ハルオミ「今のムーブメントはな……」(ゴッドイーター2)
ハルオミ「下乳、だ」
アリサ「……」
前回
ラケル博士「始まった、どきどき」(ゴッドイーター2)
前々回
ラケル博士「オンッナッノコハ コイッノキカイ……」(ゴッドイーター2)
ハルオミ「本来、胸と言えば人はどこを見る?」
ハルオミ「そう、谷間だ」
ハルオミ「どんなに露出度の高い衣服を着ようと、下着姿、水着姿だろうと、まず目が行くのは……その柔らかに押し上げられた山と山のぶつかり合い! 生命の故郷とでも言うべき、俺達を温かに包み込んでくれるそのっ、神秘の境目だ……」
ハルオミ「しかぁし!!」
ハルオミ「…………それには、例外が存在する……」
ハルオミ「そう、もう分かるだろう?」
ハルオミ「その例外こそが…………」
ハルオミ「下乳」ビッ
アリサ「…………」
ハルオミ「本来、乳房下部の丸みというものは、普段見えないものだ」
ハルオミ「見えない……それ故、なにか谷間以上にっ……!」
ハルオミ「見てはいけないものを見ているような……そんな気持ちに、させてくれる」
ハルオミ「つまりな、下乳ってのは俺達にとって禁断の楽園であり、そこに実る禁断の果実なんだよ!」
ハルオミ「さらに、谷間や横乳の露出はせずに首元まできっちりガードすることで、よりいっそう下乳が強調される!」
ハルオミ「人は誰もが思うだろう…………」
ハルオミ「『あれ? それ下着とかどうなってんの?』」
ハルオミ「と、」
アリサ「……///」
ハルオミ「『まさか……つけてな……いやいやそんなばかな、しかし……』想像力はやがて危険な妄想を孕みながら拡大し続けっそしてっっ!!」
ハルオミ「…………もう視線は、釘づけだ」
ハルオミ「ここまで言えば、解るだろ? 俺の言いたいことが」
ラケル「なるほど」
ラケル「私にケンカを売っているのですね」
パチンッ
神機兵『……』ガション
ハルオミ「まった!! まったぁあ! 落ち着け! 話せば分かる!!!」
ラケル「もう充分すぎるほど、待って差し上げましたよ……?」ニコッ
ラケル「話が終わるまで耐えただけ、感謝してほしいぐらいです」
ハルオミ「だから違うんだって、俺が言いたいのはさぁ……」
アリサ「……変態」
ハルオミ「! ……今の、もっかい」
アリサ「言いません」
ハルオミ「つれないな……」
アリサ「……ハルオミさん、どん引きです。そんなふうに……私を……私の、その」
ハルオミ「下乳」
アリサ「……///」ササッ
ハルオミ「ははっ今更隠すことないだろ?」
アリサ「急に呼び出されたと思ったら、こんな……。この件は、きちんと上に報告を」
ハルオミ「……待てよアリサちゃん」
アリサ「……」
ハルオミ「いやらしい目で見られることが、ショックか?」
アリサ「当たり前です! 私はっ」
ハルオミ「じゃあ……」
ハルオミ「いったいどんな目で見られると思ってたんだ……?」
アリサ「っ……!」
ハルオミ「その格好…………私服のみでなく、クレイドルの制服になってまで続ける理由……なにか合理的な理由があるのかい?」
アリサ「そ、れ……は」
ハルオミ「認めちまえよ。楽になるぜ」
ハルオミ「お前さん、見せたがりなんだろ……?」
アリサ「あぁああ! いやぁああ!」
ハルオミ「どん引きです、とか軽蔑の視線を浴びせながらも、心の底では『そう』見られることを望んでる」
ハルオミ「私は悪くない……悪いのは、えっちな目で見てくる向こうだと」
ハルオミ「そうすることでキミは、さらに相手を罵倒し蔑むというS的欲求をも満たしている…………違うか? アリサ・イリーニチア・アミエーラ……」
アリサ「ぁ……あぁ」ガクッ
ペタン……
ハルオミ「自分を受け入れたほうが、楽に生きられるぜ?」
ラケル「そろそろ撃っていいかしら……?」
ハルオミ「ごほん! ……というわけで、大きく話題は反れてしまったが……」
ハルオミ「俺が言いたかったのは、そう!!」
ハルオミ「ユニットの結成だ!!!」
ラケル「ユニッ……ト?」
アリサ「ごめんなさい……ごめんなさいオレーシャ……私はっ……ぁあっ」
ハルオミ「そう、ユニット……つまり、アイドルユニットの結成だ」
ラケル「……話を聞きましょう」
ハルオミ「……そう言ってくれると思ってましたよ」
ハルオミ「まず、ラケル博士。あなたは有人式神機兵の正式採用式典にて、シプレと同じ衣装で登場。そしてシプレの中の人であることを明かすと、『コイメカ』をとびきり可愛く歌いきり、ファンのメルシー!を得た」
ラケル「ありがとうございます」
ハルオミ「さすがの俺もあれには驚いたぜ。会場のシプレファンならばなお衝撃的だったに違いない」
ハルオミ「天は割れ、地は裂け、正に天地開闢! あの日、アイドル界に文字通りの激震が走った。そう…………あなたはシプレの中の人としてのみでなく、」
ハルオミ「一人のアイドル! ラケル・クラウディウスとしてあの日! デビューした!!」
ラケル「研究だけでも忙しいというのに、ライブやイベントのオファーがやみません」
ハルオミ「あぁ、仕方ない。これまでシプレはバーチャルアイドルという性質上、そういう売り方、使い方をできなかったからな……」
ハルオミ「けれど、これからは違う」
ラケル「ユニットを組むことで負担を分散させると同時……本格的なアイドル活動を開始しろ、……と?」
ハルオミ「そのとぉおり! ……だがユニット結成にはそれ以外に、3つのメリットがある」
ラケル「3つ……? なんでしょうか……」
ハルオミ「ふっ……第一に、あなたが気にしていた……激しく踊れないという点!」
ラケル「……!」
ハルオミ「言い替えれば、ダンスイメージの弱さ。それを補うことができる」
ラケル「確かに……手の振り付けのみでは、限界を感じていました」
アリサ「あの……でも私も、そんな踊りとか」
ハルオミ「アリサちゃんの身体能力なら大丈夫さ。すぐ上達する。それに、実はアリサちゃんはダンスイメージよりもビジュアルイメージが高い」
ラケル「それが最初に言っていた……」
ラケル「下乳」
アリサ「ぁ……あぁっ」カタカタ
ラケル「そして痴女的素質の話ですか」
ハルオミ「その通りです!」
アリサ「あぁあああ……」ガクガク
ラケル「……しかしつまり、アリサがビジュアルイメージ要因ならば……」
ハルオミ「そう…………ユニットは、3人!!」
ハルオミ「ダンスイメージ担当のユニットメンバーはこの子だ!!」
ハルオミ「カモン! ナナ!!!」
ナナ「はーい! 香月ナナ! じゅうななさいでーす! おい、おい!」
アリサ「ナナさんはリアル十七歳でしょ……」
ラケル「なら誰がリアルじゃない十七歳だと言うのですか……?」
アリサ「い、いえ私はそんなつもりではっあのっ……」
ハルオミ「ぅおっほん! ……元気! 明るい! へそ! ふともも! けもみみヘアー! というわけで、抜群のダンスイメージを持つ、ブラッド隊所属の香月ナナちゃんだ。この3人のユニットで! あなた方をアイドルとして売り出していく」
ナナ「えへへー、よろしくね! ラケル博士! アリサさん!」
ラケル「ふふ……ナナと一緒にできるなんて、嬉しいわ」
アリサ「……言っておきますけど、歌もダンスも私が一番ですから!」
ハルオミ「キャラが昔に戻ってるぞー」
ラケル「あなたの精神攻撃(ことばぜめ)のせいでは……?」
ハルオミ「ふむ……まぁ基本はツンツンもありだが。アリサは属性で言えばクール。ナナはパッション。ラケル博士がキュート。だからな」
ナナ「で、ハルオミ先生、あと2つのメリットってなぁに?」
ハルオミ「それについては…………実際に体感してもらった方がいいだろう。よし、行くぞ! みんな俺についてこい!!」
ナナ「はーい!」テクテク
ラケル「ふふふ……」キュラキュラ
アリサ「私が、私が一番うまく……」フラフラ
……
-フェンリル極東支部、訓練場
ナナ「ここって……」
アリサ「神機使い用の……訓練場、ですね」
ラケル「えぇ、けれど今は」
神機兵A『うぉおおおお!』ダダダダダッ
神機兵B『でやぁああ!』ザシュッ!
神機兵C『ちぃっ! そこ!』バァン! バァン!
ダミアン「どうしたぁ! 動きがトロいぞ! そんなゴリラみたいな動きでアラガミを捉えられると思うな!!」
神機兵達『『はいっ!!』』
ハルオミ「神機兵第一部隊隊長、兼指導教官、ダミアン・ロドリゴ殿。真壁ハルオミ以下三名、訓練の見学に参りました!」
ダミアン「おぉ! ハルオミ。なんだ堅苦しい挨拶なんぞしおって、……って」
ラケル「お邪魔いたします……」
ナナ「わー……すごーい!」
アリサ「もうここまで神機兵運用の環境が整っているんですね……驚きました」
神機兵A『な、な……』
ナナ「?」
神機兵A『生シプレだぁあああーーーー!!』ドダダダダダダダダ!
神機兵B『オゥ! メルシー』シュバッスタッ
神機兵C『ラケルちゃーーーーーん!!』ブンブンブン!
ラケル「……ラケル、ちゃん……?」
ハルオミ「お気に召さないか? その呼び方」
ラケル「…………いえ、生シプレ、なんて面妖な呼び名よりは」フリフリ
神機兵C『うぉおおお! ラケルちゃんが俺に手を振ってくれたぁあああ!』ビョーン
ダミアン「こらお前ら! その機敏な動きを訓練で発揮せんか!! そもそも休んでいいとは言ってないぞ! 訓練を再
コメント一覧
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- 2015年05月16日 21:14
- このナナはカトウエミリじゃなくてまりえってぃか
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- 2015年05月16日 21:14
- 前回へのリンクミスってるぞー
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- 2015年05月16日 21:35
- 今回の主人公はしゃべらないのねw
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- 2015年05月16日 21:58
- アリサのフルネームが誤字ってたり、主人公がラケル博士共々螺旋の樹に呑み込まれたりと色々ツッコミたいところはあったが、これだけは言いたい。
そのムーブメント、YESだね!!
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- 2015年05月16日 22:13
- いつの間に主人公も巻き込まれてて笑う
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- 2015年05月16日 22:25
- 主人公は神機兵乗って博士のそばにいて、感応現象起こしてたってことか
正史のジュリウスと同じでまだ生きてる…?
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- 2015年05月16日 22:35
- 嘘予告と思ったら実現しやがった。
これで終わりじゃ……無いよな?
関係無いけどハルオミさんにちょっと前の極東が上乳下乳中乳嘆きの平原と選り取りみどりだった事を教えてあげたい。
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- 2015年05月16日 22:35
- 本当にアイドルイーターに繋げやがった
でも無理なくまとめあげてたな
続くじゃなくてENDなのは少しさみしい
面白かったなーって(偶像種)
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- 2015年05月16日 22:44
- レア博士……と綿密な打合せ……したい……
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- 2015年05月16日 23:01
- つまりこっからレイジバーストに繋げるんですねえ!
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- 2015年05月16日 23:49
- 初代主人公が戻ってきてラケル博士と副隊長を助け出すんですね分かります
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