キモオタ「好きです!」 美少女「ごめんなさい!」 イケメン「プッ……!」
キモオタ「す……好きでひゅっ! 付き合ってくらひゃい!」
美少女「ごめんなさい!」
キモオタ「ど、どうしてですかっ!?」
美少女「え……えっと、部活とか忙しいし……今は彼氏とかは……」
キモオタ「そ……そうですか……分かりました」
美少女「そ、それじゃっ!」
キモオタ「ううっ……」
俺「大丈夫か?」
キモオタ「えっ? 俺……くん? 見てたの!?」
俺「屋上で寝ててたまたまな……大丈夫だ。俺がなんとかしてやるよ」
キモオタ「でも……もう無理だよ!」
俺「大丈夫……大丈夫だから……」
女「えーっ……キモオタに告られたの!?」
美少女「うん……断ったけど」
女「馬鹿じゃん! あの顔で……無謀すぎだろ! ぎゃはははは!」
美少女「別に、顔とかじゃ……喋った事ないのにいきなり付き合ってって言われたから」
女「でも、幼馴染のフツメンの告白だって断ったじゃん! 野球部のDQN先輩だって振ったし」
美少女「だってみんな……顔とか胸ばかり見て、内面を見ようとしてないんだもん」
女「うぜー! 顔も良くて胸もデカい女は言う事が違うね!」
――翌日――
イケメン「付き合ってください!」
美少女「……!」
女「サッカー部のイケメンくんじゃん!」
イケメン「駄目ですか!?」
美少女「わ……私のどこが好きになったの?」
イケメン「部活も勉強も一所懸命だし、子供やお年寄りに親切している所を見て……好きになったんだ」
美少女「私の内面を見てくれてるんだ……! 嬉しい……こんなの初めてかも……」
イケメン「もちろん可愛いとも思ってるよ……笑顔がとってもステキなんだ」
イケメン「付き合ってくれるかな?」
女「断る理由ないっしょ?」
美少女「はい! よろこんで――」
俺「待てぃ!!!」
美少女「えっ……俺くん!?」
イケメン「なんだ? 邪魔しないでくれよ」
俺「君は部活が忙しいから、付き合えないんじゃあなかったのか?」
女「そんなのキモオタに対する優しさに決まってんじゃん!」
俺「うるせぇーーーーッ! てめぇに聞いてねえ!」
ドゴォ!
女「ひぎゃっ!?」
美少女「でも……そう! キモオタくんを傷つけたくなかったから!」
俺「君達が付き合っている姿を見て、キモオタはさらに傷つくんじゃあないのか?」
美少女「それは……学校では付き合ってる事バレないようにすれば……」
イケメン「えっ……! なんでオレ達がそんな気を遣わないと……」
俺「なんだ? 自慢の彼女を見せびらかしたいのか?」
イケメン「くっ……そうじゃなくて! えっと……コソコソするのが嫌なだけだ!」
俺「まあ、そういう事にしといてやろう……」
イケメン「何様なんだよ……」
俺「なんでこいつと付き合う気になったんだ?」
美少女「何でそんな事をあなたに……」
俺「いいから言えよ」
美少女「今までの人と違って、内面を見てくれたからよ! これでいい!?」
俺「そうか……でも、こいつの顔がキモオタと同じだったらどうだ? 振っていたんじゃあないのか?」
美少女「それは……」
俺「結局、君も外見しか見ていないんだよ」
美少女「ち、違う!」
俺「だったら付き合えるのか!? こいつの外見がキモオタでも! キモオタが内面を見てくれるのなら!」
美少女「つ……付き合えるわ!」
俺「だったら付き合えよ! キモオタは君に親切にされて、君の事を好きになったんだよ!」
美少女「っ……! お、覚えていないわよ!」
俺「キモオタだからか覚えていないのか!? 君の内面の優しさに惹かれたというのに!」
美少女「だったら……キモオタくんはそれを告白の時に伝えてよ! もう遅いわよ!」
俺「その猶予さえくれなかった癖に……! イケメンの時は理由を聞いたが、キモオタの時はすぐ断っただろう!」
美少女「あっ……ううっ……」
女「ちょっと、あんた! いい加減にしなさいよ!」
俺「うるせぇーーーーッ! てめぇは黙ってろ!」
ボゴォ!
女「あんぎゃぁぁああああ!」
美少女「フィーリングよ……ビビっときたの! これが恋じゃないの!? 私はイケメンくんの事が好きになったの!」
イケメン「美少女さん……!」
俺「ついさっき告白されて好きだぁ? こいつの何を知ってるんだ!? 顔が好みなだけだろ!」
美少女「そ、それだけじゃないわよ!」
俺「背が高いし、スポーツもできるし、勉強もそこそこできるからかぁ!?」
美少女「内面の話よ!」
俺「こいつの何を知ってるんだ!?」
美少女「爽やかだし……周りの人に慕われているし……」
俺「何だそれ……ちゃんちゃらおかしいわ……がっかりだよ」
美少女「な、内面なんて! これから知っていけばいいじゃない!」
俺「言ってる事がめちゃくちゃじゃあないか!?」
イケメン「さっきから聞いていれば……恋ってのは、心でするものじゃないのか?」
俺「うるせぇーーーーッ! 死ねッ!」
ヌゴォ!
イケメン「ぐぎゃぁぁああああ!」
美少女「イケメンくん!」
俺「もういい……だったら、そいつにどんな事があっても好きでいられるのか?」
美少女「もちろんよ……! 彼が不治の病になって寝たきりになっても、愛し続けられるわ!」
俺「そうか……それじゃあ……」
イケメン「んくっ……!?」
美少女「ちょっと!? 何を飲ませたの!?」
俺「すぐに分かるさ……」
イケメン「はうあッ……!?」
グギュルルル!
美少女「ど、どうしたの!?」
イケメン「す、すまない……少し用事が……!」
ダダダッ!
美少女「イケメンくん!?」
俺「おっと……トイレには行かせねえよ……」
タタッ!
美少女「ま、待って!」
イケメン「はぁはぁ……」
後輩「イケメン先輩チーッス!」
女後輩「今日もカッコイイですね!」
マネージャー「イケメンくん! 今度の試合頑張ろうね!」
イケメン「ああ……」
俺「ふふっ……」
ぐいっ
イケメン「っ……! は、放せ!」
俺「やだね……」
イケメン「舐めるなよ……サッカー部で鍛えた脚力を……!」
俺「舐めてはいないけど、そんなに力んで大丈夫かい?」
イケメン「えっ……あっあっ……!」
ブリュリュリュリュリュズピッ!
後輩「信じらんねー! あのイケメン先輩が脱糞してるよ!」
女後輩「くさっ……最低! 死ねッ!」
マネージャー「もうマネージャーやめます。ツイッターに上げときますね」パシャパシャ
美少女「イ……イケメンくーーーーん!」
俺「これでも好きって言えるのか?」
美少女「わ、私は……」
俺「明日から、こいつは学校中で陰口を叩かれるだろうな……うんこキャプテンとか……」
美少女「それでも……」
俺「そんな男と付き合う女も、色々変な目で見られるだろうな……」
イケメン「美少女さん……」
美少女「イケメンくん……違うわ! 私は……!」
イケメン「美少女さん!」
美少女「ごめんなさい! やっぱり、無理なの!」
イケメン「美少女さーーーーん!」
ブリュリュリュ……ブビッ!
イケメン「くふぅ……!」
プスー……ブリョォ……!
イケメン「ああっ……!」
ブリュリュリュリュ!
――――
美少女「何なのよ……私はどうすればいいの……」
俺「男は見た目じゃないって事さ……」
美少女「でも恋って……そういうものじゃないの!?」
俺「そうかもな……キモオタはやっぱり無理か?」
美少女「……うん」
俺「理由は? 部活が忙しいからじゃあないだろ?」
美少女「キモいから……生理的に無理……」
俺「そうだ……それでいい……いくら美少女だからって、本心を隠す事は無い」
キモオタ「あの……」
美少女「ひっ……い、いたの!?」
キモオタ「う……うん……」
俺「……」
キモオタ「ひ、ひどいよ! 俺くん……何とかしてくれるって言ったじゃないか!」
俺「うるせぇーーーーッ! どうせいつもこの女でズリセンこいてるキモ豚の癖によォーーーー!」
ズンドコォ!
キモオタ「ぶぎゃあああ!?」
美少女「ううっ……」
俺「さっきの自分の言葉ではっきり分かっただろ? 内面だとか抜かしていた自分の言葉が嘘だって」
美少女「……」
俺「そりゃあ、内面は大事だ。大人になるほどな……」
美少女「……」
俺「ただ
コメント一覧
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- 2015年04月30日 22:15
- 貶して罵って自分がクズだと思わせてから「でも俺はそんなお前を見捨てない」と言うブラック企業の手口紹介SSですね
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- 2015年04月30日 22:17
- いい話だ
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- 2015年04月30日 22:24
- キモオタ散々w
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- 2015年04月30日 22:28
- 結構好き
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- 2015年04月30日 22:32
- >俺「他の奴がなんと言おうと、自信を持て! おまえは俺に愛された男なんだからな!」
よっしゃ!ホモスレやんけ!
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- 2015年04月30日 22:33
- このSSまとめるなら間間のツッコミもまとめてやれよ
他のサイトのまとめで読んだらクソワロタ
-
- 2015年04月30日 22:35
- イケメンがかわいそう
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- 2015年04月30日 22:38
- この世の真理
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- 2015年04月30日 22:41
- 勢いだけじゃなくおもひろさ
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- 2015年04月30日 22:48
- 俺君最低
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- 2015年04月30日 22:48
- ゴキブリ「じゃあ俺を駆除するんじゃないぞ、いいな」
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- 2015年04月30日 22:50
- 誰にも救いがないw
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- 2015年04月30日 23:12
- イケメンが一番の被害者
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- 2015年04月30日 23:15
- キモオタとイケメンが付きあうイメージしか湧かないスレタイに釣られた
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- 2015年04月30日 23:57
- パイプカットで腹筋刈り取られたから星4つで
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