au発表会 2015 Summerより。LG製スマートフォン isai vivid LGV32 の実機インプレをお届けします。
主な特徴は、色再現性に優れるQuantum IPS液晶、Snapdragon 808 64bitヘキサコアプロセッサ、『世界で最も明るい』(LG)F値1.8のカメラレンズ搭載など。
LG isai vivid LGV32
すべての写真を見る
11 枚
ディスプレイは5.5型 WQHD(2560 x 1440)解像度。
LGによればQuantum(量子) IPS技術を世界ではじめてスマートフォンに適用し、従来モデルisai VL比で色再現性が18%向上(NTSC基準)したとしています。
従来モデルのディスプレイも充分に鮮やかですが、言われてみればこのQuantumディスプレイのほうがより一層鮮やかに感じます。WQHD解像度の精細感もあり、スマートフォンのディスプレイとして最上級であることは間違いありません。
プロセッサはSnapdragon 808 64bit ヘキサコア(6コア)を搭載します。Xperia Z4やGalaxy S6 edgeが8コアCPUを搭載することを踏まえると、単純なコア数では下ですが、試用した範囲では操作に引っかかりはなく、上記2機種と比較して処理の遅さは感じませんでした。
カラーバリエーションはシャンパン、ホワイト、ブラックの3色展開。マットな質感で指紋などが付きにくく、背面がラウンドしているため手への収まりも良好です。
背面カメラの下には「電源キー」と「音量ボタン」が配置されています。これは5.5インチの大画面でも片手で操作できるようにするための配慮です。ただisai vividは音量キーの凸が少なく、慣れないと押しづらい印象を受けます。なおisai vividは、画面を2度タップしてスリープのON/OFFを切り替える「ノックオン」や、ノックオンのタップ位置を事前に設定してでセキュリティ性を高めた「ノックコード」に対応しており、背面電源キーを使う機会はそう多くないと思われます。
また力を入れているのがカメラです。スマートフォンとして世界最高クラスというF値1.8の明るいレンズを搭載。画素数はリア1600万画素、フロント210万画素。光学式手ぶれ補正は3軸です。
またマニュアル撮影モードを搭載する点も大きな特徴。ISOは50~2700の17段階、ホワイトバランスは2300K~7500Kの51段階、シャッタースピードも1/6000秒~30秒と細かく設定できます。
これが実際に使ってみると面白く、スマートフォンでカメラのパラメーターを細かく設定して、プレビュー画面にその効果が反映されるのは非常に新鮮。例えば小型3脚に固定して、シャッタースピードとISO感度を調整して夜の星空を撮影するといった楽しみ方もできます。実際そのような需要があるのかは微妙なですが、スマートフォンカメラの新しい楽しみ方を提案しています。
側面はボタンが一切なくスタイリッシュです。
背面カバーやバッテリーは取り外し可能です。
日本向け機能としては、ワンセグ・フルセグ・おサイフ(NFC/FeliCa)に対応。ネットワーク機能はLTE-Advanced(下り225Mbps)、WiMAX 2+ CA(下り220Mbps)、VoLTE、Wi-Fi 1/b/g/n/ac、Bluetooth 4.1。またIP67防水防塵にも対応します。
isai vivid LGV32は5.5インチの大画面に充実の性能・機能を詰め込んだハイエンド向け端末です。5月下旬発売予定。本体価格は7万円台後半です。