吹雪「嘘をつくと舌を引き抜かれる?」
吹雪「だ、誰に?」
睦月「さぁ、それはわからないよ」
夕立「でも、昔から言われているっぽい」
夕立「嘘をついてばかりいると、舌を引き抜かれるって」
吹雪「そ、そうなんだ」
吹雪「」ダラダラ
――― 数日前 ―――
吹雪「さて、後はここを掃除してっと・・・」フキフキ
吹雪「あっ!」コン
パリン!
吹雪「わっ! 花瓶割っちゃった!」
吹雪「どうしようどうしよう・・・!」
吹雪「やっちゃったよぉ~・・・!」
ナンダ? イマノオトハ
吹雪「!? 司令官が来る!」
吹雪「」ダッ
提督「何か割れたような音がしたが・・・」
提督「ん? あぁ、花瓶が落ちて割れたのか」
提督「どうして落ちたのかな? 誰もいないようだが」
提督「・・・・・・」
提督「(あまり疑いたくはないが、艦娘の誰かが割った後に逃げた・・・?)」
提督「・・・ふむ」
――― 数日後 ―――
吹雪「・・・・・・」
吹雪「(司令官に悪いことしちゃったなぁ・・・)」
吹雪「(素直に謝れば良かったのに、結局黙ったまま)」
吹雪「(はぁー・・・)」
吹雪「(気になってまたここに来たら、また新しい花瓶が置いてある)」
吹雪「(ゴメンなさい・・・)」
提督「吹雪?」
吹雪「ひゃい!?」ビク
提督「そんなに花瓶を見つめてどうしたんだ?」
吹雪「い、いえ! なんでもないんですよ!」
提督「そうか」
提督「そう言えば、何日か前にそこに置いてあった花瓶が割れてあってな」
提督「花瓶が独りでに動くわけもないし、それほど強い風も吹いていなかったからな」
提督「なんで割れたのか気になっていたんだ」
吹雪「」ダラダラ
提督「なぁ、吹雪」
提督「何か、知らないか?」
吹雪「えっ!? い、いえ、私はその・・・!」
吹雪「し・・・知らない・・・です・・・・・・」
吹雪「」ハッ
提督「・・・・・・」
吹雪「」バクバク
提督「・・・そうか」
吹雪「(どうしよう・・・! 嘘ついちゃった・・・)」
吹雪「(司令官ゴメンなさいゴメンなさい!)」
――― 現在 第五遊撃部隊部屋 ―――
吹雪「」ダラダラ
吹雪「(あ、あんなことが最近あったから)」
吹雪「(きゅ、急に怖くなってきちゃった・・・!)」
吹雪「で、でも大丈夫だよね! 誰が引き抜くのかもわかられていないし!」
吹雪「き、きっと迷信だよ! あはは・・・!」
瑞鶴「ねぇ」
吹雪「ひっ!?」
瑞鶴「どうしてそんなに汗を掻いているのよ?」
吹雪「い、いやぁ、最近暑いですからね!」
加賀「何か焦っているようにも見えますが」
吹雪「だ、大丈夫ですよ! 何も問題はありませんって!」
吹雪「あ、あははは・・・!」
瑞鶴「へぇ」
加賀「そう」
瑞鶴「・・・・・・」
加賀「・・・・・・」
吹雪「・・・?」
――― 駆逐級教室 ―――
吹雪「みんなおはよう!」ガラ
暁「・・・・・・」
雷「・・・・・・」
電「・・・・・・」
響「・・・・・・」
島風「・・・・・・」
吹雪「・・・?」
吹雪「(あれ? 聞こえなかったのかな・・・?)」
吹雪「(それに、なんかみんなの雰囲気が暗い・・・)」
睦月「吹雪ちゃん」
吹雪「あ、睦月ちゃんおはよう」
睦月「うん、おはよう」
夕立「おはよう」
吹雪「おはよう、夕立ちゃん」
吹雪「なんかみんなの様子がおかしいような気がするけど・・・」
吹雪「何かあったの?」
睦月「ううん、なんでもないよ」
夕立「いつも通りっぽい」
吹雪「そうかなぁ・・・?」
睦月「うん、そうだよ」
夕立「・・・・・・」
睦月「・・・・・・」
吹雪「(・・・・・・?)」
吹雪「(な、なんか今日のみんな、少しだけ様子がおかしいような・・・?)」
島風「ねぇ」
吹雪「ひょえっ!?」ビク
吹雪「し、島風ちゃん・・・?」
島風「・・・・・・」
吹雪「ど、どうしたの?」
島風「・・・・・・」
島風「・・・・・・・・・」
島風「直せると、良いね・・・」ボソ
島風「」ダッ
吹雪「あ・・・え・・・?」
吹雪「(よく聞こえなかった・・・)」
吹雪「・・・・・・」
吹雪「・・・・・・」
吹雪「なんか今日は変だったなぁ」
吹雪「変に疲れちゃった」
吹雪「」チラ
瑞鶴「えへへ・・・ℤℤℤ」ギュ
加賀「...ℤℤℤ」
吹雪「(瑞鶴さんが、加賀さんに抱き着きながら寝ている・・・)」
吹雪「・・・・・・」
吹雪「私も早く寝よう・・・」
――― 午前2時 ―――
吹雪「・・・・・・」
吹雪「(どうしよう・・・寝られない・・・)」
吹雪「(やっぱり疲れているのかな・・・? ちょっとトイレに行ってこよう)」
吹雪「!?」
吹雪「(か、体に力が入らない・・・! か、金縛り!?)」
ギッ・・・ ギッ・・・ ギッ・・・・・・
吹雪「(ひっ!? な、なに!?)」
吹雪「(こ、声も出せない・・・!)」ダラダラ
吹雪「(なに!? なんなの!? 怖い・・・怖い!)」
吹雪「(段々近づいてくる・・・!)」
ギッ・・・ ギッ・・・ ギッ・・・・・・
吹雪「(だ、誰か助けてぇ・・・!)」
吹雪「(え・・・? 何かが屈んで・・・・・・)」
夕立「ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ」クネクネ
吹雪「(ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?)」チョロロロロ・・・
吹雪「(いやぁぁぁぁぁぁっ!! 来ないでぇぇぇぇぇぇっ!!)」
夕立「ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ」クネクネ
ブチッ!! ビタビタビタビタ・・・・・・
吹雪「」ドクドク
電「吹雪さんが昨日、舌を引き抜かれたそうなのです」
雷「きっと、何か嘘をついたんだわ」
響「可哀想に・・・入渠して直せるものの」
響「痛くて仕方がなかったに違いない」
電「なのです」
電「でも、一体誰が引き抜いたのですか?」
雷「それは永遠の謎よ」
雷「それにしても・・・」
響「怖い話だね」
響雷電「怖い、怖い」
長門「て、低血糖症状が・・・!」ガクガク
提督「誰か長門の車椅子を上げてやれ!」
暁「・・・・・・」
暁「(ま、マズイかも・・・)」
――― 数日前 ―――
暁『どうしよう・・・! 久しぶりにおもらししちゃった・・・』
布団『』ビチャ
暁『こ、このままじゃみんなに・・・!』
響『・・・・・・』
雷『・・・まぁ、そういうこともあるわ』
電『wwwwwwwwwww』ドカ バキ ゴス
暁『痛い! 痛い!』ポロポロ
暁『・・・ってことになるに違いないわ!』
暁『バレたくない・・・バレたくない・・・!』
暁『』チラ
電『...ℤℤℤ』
暁『・・・・・・』
暁『・・・・・・・・・』
暁『』ズルズル
電『...ℤℤℤ』
暁『』ファサ
暁『・・・・・・』
暁『・・・ゴメン、電』
暁「・・・・・・」
暁「」ダラダラ
暁「(あ、あのときは結局電と暁のパジャマを着せ替えて)」
暁「(さらに布団自体と、布団の位置まで変えたのよね・・・)」
暁「(ゴメン、電・・・こんなお姉ちゃんを許して・・・)」
暁「・・・・・・」
暁「・・・でも」
暁「上手くいったことは確かだわ」
暁「誰にもバレていない」
暁「このまま
コメント一覧
-
- 2015年05月04日 18:52
- やはり糖尿は入渠では治らんか
-
- 2015年05月04日 18:54
- 嘘つくと舌を抜かれる迷信って、しつけキャンディーを思い出すなあ。
-
- 2015年05月04日 18:55
- 嘘つくとおじさんの閻魔様がお仕置きしちゃうぞボロロン
-
- 2015年05月04日 18:58
- ※4
おう、その一寸法師の刀仕舞えや
-
- 2015年05月04日 19:05
- 「ぽぽぽ」とくねくねといろいろ混ざりすぎだよ…
-
- 2015年05月04日 19:09
- ※4
その粗末なイチモツの皮剥いてもらえて良かったじゃねぇか
-
- 2015年05月04日 19:15
- 八尺様なのか閻魔様なのかくねくねなのか分からんが、おそらく針千本呑むよりは気楽だろう。
-
- 2015年05月04日 19:35
- 長門は末期糖尿設定確定なのか…(困惑)
-
- 2015年05月04日 19:36
- この味は…
嘘をついている味だぜ
-
- 2015年05月04日 19:37
- あ゛ーもうおしっこ出ちゃいそう!(半ギレ)
-
- 2015年05月04日 20:03
- ピンクの豹?「君達が嘘を付いた吹雪ちゃんと暁ちゃんだね?」
ピンクの豹?「さぁさぁ、嘘を付いちゃった悪い子はどんどん閉まっちゃおうねぇ♪」
ゴゴゴ…ガコン
-
- 2015年05月04日 21:22
- 嘘をつくと夕立がきてくれるのか……閃いた
-
- 2015年05月04日 22:10
- ※13
憲兵「嘘をついたな!!」
ブチッ!! ビタビタビタビタ・・・・・・
-
- 2015年05月04日 22:17
- ぽぽぽぽぽで草
-
- 2015年05月04日 22:28
- ピンクの豹?「さぁさぁ、廊下を走る子も」
島風「」ゴゴゴ…ガコン
ピンクの豹?「憲兵さんも」
14憲兵「」ゴゴゴ…ガコン
ピンクの豹?「セクハラする人もどんどん、どんどん閉まっちゃおうおうねぇ♪」
4提督「」ゴゴゴ…ガコン
-
- 2015年05月04日 23:07
- この作者って割と笑えない病気をネタにしてるから普通にキツイわ
なんつーか、ハゲとか糖尿病とかガンとか、おしなべて劣等種扱いして鼻で笑ってそう
艦これ好きはこんな奴ばっかなの?お前もそうなの?
-
- 2015年05月04日 23:19
- なにこれこわい(素
-
- 2015年05月04日 23:51
- 何で夕立がクネクネと八尺様の掛け合わせみたいになってんだよwww
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そして相変わらず長門ェ・・・