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『ジャイアントキリング』、これから始まる大レースひしめきあって嘶くは下町の古豪ETU今日は上位攻防めでたいな:ヤマカム
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『ジャイアントキリング』、これから始まる大レースひしめきあって嘶くは下町の古豪ETU今日は上位攻防めでたいな

20150504 # ジャイアントキリング, ツジトモ, GIANTKILLING, ジャイキリ, レビュー 




GIANT KILLING(35) (モーニング KC)

名古屋戦があまりにも白熱した名試合すぎて、しばらくは熱量に関しては上がらないんじゃないかなと思っていたらとんでもない。大阪ガンナーズ戦もこれまためがっさ熱い試合じゃないの。今まで首位を走っていた大阪ガンナーズとETUの怒涛の後半戦である。

35巻は本当に熱い。普通はこんなに続くとダレるんだけど、ハッキリ言って面白さは今がピークじゃないかと思うよ。盛り上がり方がダンチ。ここからが本当の『ジャイキリ』だよ。大阪戦は試合自体も白熱して熱いんですけど、何よりもキャラの生き様が半端ない。今回の試合で最も活目すべきはハウアーと何よりも達海である。

僕はよくプロ野球を観るんですけど、助っ人外人はやっぱり助っ人で本場で通用しないからお金稼ぎに日本に来ているという印象を持ってしまう。ハウアーも同様で、ヨーロッパで燻ってたから日本に来たわけだけど、その覚悟が胸熱というものです。

1
ハウアー

ハウアーの過去邂逅が素晴らしい。
YOUは何しに日本へ来たの?が描かれるんですけど、グッとくるというものです。ハウアーなんてネタキャラだと思ってたの熱すぎるよ。震えるじゃないか。

モチのロンでハウアーだけではなく、大阪もETUの選手も覚悟とか試合にかける思いが描かれ面白い。で、今回とりわけ熱いというか覚悟を持っていたのは達海監督である。特にこれと言って心情が語られるわけではないけど、最もこの試合に掛けてるのが伝わってくる

ズバリ言って、笑顔がゼロである

2
笑えよ達海

達海が笑わない。トレードマークとも言っていいあの笑みが無い。
一応「はっ」と吐き捨てるように鬼気迫る苦笑いは一度だけあるが、試合中はもうひたらすら真顔で考え込んで鬼の形相で試合を見守る達海監督である。明らかに今までと違う。この試合に掛けてる重みが段違いだよね。

というのも『ジャイキリ』の達海監督のキャラとしての魅力は、どこか余裕ぶった飄々とした嫌味ったらしい笑みにあったと僕は思うわけです。試合に勝とうが負けようが、達海は笑っており、どこかに余裕があった。それが達海のキャラでしょう。

達海の破天荒な風雲児の言動は、意味不明な采配しようが、周囲がドン引くような出来事があっても、後になって「実はこういう事だったんだ」という意図などが分かり納得できるハッタリがあった。僕らもそのハッタリっぷりを大いに楽しんだものです。

なぜかって言えば、達海の中では「計画通り」だからでしょう。『デスノ』の夜神月ばりに計画通りに思い通りに事が進んでるのである。ETUが負けようが、大惨敗しようが、壁にぶつかろうが、どこかに余裕があって飄々と笑っていた達海である。達海にとっては、全てが計算通り、ETUは思い描く方向へ進んでいるって感じるよね。それが消えた

3
計算通りなんだが笑わない達海

試合中に達海の脚本通りに進むシーンもあるんだけど、まったく笑わないのな。今までの達海なら、それ見たことかと上から目線のニクイ笑顔で「想定内だ」「もうやられない」と言ったであろう。今回の大阪戦ではそれがない。達海の心のゆとりや余裕がない。つまり、あの達海が超必死だったわけ。筋書き通りでも笑みなしの必死。

リーグ戦で優勝するために、この大阪ガンナーズ戦でいかに勝ち点3を取りたいか、必死だったか、勝たなければならないか、心の余裕など無いのが伝わってくる。もう達海は本気の本気の超本気なのだ。心の余裕は無い。そこを詳細に描かずに、達海の表情だけで描くのが凄い。

つまり、35巻も続きダレる事無くスリリングなの計画通りに進もうが未知の領域への冒険だからであろう。達海もドキドキワクワクなのだ。達海の本気度が違うから。『ジャイキリ』は、一段上の目線を持つ達海が余裕を持ってたのが面白かったが、その一段上の目線の達海も手に汗握っている。ここからのリーグ戦は前人未到の大冒険になる

ここで、ちょっと順位を振り返っておこう。
現在の『ジャイキリ』のリーグ戦の順位は以下の通りである。

 順位 チーム名  勝ち点 
大阪ガンナーズ  49 
2 清水インパルス  48 
鹿島ワンダラーズ  47 
4 東京ヴィクトリー  44
ETU  43 

何か違和感を覚えるのは僕だけではないでしょう。
第25節終了時点で順位表が出た時にビックリしました。首位を快走してた大阪と王者東京ではない。この現在の順位は「マジで?」と思ってしまうというもの。だってさ、あまり知らないチームが2つもETUの上に君臨してるからね。

今回の大阪戦の結果如何で順位が動く。まあ僕は連載で読んでるので知っているんですけど、それでも現時点でもお分かり頂けるでしょう。戦国時代のような群雄割拠の情勢である。そして『ジャイキリ』という作品の凄いところは、ETUの上にいる「清水インパルス」と「鹿島ワンダラーズ」の2チームが未だにちゃんとした試合描写が無い点である。あえて描いてこなかったのでしょう。リーグ2連覇中の東京Vとの再戦も気になるところだけど。

首位の大阪ガンナーズとはホームアンドアウェーの2試合をきっちり描いたのに、2位の清水と3位の鹿島はない謎のラスボスって感じだよね。前人未到の大冒険の最大の難敵になるのは間違いないでしょう。今までこの2チームは試合描写はほとんど無いからね。意図的にスルーしたのは確実。

4
清水インパルス

清水インパルスはETUをボッコボコにしてたわけだが、詳細な試合描写は無い。監督も登場しているけど名前すら明かされてないからね。腕を組んで名将の風格がある清水インパルスの監督である。まだまだ謎に包まれすぎている。判明してるのは怪我してる正GKのドリさんが2年前までいた古巣ということぐらいかな。五輪代表のエース大谷も所属してるか。凄く強いチームである事は間違いないでしょう。ラスボスに相応しい。

5
鹿島ワンダラーズ

アイルトンの魂が継承された鹿島ワンダラーズはジャパンカップで戦うかと思ったら丸々カットされてフルボッコにされたからね。近年は東京Vに覇権を奪われてたが、本当は優勝するぐらいの戦力である。そして、ついにカップ戦で目覚めてしまったのだ。五輪&A代表に選ばれる選手も多い。凄く強いチームである事は間違いないでしょう。ラスボスに相応しい。

そう、清水と鹿島との試合を丸っとカットしていたのは、今後のリーグ戦の布石でしょう。試合を描いてこなかった2チームの謎の強豪っぷりよ。前人未到の大冒険の続きは読者が知らない未踏の敵がいる。A代表や五輪は引き延ばしでなく、まだ知らぬボスチームの所属する選手の凄さを見るべし。ドキワクの大レースだよこれは。今後、この2チームがETUの前に立ちはだかるのは確実であろう。謎に包まれたラスボスです。ワクワクするぜ。ETUはまだようやく登り始めたばかりだから。この果てしなく続く優勝坂をよ!


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著者:ツジトモ、 綱本将也

首位・大阪ガンナーズを相手に1点をリードし、ハーフタイムを迎えたETU。浮き足立つ選手達だったが、ロッカールームでの達海の言葉に選手達の表情は一変する――。経験に打ち克つには、変化と成長しかない。勝て、そしてフットボーラーとしての未来を拓け! 激闘の後半戦、スタート!!


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