霜「多くの方が、亡くなったんでしょうね」
提督「…そうだな」
早霜「…戦争とは、何なのでしょうか」
提督「さあな、分からん」
早霜「明確に、敵と分かるもの…」
提督「なあ早霜」
早霜「はい…」
提督「あの動画の惨劇を引き起こした奴らと、元艦娘の一部は戦いに行く」
早霜「…どういうことでしょうか」
提督「つまり、艦娘では無く、一戦闘員として戦場に赴く訳だな」
早霜「…」
早霜「…私は」
提督「生憎、艦娘になっちまったら最後、外見も艤装を扱う身体能力も死ぬまでそのまんまだからな」
提督「まあ戦力としては十分だろうな」
早霜「…司令官」
提督「…ん?」
早霜「部下、ですよ?元が付きますが」
早霜「どうしてそう…」
提督「冷たい、か?」
提督「ありゃ、兵器だよ」
提督「いくら情を注いだって、兵器なんだ」
早霜「…」
提督「…早霜だけいればいいんだ」
提督「…」
提督「…何だよ」
早霜「…いいえ」
早霜「何でも無いです」
提督「…いや、でもな?」
早霜「…」
早霜「…フフ」
早霜「いいんですよ」
早霜「…私さえいれば…でしょう?」
提督「…」
提督「…お、おう」
早霜「さて、夕食は何にしましょうか?」
提督「あんまり無理しなくてもいいぞ?」
提督「越して来たばっかでまだバタバタしてるしな」
早霜「ガスは…大丈夫」
早霜「では、久しぶりに…カレーでも」
提督「お、いいなあ」
早霜「でも、材料がありませんね」
提督「そう言えば…」
早霜「お買い物、行きましょう」
提督「車、いいのか?」
早霜「ええ…」
早霜「折角、免許を取ったんですし」
提督「慣れてないだろ?」
早霜「…」
早霜「…行きますよ」
提督「…運転上手いな」
早霜「…フフ」
提督「いや本当に」
早霜「…」
提督「しかし、まあ不便っちゃ不便だよな」
早霜「何がですか?」
提督「街まで30分」
早霜「大した時間でも…」
提督「そうなんだけどな、こう、出掛けるのが微妙に億劫になるような、そんな微妙な感じなんだよな」
提督「例えば、街まで半日かかるみたいなとんでもない山奥に来たとする」
早霜「…」
提督「出掛けるにも覚悟がいるだろ?」
提督「ところがこうダラダラと絶妙に長い時間だと…」
早霜「よく、意味が分かりません」
提督「うーん、分かんないか」
早霜「例え、司令官が…」
早霜「私が連れて行きますよ」
早霜「そろそろですね」
提督「おう」
早霜「…無駄遣いは、やめてくださいね」
提督「はいはい」
早霜「…」
早霜「…終わりました」
提督「…あ、あとこれも…」
早霜「…」
早霜「…作れるぶんは…」
提督「畑も、まだ作れる訳じゃ無いしな」
早霜「…お金にも、限りがありますしね」
提督「やれやれ、帰宅だ」
早霜「雨、降って来ましたね」
提督「…漏ってんな」
早霜「バケツ、持って来ましょう」
提督「…ありがとう」
早霜「それじゃあ、作って来ますね」
提督「手伝うよ」
早霜「…ああ」
早霜「…」
提督「駄目か?」
早霜「…いえ」
早霜「…野菜、お願いします」
提督「おう」
早霜「…あ、その前に」
早霜「…物置の、ココナッツミルクを…」
提督「あ、あの缶に入ったのか」
早霜「…ええ」
提督「分かった」
早霜「ありがとうございます」
提督「これで良かったか?」
早霜「ええ」
早霜「じゃあ、こっちを」
提督「分かった」
早霜「…出来ました」
提督「おっしゃ、いただきます!」
早霜「食べ過ぎは、お腹をこわしますよ」
提督「…早霜は食べないのか?」
早霜「…あ、いや、今までは…」
早霜「…私は、見ているだけだったので」
早霜「…一緒にたべるのは…」
提督「良いから食えって…な?」
早霜「…」
早霜「…はい」
提督「全く…いただきます」
早霜「いただきます」
提督「やっぱり、早霜のカレーはうまいなあ」
早霜「私の…」
早霜「今日は…司令官もですよ…?」
提督「…へ?」
早霜「…一緒に」
提督「ああ!そうじゃんか…」
早霜「…おいしいですね」
提督「本当だな」
提督「うまい」
提督「…さて」
提督「…ごちそうさまでした」
早霜「…片付け」
提督「いい、いい、俺がやっとく」
早霜「…」
早霜「…終わりましたか?」
提督「ばっちりだ」
提督「…余ったのは、明日でいいな?」
早霜「…作りすぎてしまいましたね」
早霜「…私がやれば」
提督「いーのいーの、気にすんなよ」
早霜「…」
提督「…ん」
提督「…ありがとう」
早霜「…久し振りに、2人で呑みますね」
提督「ああ、バタバタしてたしな」
早霜「…殺風景ですね」
提
コメント一覧
-
- 2015年04月28日 20:55
- 面白くないで^^;
-
- 2015年04月28日 21:06
- ほのぼのかと思ったらシリアスだった
たまにはええな
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- 2015年04月28日 21:08
- 最後はきっちり一区切り付けて欲しいなあ
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- 2015年04月28日 21:41
- 戦争か・・・アフガンを思い出す
-
- 2015年04月28日 22:59
- 艦娘を砂漠で運用するとか
バカなの?
雰囲気に酔いたいだけだろこれ
-
- 2015年04月28日 23:13
- 単純に人ではない何かで人よりも強力な力を持っているから兵器としての運用って事だろ、培養液云々のくだりを読めば人権すらまともに認めてない世界観なんだろ、人権屋が流石に黙ってないし
とりあえず、艦娘を兵器として見てるくせに早霜だけは違うとか、会話で言葉を選ばないから提督が屑っぽくて吐き気がした
-
- 2015年04月28日 23:48
- ログイン待ちの暇つぶしにはなったが、つまらん。
未だ入れないのかよ・・・。
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