建設間に合わず「屋根なし五輪」に… 新国立競技場、計画見直しへ
2015年5月18日、下村博文文科相と舛添要一都知事が都庁で会談を行い、下村文科相は新国立競技場の変更案を提示。工事が間に合わないことなどから、オリンピックは屋根が無いまま開催、オリンピック終了後に屋根を建設する考えを示しました。
更新日: 2015年05月18日
dat_naviさん
2015年5月18日、下村博文文科相と舛添要一都知事が都庁で会談を行い、下村文科相は新国立競技場の変更案を提示。工事が間に合わないことなどから、オリンピックは屋根が無いまま開催、オリンピック終了後に屋根を建設する考えを示しました。
更新日: 2015年05月18日
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■解体が遅れ…
2015年5月11日、2020年東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとして建て替え中の国立競技場で、地上の構造物が完全に撤去された。
解体工事は当初、去年2014年7月からの予定だったが、入札の不調や業者の選定をめぐるトラブルで予定より半年近く遅れ、12月から始まった。
着工後は天候などにも恵まれ、作業は順調に進んだ。
2015年9月30日までに解体工事を終える予定。
■2019年春に完成を目指す
2015年10月からは新国立競技場の建設作業に入る。
施設を運営する日本スポーツ振興センターは「ここまでは作業が順調に進んでいる。当初予定の2019年3月の完成を目指したい」と話している。
2019年9月~10月のには、東京オリンピックに先駆けてラグビーワールドカップのメイン会場として新国立競技場が使用されることになっており、完成が遅れるわけにはいかない事情も。
■屋根の取り付けは五輪後へ…
2015年5月18日、下村博文文科相が、都庁で舛添要一都知事と会談し、新国立競技場の変更案を明らかにした。
下村文科相は工事が間に合わないことなどから、オリンピックは、屋根が無いまま開催し、オリンピック終了後に屋根を建設する考えを示した。
下村文科相「期限に間に合わせるためには、屋根をつけたらオリンピックは間に合うけど、(2019年の)ラグビーW杯が間に合わなくなる」
「オリンピック・パラリンピック、ラグビーについては、屋根がなくてもできるので」(下村文科相)
また、スタンドは維持費用などを考慮し、これまで収容人数8万人規模だった計画のうち3万人分を仮設とし、オリンピック終了後、5万人規模に縮小する考えも示した。
コンサート会場などとして活用できるように、2020年大会終了後に屋根をつけるという。
当初案では天候にかかわらず使用できる開閉式屋根と、約8万人を収容できるスタンドを備える施設となっていた。
■都の負担を要請
さらに、下村文科相は「都民のスポーツ振興にも役立つ」などとして、都の費用負担を要請。
新国立競技場の整備費約1700億円のうち、約500億円を都が負担するよう要請。
これに対し、舛添知事は建築資材の高騰などで整備費用が膨らむことなどに触れ、「協力は惜しまないが、もっと都民や国民に情報開示をしてほしい」と話し、詳細を聞いた上で検討する考えを示した。
さらに、これまで国が「無責任に(新国立競技場は)『できる』と繰り返してきたが、それでは大日本帝国陸軍と同じだ。戦争に『勝った、勝った』と言いながら負けていたのと同じ」と厳しく続けた。
日本スポーツ振興センターは昨年、周辺整備も含めた建設費を1625億円と発表しているが、建設資材、人件費の高騰などを反映しておらず、さらに膨らむ見込み。
■莫大な維持費も
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