10:ななしのいるせいかつ :2007/11/06(火) 21:58:43 [sage]
俺は中2の時に酷いいじめにあっていた。
持ち物がなくなる、机に落書きなんて序の口。
指にコンパスの針を突き立てられたり、鉄のヤスリで皮膚を削られたり、足の指を一本一本金槌で叩き潰されたりなんてこともあった。
一時期は本当に死ぬことしか考えてなかった。
俺なんか生まれてきたことが無意味なんだ、と。
俺を必要としているものなんてこの世に何一つ無い、と。

でも、それを思い止まらせてくれたのは姉ちゃんの言葉だった。
以下、姉の言葉

「あんたは自分が生まれてきたこと自体が無意味だって言うけど、私にとってあんたは大切な大切な私の一部だよ」
「私の弟としてあんたが生まれてきて、楽しいこと、辛いこと、嬉しいこと、悲しいこと、色々あったけどそれがなかったら今の私はここにいない。あんたはその全てを否定するの?」
「私はあんたの全てが大切よ。あんたがいなくなったら今までと同じ生活なんてできないわ」
「あんたが私を拒んだって知らない。私にはあんたが必要だもの。世界中があんたを必要としてなくたって、私はあんたを必要としているわ。それだけじゃダメ?」
「ダメならダメでも良いよ。…私も一緒に死んであげる。でも、一つ約束してね」

「死んで、生まれ変わっても、私の弟に生まれてきてね。今度は絶対守ってあげるから…。絶対、生まれてきて良かったなぁ、って言わせてあげるから」

泣いた。
今まで涙なんか枯れ果てるほど泣いたのに、まだこんなにも涙が出るんだっていうくらい。

こんなに何の役にもたたないような俺を必要と言ってくれる人がいる。
たった一人そんな人がいるだけでこんなにも救われる。
生きてる意味があるんだって実感できた。

ありがとうな、姉ちゃん。

来年の成人式を向かえられるのも姉ちゃんのおかげだ。
あれから俺なりに精一杯、頼れる男になったつもりだ。
姉ちゃんから見たらまだまだ頼りないのかもしれないけど、何かあったら頼って欲しい。
姉ちゃんがいなかったら多分俺はここにいないし、俺にとっても姉ちゃんは大切な大切な俺の一部だから。