こんにちわ、大量のお茶づけに囲まれたライターの原宿です。はい、今回はタイトルの通りです。いいらしいんですよ。「ウソつくんじゃねぇ!」って普通思いますよね? そんな食べ方していいわけないじゃないですか。牛乳をご飯にかけるんですよ?ダメに決まってるって!
しかもこれ、恐ろしいことに永谷園さんが公式で言っていることなんです。証拠の書類も入手してあります。こちらです。
ね? 言ってる。ほたてバターどころか、トマトとアボカドまでお茶づけにのせてる。創作ダイニング居酒屋みたいな状態になってる。
お茶づけってあの飾り気のなさ、シンプルさがよかったんじゃなかったんですか!? 子どもの頃から永谷園のお茶づけに慣れ親しんだ僕としては、「どうしちゃったんですか!永谷園さん!」ですよ。
黙っていられなかったので、永谷園さんの本社まで足を運び、直接どうしちゃったのか聞いてみることにしました。
さっそく永谷園営業本部の大山さんと、研究開発本部の池上さんにお話を伺います。
あのー、お茶づけにホタテのバター焼きをのせて、牛乳かけて食べるっていうとんでもない話を聞いたんですけど…。
大山さん
「食べますね。美味しいですよ」
いやいやいやいやいやいや! え~?
池上さん
「『お茶づけをもっと自由に楽しく食べよう』という趣旨で始まった、『日本の上に何のせる?』プロジェクトで開発したメニューの1つですね。お茶づけに合うご当地の名産品などを中心に作ったのですが、中でもこの『ほたてバターのミルク茶づけ』はたいへん好評をいただいておりまして、今年の札幌雪まつりで配布した時も大人気でした」
え…?そんな実績があるんですか…?もしかして本当のマジに美味しいやつ…?
「もしまだ食べたことないんでしたら、ほたてバターのミルク茶づけ茶づけ以外にも色々お作りしますので、召し上がってみてはいかがですか? 食べずに色々言っていても……ねぇ……」
そうですね、それは確かに僕も思っていました。
でへへ…じゃあ…ご馳走になっちゃっていいですか…? まさかこんなところで一食分浮くとは!ラッキ~!浮いたお金で帰りにキャラメルコーン買お!
●まずは夏に嬉しい キンキンの冷やし茶づけ
「どうぞ、まずはこちらです」
いや氷浮いてる!ちょっと! ミルク茶づけからぜんぜん遠いやつじゃないですか!
「これから夏なので、冷たい水でお茶づけを食べる『冷やし茶づけ』という食べ方もオススメしたいと思いまして……冷やし茶づけはご存知でしたか?」
CMでは見たことあるんですけど、自分で試したことはなかったですね。そもそもなんでお湯ではなく、水をかけて食べようって思ったんですか?
「お湯・お茶以外に、冷水をかけるというお客様は、実は以前からいらっしゃいました。最初は『そんな食べ方もしてくれているんだ』と思っていたんですが、実際試してみると水でもお茶づけの素がよく溶けるし、意外とアリでして」
そう言われると食べたくなってきたので、早速キンキンに冷えた冷やし茶づけをかきこんでみました。
あ!美味い!冷たくても美味い!
温かいお茶づけよりさっぱり感が強くて、めちゃくちゃサラサラっとかきこめる!こりゃ確かに食欲が弱りがちな暑い季節にはもってこいの食べ方ですね!
●まさかの麦茶!? 冷し麦茶づけ 梅かつお
「冷やし茶づけで言うと、こういうのもあるんですよ。こちらはお湯の代わりに冷たい麦茶を使う『冷やし麦茶づけ 梅かつお』です」
なるほど、麦茶か~。だんだんミルク茶づけへの助走が始まりだしましたね……。
そんなことより、この箸置きめちゃくちゃ可愛くないですか? 麦茶づけは置いといて、この箸置きの話しましょうよ。
「それは7年前ぐらいに作ったノベルティですね。まぁ、麦茶づけも美味しいので食べてみてくださいよ」
お茶づけに冷たい麦茶をかけちゃってもいいのかなあ…松島トモ子さんが怒ったりしないかこれ…
麦茶でもよかった。
麦茶の香ばしさの中に、かつおだしの旨味と、梅のさっぱり酸っぱさが溶けてむっちゃ美味いですこれ。
家に麦茶とご飯さえあれば、こんな美味いお茶づけが食べれて、お湯を沸かす必要もないなんて……。僕は今まで、「お茶づけはお湯をかけるものだ」という固定観念にとらわれすぎていたのかもしれません。
●いよいよ登場! ホタテバターのミルク茶づけ
で、問題はここからですね。「ほたてバターのミルク茶づけ」。
ここまでは美味いもの続きですが、さすがにご飯に牛乳かけるっていうのはどうなんでしょうか。神への挑戦状すぎやしないでしょうか。
ほたてのバターソテーは美味しそうなので、もうミルクかけないでそのまま食べませんか……?
(トクトクトクトク……)
そのまま食べませんかっ!ねえっ!
そしてついに出来上がってしまった……禁断のホタテバターミルク茶づけ……。
作り方はバターでソテーしたホタテをご飯にのせ、お茶づけの素を一袋かけた上からホットミルクを注ぐだけ、とのことです。
これはさすがになぁ……騙されてる気しかしないんですが、意を決して食べてみます。
あぐ。
!!!!!!!
うんまぁ~。
え、なにこれ!? 意外なほどにむっちゃくちゃうっまいんですけど!!!!!?????
ホタテバターの旨味と、お茶づけのダシの旨味をミルクが包み込んで、まろやかなクラムチャウダーのような味がします。心配だったご飯との相性もまったく問題なし!
よくよく考えればホワイトシチューをご飯にかけて食べるみたいなもんで、そんなに突飛なことでもないんですね。
ズズズッ……ズゾッ……ズズズズッ……
まさかの完食。最初にあれだけ不安がっていたのはなんだったんでしょう。
ホタテバターミルク茶づけ、マジで美味いです。商品化されたら問屋ができるほどの勢いで買ってしまうかもしれません。
お茶づけと言えば、時間のない朝の食事とか、飲みの〆で食べるイメージが強いけど、このメニューは普通にメインディッシュとしていけるな~。
「ありがとうございます。勢いに乗って最後の一茶づけいきましょう」
え!? お茶づけの〆にお茶づけってことですか?
●意外!? トマトとアボカドのサラダ茶づけ
出た!『トマトとアボカドのサラダ茶づけ』!
作り方はオリーブオイルで和えたトマトとアボカドをご飯にのせ、お湯を注ぐだけです。
これは否が応でも女子ウケしてしまいそうですね。縁側にこの器を置いておいたら、野生の女子が集まって食べられてしまうかもしれないレベルの女子ウケだと思います。
あれだけ怖がっていたミルク茶づけがめちゃくちゃ美味しかったので、ここまでくると多分普通に美味いんでしょう。いただきます。
ああ…女子じゃないけどうめぇ…。
フレッシュトマトの華やかさと、こってりしたアボカドの味が、お茶づけとまさかのベストマッチ……。永谷園の方いわく、「わさび茶づけでも美味しいし、冷やしても美味しい」とのことでしたが、確かにわかる。
夏のホームパーティの〆でこんなん出したら、最高に盛り上がるんじゃないですか? ホームパーティなんてしたことないけど。
しかし永谷園のお茶づけって、まだまだ色々な可能性を秘めた商品だったんですね……。
今回「お茶づけはお湯をかけて食べるもの」という自分の視野の狭さを痛感しました。お茶づけはもっと色々楽しみながら自由に食べていいものだったんだ!
アレンジレシピの一部はこちらのサイトでも公開中ですので、皆さんぜひ一度お試しください。
永谷園さんでは、今後も「お茶づけと皆さんとの接点を増やし、様々な場面で色々な人に食べて欲しい」という思いから、色々なレシピの開発やイベントに取り組んでいくそうです。
最近では、こうした「お茶づけカー」を走らせて、各地のお祭りやイベントに参加しているそうです。見つけたら美味しいお茶づけが無料で食べられる(!?)チャンスなので、ぜひお見逃しなく!
あと、せっかくお茶づけカーの素材をいただいたので、マチュピチュ遺跡に出張させてみましたが、さすがにここまで高地には行かないかもしれません。
さて、「自由なお茶づけ」というテーマに触発され、取材後に僕も一品考えてみました。
「ホットミルクとお茶づけ」は合うという仕入れたての知見の元に開発した「カニクリームコロッケ茶づけ」です。
コロッケを箸で割り、カニクリームと衣とご飯を渾然一体にしていただきます。
んっまぁ~。
普通に美味いグラタンの味になりました。チーズのせても全然いけるかも。「牛乳かけご飯」がこんなに美味く変身するなんて、お茶づけの素ってすげえな~。
「お茶づけの世界はもっともっと無限大に広がるはず!」と自信を深めて、アップルジュース+りんごで「りんご茶づけ」も作ってみたんですが、こちらの味は聞かないでください。
全部食べた時点で東尋坊を覗きに行きたくなりました。
それでは、また。
「お茶づけフェア」実施中!
下記飲食店でフェア期間中、「ホタテバターミルク茶づけ」を提供しております。
ぜひこの機会にお召し上がりください。
実施期間:2015年5月14日(木)~6月14日(日)
・Cafe Tokyo カフェ東京
・中華食べ放題 梅林 鉄板餃子
●ライター:原宿
株式会社バーグハンバーグバーグ所属。ご飯をよく噛むオモコロ編集長として活動中。Twitter:@haraajukku