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真姫「はじめからわかる!まきちゃん」 後編


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※この記事は真姫「はじめからわかる!まきちゃん」 前編の続きです。



106: SS速報 投稿日:2015/05/15(金) 23:29:55.49 ID:kLWPNJNR.ne

海未「にこも今日は学校に行ってないんじゃないですか?多分、今、尋ねたら会えると思いますよ」

真姫「なんだにこちゃんも休んでるのよ」

海未「家事が忙しいと言ってるんです、妹たちを代わりに学校に行かせてるみたいですが」

真姫「……また意味わかんないわね……とりあえず、行ってみるわ。それじゃ海未、お留守番を頼むわけにもいかないから、あんたも早く出てってちょうだい」

海未「そ、そんな……では、学校に行けと?」

真姫「どこでもいいわよ、好きなところにいって……」

海未「仕方ないですね……今日だけですよ」

真姫「勉強もほどほどが一番……後輩からのアドバイスよ」




107: SS速報 投稿日:2015/05/15(金) 23:30:43.77 ID:kLWPNJNR.ne

真姫「ふぅ、このマンションね」

ピンポーン

真姫「西木野です……」

にこ「真姫ちゃん?何しに来たのよ」

真姫「学校休んでなにやってんのよ」

にこ「それはこっちのセリフよ、バカにしないでよね?」

真姫「話があるの、入れてちょうだい」

にこ「今忙しいのに……」

真姫「一日中なんの家事やってんのよ……そんなにもやることないでしょ」

にこ「もー、玄関でブツブツ言わないでよ……ご近所の目もあるんだから……しょうがないわね、ほら、上がって」

真姫「お邪魔します……」




108: SS速報 投稿日:2015/05/15(金) 23:31:10.41 ID:kLWPNJNR.ne

真姫「家の中、綺麗じゃない。まだ何かやることあるの?」

にこ「座って」

真姫「え、なによ、急に怖い声出さないでよ……」

にこ「いいから座りなさい、話をしに来たんでしょ?」

真姫「はいはい……」

にこ「ほら……じゃあどうぞ、何の用?手短にお願いね」

真姫「ええと……そんな風に構えられると、話しづらいわね」

にこ「ふぅん……そうね、じゃあ、来客にはもてなしが必要ってわけね」

真姫「あ、そこまでしなくても……」

にこ「ほら……トマトジュース、ちゃんとあるのよ?好きでしょ?」




109: SS速報 投稿日:2015/05/15(金) 23:31:54.81 ID:kLWPNJNR.ne

真姫「……」

にこ「……何よ」

真姫「嘘。これ、ただのワインじゃない」

にこ「真姫ちゃんにとっては、トマトジュースみたいなもんでしょ」

真姫「にこちゃんも、私をそうやって責めるの?……もう疲れたわ」

にこ「タバコもあるわよ、吸う?」

真姫「いい加減にしてよ!!バカ!!」

にこ「まぁタバコはいいわ……それよりそれ、飲まないつもり?弱身を握っているのはどっちだと思ってる?」

真姫「意地悪……最低……」

にこ「一口でいいわ、出されたものは口をつけなさい、礼儀よ」

真姫「……」

にこ「おいしい?」

真姫「最悪の味よ……何もかも、嫌な思い出が蘇るわ」

にこ「そう、よかったわね」




110: SS速報 投稿日:2015/05/15(金) 23:32:47.61 ID:kLWPNJNR.ne

真姫「話す気も失せてきたわ……みんな
、敵に見えてきて……」

にこ「お酒飲んで、全部忘れちゃいなさいよ、溜まったストレスのはけ口に、家のを盗んでちびちびと……」

真姫「もうやめたの!もう一切やらないわよ!」

にこ「悪いなんて言ってないわよ……怒らないでよね」

真姫「誰から聞いたの?その話……にこちゃん、学校来てないのに……」

にこ「わかるでしょ、だいたい」

真姫「絵里?」

にこ「絵里はもうダメよ、完全に◯○○○だわ」

真姫「……そんな酷い言い方しなくてもいいじゃない」

にこ「ほら、もっと怪しいヤツがいるじゃない……」

真姫「……希?」

にこ「ピンポン……正解よ、希が教えてくれたの」

真姫「最近夜道で会うんだけど、何やってるのかしら」

にこ「……そして、希があんたをここに呼んだの」

真姫「え?私は海未に、にこちゃんが学校休んでるから、行ってみたら?って勧められただけで……」

にこ「もうじきわかるわよ、ほら……」

真姫「何言ってん……の、」

にこ「ほら……学校じゃ、身動き取りづらいじゃない?だから私の家に……」

真姫「………」

にこ「あ、寝ちゃった、よし、ちゃんと効いたわね」

にこ「希?入ってきていいわよ、ほら」




111: SS速報 投稿日:2015/05/15(金) 23:43:54.68 ID:kLWPNJNR.ne

希「もう話してもいいんかなぁ?」

にこ「よくわかんないけど、一連の混乱は真姫ちゃんから始まってるんでしょ?ならちゃんと伝えなきゃダメよ」

希「いや、あまりに突拍子もないから、信じてくれるか心配なんよ」

にこ「大丈夫よ……受け止められるわ、私たちが出来たんだから」

希「でも、えりちはおかしくなってもた」

にこ「凛もおかしいわよ、真姫ちゃんのこと攻撃して、花陽のことを過剰防衛するように……本能的なものかしらね」

希「真姫ちゃんが悪いわけやないのになぁ……花陽ちゃんも、真姫ちゃんとの接し方、見失ってるみたいやし」

にこ「仕方ないわ……むしろ、冷静に受け止めているのが奇妙よ」

希「海未ちゃんは?」

にこ「塾通いがエスカレートしたわ。まあ、現実逃避ってやつね」

希「にこっちはなんともないん?」

にこ「希が言うことなら信じられるし……それに……ひとしきりショックは受けたから」

希「さて、じゃあ、きちんと終わらせらなあかんな。この物語の主人公は、真姫ちゃんやからね」

にこ「終わるのね、伝えたら……」

希「怖い?」

にこ「諦めたわ。もしかしたら、なんとかなるかもしれないじゃない」




113: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 00:06:12.08 ID:ZfBiQmFq.ne

真姫「うう……ううん……?」

真姫「……ん、眠ってたの?……私」

真姫「あれ……動けない」

真姫「えっ……?ロープ……?嘘、何これ、誰?誰がやったの!?」

希「落ち着いてな、真姫ちゃん」

真姫「何よ!これ!にこちゃん、何かへんなもの飲ませたでしょ!」

にこ「いいから、静かにしなさい、何も暴力を奮ったりしないわよ、ただそこで話をきいてくれるだけでいいの」

真姫「なんで縛る必要があるのよっ!ほどきなさいよっ!」

希「ちゃんと最初から最後まで、聞いてほしいんよ……ちょっとだけ、我慢してくれへんかな?」

真姫「……なんの話よ」

希「全部話すよ、ウチが全部話す」

真姫「全部って、どこからよっ!!!」

希「真姫ちゃんの……誕生日から」

真姫「……はぁ?」




114: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 00:08:02.01 ID:ZfBiQmFq.ne

希「真姫ちゃん、誕生日はいつやっけ?」

真姫「4月19日よ」

希「いつの?」

真姫「どういうこと?……15年前の、4月19日だけど」

希「2015/05/14(木) 00:06:06.22」

真姫「え?」

希「真姫ちゃんの正しい誕生日や……2015/05/14(木) 00:06:06.22……」

真姫「何言ってんのよ!それって、二日前じゃない!」

希「んー……二日前、かぁ、まぁ、実際のところ、二日前が正しいなぁ……今は、五月十六日……ちょうど、日付が変わったところやね」

真姫「まだお昼よ!日付が変わるって、なによっ!」

希「まぁ、まぁ、落ち着いて聞いて欲しいんよ」

希「真姫ちゃんは、本物の真姫ちゃんやない」

希「真姫ちゃんに真似て作られた、出来の悪い偽者や」

希「そして、ウチらもみんな、何かの偽者」

真姫「………は?」

希「2015/05/14(木) 00:06:06.22……」

希「この世界が、産まれた日や」




115: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 00:16:59.81 ID:ZfBiQmFq.ne

にこ「世界五分前仮説ってのがあるわ」

にこ「今ある宇宙は、実は五分前に作られたものっていうお話ね……」

にこ「私たち自身も、その『五分前より過去の記憶』を持った状態で、五分前に産まれたっていう考えね」

にこ「もちろん、こんなのは本当か嘘か、確かめようが無いわ」

にこ「だって、なにを言ったって『その記憶も五分前に作られたものかもしれない』って言われちゃ、どうしようもないもの」

にこ「どんな証拠があろうが、否定のしようがない理論は、理論として失格なのよ……だから、これはただの空想」

にこ「けれど、私たちが今いる世界は、どうしようもなく……二日前に産まれたものなの」

真姫「意味わかんないっ!!なんでそんなことが言えるのよ!!理由はどこにあるのよっ!!」




116: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 00:26:26.33 ID:ZfBiQmFq.ne

希「理由は……真姫ちゃん自身が、『気づく』だけでいいんよ」

希「ほら……ゆっくり気がついてくるはずや、そして、自覚すれば、それは確信に変わる……」

希「ウチらは複製や。それも、何重にもコピーされて、原本からかけ離れてしまった、複製……」

希「だんだん元の色は掠れて……小さな歪みが積もって……その同一性は崩壊する……」

真姫「私は、私は真姫よ!!西木野真姫!! 15年間、生きてきたの!ずっと!バカなこと言わないでよっ!!」

希「真姫ちゃん、周りを見てみ」

真姫「何よ……」

希「今、真姫ちゃんはどこにおる?」

真姫「にこちゃんの家の……ソファーの上で、ロープに縛られて……」

希「違う、そうやない……目に映るものだけ見たらあかんよ……よーく見てみ……ほら…」

希「何が見えてる?」






117: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 00:27:07.17 ID:ZfBiQmFq.ne

真姫「……………」




118: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 00:28:19.99 ID:ZfBiQmFq.ne

真姫「不思議ね」




119: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 00:28:44.23 ID:ZfBiQmFq.ne

真姫「確かに、ここには何もないわ」




120: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 00:30:51.37 ID:ZfBiQmFq.ne

真姫「希は、いつから気がついたの?」

希「カードがウチに、そう告げるんよ」

真姫「またそれ……?あきれた。にこちゃんは?」

にこ「希に言われてからよ、それで、あ、そっか……って」

真姫「……そうね、あ、そっか……って、そんな感じね」

希「まだ、何かあるかな?」

真姫「そうね……いくつか、聞きたいことが」




121: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 00:34:16.82 ID:ZfBiQmFq.ne

にこ「もう、暴れるつもりもないみたいね」

希「ロープ……外して、ええかな?」

にこ「そうね……ほら、どうぞ」

真姫「……ありがと、諦めちゃったわ。……どうでも良くなった」

希「なっ……?とにかく、ここから話を始めらなあかんやろ?」

真姫「これでやっと、お互い対等に喋れる感じね」

にこ「そうね、対等に……出来の悪い、哀れな偽者として……」




124: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 00:41:58.65 ID:ZfBiQmFq.ne

希「何から聞きたいん?最初から話そか?」

真姫「いや……大丈夫よ、2015/05/14(木) 00:06:06.22からの記憶は、全部『読める』わ」

にこ「そして、その世界の外の人たちの声もね」

希「嫌になるなぁ、ウチ、どんな感じで見られてるんやろ?」

にこ「所詮お人形遊びのようなもんでしょ……なんとも思わないわよ」

真姫「不思議な感じね……じゃあ、聞くわ……といっても、みんな同じ時間に産まれて、それから前の情報はないものね……」

希「ウチは裏でいろいろ動いてたんやで?真姫ちゃんと違って、表には出てないけど……」

真姫「じゃあ、質問。オリジナルの「私たち」はどこに存在するのかしら」

希「難しいこと言わんといて欲しいなぁ……さぁ、それについてはさっぱり……」

にこ「でも、どこかから来たんでしょ?どこよ?」

希「解釈の多様性……やね、つまり、ウチらのことをどう思ってるか……それが原形やないかな?」




126: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 01:02:37.84 ID:ZfBiQmFq.ne

真姫「じゃあ質問を変えるわ、これも気になったんだけど……」

希「何かな?」

真姫「結局、花陽も凛も絵里も海未も……みんな、おかしくなってたわ。どこかが、おかしくなってたの」

にこ「『おかしい』の基準は何よ?」

真姫「『2015/05/14(木) 00:06:06.22』以前の記憶と比べての話よ……つまり、産まれた時に持ってた記憶と比べて、性格が違うってことよ、わかった?」

にこ「この物語が始まる前後の食い違い?」

真姫「そうよ、ラブライブ優勝のところあたりまでは、正常な記憶が残ってるの、そこからおかしくなったの」

にこ「それで?なにが聞きたいの?」

真姫「皆がおかしくなった原因は何か、って話よ」


①この世界の秘密を知ってしまったから人格が破綻した

②そもそもこの世界が出来た時点ですでに複製ミスによって人格は破綻していた



真姫「どっちなの?」

希「……両方、やね。冒頭の真姫ちゃんは②のほうやね。だってのっけから異常な言動してたやん?」

真姫「なにも言い逃れできないわ」

にこ「……基本は②と考えて差し支えないわ、それに①が加わったと考えて、いいんじゃないかしら」




127: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 01:06:29.31 ID:ZfBiQmFq.ne

真姫「なるほど、ね……あと、希は皆にこの真相を伝えたの?私たちが……この下らない物語のために生み出された複製ってこと」

希「うん、一応、真姫ちゃんが最後やね、あとのみんなには、二日目に伝えたで」

真姫「私を最後にした理由は?」

希「真姫ちゃんが一応、主人公やから」

真姫「……謎解きが終われば、話が終わる。つまり、この世界も終わりになるってこと?それを恐れたの?」

希「でも、いつまでも引っ張っても仕方ないやろ?……誤魔化しきれへん。真姫ちゃんが自力で気がついて、突然世界が終わるよりも……」

真姫「……」

にこ「せめて、覚悟を決めて、ちょっとでも幸せに、終わりたかったのね」

希「そうやね……そして、もうすぐ、幕が降りるはずや」

真姫「……終わりなの?」

にこ「私たちの役目は終わりよ……もう、あとは、真姫ちゃん次第」

真姫「……わかった」」




128: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 01:09:19.63 ID:ZfBiQmFq.ne

真姫「……じゃあ、またね、また、会えたら……仲良くしてね」

にこ「当たり前じゃない!……待ってるわよ、ずっと」

希「ウチも、待ってるで……元気でな、真姫ちゃん……」

真姫「……さよなら」

にこ「……」

希「……」




129: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 01:15:26.97 ID:ZfBiQmFq.ne

希「なぁ……にこっち」

にこ「なによ」

希「消えるのって、怖い?」

にこ「……怖いわよ、でも、仕方ないじゃない」

希「ウチは、ずっと怖い……こんなことなら、なんで、なんで産まれてきたんやろって……」

にこ「……産まれる前は、私たちはずっと消えてたの……また、それが元に戻るだけの話よ」

希「……」

にこ「一瞬でも……こうやって、意識を与えられたこと……そのことを喜ばなくちゃダメよ……」

希「……うん」

にこ「どんな形で産まれても、最後は消えていくの……だから、安心しなさいよ、みんな、同じなの」

希「……そうやな」






130: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 01:20:10.01 ID:ZfBiQmFq.ne

真姫「はぁ………はぁ……」



はじめからわかる!まきちゃん




真姫「ふふ……確かに、はじめからわかったわよ……」

真姫「2015/05/14(木) 00:06:06.22 から、一文字も拾いこぼし無く……この世界の私の全てが、わかったわ」

真姫「だけど……これだけ、たったこれだけのために……」

真姫「私が、なんとかしなくちゃいけないのに……」

真姫「どうしたら……どうしたらいいの?」

真姫「……わからない、どうしようもないわ、もう、ダメ……」

真姫「受け入れなきゃ……ふふ、静かに……私が語るのを終えた時、この世界も終わる……」

真姫「馬鹿げてるけど……ちょっとロマンチックじゃない……」

真姫「……家についたわ、はぁ……」




131: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 01:23:46.67 ID:ZfBiQmFq.ne

真姫「……人形」

真姫「ことりがくれた、私の人形……」

真姫「出来の悪い……私をかたどった、私のコピー……」

真姫「……あなたも、私みたいに、心があるの?」

真姫「……同じなのよね、きっと……」

真姫「……」

真姫「寂しい目をしてるわね……お腹が空いたの?」

真姫「ふふ……いま、食べさせてあげる」

真姫「私の人形だから……きっと、トマトが好きなのよね」




132: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 01:28:35.17 ID:ZfBiQmFq.ne

真姫「……でも、口を開けてくれないわ」

真姫「そうよ……お腹に直接、入れてあげればいいの」

真姫「お医者さんの娘なのよ、私は……」

真姫「ほら……包丁があるわ」

真姫「お腹に刃を当てるの……深く……」

真姫「軍手……じゃなくて、ビニールの手袋……あった……衛生観念は大事にしなきゃね」

真姫「おなかを両側に、開くの……背骨の近くに、胃袋はあるわ……」

真姫「綿が邪魔ね……取り出さなきゃ……」

真姫「ええと……このへんかな……」

真姫「花陽がくれた、ぐちゃぐちゃのトマト……」

真姫「ほら……どうぞ……」




133: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 01:32:52.06 ID:ZfBiQmFq.ne

真姫「美味しい…?」

真姫「聞こえてるかな?」

真姫「あなたも、生きてるんでしょ?ふふふ……」

真姫「……」

真姫「……赤いトマトで汚れたお腹……」

真姫「……赤い髪の毛の、私のコピー……」

真姫「……ふふ、赤いワインが欲しくなるわね」

真姫「……いいや、最後に飲んじゃお……一口だけ……」

真姫「はぁ……短い人生だったわ……10,000文字にも満たない、儚い人生……」

真姫「大人になれなかったぶん、ちょっとだけ、背伸びしてもいいよね……」




134: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 01:39:32.86 ID:ZfBiQmFq.ne

真姫「今の海未みたいにいっぱい勉強して……立派なお医者さんになりたかったなぁ……」

真姫「いやいや……作曲家として、芸術の道に進むのも悪くないわね……」

真姫「作曲……そうね、私のμ'sでのポジション……」

真姫「あっ……でも、この世界の私は一曲も作ってないのね」

真姫「まあいいわ……創られた記憶を楽しむだけでも……」

真姫「すべての始まりは……そう、あの、音楽室で……」

真姫「……穂乃果が……」

真姫「……」

真姫「……?」

真姫「穂乃果……」

真姫「……あっ……!!!」

真姫「そうよ!……穂乃果はっ!?」




136: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 01:44:26.45 ID:ZfBiQmFq.ne

真姫「会わなくちゃ……今すぐ……」

真姫「そうよ、今は、学校のある時間……」

真姫「……学校に行けば、会えるわ」

真姫「行こっと……」




137: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 01:52:07.36 ID:ZfBiQmFq.ne

真姫「はぁ……はぁ……ここね」

穂乃果「……あれ?真姫ちゃん?どしたの?」

真姫「穂乃果、………あなた、誕生日は、いつ!?」

ことり「……」

穂乃果「どうしたの急に……」

真姫「あなたが産まれたのは、いつ!?」

穂乃果「……8月3日だけど」

真姫「8月3日?」

穂乃果「うん」

真姫「そうよ、あなたの誕生日は、8月3日……」

穂乃果「んもー、どうしたの、真姫ちゃん?そんな真剣な目して……」




139: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 01:58:54.70 ID:ZfBiQmFq.ne

穂乃果「それよりさ!あれやってよまた!まきちゃんハイスクール」

真姫「だ、ダメよ、あれは特別なやつなの」

穂乃果「えー!つまんなーい!だって、最近海未ちゃん学校来ないし、部活も無いし……」

真姫「……そうね」

穂乃果「この二日ずっとことりちゃんといるだけで、海未ちゃんも絵里ちゃんもにこちゃんも希ちゃんも凛ちゃんも花ちゃんにも会いたいよー!」

真姫「……」

ことり「穂乃果ちゃんは、いつまで経っても穂乃果ちゃんだもんね」

真姫「……そうね、そう思うわ」

真姫「ねぇ、覚えてる?穂乃果……私たちが初めて会った時のこと……」

穂乃果「もちろんだよ!あの日音楽室で……」

真姫「……うん、間違いないわ、あの時……」




140: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 02:00:03.40 ID:ZfBiQmFq.ne

訂正 花ちゃん→花陽ちゃん




141: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 02:05:32.51 ID:ZfBiQmFq.ne

真姫(穂乃果は、まだこの世界の仕組みに気がついていない)

真姫(というより、希は意図的に、教えなかった)

真姫(そしてことりが、穂乃果と他の皆との接触を回避してくれていた……)

真姫(希……あなたは、この歪んだ世界を終わらせたかった)

真姫(食い違った歯車が崩れていくのを見てはいられなかった)

真姫(けれど、穂乃果だけは……私達の記憶のまま。ずっと、同じ……)

真姫(穂乃果を残した理由……少しわかるわ)

真姫(つまり、最後のチャンスなのよ、これが……)

真姫(唯一、2015/05/14(木) 00:06:06.22 の存在を知らない……)

真姫(どうすればいいの?何か、方法は……)






143: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 02:27:26.74 ID:ZfBiQmFq.ne

真姫(μ'sのリーダーは……)

真姫(……高坂穂乃果)

真姫(もし、『西木野真姫』含むμ'sのメンバーが……その原型が、作られた作品だとしたら……?)

真姫(間違いないわ……作られた物語には、明確な「主人公」が存在する)

真姫(おそらく、私達の複製の原本となった世界の主人公は……)

真姫(彼女よ……そうよ!)




144: SS速報
投稿日:2015/05/16(土) 02:32:50.14 ID:ZfBiQmFq.ne

真姫(彼女は……この世界の異常を知らない)

真姫(そして、彼女自身……私の記憶通りの彼女……おそらく、奇跡的にも……完全な複製)

真姫(なら!……この物語の主人公を……)

真姫(『西木野真姫』から『高坂穂乃果』に変えることが出来たら……!)

真姫(これが彼女視点の物語となれば……!)

真姫(本当の世界と、合流できるんじゃないの……!?)




145: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 02:40:21.07 ID:ZfBiQmFq.ne

真姫(私は……沈黙した)

真姫(けれど……きっと、彼女が……彼女だけが、「オリジナルの世界」に帰ることができる)

真姫(この物語は「オリジナルの世界」の隙間に挟まった物語……)

真姫(彼女だけが、その隙間から隙間に飛び移ることが出来る……)

真姫(でも私を含めほかの8人は……不完全な複製……)

真姫(そして、この世界が記述された世界だと知ってしまった)

真姫(おそらく……もう……)

真姫(なんとなくわかる……きっと、卒業式の日が……)

真姫(その日が、タイムリミット……)

真姫(オリジナルの時間軸に飛び移れるタイミングは、そこがラストチャンス……)

真姫(それ以降はもう……)




146: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 02:43:13.95 ID:ZfBiQmFq.ne

真姫「穂乃果」

穂乃果「なに?」

ことり「穂乃果ちゃん」

真姫「……なんでもないわ」

穂乃果「……ふふふ」









真姫(ああ……)

真姫(おしまいね)

真姫(じゃあ)

真姫(さようなら)




147: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 02:51:01.05 ID:ZfBiQmFq.ne

卒業式の日までーーーー穂乃果は異常に気が付かなかった


西木野真姫
小泉花陽
星空凛
南ことり
園田海未
東條希
絢瀬絵里
矢澤にこ

(記述上での消滅時刻)2015/05/16(土) 02:43:13.95
(物語上での消滅時刻)2期13話開始直前


----無論、異常を悟らせなかった以上8名の尽力によるところが大きい




2期13話へつづく……




148: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 02:52:36.11 ID:ZfBiQmFq.ne

終わり




150: SS速報 投稿日:2015/05/16(土) 02:55:28.26 ID:xRkMg9f1.ne

なんかいい雰囲気だった乙




158: SS速報 投稿日:2015/05/18(月) 00:00:05.78 ID:MyBE0RX2.ne

よかった









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