4月28日、京セラが2015年度3月期通期決算説明会を開催しました。今期に注力する事業と取り組みについての発表では『
高耐久性の技術を活かした』タブレット・ファブレット・次世代フィーチャーフォンを開発中であることを明らかにしています。
まず部品関連事業について。京セラは複数のスマートフォン部品で世界シェア1位を獲得しています(京セラ調べ)。具体的には電気を蓄える小型セラミックコンデンサや、正確な信号を発信するための水晶発振器など。スマートフォン向け部品市場は『
中国メーカーの台頭で引き続き拡大している』(山口悟郎 代表取締役社長)といい、今期の部品関連事業について前期比30%の増収を見込みます。
次に今後の事業展開について。
京セラは今期注力する事業の一つに通信機器事業を挙げ、その取り組みとして高耐久性の技術を活かした
タブレット、ファブレット、次世代フィーチャーフォンを開発していると明かします。
京セラの広報担当者にこれらの詳細を尋ねると、『次世代フィーチャーフォン』についてはOSは特定しないもののAndroidやFirefox OSなどのスマートフォン用OSを採用し、高耐久性。国内投入も検討しているとのこと。またタブレットは京セラ初となるタブレット端末で、高耐久仕様で2015年度内に発売予定。なおコンシューマ向けか法人向けかは明かされませんでした。
(京セラ 山口悟郎 代表取締役社長)
従来型のフィーチャーフォンは部品調達が難しくなることから、形状や使い勝手をそのまま中身のOSをスマートフォン用に入れ替える、いわゆる『ガラホ』の生産が、今後国内メーカーの間で本格化する見通し。京セラは高耐久で『ガラホ』に挑むようです。