モバP「紗南、RTAに興味はないか?」
346プロきってのゲームマニアである三好紗南は、次のレッスンまでの空き時間を
利用してプロデューサーとTVゲームを楽しんでいた。
彼らがしているこのゲームはTPSである。
敵のデザインやシナリオ、その至る所にB級映画の臭いとノリがこびりついている代物だ。
グラフィックやシナリオをリアルに作り込んだTPSは昨今珍しくない。
しかしこの安価なゲーム独特のシンプルな作りが、彼女は時折無性に恋しくなる。
紗南は同好の士であるプロデューサーと、インフェルノモードをプレイし、楽しんでいた。
「……紗南」
「んっ?」
「『RTA』に、興味はないか?」
プロデューサーは画面から目を離さずに尋ねた。
紗南は眼前の巨大蜘蛛を一匹屠り、そのまま敵陣へと切り込んでいく。
「RTAって、TASとかチートツール使わずに人力で最短クリアを目指す、あれ?」
「そうだ。近々少人数ではあるが、プロダクションでRTA大会を開くつもりなんだ。
どうだろう、参加する気はないか?」
プロデューサーは顔一つ変えずに画面中を覆い尽くすような雑魚敵を
一掃して傍にいる紗南のプレイキャラの視界を広げた。
「面白そうだね。ゲームのジャンルは何? アクション? それともRPG?」
「まあ、アクションだな」
「ソフトのタイトルとか教えてよ。予習しておくからさ」
「…………。いや紗南、タイトルは当日に発表する。
初めて会に参加する会員は、一度皆にぶっつけ本番で
プレイスタイルを見てもらうんだ。それが俺たちのルールだ」
「ふーん、プレイしながらリアルタイムで最適解を見つけて解く感じかな……」
「怖いか? 恥ずかしい所とか、見られると思うが」
煽りともとれるその言葉を聞いて、紗南は俄然闘志を燃やした。
「全然っ! プロダクションNo.1のゲーマーが無様な姿を晒せる訳ないよ。
決めたっ! 私その大会に参加する。日時とか分かる?」
「そう言うと信じていたよ。開催日時は十日後の土曜日。
丁度紗南がオフの日だな。場所は六階の端にある会議室、時間は十三時半からだ」
紗南は早速来るべきゲーム大会のために、自宅で特訓を行った。
提示されるゲームのジャンルをあらかじめ予想しておいて
幾つかのジャンルを並行してやり込んだ。
(ふぅ……この十日間で無双系、メトロイド系、あとARPG系を
一通りやってみたけれど、どうなるかな……)
――大会当日、プロダクションにいくつもある会議室の一つを開けると
既に参加者が四人ほど集まっていた。
「紗南、待っていたぞ!」
「紗南ちゃん、こんにちは」
「サナ、今日はよろしく!」
南条光と関裕美、そしてナターリアの三人が紗南に挨拶する。
紗南以外はこの三人と彼女たちのそばにいるそれぞれの担当プロデューサーたちがいた。
いずれも似たような年齢の娘たちばかりなので、彼女はとりあえず安心した。
しかし三人ともあまりテレビゲームをやるようには見えない。
南条光と特撮が原作のゲームを一緒にプレイしたくらいだ。
「どうした、紗南。キョロキョロして」
プロデューサーは紗南に言った。
彼女はゲーム機の感触を確かめようと会議室を探していたが
この部屋には何故か仮眠室から持ち出した枕と布団以外何もなかった。
椅子や机は部屋の端に追いやられている。
ゲーム機はおろかパソコンもテレビも見当たらない。
「プロデューサー、ゲーム機とかどこにもないんだけど用意しなくてもいいの?」
「大丈夫だ。すでに用意は出来ている」
「出来ているって……布団で寝転がる以外に何も出来ないってば。
それに今日のRTAは一体どんなゲームなの?
そろそろ教えてくれたっていいよね?」
「――子作りだ」
「ふんふん子作りかぁ……って!?」
生真面目なプロデューサーの口から素っ頓狂な単語が飛び出したので
紗南は最初自分の耳を疑った。
「子作りのRTAって、ルーンファクトリーとか、俺屍とか……
あっ、聖戦の系譜とかファイアーエムブレム覚醒とか……そんなの、だよね?」
「違う。男と女が、肌を合わせて攻め、受け、感じ、高みへと昇りつめる
……あの子作りをRTAするのだ。ルールは……」
「ムリムリムリムリムリムリ!」
紗南は一対のお下げを振り乱して頭を左右に振って拒絶した。
「まだ何も言っていないぞ紗南」
「ムリだよぉっ! だってエッチするって事でしょう!?
裸になるって事じゃん! 恥ずかしいし嫌だよぉ!」
紗南の小さな手をプロデューサーは諭すように熱く包み込む。
「紗南、人は皆裸でこの世に生を受ける。
俺もお前も、ここにいる皆も、それは変わらない。
裸になる事は何も恥ずかしい事ではないんだ。
ここには裸である事を笑う人間など、どこにもいない。
だから安心して、裸になっていいんだよ……」
「嫌だよっ!!」
「紗南P、お前の言葉には説得力がない。それでは紗南も納得する訳がないだろう」
紗南Pの隣から光Pが顔を出して言った。
思わぬ所からの常識的な口添えに紗南は安堵した。
「そうだな、光P。俺が間違っていた……」
「そうだよプロデューサー! だって……! きゃあ――っっ!!!」
紗南は黄色い声を張り上げた。
紗南Pはやおら豪快にスーツを脱ぎ、ボタンを引き千切る勢いで
カッターシャツを脱ぎ捨てた。当然のように彼は下半身の肌着を一切脱ぎ
字の如く丸裸になったのだ。逞しい胸板も、ガッシリと太い腕も
そして股間にぶら下がった象鼻も紗南の前に晒した。
「裸になろうとしない奴が裸になれと勧めても、納得出来るはずがない。
済まなかったな、紗南。善行とは教えるものではなく示すもの……
俺とした事が、こんな初歩的な事を忘れていた」
「謝る所はそこじゃないよっ!」
紗南は目のやり場に困って両手で顔を隠した。
時折プロデューサーを指の間から覗き見たが、彼は一向に服を着たり隠そうとはしない。
やせ型ながらしっかりとした体躯に、そそり立つ肉根が美しく映えている。
「ふ、服着てよっ! プロデューサー!」
「必要ない。俺とお前は今からケモノになる。ケモノは服など着ないものだ」
「ケモノにも裸にもならないってばっ!」
「……? 紗南、どうして頑なに俺を拒む? 俺の事が嫌いなのか?」
嫌いじゃないけど嫌いになりそう、と紗南は
言ってやりたかったがそうゆう事を言う空気じゃなかった。
いつもゲームをプレイする時間を作ってくれて
詰みかけたステージをクリアしてくれた彼を、彼女はどうしても邪険には出来なかったのだ。
「見ろ紗南、俺の身体のどこにも、お前を傷つけるものはない。
俺は紗南が好きだ。世界で一番愛していると断言できる。
この腕で……お前の全てを受け止めたいんだ」
「ううっ……そんなカッコでさらりと告白しないでよ……。
それに私十四歳だよ? エッチはまだ早いよ……」
「そんな事はないぞ、紗南!」
紗南は光の声がした方を振り向いた。
「だって光ちゃん……って、もう脱いでる――!」
光は仁王立ちになって堂々と紗南の前で裸体を見せつけていた。
彼女だけではない。彼女のプロデューサーも、いや、その場にいた
全員が一糸纏わぬ姿になって和気藹々とした空気を作っていた。
「はっ、恥ずかしくないの裕美ちゃん!?」
紗南は裕美に聞いた。
ソバージュの映える美少女、関裕美は自分に自信のないタイプのアイドルであり
とてもこんな事をする痴女には見えなかったので紗南の度肝を抜いた。
しかし当の本人は奥ゆかしく乳と下腹を隠して顔を真っ赤にしながら裕美Pの傍に寄り添っていた。
「恥ずかしいよ……けど、プロデューサーが一緒にしたいっていうから……。
私の全てをプロデューサーは受け止めてくれるの。
私はそんなプロデューサーが好きだし
プロデューサーのしてほしい事は何でもしてあげたい……」
その愛の強さを聞いて紗南は思わず引いた。
裕美と裕美Pの仲は事務所でも有名だったが、こうして見ると噂以上だった事が分かる。
「紗南! セックスは怖くない、楽しいという所を私たちが教えるよ!」
光が元気よく言った。
彼女はこのメンバーの中でナターリアの次に良いスタイルを晒している。
ただ立ち居振る舞いに一切の色気がない所が悲しくもあり、ほっとする所でもある。
「さあこのままでは身体を冷やしてしまう。
紗南と紗南PのためにRTAのルールをもう一度説明しよう」
ナターリアPが手をパンパンと叩いて注目を集めた。
「まず本番以外の行為で女の子が男を射精させた後からタイム計測をするよ。
男が膣内射精して、女の子もイッた時点でタイム計測は終了する。
イク瞬間は今回不参加だが晶葉の作った脳波測定器を用いて測る。
確認のためチンポを抜いて膣内から○液が垂れたのを見せる事を忘れないように。
紗南Pたちは新規だから見学の形になる。
ガチで勝ちに来てもいいが、処女では分が悪いだろう。さぁ、まずは誰からいく?」
「俺たちが行こう」
裕美Pが担当アイドルの小さな肩を抱いて言った。
「紗南ちゃん。私たちの楽しいセックスを見てて。きっと怖くないから、ね?」
なし崩しに参加させられてどうしていいのか分からない顔をしている紗南の手を
裕美は優しく握ってにこりと笑った。初めて会った時と比べて大分丸くなった笑顔だ。
この笑顔はやはりプロデューサーとエッチして出来るようになったものなのだろうか。彼女はそう考えた。
「紗南の席はここだぞ?」
紗南はプロデューサーの太股の上に座らされた。
股の間からビキビキに○起した肉根が天を向いている。
「プロデューサー、オチン○ンが当たって……!」
「当ててるんだよ。触ってもいいぞ。
どんなのか知ればチンポは怖くないからな」
紗南Pは紗南のつるんとした股に肉根の背をすりすりと擦り付ける。
ショーツ越しに肉根に籠ったやらしい熱が伝わって紗南は妙な気持ちになった。
「俺も紗南の身体をもっと良く知りたいしな」
「ひゃあんっ!」
紗南の身体をプロデューサーは優しくまさぐる。
男の手に愛撫され、彼女はじんと身体が熱くなっていくのを感じていた。
「ん……んん……プロデューサーさぁん……」
裕美とプロデューサーはとちらからともなく互いに身を寄せ合って口づけした。
すがりついてくるような可愛らしいキスを
彼女は何度となく彼に与え、また求め続ける。
彼もそんな彼女の愛らしい朱唇を吸い、撫で、甘く噛む。
時折二人は唇を離して互いの顔を見て笑みを交わした。
前述の通り、彼女の微笑はデビュー当時と比べて遥かに優しく自然なものになっていた。
その笑顔は彼女自身の努力と自信によって勝ち取ったものであり
裕美Pの与えた得難い幸福感に満ちていた。
二人は長い時間をかけて恋人同士の美しくも甘いキスを楽しんだ。
南条Pたちがさりげなく咳払いして促さなかったら、何時間でもキスし続けかねなかった。
二人は寄り添ったまま床の布団に横になる。
彼女たちは互いの脚側に頭を向けてキスの対象を変えた。
「んっ……はふっ……んうっ……」
シックスナインに体勢を変えても二人は変わらぬ情熱で相手を愛撫した。
「ここは重要な所だぞ、紗南」
紗南Pは膝上にいる紗南のお下げを弄りながら言った。
「このRTAのタイムを縮める近道は、カップルの絶頂を
いかにコントロールするかにかかっている。勿論、男と女の同時イキが理想だ。
だ
コメント一覧
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- 2015年05月15日 22:20
- ここは危険だー!(この※欄にロリコン用の浮遊機雷とソルディオスオービットを撒きながら)
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- 2015年05月15日 22:28
- なんだコレ(困惑)
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- 2015年05月15日 22:28
- っC70爆弾
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- 2015年05月15日 22:29
- イフリート召喚しなきゃ
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- 2015年05月15日 22:33
- ちょうどルーンファクトリーでロリと子供作ってたから、リアルタイムな話だった
-
- 2015年05月15日 22:37
- いろいろとヤバい
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- 2015年05月15日 22:38
- 普通にRTAしてほしかった
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- 2015年05月15日 22:43
- 何やってんだこいつら…
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- 2015年05月15日 22:52
- 哲学ジャンルだと思うんだよなぁ・・
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- 2015年05月15日 22:53
- なんだこれ…なんだこれ?
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- 2015年05月15日 22:54
- この先の橋は、メガトンコインを持っていると、落っこちてしまいます。
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- 2015年05月15日 22:56
- さすがに気持ち悪すぎ
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- 2015年05月15日 23:00
- ゲームやったほうが絶対面白くなってた
子作りのRTAなら人工授精一択だろ
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- 2015年05月15日 23:02
- 管理人…下ネタ注意くらいつけてくれ…
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- 2015年05月15日 23:08
- 管理人がR-18外してんだよね
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- 2015年05月15日 23:15
- ちひろ「Pさん、PTAに興味ありませんか?」(保護者総会的な意味で)
RTAってあんまり早漏すぎやしませんかね?
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- 2015年05月15日 23:33
- ※16
P「何ッ!PTAですとォ!」(パーフェクト・ターミネイト・エージェント的な意味で)
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- 2015年05月15日 23:34
- NTRに見えたのは俺だけだったんだな安心した
-
- 2015年05月15日 23:43
- メガトンコインを売りまして
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- 2015年05月15日 23:50
- 武PがやってたRTAは面白かったのにな〜
これは糞未満
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- 2015年05月15日 23:59
- こいつらには水底がお似合いだ
(無言の水没)
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