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噴火よりも風評被害が心配? 箱根の観光、大打撃避けられず… - NAVER まとめ
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噴火よりも風評被害が心配? 箱根の観光、大打撃避けられず…

2015年5月6日、噴火警戒レベルが引き上げられた箱根山。地元の観光協会などは、警戒範囲だけでなく、箱根全域への風評被害を心配しています。先月、火口周辺警報が出された蔵王山でも、宿泊のキャンセルが相次ぎ、老舗のホテルが廃業するなど、厳しい状況が続いています。

更新日: 2015年05月07日

dat_naviさん

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■「明らかに違うことが起こっている」

2015年5月6日、箱根山で水蒸気爆発の可能性が高まったとして、気象庁は、噴火の危険度を5段階で示す「噴火警戒レベル」を、「1(平常)」から「2(火口周辺規制)」に引き上げた。

警戒レベルを引き上げた理由について気象庁は深い場所を震源とする地震が増え、高温の火山ガスが地下から上昇するなど火山活動が新たなステージに入ったためと説明。

気象庁は現地調査で、大涌谷の温泉施設で蒸気が勢いよく噴出しているのを確認。「今後、大涌谷周辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性がある」としている。

「これまでと比べて深いところで大きい地震が起こっているというところで、明らかに違うことが起こっていると推定されます」(気象庁・北川火山課長)

■箱根ロープウェイは運行見合わせへ

箱根町では「箱根ロープウェイ」を全線で運休するほか県道734号線については大涌谷のおよそ1キロ手前の大涌谷三差路で通行止。

ロープウェイの運行区間でのバスによる代行運転は行なわれていないが、近隣を運行する伊豆箱根バスの「小田原駅発~湖尻・箱根園線」は大涌谷に入らないルートで運行している。

■名物の「黒たまご」も販売休止

製造場所が立ち入り禁止区域にあるため、地熱を利用してつくる「黒たまご」の製造、販売も中止された。

土産店の男性従業員によると大涌谷にある4店舗が1日に売る「黒たまご」の数は約1万~2万個だという。売り上げ的にはかなりの痛手。

黒たまごは、80度の硫黄泉でゆでて、100度近い蒸気で蒸し上げ黒くし、作ったその日のうちに販売。職員は「作り置きはできません。非常に困っています」と話した。

■「風評被害が心配」

箱根町の山口昇士町長は、記者会見で「規制範囲は限られた地域だが、箱根全域への風評被害が心配される。早く終息することを願っている」と話し、地元の旅館関係者らを集めた対策会議を開いた。

箱根温泉旅館協同組合では、キャンセルなどの実態把握を急いでいる。担当者は「山の下の湯本周辺はそうでもないが、山の上の強羅や千石原、芦ノ湖周辺は観光客が減っているようだ」と話す。

箱根強羅温泉観光協会の倉田義己会長は「いつ爆発するかどうか分からないと派手に報道されるのはちょっと…」と不満そうに話した。

温泉旅館経営者の男性は「早く安全な状況になって、警戒レベルが下がってほしい」と声を落とした。

箱根ガラスの森美術館では、万が一に備えて用意している防災対策グッズの一部を増やすことに。「これじゃ足りないと思うので、手袋・マスクはもっと多くそろえていきたい」(岩田正崔館長)

地元の人は、「こういう形でのアクシデントは初めて。今まで以上に、誠心誠意、お客様と接して、また箱根に来てくださるように努力するしか手はない」と話した。

東京都北区から家族旅行に訪れた会社員は、「急に噴火することはないだろうと思って、遊びにきました。僕ら観光客と違って、地元の人はこれからが大変でしょうね」と話した。

箱根山では、2001年6月にも群発地震が発生。当時は、地震が収束するまでに4カ月かかり、夏の売り上げに大きな影響が出たという。

■蔵王では老舗ホテルも廃業

2015年4月13日、気象庁は、蔵王山で火山性地震が増加し、小規模な噴火が発生する可能性があるとして、火口周辺警報を出したと発表。これまでの「平常」から引き上げた。

蔵王山では5段階の噴火警戒レベルがまだ運用されていないが、発表された火口周辺警報は噴火警戒レベルの下から2番目の「噴火警戒レベル2」に相当。

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