『月刊コミック電撃大王』連載、「とある科学の超電磁砲(レールガン)」の第76話
美山少年は公園内での火事を予知するも、かねてからの過多な予知がたたって倒れてしまった。そこで見た夢は かつて少女が怪我をする予知をしながら助けられなかったこと。そして友達である犬のペスも火災に見舞われること。実はこの火災こそ、公園で起きるだろう火事だったのだ。目を覚ました美山少年は急いで現場に走っていく…

そして公園では予知通りに火災が発生してしまった。原因は自販機の電源コードの漏電で、それが元火になって桜の木の根元に挿してあった液体肥料に引火したという具合。この液体肥料はどこぞの女子学生が挿したものだけど市販品ではなく、激しく発火する化合物が混入していたようだ。それが桜の木 全体にいき渡って炎上、次々と桜の木に引火していきます。

黒子はテレポートを駆使して逃げ遅れた人たちを次々と救助。上の画像の黒子が口にしているのは小型の酸素ボンベです。決して美琴を相手にすべく購入した、新種の猿ぐつわではありません！

そこへ美山少年が血相を変えて走ってきました。並ならぬ事態に本当のことを訊く黒子。美山少年としても野良犬を助けて欲しいなんて今まで言い出せなかったのです。下手したら保健所送りですから。
けれど黒子がそんなことするわけがありませんね！　ペスを救助すべく動き出します。初春はハッキングした衛星画像から指示を送り、黒子は固法先輩と共に公園の中へ。固法先輩は透視能力を使って物陰や建物の向こう側まで見渡していくので効率がいいですわ。しかし なかなか見つかりません。収まらない火事に美山少年の頭に蘇るのは少女を助けられなかった過去。

そこで僕が行くと言い出します。最初から僕のワガママだったんだ、君まで被害者になりかねないと。少女を救えなかったことを自責しているからこんな発言になってしまうんですね。
でも黒子はこう言い返します。
あなたが犬を救うために身を削ったのがワガママなら　わたくしがここで退かないのもワガママですの

そしてきっと　そのワガママと呼ばれるものがわたくしたちにとっての正義なのです
助けられるものなら何でも助けてあげよう。まして協力してくれる少年のためならと、黒子は惜しまない協力を申し出るのでした。かくしてペスの救助は成功。一件落着となりました。
さぁ、次回は液体肥料を挿した女子学生から液体肥料の出所を探るんじゃないですかね。それと未だに接点の見えない集団昏倒事件のこと。まだ序盤だけにわからないことが多いです。　つづく