STJS Gadgets Portalは11日(現地時間)、米Qualcommが、同社初となる10コアSoC「Snapdragon 818」を準備している可能性が新たに示唆されたことを伝えています。
Qualcomm内部からリークされたとされるスペックシートによると、Snapdragon 818(以下:SD818)は4つの「Cortex A72」コアと6つの「Cortex A53」コアからなる10コアSoCとなる模様。なお、厳密な構成は「Cortex A72 (@2.0GHz) ×4 」+「Cortex A53(@1.6GHz) ×2」+「Cortex A53(@1.2GHz) ×4」となります。
また、製造には「20nm」プロセス(台湾TSMC?)が使用され、GPUには「Adreno 532」を統合。さらに「LTE-A Cat.10」にも対応するほか、LPDDR4メモリをサポートするとのことです。
先日には、台湾MediaTek製の10コアSoC「Helio X20」の存在が伝えられていますが(過去記事)、両者が大きく異なる点はそのコアの構成と駆動周波数にあります。Helio X20の構成は「Cortex A72(@2.5Ghz) ×2」+「Cortex A53(@2.0GHz) ×4」+「Cortex A53(@1.4GHz) ×4」とされており、SD818よりも全体的に動作クロックが高く設定されている代わりに、Cortex A72コアは半分の数しか搭載されていません。そのことから、おそらくはSD818の方が総合的なパフォーマンスは高くなるものと思われます。
先日リークされた「Helio X20」のプレゼンテーション用の資料と思しき画像
仮に今回の情報が事実ならば非常に登場が楽しみな限りですが、とはいえ先日の「Snapdragon 815」の例もあります(過去記事[1]、[2])。あまり期待し過ぎることなく、続報を待ち構えたいと思います。
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著者
2014年10月1日より、縁あってGGSOKUメインライターに正式に就任。ここ最近は、スマートフォンやタブレットを始めとするガジェット類全般から、各種周辺機器にデジタルカメラ。果ては自作PCパーツやソフトウェア類にまでも食指を動かすに至る始末。イロモノ・キワモノガジェットもこよなく愛する、興味と好奇心の赴くままに生きる元人力車夫。2015年元日より、Twitterアカウント開設。
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