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阿笠「たまにはスパイスを使ってカレーを作ってみようかのぉ」灰原「そうね」 : ホライゾーン - SSまとめサイト

阿笠「たまにはスパイスを使ってカレーを作ってみようかのぉ」灰原「そうね」

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2015-05-01 (金) 12:01  その他二次創作SS コナン   コメント:1   このエントリーをはてなブックマークに追加
1: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 17:03:04.44 ID:977GJ3210

灰原「良いアイディアだと思うわ」

灰原「いつも市販のルーで作るカレーじゃ、あの子達も飽きるでしょうし」

阿笠「そうじゃろ?」

灰原「ところで、どんなカレーを作るつもりなの?」

阿笠「いくつか候補はあるんじゃが……哀君はどれが良いと思うかのぉ?」


①ミックスベジタブルカレー
②鶏手羽元とトマトのカレー
③ほうれん草のミルクカレー


※上記3つのどれか一つを選んで下さい
※勝手に候補を増やさないようお願いします
>>2-10で一番得票が多いもので進めていきます





4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/18(土) 17:04:49.28 ID:S+YkKJ7mO





11: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 17:11:43.66 ID:977GJ3210

回答ありがとうございます
では③のほうれん草のミルクカレーでいきます
ちょいと書き溜めしてきますので少々お待ちを




14: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 19:39:05.53 ID:977GJ3210

灰原「そうね……ほうれん草のミルクカレーが良いんじゃないかしら」

阿笠「おぉ、哀君もそう思うか」

灰原「ええ」

灰原「カレーのルーは茶色……なんて固定観念を取り払ってあげるのも、面白そうだもの」

灰原「それじゃ、早速買い物に行きましょう」

灰原「お昼には間に合うように作らないと、あの子達が拗ねてしまうわ」

阿笠「そうじゃの。スパイスは米花デパートの地下に、良いものを揃えておる店があるんじゃよ」




15: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 19:40:25.28 ID:977GJ3210

灰原「そういう情報を持ってるってことは、材料の入手方法や作り方まで、下調べも済んでるわけね?」

阿笠「フフ……実は前から計画しておったんじゃよ」

阿笠「……おっと、いかん。もう10時を過ぎておるわい」

灰原「あらあら。博士、早く車を」

阿笠「分かった。哀君、先に外で待っていてくれぃ」




16: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 19:41:43.62 ID:977GJ3210

――米花デパート・地下1階・スパイス専門店――

阿笠「この店じゃよ」

灰原「……随分と豊富な品揃えね」

阿笠「美人の女性オーナー自らが世界中を飛び回り、厳選したものだけを輸入しておるんじゃ」

灰原「ふ~ん」ジト…

阿笠「な、何じゃ。そんな目で見なくても、ワシはやましいことはしておらんぞい」

灰原「別に……」フイ

阿笠「え~と……財布に材料メモを入れたはずじゃったな」ゴソゴソ…ピラッ




17: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 19:42:23.96 ID:977GJ3210

阿笠「ほうれん草のミルクカレーに必要なのは、カイエンヌペッパーにホワイトペッパー」

阿笠「ターメリック、ガラムマサラ、それにクミンシードじゃの」

灰原「そんなにたくさん買って大丈夫なの? 博士……」

阿笠「あぁ、心配いらんよ。この店は必要な分量を伝えれば、量り売りしてくれるんじゃ」

阿笠「だから大きな瓶や袋を買って、残った分をダメにしてしまうようなことは無いんじゃよ」

灰原「へぇ……」




18: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 19:43:20.30 ID:977GJ3210

オーナー「いらっしゃいませ~」ヒョイ

阿笠「おぉ、こんにちは」

灰原「……どうも」

オーナー「こんにちは♪ お孫さんですか?」

灰原「違います」

阿笠「あ~……わけあって親戚の子を預かっておるんじゃよ」

オーナー「あら、そうなんですか」




19: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 19:44:55.68 ID:977GJ3210

オーナー「ところで、先程仰っていたのが聞こえたので、ご所望の品目は分かりましたけど」

オーナー「必要な分量を教えて下さいます? 」

阿笠「え?」

オーナー「ウチはお客様の要望に応じて、スパイスの調合もやってるんです」

オーナー「ご自宅でされるより、手間も省けて良いと思いますよ」

阿笠「おお、それは助かるのぉ。是非お願いします」

オーナー「はい♪」




20: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 19:46:18.53 ID:977GJ3210

灰原「……ねぇ、博士。そのメモだと、4人分の分量が書いてあるけど」

灰原「小嶋君が食いしん坊なことを考えると、倍は用意した方が良いんじゃない?」

阿笠「そうじゃなぁ……では、これの倍の分量で頼めるかの?」

阿笠「あぁ、クミンシードだけは別で」

オーナー「分かりました」

~5分経過~

オーナー「ありがとうございましたー♪」



阿笠「さて、次は具材を買いに行くとするかのぉ」スタスタ

灰原「そうね」スタスタ




21: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 19:48:00.77 ID:977GJ3210

―― 米花スーパー ――

灰原「まずは、ほうれん草ね」

灰原「葉っぱは肉厚で張りがあり、緑色が濃いものが良いわ」

阿笠「では、これ良いかのぉ」

灰原「待って、博士。根っこの部分が鮮やかな赤で、濃いものかどうかチェックしてちょうだい」

阿笠「ふむ……それじゃあ、こっちの方が良さそうじゃの」スッ

灰原「あと必要な野菜は……トマトに玉ネギ、ニンニク、ショウガ、シシトウガラシね」ポイポイポイ

阿笠「それに鶏のミンチ肉と牛乳があれば、材料は全て揃うのぉ」

灰原「案外、早く買い物が済んで良かったわ」

阿笠「哀君が良いものを素早く見極めてくれたおかげじゃよ」

阿笠「では会計をしたら、帰って調理開始じゃ!」




22: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 19:49:09.41 ID:977GJ3210

――午前11時20分・阿笠邸――

阿笠「哀君、準備はできたかの?」

灰原「ええ」


【ほうれん草のミルクカレー(8人分)】
鶏ミンチ肉:800g
ほうれん草:2束
トマト:3個
シシトウガラシ:10本
玉ネギ:2個
ニンニク(すり下ろし):大さじ1杯分
ショウガ(すり下ろし):大さじ1杯分
水:200ml
牛乳:1000ml
クミンシード:小さじ1杯
☆スパイス
 カイエンヌペッパー:小さじ2杯
 ホワイトペッパー(パウダー):小さじ2杯
 ターメリック:小さじ0.5杯
 ガラムマサラ:小さじ2杯
サラダ油:大さじ3杯
塩:適量




23: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 19:49:57.25 ID:977GJ3210

阿笠「さて。忘れん内に、炊飯器に米をセットしておかんとな」

ジャー…ザッザッザッ、ジャー…ザッザッザッ

ジャー…

ピコ♪

阿笠「これで良し」

灰原「こっちも始めましょうか」

灰原「まず、トマトは粗めのみじん切り、シシトウガラシは小口切りにする」トントントントン

灰原「博士。フードプロセッサーで玉ネギをみじん切りにしておいて」

灰原「あと、ニンニクとショウガの皮をむいて、すり下ろしてちょうだい」

阿笠「分かった」




24: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 19:51:44.31 ID:977GJ3210

阿笠「では、玉ネギをある程度刻んで……」トントントン

阿笠「フードプロセッサーに入れ、スイッチオンじゃ!」カチ、ギュイィィィン

阿笠「よし……こんなもんかのぉ」カチ

阿笠「ニンニクとショウガは、すり下ろして別々の小皿に入れておく」シャリシャリシャリシャリシャリ

灰原「博士。それが終わったら、玉ネギを炒めてくれる?」

阿笠「おぉ、良いぞぃ。鍋にサラダ油とクミンシードを入れ、弱火で熱して……と」

カチ、チチチ…ボッ

阿笠「香りが出てきたら玉ネギを入れ、黄金色になるまで強火で炒めるんじゃ」ザラザラ

ザッザッザッ

灰原「しっかり炒めてね。結構時間かかるわよ」

阿笠「心配いらんよ。任せてくれぃ」

灰原「それは頼もしいわね」フッ




25: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 19:52:47.97 ID:977GJ3210


~20分経過~

阿笠「フゥ……だいぶ腕が疲れてきたのぉ」ザッザッザッ

灰原「良い色合いね。そろそろ、ニンニクを入れましょうか」サッ

灰原「ここへショウガ、トマト、シシトウガラシを加えて……」ジュー…

阿笠「おぉっと……具材の量が多くなってきたから、混ぜづらいのぉ」ザッザッ

灰原「頑張って、博士」

ザッザッザッ

灰原「全体が馴染んだら、お店で調合してもらったスパイスを加えて、よく炒める」サッサッ

灰原「中火にして、鶏のミンチ肉を加えて……と。博士、腕が止まってるわよ」ジュー…

阿笠「フゥ……さすがに疲れるのぉ~」




27: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 19:53:38.68 ID:977GJ3210

昴「では、私が替わりましょうか?」

阿笠・灰原「「え?」」

灰原「……何で貴方がここに?」

昴「玄関、開いてましたよ?」

灰原「博士。また玄関に鍵を掛けてなかったの?」ジロッ

阿笠「す……すまん、哀君」ハハハ…

灰原「で? 何の用?」

昴「こちらで新しい発明品を見せてもらう約束を、博士としていたのですが……」

昴「時間を間違えてしまいましたか?」

阿笠「おっと……いかん。すっかり忘れておったわい」




28: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 19:55:22.36 ID:977GJ3210

昴「構いませんよ。それより博士、あとは私がやりましょうか?」

昴「このままだと、腕が筋肉痛になってしまいますよ?」

阿笠「おぉ、助かるわい」

昴「……次はどうすれば?」ニコッ

灰原「………………」フゥ

灰原「水、牛乳の順で、鍋に注ぎ入れて、弱火で15分以上煮込むの」

昴「分かった」ジャー…

灰原「じゃ、そっちはお願いね」

灰原「私はその間に、別のお鍋でほうれん草を茹でて刻んでおくから」

昴「あぁ」コトコトコト

灰原「ほうれん草は、サッと塩ゆでして」グツグツ

灰原「水気を絞って」ザーッ…ギュー

灰原「ざく切りにすればOKよ」トントントン




29: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 19:57:10.69 ID:977GJ3210


~15分経過~

昴「そろそろ良いかな?」コトコトコト

灰原「ええ。仕上げにほうれん草を加え、塩で味を調えれば……」ザラザラ…サッサッ

灰原「完成よ」カチ

昴「ふむ。食欲をそそる香りだ」

阿笠「……この匂い、たまらんのぉ~」クンクン

グゥゥ…

阿笠「あ……」

灰原「全く……おかわりは一度だけよ」

阿笠「おぉ、良いのか!?」

灰原「今回だけよ」

阿笠「やった~!」ヒャッホウ




30: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 19:57:57.79 ID:977GJ3210


ピーンポーン

元太「よぉ!」

光彦「来ましたよー」

歩美「お邪魔しまーす!」

昴「やぁ、君達」

歩美・光彦・元太「「「こんにちは~」」」

コナン「こんにちは、昴さん。博士達も」

灰原「いらっしゃい」

歩美「……あ。何か、良い匂い!」クンクン

元太「博士、何作ったんだ?」

阿笠「ホホッ、何だと思うかのぉ?」




31: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 19:59:00.11 ID:977GJ3210

光彦「これは……スパイスの香りでしょうか?」

歩美「じゃあ、もしかしてカレー?」

コナン「おいおい、またカレーかよ」

灰原「そう言うと思って、今日のは一捻りしてあるわ」

コナン「ん? ……へぇ、随分本格的なカレーに挑戦したんだな」

灰原「あら、匂いだけで分かるの?」

コナン「この店の袋だよ。米花デパートの地下にある、スパイス専門店のやつだろ?」

灰原「あのお店、貴方も知ってるの?」

コナン「あぁ。園子ん家の料理人も、あの店のスパイスを使ってるって聞いたからな」

コナン「天下の鈴木財閥が御用達にするトコだ。味は保証されてるも同然さ」

灰原「なるほどね」




32: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 20:00:16.53 ID:977GJ3210

元太「おぉっ? このカレー、茶色じゃねーぞ!?」

歩美「ホントだ! オレンジ色……が、近いかな?」

光彦「これは、こういう色のルーなんですよ」

元太「え、じゃあコレ食ったら辛いのか?」

光彦「ええ。スパイスや、入れる材料によって、カレーの色は変わるんです」

歩美「へぇ~。歩美、こんなの初めて見たよ」

光彦「この色合いからすると……ホワイトカレーでしょうか?」

灰原「惜しいわね。正解は、ほうれん草のミルクカレーよ」

元太「えぇっ!? カレーにほうれん草なんて、合うのかよ?」

灰原「文句あるなら食べなくて良いのよ?」ジロッ

元太「い、いえ……ありません」コキン




33: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 20:01:25.62 ID:977GJ3210


ピロリン、ピロリロリン♪

昴「ご飯も炊けましたし、時刻も12時過ぎ……早速食べましょうか」

歩美・光彦・元太「「「賛成~!」」」

コナン「オメーら。手を洗って準備を手伝おうぜ」

歩美・光彦・元太「「「ほーい!」」」




34: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 20:02:06.17 ID:977GJ3210


~10分経過~

阿笠「みんな席に着いたかのぉ?」

灰原「ええ」

コナン「そんじゃ……」

歩美・光彦・元太「「「いっただっきま~す!」」」

パク…モグモグモグモグ

…ゴクン

元太「……うんめぇ~!」

歩美「うん、美味しいね♪」

光彦「結構辛いけど、病み付きになりそうです!」

阿笠「それは良かったわい」ホッホッホ

灰原「……どう?」

コナン「あぁ、美味いぜ」モグモグ




35: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 20:02:42.83 ID:977GJ3210

昴「たまには、こういうのも良いですね」

阿笠(フッ……みんな喜んでくれて良かったわい)

阿笠「さてと。今日は哀君の許しもあることだし、おかわりさせてもらおうかの♪」ウキウキ

阿笠「……って、ありゃ!? ご飯が無い!!」カラッポ

光彦「元太君、食べるの早すぎですよ~」

歩美「それ、もう3杯目でしょ?」

元太「美味ぇんだから、しゃーねーだろ?」ガツガツ




36: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 20:03:27.13 ID:977GJ3210

歩美「ねぇ、元太君。早食いは食べ過ぎの元なんだよ?」

光彦「もっとよく噛んで食べた方が……」

元太「良いじゃねーか。固いこと言うなよ」ガツガツ

コナン「ハハハ……相変わらずの食いっぷりだな」

灰原「あらあら。博士、残念だったわね」

昴「すぐに追加でご飯を炊きますから。ちょっと待って下さいね」パタパタ

阿笠「……とほほぉ~」



【おわり】




37: ◆rzOq/SCuAA 2015/04/18(土) 20:06:14.27 ID:977GJ3210

博士と灰原のお料理を…というリクエストを頂いたので書いてみました
少しでも楽しんで下されば幸いです
>>2-10で素早く回答下さった皆様には改めてお礼申し上げます
ここまでお読み下さり、ありがとうございました(^^)




40: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/18(土) 20:19:31.95 ID:1PadxkbAO

乙、旨そう!
二人が台所に立ってるのを想像するとめっちゃ和む




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その他二次創作SS コナン   コメント:1   このエントリーをはてなブックマークに追加
コメント一覧
45549. 名前 : 名無し@SS好き◆- 投稿日 : 2015/05/01(金) 15:47 ▼このコメントに返信する
光彦が生きてるとか…
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