転載元:コナン「変声機と麻酔銃が壊れちまった」
コナン「昨日から具合が悪いんだ。ちょっと見てくれよ」
博士「なに? どれどれ……うーむ」
灰原「工藤くん、頭脳派を気取ってるけど案外荒っぽいものね」
コナン「そんなに荒く使った覚えはねーんだけどな」
博士「麻酔銃の方は単なる電池切れじゃな」
コナン「なんだ、それならはやく新しいのに替えてくれよ」
博士「そうしたいんじゃが、これには特殊な電池を使っとるからのぉ」
博士「替えを用意するのには少し時間がかかるかもしれん」
コナン「まいったな……変声機のほうは?」
博士「基盤が駄目になっとる。もしかして洗濯でもしたんじゃないか?」
コナン「え? したけど……、防水じゃなかったのか!? それ付けながら水中に潜ったりとか、けっこうしたぞ!」
博士「これこれ、機械を水につけるなど駄目に決まっとるだろう。しかたない、またつくりなおすわい」
灰原「そのふたつが使えないとなると、工藤くんはお手上げ状態ね」
コナン「博士、変声機と麻酔銃の代わりになるような発明品、他にねえのか?」
博士「あるにはあるが……」
光彦氏ね
光彦
光彦ボタン
光彦はよ
博士「これはターボエンジンつき腕時計型変声機」
博士「単なる腕時計に見えるが、実はターボエンジンのパワーを備えた変声機じゃ」
コナン「あ、ああ……ターボエンジンはいらなかったんじゃねえか……?」
博士「それでこっちが、伸縮式蝶ネクタイ型スケートボード」
灰原「あら、可愛いスケートボードね」
博士「じゃろ? 蝶ネクタイの形がインパクト大じゃ」
博士「しかも伸びる。縦2mぐらいにな。つまり、複数人でスケートボードに乗れるんじゃよ」
灰原「良かったわね、工藤くん」
コナン「……」
博士「哀くんも新一と一緒に乗ってみたらどうじゃ?」
灰原「遠慮しとく。変人だと思われたくないから」
博士「そ、そうか……。ほれ、新一。変声機と麻酔銃の修理が終わるまで、これを使ってくれ」
コナン「ハッハッハー……ぜってー役に立たねえな」
博士「そんなことはない。きっと役に立つはずじゃ」
コナン「だってよ……これでどうしろってんだよ……」
灰原「修理が終わるまで事件に巻き込まれなければ、困ることも無いんじゃない?」
コナン「まあ、そうだけどよ……。明日から蘭たちと一緒に旅行に行くんだよ」
灰原「ふーん……じゃあ駄目かもね」
コナン「不吉なこと言うなよな……」
〜翌日〜
被害者「」
蘭「きゃああああああああああ」
小五郎「ど、どうしたんですか!? しっかりしてください! おい、蘭! 救急車を呼ぶんだ!」
蘭「わ、わかった!」
コナン「……駄目だよ……もう」
小五郎「なにぃっ!?」
スッ
被害者「」
小五郎「脈が……なんてこった」
コナン「おじさん、この人の後頭部……」
小五郎「これは、殴られた痕か……? ってことは、殺しか……!?」
コナン(案の定だ……まいったな、麻酔銃も変声機もねえってのに……!)
コナン(いや、一応変声機はあんのか……ターボエンジンつきの……使いたくねえなぁ)
コナン(……しゃーねー。おっちゃんにヒントを与えて、事件解決に持っていくしかねえか)
山村刑事「いやー、毛利さんは本当によく事件に巻き込まれますねー!」
コナン(よりによってへっぽこ刑事かよ……群馬なんかにくるんじゃなかったぜ……)
小五郎「凶器は見つかったのか?」
山村「いやー、それが見つからないんですよ。施設の周辺もくまなく探したんですがねー?」
コナン「あれれー? ねえねえ、おじさん。庭のあそこ、砂の色がおかしくない?」
小五郎「んー? たしかに、ここだけ色が……」
山村「ほんとだ。他の場所は濡れてるのに、ここだけ乾いてるみたいですよ」
コナン「そっかー。お昼頃に雨が降ったからかな。ここの砂だけ濡れてないなんて不思議だねー」
コナン「まるで、誰かが雨が止んだ後にここへ捨てたみたいだね」ニヤリ
小五郎「この砂、撥水性か?」
山村「水をはじく砂なんてあるんですねー」
コナン「……そ、そういえば、死亡推定時刻もお昼だったよねー。これって偶然かなぁ」
小五郎「偶然だろ」
山村「偶然でしょうね」
コナン(おいおい、今日に限っていつも以上に冴えてねえぞおっちゃん……!)
コナン(おそらく、犯人は袋状の何かに庭の砂を詰め、それを被害者の後頭部に振り下ろした……)
コナン「えーい!」
ダンッ
山村「うわっ! びっくりしたなぁ、もう」
小五郎「おい坊主! てめえなにしてんだ!」
コナン「ほら見てー! 布袋に庭の砂を詰めて見たんだけど、すごく固くなったんだー!」
山村「へー」
小五郎「遊んでんじゃねえ! あっち行ってろ!」
ガシッ
コナン「あ、あ! ねえおじさん! この袋みたいにさ、砂を詰めて」
小五郎「邪魔すんじゃねえ!」
ドカッ
コナン「いてっ」
バタン
コナン「……くっそぉ。まともに聞きゃしねえ……」
〜数十分後〜
コナン(犯人は分かった……証拠の在り処も……でもおっちゃんたちが……)
山村「眠りの小五郎の推理ショーはいつ見られるんですかー? はやく披露しちゃってくださいよー」
小五郎「うっせ、だぁってろ。まだ冴えねえんだよ」
コナン(そりゃ、俺が麻酔銃を撃たねえことには始まらねえからな……)
コナン(いくらヒントを与えてもさっぱり理解してくれねえし……)
コナン(……しゃーねー。不安要素は多いけど、このターボエンジンつき腕時計型変声機をつかってみっか)
コナン(えーっと、おっちゃんを眠らせるもの……眠らせるもの……)
小五郎「なんだよ。何があるってんだ」
コナン「ほらおじさん! こっちこっち! 事件解決のヒントになる凄いのがあるんだ!」
小五郎「……なにもねえじゃねえか」
コナン「ほら、あの棚の上。よく覗いてみてよ」
小五郎「んー?」
コナン(よーし、伸縮式蝶ネクタイ型スケートボードを伸ばして……このぐらいか?)
ニューン
コナン「おらあ!」
ガンッ
小五郎「ごふっ……」
ドサッ
コナン「子供の姿でも大人の後頭部を殴れるわけだ……まあ本来の使い方からはズレたけど」
コナン「さて、みんなをここに集めるか」
山村「ついに始まっちゃうんですね! 眠りの小五郎の推理ショー!」
容疑者A「いったい誰が犯人なんですか?」
容疑者B「はやく教えてくれ!」
犯人「俺たちの中に犯人がいるって話が本当ならな」
コナン(えーっと、腕時計の針がダイヤルになってんのか。おっちゃんの声は59番だから……)
キキキ
コナン(よし、スイッチオン)
小五郎『ギュイイイイイイイイイイン!!!!!!!!!!!!!!!』
コナン「うわっ!」
コナン(エンジン音うるさすぎだろ! 俺の声が通らねえじゃねえか!)
山村「ちょ、ちょっと毛利さん? どうしちゃったんですか!?」
蘭「お、お父さん……?」
コナン(ターボエンジンの音をかき消す大声でしゃべるしかねえか……!)
小五郎『こんイイイイイイイ集まっイイイイイン!!!!!!!!! 事イイイイイイ人が分かイイイイン!!!!!!!!!』
コナン(駄目だ!!!!!! 話にならねえ!!!!!!!!)
容疑者B「なんだよ。このイカれたショーを見せるために俺たちを集めたってのか?」
容疑者A「悪い冗談はやめてください!」
小五郎「ギュイイイイイイイイイイイイン!!!!!!!!!!1」
コナン(こんなんじゃ推理を披露できねえぞ!)
犯人「くだらねえ、俺は帰らせてもらう」
コナン(野郎! 逃げるつもりか……! やつが犯人なのは間違いねえのに!)
小五郎「待ギュイイイイイイン!!!!!!!! アナタイイイイイイイイイイ!!!!」
コナン(こうなったら、みんながおっちゃんに注目してる間に、力ずくでやつを止めて……!)
コナン(……やべっ! キック力増強シューズは下駄箱の中だ……!)
犯人「じゃあな」
コナン「くそ、逃がすか! 伸びろ! スケートボード!」
ニューン
コナン「喰らえ!!!」
犯人「ん? な、なんだ!?」
ガツン
犯人「ぐえっ」
ドサッ
コナン「よし! 気絶したな! 今のうちに……」
ゴソゴソ
コナン(あった! 被害者の血痕が付着した靴下……!)
コナン「あれれー? おかしいよー? ねえねえ」
小五郎「ギュイイイイイイイン!!!!!!!!!1 ギュイイイイイイイン!!!!!1」
山村「あのー、毛利さん? いつまでこれ続けるんですか? これも推理ショーの一環ですか?」
蘭「お父さん! やめてよもう! 恥ずかしいから!」
コナン(やべっ、変声機止めんの忘れてた)
キキキ
小五郎「イイイイイイイン……」
容疑者B「お、収まったか……すげえ大声だったな」
容疑者A「なんだったんですか? 耳がおかしくなるかと思いましたよ」
コナン(よーし、改めて……)
コナン「あれれー? おかしいよー?」
山村「ん? ……って、ど、どうしたんですか!? 床に倒れ込んじゃって!」
コナン「この人、おじさんの奇声に驚いて気絶しちゃったんだよ。それより……」
コナン「ほら! この人、血がついた靴下を持ってたんだ!」
コナン「それにねー、内側にちょっと砂がついてたんだー。変なのー!」
山村「んー? ホントだ……でもどうして?」
蘭「も、もしかして、それが凶器なんじゃ……!」
山村「え!?」
コナン「ふぅ……」
コナン(なんとか、事件解決だな)
〜翌日〜
新聞『眠りの小五郎 改め 奇声の小五郎!?』
コナン(ったく、あのへっぽこ刑事、マスコミにべらべら喋りやがったな……)
小五郎「……なあ、蘭。これから、病院に行こうかと思うんだ」
蘭「え? どうして? 身体の具合でも悪いの?」
小五郎「いや……今回の件、まるで覚えてねえんだよ……いや『今回も』か」
蘭「覚えてないって……どういうこと?」
小五郎「実は、今までもそうだったんだが……何かしらの事件に巻き込まれると、突然意識を失うんだ」
小五郎「ふと目が覚めると、知らぬ間に事件が解決されていた……俺の推理でな」
蘭「知らない間にって……だってお父さん、いつも自分で推理を披露してるじゃない」
小五郎「周りはそう言うが、一切記憶がねえんだよ……一種のトランス状態なのかと思ってたんだが……」
小五郎「今回に至っては奇声をあげまくってたらしいじゃねえか……さすがに、心配になってきてな」
蘭「わ、わかった。私たちも一緒に行くよ」
小五郎「ああ。とりあえず、知り合いの神経内科の先生に連絡してあるんだ」
コナン(……! やべえ、やべえぞ! とうとうおっちゃんが疑惑を……!)
〜病院〜
医者「一通り調べてみましたが……ひとつ、頭に傷がありましたね」
小五郎「そ、それじゃあ、それが原因で……!?」
医者「ああ、いえ。こちらは新しく、浅いものでした。以前から続いているという記憶障害とは無関係でしょう」
コナン(スケボでぶん殴った傷か……ある意味、無関係じゃねえんだよな……)
医者「脳の画像検査にも異常は見られません」
蘭「じゃあ、お父さんがおかしくなっちゃった原因は何なんですか?」
医者「おそらく、心因性のものかと……」
小五郎「精神病、ってことですか……」
医者「それと、他にも気になったことが。これも今回の件とは無関係だとは思うんですがね」
小五郎「なんでしょう」
医者「首筋に、注射の跡のようなものがいくつかありまして。覚えはありませんか?」
コナン「……!!!」
小五郎「注射の跡……? いえ、さっぱり……あ、いや待てよ……?」
小五郎「たしか、意識を失う直前に、いつも首筋に軽い刺激が……こう、チクッと」
いつかこうなってもおかしくない
小五郎「そういえば、前に襟んとこに小さい針みたいなもんが入ってたことがあったな」
蘭「針?」
小五郎「ああ、こんくらいの細いやつ……」
コナン(何度か回収し忘れてるからな……そん時の針か……)
医者「針ですか……ふむ……もしかしたら、警察にも相談した方がいいかもしれませんね」
蘭「警察に……!?」
小五郎「まさか、何者かが意図的に俺を眠らせてるってことですか!?」
医者「可能性はあります。こう言っては何ですが、毛利さんは心因性疾患とは結び付きにくいですからね」
コナン(ハッハッハー、たしかに。おっちゃんは鈍感だからな……って呑気に笑ってる場合じゃねえぞ)
コナン「気にすることないんじゃない? きっと虫か何かだよ!」
医者「坊やの言っているように、虫に刺されただとか、何かしらのアレルギー症状の可能性もありますね」
医者「ですが、やはりちゃんと調べたほうがいいですよ。不安はストレスに繋がりますから」
小五郎「そうですか……ありがとうございました」
コナン(……もしかしたら、潮時かもしれねえな)
博士「麻酔銃と変声機の修理が終わったぞ。ほれ」
コナン「ああ、サンキュー……でも、もうこいつは使えなくなっちまった」
博士「使えなくなった?」
灰原「どういうこと?」
コナン「実は……」
博士「そうか……前々からいつか気づかれるんじゃないかとヒヤヒヤしていたんじゃが」
灰原「さすがの毛利探偵も、知らない間に奇声をあげていたなんて言われて不安感を煽られたのね」
コナン「博士のせいだぞ……あんなもん渡すから」
博士「そ、そう言われてものう……」
灰原「どうするの? これからは事件が起きても放置?」
コナン「そういうわけにもいかねえだろ……。でも、どうすっかな。事件が起きる度に博士でも呼ぶかな」
灰原「アテレコね」
博士「これこれ」
高木「目暮警部。毛利さんから頂いた針の検査結果が出ました」
目暮「おお、そうか。で、結果はどうだった?」
高木「即効性の高い麻酔薬が検出されたそうです」
佐藤「麻酔薬……本当なの? 高木くん」
高木「ええ。麻酔医の方に話を伺ったところ、専門機関でも滅多に扱わない危険なものらしく……」
高木「その人物の体重や体調に合わせて量を決めなければ、わずかな差分が命に関わると言っていました」
目暮「毛利くんはそんな危険な目に何度も合っていたのか……!?」
佐藤「今まで生きてこられたのは奇跡ってことね……」
高木「それと、この麻酔薬の効果が出ている状態で、通常の会話は不可能だそうです」
目暮「だが、毛利くんはいつも推理しているじゃないか」
高木「そうなんですよ……。だとしたら、あの毛利さんの推理はいったい何なのか……」
佐藤「何か裏がありそうですね」
目暮「よし。高木と佐藤くんは麻酔薬の出所を探ってくれ」
目暮「医療従事者の可能性が高いが、違法ルートから手に入れた一般人の可能性もある」
高木・佐藤「「 はい 」」
〜数日後〜
高木「目暮警部! 例の麻酔薬の出所が判明しました!」
目暮「ほんとうか!」
佐藤「はい。例の麻酔薬を違法に売買している都内の獣医師を逮捕し、取り調べを行ったところ……」
佐藤「この半年間、頻繁に例の麻酔薬を購入している人物が浮かび上がりました」
目暮「誰なんだね! そいつは!」
高木「それが……」
佐藤「阿笠博士です……」
目暮「なに……!?」
佐藤「顧客リストに書かれていた名前は偽名でしたが、密売に使われていた場所の付近の監視カメラを調べたところ……」
高木「見覚えのある姿が、映り込んでいたんです。これがその画像です」
目暮「たしかに……これは」
佐藤「聞き込みを行い、いくつかの目撃証言がとれました。背格好が、阿笠博士と一致します」
目暮「なんということだ……だが、毛利くんとの繋がりを考えると、可能性は十分にある」
〜翌日〜
ピンポーン
博士「はい」
ガチャ
目暮「こんにちは」
博士「おや、目暮警部、高木刑事も。何か用かのう」
高木「貴方に違法薬物所持の疑いがかかっています……事情をお聞かせ願えませんか?」
目暮「毛利小五郎、麻酔薬……ここまえ言えば、分かってもらえると思いますが」
博士「……!」
灰原「は、博士……!」
博士「御縄を頂戴します……」
目暮「やはり、そうでしたか……」
灰原(大変……! 工藤くんに伝えないと……!)
コナン「博士がつかまったぁ!?」
灰原『ええ。麻酔銃につかっていた麻酔薬が違法だったとかで』
コナン「本格的にまずくなってきたな……」
灰原『どうする気?』
コナン「どうするも何も……博士には犠牲になってもらうしかねえだろ」
コナン「博士が麻酔薬を違法に手に入れてたのは間違いねえわけだしな」
灰原『!? 工藤くん! 博士は毛利探偵に麻酔薬を使った疑いもかけられてるのよ!?』
コナン「わーってるよ。下手すりゃ、殺人未遂で再逮捕だろうな……」
灰原『だったら!』
コナン「しゃーねーだろ。ここで俺が本当のこと話しちまったら、やつらに何もかもバレちまうんだからよ」
コナン「灰原、おめえの身も危なくなるんだ。いや、おめえだけじゃねえ」
コナン「蘭も、おっちゃんも……探偵団のみんなだってそうだ。巻きこみたかねえだろ?」
灰原『……』
〜翌日〜
TV『警視庁は昨日、違法な麻酔薬を所持したとして、米花市米花区米花町在住、自称発明家の阿笠博士容疑者(52)を逮捕しました』
TV『阿笠容疑者は購入した麻酔薬を知人に対して使用した疑いもあり、殺人未遂の容疑も含めて警視庁は捜査を続けています』
TV『今回、使用されたとされる麻酔薬は――』
コナン「あーあ……これで博士の人生も終わったな」
灰原「私たちに関わったせいで……」
コナン「そう思いつめるなよ、灰原。博士が頑張って変声機のことや俺の正体については黙秘してくれてんだ」
コナン「第三者として、この平和を謳歌しようぜ」
灰原「……ええ」
コナン「博士がいねえと、この研究所も淋しくなるな」
コナン「合鍵持ってるし、たまにこうして潜りこんで、掃除でもしてやっか」
灰原「そうね……」
―――
ジン「……おい、今のニュース」
ウォッカ「え? 違法薬物のやつですかい?」
ジン「ああ。麻酔薬の名前を言っていたが……聞き覚えがあるな」
ウォッカ「その薬、知ってるんですか?」
ジン「……杯戸シティホテルでシェリーを追い詰めた時に俺の腕に撃ちこまれた麻酔針」
ジン「たしかあの針から検出された成分が似たような名だったな……」
ウォッカ「偶然でしょうか」
ジン「その阿笠博士ってやつは、毛利小五郎の関係者だったはずだ……フッ」
ジン「おい、車を出せ。そいつの家に行くぞ」
ウォッカ「はい」
ガチャ
コナン「ん?」
灰原「玄関から、誰か入ってきたみたいね」
コナン「っかしーな。鍵は閉めたはずだけど」
灰原「捜査関係者かしら」
ジン「なんだ? ガキがいやがる」
コナン「!?!?!?」
灰原「えっ……?」
ウォッカ「おかしいですぜ。たしかに、鍵はかかってました」
ジン「俺たちが鍵を壊すまで、ここは施錠されていた」
ジン「つまり、そこのガキ共がこの研究所の鍵を持ってるってことか」
コナン(ジ、ジンとウォッカ……!?)
灰原「……!」
ジン「おい、坊主。阿笠の孫か?」
コナン「ち、違うよ……知り合いなんだ……」
コナン(野郎……博士を調べに来たのか……? 麻酔薬の件か……? でも、どうして)
ウォッカ「もう警察が手当てり次第に荒らしちまった後らしいですぜ」
ウォッカ「何か目ぼしいものが出て来るとは思えませんが」
ジン「念のためだ。調べておけ」
コナン(んなこと、どうだっていい! こうなった以上、やつらをここでしとめてやる……!)
コナン(博士が遺してくれたこの麻酔銃で……!)
パチッ
ピシュッ
ジン「ん? ああ、残念だったな、坊主。麻酔針はきかねえ」
コナン(くそっ……! 今度は間違いなく、直接皮膚に当たったはずなのに……!)
ジン「対策としてメガシャキを飲んできた。今も、ロッテのブラックブラックを噛んでいるからな」
コナン(やられた……!)
ジン「坊主、お前が杯戸シティホテルに潜んでいた鼠か……?」
コナン「え? なんのこと? ぼくよくわからないなぁ」
ウォッカ「ああ! 兄貴! このガキ、毛利小五郎の狙撃を邪魔したやつですぜ!」
コナン「……っ!」
ジン「……なるほど、あの時は偶然だと思っていたが……違ったようだな」
ジン「……ベルモットが庇っていたのは毛利小五郎ではなく……坊主、お前だったってわけだ……」
ウォッカ「ただのガキじゃねえな!?」
コナン「……へっ、バレちゃしょうがねえ。ああ、俺はただのガキじゃねえよ」
灰原「く、工藤くん!」
コナン「構わねえ。どうせバレちまってんだからな。俺は江戸川コナン……いや」
コナン「工藤新一、探偵だ!」
ウォッカ「く、工藤新一って、トロピカルランドで始末したはずじゃ……」
ジン「生きてやがったのか……」
ジン「言われてみれば、面影がある……そうか、ガキの姿になっていたとはな……」
ジン「どういう原理かはわからねえが、同じ人間を二度殺すのは初めての経験だぜ」
チャキッ
ウォッカ「あ、兄貴!」
コナン「……!」
コナン(くそ、どうにかしてやつの気を逸らすことができれば……)
ゴソゴソ
コナン(……ん? これはターボエンジンつき腕時計型変声機……そうか!)
コナン「えいっ」
ブンッ コツン
ウォッカ「イテッ。こいつ、本当に工藤新一でしょうか。腕時計を投げて反撃だなんて、ただのガキなんじゃ……?」
ジン「打つ手なしってことだろう。さあ、今度こそあの世へ送ってやる」
ピスコ『ギュイイイイイイイン!!!!!!!!! ギュイイイイイイイン!!!!!1』
ジン「!?」
ウォッカ「こ、この声は、ピスコ!? だが、やつは兄貴が殺したはず……!」
ジン「どういうことだ……? 殺した奴が次から次へと……!」
ウォッカ「どこだどこにいやがる!」
ピスコ『ギュイイイイイイイイイイイン!!!!!!!!』
コナン(今だ!)
コナン「伸びろ!!!!! スケートボード!!!!!!!!」
ニューン
コナン「くらえええ!!!!!!!!!」
バキィッ
ジン「ぐああ!!!」
バタンッ
BGM:https://youtu.be/sYo5h4K0mVw
ウォッカ「兄貴!!! な、なんだこの馬鹿でかい蝶ネクタイは!?」
コナン「てめえもだウォッカ!!!!!!!! このぉおお!!!!!!」
ブンッ
メキッ
ウォッカ「ぬあっ」
ドサッ
コナン「灰原! 警察に……いや、FBIに連絡だ!!!」
灰原「わ、わかったわ!」
コナン「よっしゃ! ざまあみやがれ! 俺の声で歓喜の雄たけびをあげてやっか!」
新一『ギュイイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!!!!』
――こうして、ジンとウォッカはFBIに身柄を拘束された――
〜数日後〜
灰原「博士、麻酔薬の違法購入の件だけで起訴されるみたいね」
コナン「ああ、おっちゃんに対する殺人未遂は証拠不十分で見送られるそうだ」
コナン「だが、このまま放置ってわけにもいかねえ……おっちゃんもノイローゼ気味だからな」
コナン「組織をぶっ潰したら、出頭する。『毛利小五郎に麻酔銃を打ち続けていたのは俺です』ってな」
灰原「麻酔薬の購入に関しては博士の自業自得だけど、毛利探偵に対してあなたには責任があるものね」
コナン「わーってるよ」
灰原「ジンとウォッカを行動不能にしても、まだ組織は死んでいない。油断できないわよ」
コナン「あったりめーだ、やつらとの戦いはまだまだ続く!」
灰原「私たちの戦いはこれからだ、ってとこね」
コナン「ああ、俺たちはようやく登り始めたばかりだからな。このはてしなく遠い黒の組織解体の坂をよ……!」
END
乙
光彦が出てこないなんて
光彦が死ななくて良かったです
光彦君は活躍しないんですか?
・ニュース速報(VIP)@2ちゃんねるに投稿されたスレッドの紹介でした
コナン「変声機と麻酔銃が壊れちまった」
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1: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 19:38:33.713 ID:jm+924sg0.net
コナン「昨日から具合が悪いんだ。ちょっと見てくれよ」
博士「なに? どれどれ……うーむ」
灰原「工藤くん、頭脳派を気取ってるけど案外荒っぽいものね」
コナン「そんなに荒く使った覚えはねーんだけどな」
博士「麻酔銃の方は単なる電池切れじゃな」
コナン「なんだ、それならはやく新しいのに替えてくれよ」
博士「そうしたいんじゃが、これには特殊な電池を使っとるからのぉ」
博士「替えを用意するのには少し時間がかかるかもしれん」
コナン「まいったな……変声機のほうは?」
博士「基盤が駄目になっとる。もしかして洗濯でもしたんじゃないか?」
コナン「え? したけど……、防水じゃなかったのか!? それ付けながら水中に潜ったりとか、けっこうしたぞ!」
博士「これこれ、機械を水につけるなど駄目に決まっとるだろう。しかたない、またつくりなおすわい」
灰原「そのふたつが使えないとなると、工藤くんはお手上げ状態ね」
コナン「博士、変声機と麻酔銃の代わりになるような発明品、他にねえのか?」
博士「あるにはあるが……」
2: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 19:39:05.552 ID:j+xvVMVor.net
光彦氏ね
3: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 19:39:10.287 ID:rIcd0kgB0.net
光彦
5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 19:39:37.845 ID:BbvnX5o40.net
光彦ボタン
6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 19:40:37.938 ID:yJMlwDFM0.net
光彦はよ
8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 19:45:47.600 ID:jm+924sg0.net
博士「これはターボエンジンつき腕時計型変声機」
博士「単なる腕時計に見えるが、実はターボエンジンのパワーを備えた変声機じゃ」
コナン「あ、ああ……ターボエンジンはいらなかったんじゃねえか……?」
博士「それでこっちが、伸縮式蝶ネクタイ型スケートボード」
灰原「あら、可愛いスケートボードね」
博士「じゃろ? 蝶ネクタイの形がインパクト大じゃ」
博士「しかも伸びる。縦2mぐらいにな。つまり、複数人でスケートボードに乗れるんじゃよ」
灰原「良かったわね、工藤くん」
コナン「……」
博士「哀くんも新一と一緒に乗ってみたらどうじゃ?」
灰原「遠慮しとく。変人だと思われたくないから」
博士「そ、そうか……。ほれ、新一。変声機と麻酔銃の修理が終わるまで、これを使ってくれ」
9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 19:49:24.194 ID:jm+924sg0.net
コナン「ハッハッハー……ぜってー役に立たねえな」
博士「そんなことはない。きっと役に立つはずじゃ」
コナン「だってよ……これでどうしろってんだよ……」
灰原「修理が終わるまで事件に巻き込まれなければ、困ることも無いんじゃない?」
コナン「まあ、そうだけどよ……。明日から蘭たちと一緒に旅行に行くんだよ」
灰原「ふーん……じゃあ駄目かもね」
コナン「不吉なこと言うなよな……」
10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 19:55:47.704 ID:jm+924sg0.net
〜翌日〜
被害者「」
蘭「きゃああああああああああ」
小五郎「ど、どうしたんですか!? しっかりしてください! おい、蘭! 救急車を呼ぶんだ!」
蘭「わ、わかった!」
コナン「……駄目だよ……もう」
小五郎「なにぃっ!?」
スッ
被害者「」
小五郎「脈が……なんてこった」
コナン「おじさん、この人の後頭部……」
小五郎「これは、殴られた痕か……? ってことは、殺しか……!?」
コナン(案の定だ……まいったな、麻酔銃も変声機もねえってのに……!)
コナン(いや、一応変声機はあんのか……ターボエンジンつきの……使いたくねえなぁ)
コナン(……しゃーねー。おっちゃんにヒントを与えて、事件解決に持っていくしかねえか)
11: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 20:03:36.835 ID:jm+924sg0.net
山村刑事「いやー、毛利さんは本当によく事件に巻き込まれますねー!」
コナン(よりによってへっぽこ刑事かよ……群馬なんかにくるんじゃなかったぜ……)
小五郎「凶器は見つかったのか?」
山村「いやー、それが見つからないんですよ。施設の周辺もくまなく探したんですがねー?」
コナン「あれれー? ねえねえ、おじさん。庭のあそこ、砂の色がおかしくない?」
小五郎「んー? たしかに、ここだけ色が……」
山村「ほんとだ。他の場所は濡れてるのに、ここだけ乾いてるみたいですよ」
コナン「そっかー。お昼頃に雨が降ったからかな。ここの砂だけ濡れてないなんて不思議だねー」
コナン「まるで、誰かが雨が止んだ後にここへ捨てたみたいだね」ニヤリ
小五郎「この砂、撥水性か?」
山村「水をはじく砂なんてあるんですねー」
コナン「……そ、そういえば、死亡推定時刻もお昼だったよねー。これって偶然かなぁ」
小五郎「偶然だろ」
山村「偶然でしょうね」
コナン(おいおい、今日に限っていつも以上に冴えてねえぞおっちゃん……!)
12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 20:09:15.407 ID:jm+924sg0.net
コナン(おそらく、犯人は袋状の何かに庭の砂を詰め、それを被害者の後頭部に振り下ろした……)
コナン「えーい!」
ダンッ
山村「うわっ! びっくりしたなぁ、もう」
小五郎「おい坊主! てめえなにしてんだ!」
コナン「ほら見てー! 布袋に庭の砂を詰めて見たんだけど、すごく固くなったんだー!」
山村「へー」
小五郎「遊んでんじゃねえ! あっち行ってろ!」
ガシッ
コナン「あ、あ! ねえおじさん! この袋みたいにさ、砂を詰めて」
小五郎「邪魔すんじゃねえ!」
ドカッ
コナン「いてっ」
バタン
コナン「……くっそぉ。まともに聞きゃしねえ……」
13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 20:15:02.959 ID:jm+924sg0.net
〜数十分後〜
コナン(犯人は分かった……証拠の在り処も……でもおっちゃんたちが……)
山村「眠りの小五郎の推理ショーはいつ見られるんですかー? はやく披露しちゃってくださいよー」
小五郎「うっせ、だぁってろ。まだ冴えねえんだよ」
コナン(そりゃ、俺が麻酔銃を撃たねえことには始まらねえからな……)
コナン(いくらヒントを与えてもさっぱり理解してくれねえし……)
コナン(……しゃーねー。不安要素は多いけど、このターボエンジンつき腕時計型変声機をつかってみっか)
コナン(えーっと、おっちゃんを眠らせるもの……眠らせるもの……)
14: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 20:20:52.079 ID:jm+924sg0.net
小五郎「なんだよ。何があるってんだ」
コナン「ほらおじさん! こっちこっち! 事件解決のヒントになる凄いのがあるんだ!」
小五郎「……なにもねえじゃねえか」
コナン「ほら、あの棚の上。よく覗いてみてよ」
小五郎「んー?」
コナン(よーし、伸縮式蝶ネクタイ型スケートボードを伸ばして……このぐらいか?)
ニューン
コナン「おらあ!」
ガンッ
小五郎「ごふっ……」
ドサッ
コナン「子供の姿でも大人の後頭部を殴れるわけだ……まあ本来の使い方からはズレたけど」
コナン「さて、みんなをここに集めるか」
18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 20:27:30.523 ID:jm+924sg0.net
山村「ついに始まっちゃうんですね! 眠りの小五郎の推理ショー!」
容疑者A「いったい誰が犯人なんですか?」
容疑者B「はやく教えてくれ!」
犯人「俺たちの中に犯人がいるって話が本当ならな」
コナン(えーっと、腕時計の針がダイヤルになってんのか。おっちゃんの声は59番だから……)
キキキ
コナン(よし、スイッチオン)
小五郎『ギュイイイイイイイイイイン!!!!!!!!!!!!!!!』
コナン「うわっ!」
コナン(エンジン音うるさすぎだろ! 俺の声が通らねえじゃねえか!)
山村「ちょ、ちょっと毛利さん? どうしちゃったんですか!?」
蘭「お、お父さん……?」
コナン(ターボエンジンの音をかき消す大声でしゃべるしかねえか……!)
小五郎『こんイイイイイイイ集まっイイイイイン!!!!!!!!! 事イイイイイイ人が分かイイイイン!!!!!!!!!』
コナン(駄目だ!!!!!! 話にならねえ!!!!!!!!)
22: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 20:33:41.430 ID:jm+924sg0.net
容疑者B「なんだよ。このイカれたショーを見せるために俺たちを集めたってのか?」
容疑者A「悪い冗談はやめてください!」
小五郎「ギュイイイイイイイイイイイイン!!!!!!!!!!1」
コナン(こんなんじゃ推理を披露できねえぞ!)
犯人「くだらねえ、俺は帰らせてもらう」
コナン(野郎! 逃げるつもりか……! やつが犯人なのは間違いねえのに!)
小五郎「待ギュイイイイイイン!!!!!!!! アナタイイイイイイイイイイ!!!!」
コナン(こうなったら、みんながおっちゃんに注目してる間に、力ずくでやつを止めて……!)
コナン(……やべっ! キック力増強シューズは下駄箱の中だ……!)
犯人「じゃあな」
コナン「くそ、逃がすか! 伸びろ! スケートボード!」
ニューン
コナン「喰らえ!!!」
犯人「ん? な、なんだ!?」
ガツン
24: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 20:40:23.469 ID:jm+924sg0.net
犯人「ぐえっ」
ドサッ
コナン「よし! 気絶したな! 今のうちに……」
ゴソゴソ
コナン(あった! 被害者の血痕が付着した靴下……!)
コナン「あれれー? おかしいよー? ねえねえ」
小五郎「ギュイイイイイイイン!!!!!!!!!1 ギュイイイイイイイン!!!!!1」
山村「あのー、毛利さん? いつまでこれ続けるんですか? これも推理ショーの一環ですか?」
蘭「お父さん! やめてよもう! 恥ずかしいから!」
コナン(やべっ、変声機止めんの忘れてた)
キキキ
小五郎「イイイイイイイン……」
容疑者B「お、収まったか……すげえ大声だったな」
容疑者A「なんだったんですか? 耳がおかしくなるかと思いましたよ」
25: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 20:45:27.399 ID:jm+924sg0.net
コナン(よーし、改めて……)
コナン「あれれー? おかしいよー?」
山村「ん? ……って、ど、どうしたんですか!? 床に倒れ込んじゃって!」
コナン「この人、おじさんの奇声に驚いて気絶しちゃったんだよ。それより……」
コナン「ほら! この人、血がついた靴下を持ってたんだ!」
コナン「それにねー、内側にちょっと砂がついてたんだー。変なのー!」
山村「んー? ホントだ……でもどうして?」
蘭「も、もしかして、それが凶器なんじゃ……!」
山村「え!?」
コナン「ふぅ……」
コナン(なんとか、事件解決だな)
26: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 20:51:51.373 ID:jm+924sg0.net
〜翌日〜
新聞『眠りの小五郎 改め 奇声の小五郎!?』
コナン(ったく、あのへっぽこ刑事、マスコミにべらべら喋りやがったな……)
小五郎「……なあ、蘭。これから、病院に行こうかと思うんだ」
蘭「え? どうして? 身体の具合でも悪いの?」
小五郎「いや……今回の件、まるで覚えてねえんだよ……いや『今回も』か」
蘭「覚えてないって……どういうこと?」
小五郎「実は、今までもそうだったんだが……何かしらの事件に巻き込まれると、突然意識を失うんだ」
小五郎「ふと目が覚めると、知らぬ間に事件が解決されていた……俺の推理でな」
蘭「知らない間にって……だってお父さん、いつも自分で推理を披露してるじゃない」
小五郎「周りはそう言うが、一切記憶がねえんだよ……一種のトランス状態なのかと思ってたんだが……」
小五郎「今回に至っては奇声をあげまくってたらしいじゃねえか……さすがに、心配になってきてな」
蘭「わ、わかった。私たちも一緒に行くよ」
小五郎「ああ。とりあえず、知り合いの神経内科の先生に連絡してあるんだ」
コナン(……! やべえ、やべえぞ! とうとうおっちゃんが疑惑を……!)
28: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 20:58:10.506 ID:jm+924sg0.net
〜病院〜
医者「一通り調べてみましたが……ひとつ、頭に傷がありましたね」
小五郎「そ、それじゃあ、それが原因で……!?」
医者「ああ、いえ。こちらは新しく、浅いものでした。以前から続いているという記憶障害とは無関係でしょう」
コナン(スケボでぶん殴った傷か……ある意味、無関係じゃねえんだよな……)
医者「脳の画像検査にも異常は見られません」
蘭「じゃあ、お父さんがおかしくなっちゃった原因は何なんですか?」
医者「おそらく、心因性のものかと……」
小五郎「精神病、ってことですか……」
医者「それと、他にも気になったことが。これも今回の件とは無関係だとは思うんですがね」
小五郎「なんでしょう」
医者「首筋に、注射の跡のようなものがいくつかありまして。覚えはありませんか?」
コナン「……!!!」
小五郎「注射の跡……? いえ、さっぱり……あ、いや待てよ……?」
小五郎「たしか、意識を失う直前に、いつも首筋に軽い刺激が……こう、チクッと」
29: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 21:00:48.508 ID:p4DDJoSf0.net
いつかこうなってもおかしくない
31: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 21:04:22.495 ID:jm+924sg0.net
小五郎「そういえば、前に襟んとこに小さい針みたいなもんが入ってたことがあったな」
蘭「針?」
小五郎「ああ、こんくらいの細いやつ……」
コナン(何度か回収し忘れてるからな……そん時の針か……)
医者「針ですか……ふむ……もしかしたら、警察にも相談した方がいいかもしれませんね」
蘭「警察に……!?」
小五郎「まさか、何者かが意図的に俺を眠らせてるってことですか!?」
医者「可能性はあります。こう言っては何ですが、毛利さんは心因性疾患とは結び付きにくいですからね」
コナン(ハッハッハー、たしかに。おっちゃんは鈍感だからな……って呑気に笑ってる場合じゃねえぞ)
コナン「気にすることないんじゃない? きっと虫か何かだよ!」
医者「坊やの言っているように、虫に刺されただとか、何かしらのアレルギー症状の可能性もありますね」
医者「ですが、やはりちゃんと調べたほうがいいですよ。不安はストレスに繋がりますから」
小五郎「そうですか……ありがとうございました」
コナン(……もしかしたら、潮時かもしれねえな)
32: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 21:09:56.416 ID:jm+924sg0.net
博士「麻酔銃と変声機の修理が終わったぞ。ほれ」
コナン「ああ、サンキュー……でも、もうこいつは使えなくなっちまった」
博士「使えなくなった?」
灰原「どういうこと?」
コナン「実は……」
博士「そうか……前々からいつか気づかれるんじゃないかとヒヤヒヤしていたんじゃが」
灰原「さすがの毛利探偵も、知らない間に奇声をあげていたなんて言われて不安感を煽られたのね」
コナン「博士のせいだぞ……あんなもん渡すから」
博士「そ、そう言われてものう……」
灰原「どうするの? これからは事件が起きても放置?」
コナン「そういうわけにもいかねえだろ……。でも、どうすっかな。事件が起きる度に博士でも呼ぶかな」
灰原「アテレコね」
博士「これこれ」
33: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 21:17:03.938 ID:jm+924sg0.net
高木「目暮警部。毛利さんから頂いた針の検査結果が出ました」
目暮「おお、そうか。で、結果はどうだった?」
高木「即効性の高い麻酔薬が検出されたそうです」
佐藤「麻酔薬……本当なの? 高木くん」
高木「ええ。麻酔医の方に話を伺ったところ、専門機関でも滅多に扱わない危険なものらしく……」
高木「その人物の体重や体調に合わせて量を決めなければ、わずかな差分が命に関わると言っていました」
目暮「毛利くんはそんな危険な目に何度も合っていたのか……!?」
佐藤「今まで生きてこられたのは奇跡ってことね……」
高木「それと、この麻酔薬の効果が出ている状態で、通常の会話は不可能だそうです」
目暮「だが、毛利くんはいつも推理しているじゃないか」
高木「そうなんですよ……。だとしたら、あの毛利さんの推理はいったい何なのか……」
佐藤「何か裏がありそうですね」
目暮「よし。高木と佐藤くんは麻酔薬の出所を探ってくれ」
目暮「医療従事者の可能性が高いが、違法ルートから手に入れた一般人の可能性もある」
高木・佐藤「「 はい 」」
34: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 21:22:34.334 ID:jm+924sg0.net
〜数日後〜
高木「目暮警部! 例の麻酔薬の出所が判明しました!」
目暮「ほんとうか!」
佐藤「はい。例の麻酔薬を違法に売買している都内の獣医師を逮捕し、取り調べを行ったところ……」
佐藤「この半年間、頻繁に例の麻酔薬を購入している人物が浮かび上がりました」
目暮「誰なんだね! そいつは!」
高木「それが……」
佐藤「阿笠博士です……」
目暮「なに……!?」
佐藤「顧客リストに書かれていた名前は偽名でしたが、密売に使われていた場所の付近の監視カメラを調べたところ……」
高木「見覚えのある姿が、映り込んでいたんです。これがその画像です」
目暮「たしかに……これは」
佐藤「聞き込みを行い、いくつかの目撃証言がとれました。背格好が、阿笠博士と一致します」
目暮「なんということだ……だが、毛利くんとの繋がりを考えると、可能性は十分にある」
35: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 21:28:05.045 ID:jm+924sg0.net
〜翌日〜
ピンポーン
博士「はい」
ガチャ
目暮「こんにちは」
博士「おや、目暮警部、高木刑事も。何か用かのう」
高木「貴方に違法薬物所持の疑いがかかっています……事情をお聞かせ願えませんか?」
目暮「毛利小五郎、麻酔薬……ここまえ言えば、分かってもらえると思いますが」
博士「……!」
灰原「は、博士……!」
博士「御縄を頂戴します……」
目暮「やはり、そうでしたか……」
灰原(大変……! 工藤くんに伝えないと……!)
36: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 21:34:34.553 ID:jm+924sg0.net
コナン「博士がつかまったぁ!?」
灰原『ええ。麻酔銃につかっていた麻酔薬が違法だったとかで』
コナン「本格的にまずくなってきたな……」
灰原『どうする気?』
コナン「どうするも何も……博士には犠牲になってもらうしかねえだろ」
コナン「博士が麻酔薬を違法に手に入れてたのは間違いねえわけだしな」
灰原『!? 工藤くん! 博士は毛利探偵に麻酔薬を使った疑いもかけられてるのよ!?』
コナン「わーってるよ。下手すりゃ、殺人未遂で再逮捕だろうな……」
灰原『だったら!』
コナン「しゃーねーだろ。ここで俺が本当のこと話しちまったら、やつらに何もかもバレちまうんだからよ」
コナン「灰原、おめえの身も危なくなるんだ。いや、おめえだけじゃねえ」
コナン「蘭も、おっちゃんも……探偵団のみんなだってそうだ。巻きこみたかねえだろ?」
灰原『……』
37: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 21:41:02.396 ID:jm+924sg0.net
〜翌日〜
TV『警視庁は昨日、違法な麻酔薬を所持したとして、米花市米花区米花町在住、自称発明家の阿笠博士容疑者(52)を逮捕しました』
TV『阿笠容疑者は購入した麻酔薬を知人に対して使用した疑いもあり、殺人未遂の容疑も含めて警視庁は捜査を続けています』
TV『今回、使用されたとされる麻酔薬は――』
コナン「あーあ……これで博士の人生も終わったな」
灰原「私たちに関わったせいで……」
コナン「そう思いつめるなよ、灰原。博士が頑張って変声機のことや俺の正体については黙秘してくれてんだ」
コナン「第三者として、この平和を謳歌しようぜ」
灰原「……ええ」
コナン「博士がいねえと、この研究所も淋しくなるな」
コナン「合鍵持ってるし、たまにこうして潜りこんで、掃除でもしてやっか」
灰原「そうね……」
38: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 21:47:22.829 ID:jm+924sg0.net
―――
ジン「……おい、今のニュース」
ウォッカ「え? 違法薬物のやつですかい?」
ジン「ああ。麻酔薬の名前を言っていたが……聞き覚えがあるな」
ウォッカ「その薬、知ってるんですか?」
ジン「……杯戸シティホテルでシェリーを追い詰めた時に俺の腕に撃ちこまれた麻酔針」
ジン「たしかあの針から検出された成分が似たような名だったな……」
ウォッカ「偶然でしょうか」
ジン「その阿笠博士ってやつは、毛利小五郎の関係者だったはずだ……フッ」
ジン「おい、車を出せ。そいつの家に行くぞ」
ウォッカ「はい」
39: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 21:52:14.523 ID:jm+924sg0.net
ガチャ
コナン「ん?」
灰原「玄関から、誰か入ってきたみたいね」
コナン「っかしーな。鍵は閉めたはずだけど」
灰原「捜査関係者かしら」
ジン「なんだ? ガキがいやがる」
コナン「!?!?!?」
灰原「えっ……?」
ウォッカ「おかしいですぜ。たしかに、鍵はかかってました」
ジン「俺たちが鍵を壊すまで、ここは施錠されていた」
ジン「つまり、そこのガキ共がこの研究所の鍵を持ってるってことか」
コナン(ジ、ジンとウォッカ……!?)
40: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 21:59:25.142 ID:jm+924sg0.net
灰原「……!」
ジン「おい、坊主。阿笠の孫か?」
コナン「ち、違うよ……知り合いなんだ……」
コナン(野郎……博士を調べに来たのか……? 麻酔薬の件か……? でも、どうして)
ウォッカ「もう警察が手当てり次第に荒らしちまった後らしいですぜ」
ウォッカ「何か目ぼしいものが出て来るとは思えませんが」
ジン「念のためだ。調べておけ」
コナン(んなこと、どうだっていい! こうなった以上、やつらをここでしとめてやる……!)
コナン(博士が遺してくれたこの麻酔銃で……!)
パチッ
ピシュッ
ジン「ん? ああ、残念だったな、坊主。麻酔針はきかねえ」
コナン(くそっ……! 今度は間違いなく、直接皮膚に当たったはずなのに……!)
42: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 22:05:03.031 ID:jm+924sg0.net
ジン「対策としてメガシャキを飲んできた。今も、ロッテのブラックブラックを噛んでいるからな」
コナン(やられた……!)
ジン「坊主、お前が杯戸シティホテルに潜んでいた鼠か……?」
コナン「え? なんのこと? ぼくよくわからないなぁ」
ウォッカ「ああ! 兄貴! このガキ、毛利小五郎の狙撃を邪魔したやつですぜ!」
コナン「……っ!」
ジン「……なるほど、あの時は偶然だと思っていたが……違ったようだな」
ジン「……ベルモットが庇っていたのは毛利小五郎ではなく……坊主、お前だったってわけだ……」
ウォッカ「ただのガキじゃねえな!?」
コナン「……へっ、バレちゃしょうがねえ。ああ、俺はただのガキじゃねえよ」
灰原「く、工藤くん!」
コナン「構わねえ。どうせバレちまってんだからな。俺は江戸川コナン……いや」
コナン「工藤新一、探偵だ!」
ウォッカ「く、工藤新一って、トロピカルランドで始末したはずじゃ……」
ジン「生きてやがったのか……」
45: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 22:11:06.274 ID:jm+924sg0.net
ジン「言われてみれば、面影がある……そうか、ガキの姿になっていたとはな……」
ジン「どういう原理かはわからねえが、同じ人間を二度殺すのは初めての経験だぜ」
チャキッ
ウォッカ「あ、兄貴!」
コナン「……!」
コナン(くそ、どうにかしてやつの気を逸らすことができれば……)
ゴソゴソ
コナン(……ん? これはターボエンジンつき腕時計型変声機……そうか!)
コナン「えいっ」
ブンッ コツン
ウォッカ「イテッ。こいつ、本当に工藤新一でしょうか。腕時計を投げて反撃だなんて、ただのガキなんじゃ……?」
ジン「打つ手なしってことだろう。さあ、今度こそあの世へ送ってやる」
ピスコ『ギュイイイイイイイン!!!!!!!!! ギュイイイイイイイン!!!!!1』
ジン「!?」
ウォッカ「こ、この声は、ピスコ!? だが、やつは兄貴が殺したはず……!」
46: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 22:16:33.797 ID:jm+924sg0.net
ジン「どういうことだ……? 殺した奴が次から次へと……!」
ウォッカ「どこだどこにいやがる!」
ピスコ『ギュイイイイイイイイイイイン!!!!!!!!』
コナン(今だ!)
コナン「伸びろ!!!!! スケートボード!!!!!!!!」
ニューン
コナン「くらえええ!!!!!!!!!」
バキィッ
ジン「ぐああ!!!」
バタンッ
BGM:https://youtu.be/sYo5h4K0mVw
47: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 22:22:55.159 ID:jm+924sg0.net
ウォッカ「兄貴!!! な、なんだこの馬鹿でかい蝶ネクタイは!?」
コナン「てめえもだウォッカ!!!!!!!! このぉおお!!!!!!」
ブンッ
メキッ
ウォッカ「ぬあっ」
ドサッ
コナン「灰原! 警察に……いや、FBIに連絡だ!!!」
灰原「わ、わかったわ!」
コナン「よっしゃ! ざまあみやがれ! 俺の声で歓喜の雄たけびをあげてやっか!」
新一『ギュイイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!!!!』
――こうして、ジンとウォッカはFBIに身柄を拘束された――
49: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 22:29:30.822 ID:jm+924sg0.net
〜数日後〜
灰原「博士、麻酔薬の違法購入の件だけで起訴されるみたいね」
コナン「ああ、おっちゃんに対する殺人未遂は証拠不十分で見送られるそうだ」
コナン「だが、このまま放置ってわけにもいかねえ……おっちゃんもノイローゼ気味だからな」
コナン「組織をぶっ潰したら、出頭する。『毛利小五郎に麻酔銃を打ち続けていたのは俺です』ってな」
灰原「麻酔薬の購入に関しては博士の自業自得だけど、毛利探偵に対してあなたには責任があるものね」
コナン「わーってるよ」
灰原「ジンとウォッカを行動不能にしても、まだ組織は死んでいない。油断できないわよ」
コナン「あったりめーだ、やつらとの戦いはまだまだ続く!」
灰原「私たちの戦いはこれからだ、ってとこね」
コナン「ああ、俺たちはようやく登り始めたばかりだからな。このはてしなく遠い黒の組織解体の坂をよ……!」
END
50: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 22:30:30.525 ID:DOROadic0.net
乙
51: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 22:30:44.667 ID:bNBKCsxi0.net
光彦が出てこないなんて
53: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 22:35:10.599 ID:9pzI99fK0.net
光彦が死ななくて良かったです
55: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2015/05/17(日) 22:49:34.560 ID:yJMlwDFM0.net
光彦君は活躍しないんですか?
・ニュース速報(VIP)@2ちゃんねるに投稿されたスレッドの紹介でした
コナン「変声機と麻酔銃が壊れちまった」
・管理人 のオススメSS(2015/04/03追加)
・街中で赤外線カメラを使ったら透け透け下着天国に(20枚)
・【※チンピク注意※】無能そうで実は有能な体位がコレwwwww(画像あり)
・【JSオナ●ー】最近の子は未成熟マ●コを弄る年齢が早すぎる〜www♪
・子供じゃない!?「合法ロリ」とういう最強のジャンルがヤバすぎるwwwこれでぼ●きしたら犯罪者予備軍!?
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・上条「見ろや!!このチ○コ カッチカチやぞ!!」 禁書「古チンなんだよ……」
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・上条「吹寄のお○ぱいを揉む10の方法?」
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