提督「…」赤城「…提督、ここは遠征の予定が入っていますよ」
提督「あぁ…ごめんなさい」
赤城「二重に予定が入ってしまうと後が大変です、気を付けてください」
提督「はい」
赤城「あと・・・大本営宛の手紙ですが…ここ」
提督「?」
赤城「役不足という言葉は上司に使ってよい言葉ではありません」
提督「え?だって…俺みたいな新米には・・その・・・・・この任務はきついよ…」
赤城「提督?役不足という言葉の意味は、与えられた役目に不満を抱いているときに使う言葉です…」
赤城「これではもっと大役を寄越せという感じで、相手には傲慢に聞こえてしまうのですよ?」
提督「へぇ、そうなんだ…それじゃあここはどう書き換えようか…」
赤城「そうですね…最善を尽くすと書くことにしましょう」
提督「そうだね、ありがとう」
赤城「気を付けてくださいね?私がいたからよかったものの・・・」
提督「大丈夫だよ、これからも秘書艦は赤城さんだから」
赤城「こらっ!人に頼ってばかりでは成長しないんですよ!!」
赤城「あなたはこの鎮守府を統べる長なのですから、赤城など不必要だと言えるぐらいの気概を見せていただかないと!わかりましたか!?」
提督「うへぇ・・・」
赤城「しゃんとする!!!!」
提督「はいぃぃぃっ!!!」
提督「…」カリカリ
赤城「…」ペラッ
提督「…よしっ、こちらの書類の確認もお願いします」
赤城「はい・・・」
提督「あとは遠征組の帰りを待つだけか…」
赤城「提督、こちらの書類にも不備はありませんでした」
提督「うん、ありがとう」
赤城「遠征組の帰りまでは時間があります、お茶を淹れてきますね」
提督「うん」
提督「…」ズズッ
赤城「…」ズズッ
提督「赤城さん」
赤城「はい?」
提督「今日は鳥が低く飛んでたから、明日は雨だよ弾薬が湿気らないように気を付けてね」
赤城「それをどこで?」
提督「赤城さんが教えてくれたんじゃないか」
赤城「…まさか覚えているとは思いませんでした」
提督「少しは俺も成長したんですよ?」
赤城「承知していますよ、初期に比べると書類の不備は驚くほど減りましたから」
提督「ちなみに俺は褒めるともっと伸びるよ?」
赤城「私には図に乗る未来しか見えませんね」ハァ
提督「赤城さんは手厳しいなぁ…」
赤城(一応褒めるべき時は褒めているのだけれど…まぁつけ上がられても困るし…)
提督「おっ、帰ってきた帰ってきた」
赤城「それじゃあ迎えに行きましょうか」ガタッ
提督「うん」ガタッ
提督「総員!!気をつけええぇぇぇぇぇぇいいい!!!」ビリビリ
第二艦隊の皆さん「…」ビシィ
赤城「…」ビシィ
提督「吹雪、報告を」
吹雪「はっ!!遠征は滞りなく完了しました!物資も確実に入手し、接敵も無かったため損害はありません!!」
提督「…卯月」
卯月「はいぴょん!!」ウサビシィ
提督「肩の焦げはなんだ?」
卯月「はっ!!これは遠征道中にカモメの群れに遭遇し心がぴょんぴょんした結果ですぴょんです!!!」
提督「わからん!!弥生!!」
弥生「はい、卯月がカモメに目を奪われた際に誤って発砲した時についたものです」ビシィ
卯月「…ちょっ!!」
提督「卯月いいぃぃ!!!!!」
卯月「は、はっ!!!!」
提督「慢心はいかんぞ、気を付けろ」
卯月「はいですぴょん!!!」
提督「他の者も!慢心は決してせぬように!以上解散!!間宮で英気を養え!!」
第二艦隊の皆さん「はっ!!!」ケイレイ
赤城「…」ヘンレイ
提督「はぁ…」
赤城「提督、執務室に戻るまでは気を抜かぬよう」
提督「あっはい」ギロッ
提督「ねぇ…本当にあんな厳しく言わないとダメ?」
赤城「駄目です」
提督「…」
赤城「この鎮守府の面々ははまだ私も含めまだ未熟です…」
赤城「戦場で余裕を保てるほどの練度ではありません」
提督「わかっているけどさ…ホームですらもあんな・・・」
赤城「だからこそです、それに提督の厳しい号令で気を引き締め、解散の合図とともに終える」
赤城「私たちは決して四六時中厳しくされているわけではありません」
赤城「間宮というアフターフォローもあります」
赤城「慢心とは心の余裕から生まれるモノです、だからこそ早い段階で余裕を瞬時に臨戦態勢に変えられるようにしなければなりません」
赤城「もちろん、逆も然りです」
提督「…わかったよ赤城さん」
赤城「…しかし・・・・・・」
提督「?」
赤城「これはあくまで私の持論ですので、提督が今の状況を変えるというのであればそれに従います」
提督「…その言い方はズルいなぁ……」
赤城「ふふっ…女とは得てしてずる賢いのですよ?」
提督「赤城さんには適わないなぁ…」
赤城「…」←Lv67
赤城「…」ヒュン
カイチュー
加賀「赤城さん、お見事です」
赤城「ありがとう加賀さん」
飛龍「どりゃあああっぁぁぁぁ!!!!」ヘロッ
蒼龍「へやあぁぁぁぁぁ!!!!」ハロッ
赤城「こらっ!!!なんですかはしたない!!!」
飛龍「はい!声を出せば強くなるかと思いました!!」←Lv3
蒼龍「あのっ…飛龍が・・・」←Lv8
赤城「蒼龍!自らの行動に責任を持ちなさい!!何が飛龍が、ですか!!!!」
蒼龍「は、はいいいいぃぃい!!!!!」
赤城「まったく、蒼龍は私が指導します!!加賀さんは飛龍を!!!」
加賀「わかったわ」
飛龍「はいっ!!加賀さんよろしくお願いします!!!」
蒼龍「」
赤城「さぁ!!構えなさい!!!」
蒼龍「」
赤城「敵は発艦を待ってはくれません!!会は短く!!!!なんですかこのへっぴり腰はぁ!!!」パシィィン
蒼龍「イタァ!!!」
赤城「スポーツをやっているのではありません!!神経を研ぎ澄ましなさい!!」
蒼龍「はいぃぃ・・・・」
赤城「目線がぶれてる!失敗は構いませんが適当にやるのは下の下です!!!!」
蒼龍「はいいいいぃぃいぃ!!!!!!」
赤城「はしたないと言っているでしょうが!!!」ペチーン
蒼龍「うわあぁぁぁん!!!飛龍ううぅぅうぅ!!!!」
赤城「泣いても終わりません!!!!」
飛龍「おんどりゃあああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」ヘロッ
加賀「上々ね」←Lv5
提督「…」トコトコ
蒼龍「ぅぇぇぇぇぇ・・・・」
飛龍「う~ん・・・」
蒼龍「うえぇぇ・・・お尻が痛いよぉ…」
提督「むっ?なんで蒼龍は泣いているのだ?」
飛龍「あっ!お疲れ様です!!」ビシィ
提督「構わん、楽にしろ・・・それで?」
飛龍「はい!!先ほど赤城さんと加賀さんとの合同練習が終わったのです」
提督「ほう・・・それでなんで泣いているんだ?」
飛龍「わかりませぇぇん!!!」
提督「…」ペチン
飛龍「あいた!!」
提督「…蒼龍?なんで泣いているんだ?」
蒼龍「赤城さんに・・・グスッ・・・指導・・・・・・してもらって・・・・・」
提督「うん…キツかっただろう…」
蒼龍「お尻も・・・いっぱい叩かれて・・・」
提督「うんうん・・・」
蒼龍「でも…赤城さん優しくて・・・・間宮券くれて・・・・・」
提督「そうだな、あいつ優しいm蒼龍「間宮さんに・・・行こうとしたら…加賀さん……弓と引いた弦の間にぃぃ・・・・お尻ぺちんてぇぇぇ・・・・」
提督「」
蒼龍「赤城さんにもらった間宮券とられたあぁぁぁぁぁ!!!!!」
蒼龍「うわあぁぁぁぁぁぁん…・・・・ぐやじいよぉぉぉ…」
提督「」
赤城「くぁwせdrftgyふじこlp!!!!!!!!」ガミガミ
加賀「…」セイザ
赤城「pぉきじゅhygtfrですぁq!!!!!!!」ガミガミガミガミベチンベチン
加賀「ふぐっ!!・・・・んが!!!!・・・・痛いわ!!!!!!」
赤城「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」バヂンバヂン
加賀「いたあぁぁあぁぁぁぁぁい!!!!!!」
蒼龍「…おいしい」グシュグシュ
飛龍「うん!!おいしいです!!」
提督「…」ニコニコ
第六駆逐隊「じ~」
吹雪・卯月・弥生「じ~」
球磨「クマ~」
多摩「にゃ~」
伊勢「おっ!良い匂い!!」
日向「航空戦艦もパフェには弱いのだ」
千代田「千歳お姉・・・食べたい・・・」
千歳「駄目よ千代田・・・我慢よ・・・」チラッチラッ
金剛「…テイトク・・・戦艦より空母がラブデスカ・・・・」
比叡「私はお姉さまは大好きです!!」
榛名「榛名もお姉さまが大好きです!!」
霧島「…でも美味しそうだわ…」
古鷹「…」チラッチラッ
蒼龍「・・・提督・・・・・・」
飛龍「ガツガツ」
提督「…はぁ…・・・・」コイコイ
皆「「「「「!!!!!!!!!!!!!」」」」」
ドワアァァァァァァアァァァァ!!!!!!!!!!!!!!
赤城「まったく…加賀さんにも困ったものです……」
提督「ははっ・・・そうだ、これは赤城さんの分ね」
赤城「まぁ…ありがとうございます…」
赤城「…」ジッ
提督「食べないの?」
赤城「…提督、これは加賀さんに譲ってもよろしいですか?」
提督「…赤城さんも結構甘いよね・・・・・・」
赤城「からかわないでください」
提督「ごめんね、それに関しては好きにしていいよ?ただなんで食べないの?正直なところ食べたいんじゃ?」
赤城「食べたいですけど…」
赤城「…加賀さんも悪いことをしましたが悪い子ではありません」
赤城「反省をちゃんとしたなら…いいでしょう・・・」
提督「赤城さんは本当に加賀さんに甘いなぁ…僕にも甘くしてくれないかな?」
赤城「機会があれば…甘くしてあげてもいいですよ?では・・・」
提督「…言ったな……」
赤城(さすがに・・・怒りすぎたかしら?…落ち込んでなければいいけれど…)
ワイワイガヤガヤ
赤城(…なんだか騒がしいわね・・・・・・)
ガチャ
赤城「加賀さん?」
加賀「五航戦のくせに!!五航戦のくせに!!!」ベチンベチン
瑞鶴「もうやめてよぉぉぉぉ!!!!!翔鶴姉のお尻はれちゃうよぉぉぉ!!!!」←LV1
翔鶴「うっ・・・うっ・・・ぐす・・・」Lv1
加賀「このっ!こ赤城「加賀さん?何をやっているの?」
加賀「あ」
ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙
提督「総員気をつけぇぇぇぇ!!!!」
第一艦隊の皆さん「…ビシィ!!!」
提督「号令!!」
赤城「1!!」←Lv97
加賀「2」←Lv76
飛龍「さんっ!!!!」←Lv73
蒼龍「4!!」←Lv85
榛名「5!!」←Lv78
比叡「6!!」←Lv71
提督「貴様らは一時間後のMI作戦において中核となる部隊だ!!」
提督「現在我が第二艦隊を含む搖動部隊が聖地ALを全力攻撃している!!」
提督「貴様等は手薄となったALを攻める!!」
提督「この作戦は後の人類の歴史に必ずや刻まれるだろう!」
提督「最善を尽くせ!!!」
第一艦隊の皆さん「…」ビシィ!!!
提督「解散!!」
バタバタバタバタ
提督「…」
赤城「…」
赤城「質問ですが…」
提督「言うな…」
コメント一覧
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- 2015年05月15日 23:41
- 一つ一つはいいが落ちがわからん
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- 2015年05月15日 23:51
- 赤城さん轟沈疑惑のとこまでは良かった
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- 2015年05月16日 00:01
- なんか尻叩きの途中に某ホリケンが居ましたねぇ…
あとは読みやすくなってくれると嬉しい