今日のゴミは明日の歴史。プルトップビール缶が50年をむかえ考古学的価値を持つ
どんなモノにも歴史あり。
プルトップのビール缶が世に出て50年。今、歴史にその姿を刻もうとしています。ネタ元の考古学関連サイトWentern Digs曰く、モノは50年を境に考古学的な視点で捉えられるようになるといいます。考古学的発見となると、米国では法律のもとで保護されることになるのですが、これは例えプルトップのビール缶というありふれたモノでもその可能性があるわけです。なんせ、50年という条件に当てはまりますからね。
アメリカのReiss-Landreau Researchの考古学者William Schroederさんは、ゴミ(言葉を変えればビンテージ品)の発掘調査中に、プルトップ缶の存在に注目。1968年代のパッケージを確認していた彼は、プルトップ缶には考古学的価値がありより詳しく正確に調査していきたいと語ります。もちろん、そう言われるだけの歴史がプルトップ缶にはあるわけで、1965年に製造された初期のデザインは、考古学として捉えられるに十分な古さだろうというわけ。
初期デザインのプルトップは、1975年を境に製造中止されました。理由は、間違って人が飲み込む恐れがあるため。当時は、まだプルトップのリング部分がなかったことが原因でした。
日々進化するさまざまなモノ。今日見たありふれたモノが、数年後には1つの歴史となっているかもしれないというお話。
image: Shawn Bagley under Creative Commons license
source: Western Digs
Jamie Condliffe - Gizmodo US[原文]
(そうこ)
- アップル、グーグルが神になる日~ハードウェアはなぜゴミなのか?~ (光文社新書)
- 上原 昭宏,山路 達也|光文社