転載元:キモオタ「デュフフwww暗殺教室の世界に迷い込んでしまったででござるwww」普久間島編


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キモオタ「デュフフwww暗殺教室の世界に迷い込んでしまったでござるwww」

1: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/10(日) 20:21:19.09 ID:DvB/iZqSO


椚ヶ丘中学校 E組校舎 宿直室







キモオタ「デュフフwwwデュフフwww
明日でござるwww沖縄の離島で暗殺合宿はwww女子の私服をこの目で拝めることができるなんてもう拙者抜いちゃうwww」シコシコ ドピュ!!

キモオタ「それであわよくばこの夏 沖縄に旅行に来てるギャルたちにナンパするでござるwwwデュフフフフフwww」シコシコ ドピュ


キモオタ「まぁwww拙者を見た瞬間悲鳴をあげて逃げていくのがオチでござるがwwwデュフフフフwww」



キモオタ「だがしかし、暗殺の成功、失敗はもとより、気になるのは鷹岡の復讐でござるが...」







キモオタ「ま、その事は置いといて....

今度こそバレないように女風呂を覗き、寝ている女子に夜這いするでござるwwww」











キモオタ「デュフフフフwwww」シコシコ


















6: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/10(日) 22:45:11.30 ID:DvB/iZqSO

合宿当日 船にて





殺せんせー「にゅやァ...船はやばい...先生頭の中身が全部まとめて出そうです...」ダラ-ン


倉橋「起きて起きて殺せんせー!見えてきたよ!」


杉野「東京から6時間!!」


前原「殺せんせーを殺す場所だぜ!!」









生徒達「島だーーーーーっ!!」








ホテルの店員「ようこそ普久間島リゾートホテルへ

サービスのトロピカルジュースでございます」


三村「いやー最高!!」


木村「景色全部が鮮やかで明るいな〜

例の暗殺は夕飯の後にやるからさ

まずは遊ぼうぜ殺せんせー!

修学旅行の時みたく班別行動でさ」



殺せんせー「ヌルフフフ 賛成です

よく遊びよく殺す


それでこそ暗殺教室の夏休みです!」バッ!!
































8: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/10(日) 23:02:01.19 ID:DvB/iZqSO



杉野「うまいことやってるみたいだな
一班のパラグライダーによる陽動

遊んでると見せかけて 他の班に目が行かないようにしてる」


茅野「次はうちの班に来る番だよ!やる事やってすぐに着替えないと!」



渚 杉野 カルマ 「了解!」ドボ-ン! 




キモオタ「...ほぉ...茅野殿は海に入らないでござるか?ウォータースーツ姿で今宵のズリネタにしようと思ったでござるのにwww」

茅野「わ、私はウォータースーツで身体のラインが出るのが嫌なの!馬鹿なこと言ってないでキモオタくんも早く海に潜って!!」


キモオタ「コポォwww失敬www恥ずかしがらずともよいでござるのにwww」ドボ-ン!



キモオタ「(.....)」





遊びに見せかけて僕らは真剣だ


計画通り暗殺ができるかどうか

綿密に現地をチェックして回る







殺せんせー「さて、君達 四班は船でイルカを見るそうですねぇ」





一つの班が殺せんせーと遊ぶ間に
殺せんせーの目を盗みながら
他の班が暗殺の段取りを行う

暗殺の準備は着々と出来上がってきている







9: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/10(日) 23:12:09.45 ID:DvB/iZqSO





千葉「殺せんせーは?」


速水「今 三班と海底洞窟巡りしてる

こっちの様子は絶対に見えないよ」


千葉「じゃあ今なら射撃スポット選び放題だな」

速水「サクッと決めちゃいますか」





烏間「(...今までにない大規模な暗殺計画
ーーーここまでは完全に予定通りだ

だが 不安要素がいくつかある


連絡が取れなくなった殺し屋たちや 一方で 防衛省内にも問題が発生していて

加えてこの島そのものにも怪しい噂をちらほら聞く)」



烏間「(暗殺を取り巻く空気が不穏になってきた

晴れている間に暗殺が終わればいいが)」










10: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/10(日) 23:30:41.39 ID:DvB/iZqSO





磯貝「さて、夕飯はこの貸し切り船上レストランで 夜の海を堪能しながらゆっくり食べましょう」


殺せんせー「なるほどねぇ...まずはたっぷり食べさせ、船に酔わせて戦力を削ごうというわけですか」


磯貝「当然です これも暗殺の基本のひとつですから」


殺せんせー「実に正しい」


殺せんせー「ですが、暗殺を前に気合の乗った先生にとって 船酔いなど恐れるに足りません」


中村「つーか殺せんせー日焼けしすぎて表情どころか前も後ろもわかんないよ」

殺せんせー「にゅや?そんなに黒いですか?」

片岡「ややこしいから何とかしてよ」



殺せんせー「ヌルフフ お忘れですか皆さん
先生には脱皮がある事を
黒い皮を脱ぎ捨てれば」ピリピリピリ

ぱっ!!

殺せんせー「ほら元通り!」

不破「あ 月に一回の脱皮だ」


殺せんせー「本来はヤバイ時の奥の手ですが.....あっ.....!!」





生徒達「バッカでー 暗殺前に自分の戦力減らしてやんの どうして未だにこんなドジ殺せないんだろ」


矢田「まーまー殺せんせー、早く夕飯食べよーよ」

片岡「もう殺せんせーの分はこっちにたくさん用意してあるからね」

殺せんせー「おぉー!!これは美味しそうですね!!じゃ 遠慮なく... いただきまーす!」ガツガツムシャムシャ!!

キモオタ「(おっ このスープに隠し味入れたろwww)」ドピュ!!






11: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/10(日) 23:39:39.63 ID:0eJSyyN60

何て隠し味入れてんだww




12: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/10(日) 23:42:15.18 ID:DvB/iZqSO



この日のために 夏休みに入って密かに特訓を重ねてきた

仕込みも万全

今度こそ 殺せんせーにこの刃を届かせるんだ









殺せんせー「うっぷ 結局酔ってしまいました...」ヨロヨロ


前原「さぁて殺せんせー メシの後はいよいよ暗殺だ」

菅谷「会場はこちらですぜ」


殺せんせー「!?この小屋は...」




菅谷「このホテルの離れにある...水上パーティールーム」


磯貝「ここなら逃げ場はありません」





岡島「さ.....席につけよ 殺せんせー」


三村「楽しい暗殺」


岡島「まずは映画鑑賞から始めようぜ」












14: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/10(日) 23:55:25.87 ID:DvB/iZqSO



磯貝「まずは 三村が編集した動画を見て楽しんでもらい

その後 テストで勝った9人が触手を破壊し

それを合図に皆で一斉に暗殺を始める

それでいいですね 殺せんせー?」


殺せんせー「ヌルフフフ 上等です」



菅谷「セッティングごくろーさん 三村」

見て「頑張ったぜ 皆がメシ食ってる間もずっと編集さ!」




殺せんせー「(この小屋は周囲を水で囲まれてる

壁や窓には対先生物質が仕込まれてる可能性もある

脱出はリスクが高い

小屋の中で避けきるしかないようですねぇ)」


渚「殺せんせー まずはボディチェックを

いくら周囲が水とはいえ 防水水着を隠し持ってたら逃げられるしね」ポンポン

殺せんせー「入念ですねぇ
そんなヤボはしませんよ」


これだけ直に触っていても この先生は僕の攻撃など余裕でかわす

けど 皆で この作戦でなら...!!










殺せんせー「さて、全力の暗殺を期待してますよ
君たちの知恵と工夫と本気の努力
それを見るのが先生の何よりの楽しみですから」








15: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 00:07:46.64 ID:iPNhE8UxO

殺せんせー「遠慮は無用
ドンと来なさい」


生徒達「........」ニッ


岡島「言われなくとも、上映始めるぜ 殺せんせー」電気消灯パチン



『3年E組が送る

とある教師の生態

情報提供:潮田渚 他 撮影:岡島大河
ナレーション 編集:三村航輝』ジャジャ-ン♪♪




殺せんせー「(...後ろの暗がりでしきりに小屋を出入りしている
位置と人数を明確にしないためでしょう

...しかし甘い 2人の匂いがここにないのをわかってますよ)」


殺せんせー「(四方が海のこの小屋ですがホテルに続く通路の一方向だけは近くが陸だ)」

殺せんせー「(そちらの方向の窓から
E組きってのスナイパー
速水さんと千葉君の匂いがしてきますねぇ)」








16: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 00:22:21.91 ID:iPNhE8UxO


殺せんせー「(...しかしこの動画 よくできてる カット割りといい 選曲といい 良いセンス ついつい引き込まれ...)」



『...まずはご覧頂こう、我々の担任の恥ずべき姿を』

『ヌルフフフwwwやっぱり熟女OLの巨乳こそ至高ですねぇwwwヌルフフフwww』エロ本パラ-







殺せんせー「(にゅやぁぁぁぁぁぁ!!!!)」


『おわかり頂けただろうか 最近のマイブームは熟女OL 全てこのタコが一人で集めたエロ本である』


生徒達「」ニヤニヤニヤ


殺せんせー「違っ...
ちょっ岡島君達!!皆に言うなとあれほど...!!」


キモオタ「(うわぁ、キンモ、こんな変態が担任とか じんましんができるでござる)」




『こんなものでは終わらない
この教師の恥ずかしい映像を一時間たっぷりお見せしよう』





殺せんせー「(あと一時間も!?)」








17: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 00:34:07.80 ID:iPNhE8UxO

一時間後





殺せんせー「...死んだ...もう先生死にました...あんなもの知られてもう生きていけません...」


『さて、秘蔵映像にお付き合い頂いたが
何かお気付きでないだろうか 殺せんせー?』


殺せんせー「.......」チャプ チャプ


殺せんせー「(!? いつのまに床全体に水が...!!誰も水など流す気配はなかったのに...)」


殺せんせー「(...まさか
満潮か!!)」



寺坂「俺らまだ何にもしてねぇぜ 誰かが小屋の支柱を短くでもしたんだろ」

中村「船に酔って 恥ずかしい思いして
海水吸って だいぶ動きが鈍ってきたよね」




ジャキッ...




寺坂「さぁ 約束だ 避けんなよ」



キモオタ「(本来なら触手7本のところを9本破壊できる...さぁ、この暗殺の展開はどう転ぶでござるかな?)」









18: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 00:50:03.72 ID:iPNhE8UxO



殺せんせー「(...やりますね
しかしスナイパーのいる方向はわかっている そちらの窓さえ注意すれば)」



パパパパパパパパパンッ!!



殺せんせー「く....っ」



小屋「」ミシッミシッ


パカァッッッッ!!



殺せんせー「(!? 小屋が展開した!?)」


生徒達「」ブワァッッッッ!!!



殺せんせー「(これは...水圧で空を飛ぶ...フライボート!! )」


殺せんせー「(フライボートによってできる水の柱で生徒たちが私を囲んで水圧の檻をつくり、脱出できなくさせるということか!!)」




イルカたち「キュイー!」バシャ バシャ  



倉橋「そうそう!もっといっぱい跳ねて!
下から逃げられないようにね〜」

茅野「渚!ホース放水の準備はいい!?」


渚「OK!茅野!」



バシャァァァァッッッッ!!




殺せんせーは急激な環境の変化に弱い

木の小屋から水の檻へ!!

弱った触手を混乱させて反応速度をさらに落とす!!










19: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 01:02:02.47 ID:iPNhE8UxO


ザパァッッ!!


律「射撃を開始します
照準・殺せんせーの周囲 全周1m」



シュパパパパパパ!!



殺せんせーは当たる攻撃にすごく敏感だ


だから一斉射撃はあえて先生を狙わずに弾幕を張り 逃げ道を塞いでおいての...





千葉&速水「」ザパァッ!!





とどめの2人


陸の上には 2人の匂いが染み込んだダミーを置き

本物の2人はずっと水中にいた


小屋の中で陸上を警戒させておき

フィールドを水の檻へと変える事で

全く別の狙撃点を創り出す!!


2人の匂いも発砲音も 水が全て消してくれる!!





ドクン...






千葉&速水「(もらった!!!!)」














20: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 01:05:40.04 ID:iPNhE8UxO







パンパァンッッッッ!!!!!









殺せんせー「(よくぞ...ここまで!!)」








ドッッッッ!!!!!!!!







その夜

殺せんせーの全身が



閃光と共に弾け飛んだ






24: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 12:14:23.93 ID:iPNhE8UxO


シュウウ....





生徒達「や.......殺ったのか!?」





今までの暗殺とは明らかに違う!!


殺せんせーが爆発して...後には何もない!!



殺った手応え!!





烏間「油断するな!!奴には再生能力もある 片岡さんが中心になって水面を見張れ!!」


片岡「はい!!」ザパッ!!



水圧の檻と 対先生弾の弾幕の檻

2つの檻! 逃げ場はどこにも無かったはず!!




ブクブク



倉橋「あっ」



ブクブクブクブク 



杉野 菅谷「...」コクン


ブクブクブクブク


生徒たち「......」ガチャ....



その瞬間 僕らが見たものは
殺せんせーの



殺せんせー「ふぅ」プカァ



顔が入った 透明とオレンジの変な球体





何アレ!?







25: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 12:27:16.99 ID:iPNhE8UxO



殺せんせー「これぞ 先生の奥の手中の奥の手
完全防御形態!!」



生徒たち「完全防御形態!?」


殺せんせー「外側の透明な部分は
高密度に凝縮されたエネルギーの結晶体です
肉体を思い切り小さく縮め
その分余分になったエネルギーで...
肉体の周囲をガッチリ固める」


殺せんせー「この形態になった先生はまさに無敵!!
水も対先生物質も あらゆる攻撃を結晶の壁がはね返します」



矢田「...そんな じゃぁ ずっとその形態でいたら殺せないじゃん」


殺せんせー「ところがそう上手くはいきません
この形態は24時間ほどすれば自然崩壊します
その瞬間に先生は肉体を膨らませ
エネルギーを吸収して元の体に戻るわけです」


殺せんせー「裏を返せば
結晶が崩壊するまでの24時間
先生は全く身動きが取れません

これには様々なリスクを伴います

最も恐れるのは その間に高速ロケットに詰め込まれ 遥か遠くの宇宙空間に捨てられる事ですが...24時間以内にそれが可能なロケットは今世界のどこにも無い」




ーーーーやられた

ここに来ての殺せんせーの隠し技

その欠点までちゃんと計算ずくで...



完敗だ.....!!








26: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 12:35:53.66 ID:iPNhE8UxO




烏間「...とりあえず解散だ 皆
上層部とこいつの処分法を検討する」


殺せんせー「ヌルフフフ 対先生物質のプールの中にでも閉じ込めますか?」


殺せんせー「無駄ですよ その場合はエネルギーの一部を爆散させて...さっきのように爆風で周囲を吹き飛ばしてしまいますから」


烏間「........くっ!!」



殺せんせー「ですが 皆さんは誇って良い
世界中の軍隊でも先生をここまで追い込めなかった

ひとえに皆さんの計画の素晴らしさです」





生徒たち「..........」






殺せんせーは いつものように僕らの暗殺を褒めてくれたけど 皆の落胆は隠せなかった

かつてなく大掛かりな...全員での渾身の一撃を外したショック


異常な疲労感とともに.....

僕らはホテルへの帰途についた










27: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 12:52:14.89 ID:iPNhE8UxO




千葉&速水「......」



千葉「律 記録はとれてたか?」


律「はい 可能な限りのハイスピードさつえいで 今回の暗殺の一部始終を」


千葉「俺さ 撃った瞬間わかっちゃったよ

『ミスった』『この弾じゃ殺せない』って」


律「.....断定はできません あの形態に移行するまでの時間が不明瞭なので

ですが 千葉君の射撃があと0.5秒早いか
速水さんの射撃があとターゲットに30cm近ければ 気づく前に殺せた可能性が50%ほど存在します



千葉「自身はあったんだ リハーサルはもちろん あそこより不安定な場所で練習しても外さなかった

だけど いざあの瞬間 指先が硬直して視界も狭まった」


速水「.......同じく」




千葉「絶対に外せないという重圧

『ここにしかない!!』って大事な瞬間...」



速水「......うん、 こんなにも練習と違うとはね」



千葉&速水「.......」トボトボ









殺せんせー「.........」









28: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 13:05:46.69 ID:iPNhE8UxO

ホテルにて




前原「しっかし疲れたわ〜...」ゼェ ゼェ


三村「自室帰って休もうか...もう何もする気力ねぇ」ハァ ハァ


寺坂「ンだよテメーら 一回外したぐらいでダレやがって
もー殺ること殺ったんだから明日一日遊べんだろーが」

岡島「そーそー 明日こそ水着ギャルをじっくり見んだ
どんなに疲れてても全力で鼻血出すぜ」ゼェ ハァ





......何か変だ




生徒たち「.......」ハァ....ハァ.....ゼェ...ゼェ....





いくらなんでも...

皆疲れすぎじゃ...




キモオタ「(.....まさかこれは....!?)」









29: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 13:21:36.95 ID:iPNhE8UxO



中村「渚君よ 肩貸しちゃくれんかね...
部屋戻って とっとと着替えたいんだけどさ ちぃ〜とも体が動かんのよ...」ゼェ ゼェ

渚「なっ 中村さん!!ひどい熱...!!」



岡島「いや...もう想像しただけで...鼻血ブ
...いや....あれ.....」ボトボトボトボト



渚「岡島君!!」




生徒たち「」バタ バタ ガシャ




渚「皆!!」




烏間「.....ッ

フロント!!この島の病院はどこだ!!


フロント「え....いや なにぶん小さな島なので
小さな診療所はありますが
当直医は夜になるとよその島に帰ってしまう 船は明日10時にならないと...」


烏間「く...!!」


ヴー ヴー


烏間「!?...携帯が....」


烏間「もしもし....」









『...やぁ先生
可愛い生徒が随分苦しそうだねぇ』








30: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 13:37:33.26 ID:iPNhE8UxO



烏間「...何者だ?
まさかこれはお前の仕業か?」


『ククク 最近の先生は察しが良いな

人工的に作り出したウィルスだ
感染力はやや低いが 一度感染したら最後 ....潜伏期間や初期症状に個人差はあれ

一週間もすれば全身の細胞がグズグズになって死に至る』


『治療薬も一種のみの独自開発でね
あいにくこちらにしか手持ちが無い

渡すのが面倒だから...直接取りに来てくれないか?』


『山頂にホテルが見えるだろう
手土産はその袋の賞金首だ』




殺せんせー「.......!?」







32: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 14:08:46.41 ID:iPNhE8UxO

『その様子じゃ クラスの半数はウィルスに感染したようだな

フフフ 結構結構』


烏間「もう一度聞く お前は...」


『俺が何者かなどどうでもいい

賞金百億を狙っているのはガキ共だけじゃないって事さ』


『治療薬はスイッチ一つで爆破できる 我々の機嫌を損ねれば感染者は助からない』


烏間「...念入りだな」


『山頂の[普久間殿上ホテル] 最上階まで1時間以内にその賞金首をもってこい

だが先生よ お前は腕が立つそうだから危険だな

そうだな...動ける生徒の中で
最も背が低い女子と最も体重が重い男子に持って来させろ』


烏間「!?」


『フロントに話は通してある

素直に来れば賞金首と薬の交換はすぐに済む

だが 外部と連絡を取ったり...1時間を少しでも遅れれば...即座に治療薬は破壊する』



『礼を言うよ よくぞそいつを行動不能まで追い込んでくれた

天は我々の味方のようだ』





プツッ ツ- ツ- ツ-





烏間「くっ...!!まさか こんな時に第三者が狙って来るとは!!」








キモオタ「(烏間先生、案ずるな...生徒達は必ず助かる...なぜなら...いや、今は言わない方がいい....)」











33: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 14:19:48.65 ID:iPNhE8UxO







烏間「......という訳だ」


矢田「....ひどい 誰なんですか?こんな事する奴は!」


烏間「.....」


烏間の部下「烏間さん!...案の定ダメです 政府としてあのホテルに宿泊者を問い合わせても...『プライバシー』を繰り返すばかりで......」


烏間「やはりか.....警視庁の知人から聞いた話だが
この小さなリゾート島 『普久間島』は
『伏魔島』と言われ マークされている」


烏間「ほとんどのリゾートホテルはまっとうだが、あのホテルだけは違う

国内外のマフィア勢力や それらと繋がる財界人らが出入りしていると聞く

私兵達の厳重な警備のもと...違法な商談やドラッグパーティーを連夜開いているらしい

政府のお偉いさんともパイプがあり、
迂闊に警察も手が出せん」








34: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 14:30:51.91 ID:iPNhE8UxO



カルマ「ふーん そんなホテルがこっちに味方するわけないね」


吉田「どーすんスか!?このままじゃいっぱい死んじまう!!
こっ...殺される為にこの島に来たんじゃねーよ!!」

原「落ち着いて、吉田君
そんな簡単に死なない死なない
じっくり対策考えてよ」ハァ ハァ


吉田「お おぉ、悪りぃな原!」



寺坂「言うこと聞くのも危険すぎんぜ 一番チビと一番デブの2人でこいだぁ?

このちんちくりんとクソデブだぞ!?人質増やすよーなモンだろ!!

第一よ こんなやり方する奴らにムカついてしょうがねぇ

人のツレにまで手を出しやがって」


狭間「フッ...単細胞が...」ゼェ ゼェ

村松「キシシ....」ハァ ハァ


寺坂「要求かんざ全シカトだ!!今すぐ全員 都会の病院に運んで....」



竹林「.....賛成しないな」









35: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 14:40:58.42 ID:iPNhE8UxO

竹林「もし 本当に人工的に作った未知のウィルスなら 対応できる 抗ウィルス薬はどんな大病院にも置いてない

いざ運んで無駄足になれば 患者の負担を増やすだけだ

対症療法で応急処置はしとくから
急いで取引に行った方が良い」



寺坂「竹林...」



....打つ手無しだ


殺せんせーが動けるのなら手のうちようがあるのに...

僕らの暗殺が下手にいいところまで行ったせいで 24時間は身動きが取れない完全防御形態になっている





烏間「(敵の目的はこいつだが 渡しに行った生徒2人を人質に取り

薬も渡さず逃げられたら まさに最悪!!
)」





烏間「(どうする...!?
交渉期限は1時間もない....!!)」




殺せんせー「良い方法がありますよ」


生徒たち「.....!?」



殺せんせー「病院に逃げるより 大人しく従うよりは

律さんに頼んだ下調べも終わったようです

元気な人は来てください
汚れてもいい格好でね」









36: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 14:59:40.34 ID:iPNhE8UxO

普久間殿上ホテル 崖のふもとにて




木村「.....高ぇ...」


律「あのホテルのコンピュータに侵入して内部の図面を入手しました
警備の配置図も

正面玄関と敷地一帯には大量の警備が置かれています
フロントを通らずホテルに入るのはまず不可能」


律「ただひとつ この崖を登ったところに通用口がひとつあります

まず侵入不可能な地形ゆへ....警備も配置されていないようです」



殺せんせー「敵の意のままになりたくないなら手段はひとつ
患者10人と 看病に残した2人を除き

動ける生徒全員でここから侵入し

最上階を奇襲して 治療薬を奪い取る!!





生徒たち「.......!!」








37: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 15:17:16.95 ID:iPNhE8UxO



烏間「...危険すぎる この手慣れた脅迫の手口 敵は明らかにプロの者だぞ」


殺せんせー「えぇ しかも私は君達の安全を守れない 大人しく私を渡した方が得策かもしれません

どうしますか?全ては君達と...指揮官の烏間先生次第です」



生徒たち「...それは...ちょっと...難しいだろ...」


ビッチ「そーよ!!無理に決まってるわ!! 第一この崖よ!!
ホテルにたどりつく前に転落死よ!!」



烏間「(ーーーやはり無理だ、2人に持って行かせるしか...)」


烏間「キモオタ君、茅野さん すまないが.....ん? いない...」



生徒たち「いやまぁ....」






バッババババッバッッ!!






生徒たち「崖だけなら楽勝だけどさ」



キモオタ「(コポォwwwちょwww凄すぎワロタwww無理無理wwwあんな軽々と登れるはずないってwww)」ンショ ンショ ゼ- ハ- 



岡野「いつもの訓練にくらべたらね」

矢田「ねー♪」





烏間 ビッチ「..........!!」



















38: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 15:27:11.14 ID:iPNhE8UxO



磯貝「でも 未知のホテルで未知の敵と戦う訓練はしてないから
烏間先生 難しいけどしっかり指揮を頼みますよ!」



寺坂「おぉ ふざけたマネした奴らに...キッチリ落とし前つけてやる!!」





殺せんせー「見ての通り 彼らはただの生徒ではない あなたの元には15人の特殊部隊がいるんですよ」



烏間「.....」



殺せんせー「さぁ、時間は無いですよ?」



烏間「........」





烏間「注目!! 目標山頂ホテル最上階!!

隠密潜入から奇襲への連続ミッション!!

ハンドサインや連携については訓練のものをそのまま使う!!


いつもと違うのはターゲットのみ!!」






烏間「3分でマップを叩き込め!!

ヒトキューゴーマル 19時50分作戦開始!!!!」






生徒たち「おう!!!!!!」













41: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 16:37:22.36 ID:iPNhE8UxO




バッババババッバッッ!!!!



岡野「ほらほら置いてくよ〜」



木村「やっぱ身軽だな 岡野は」

磯貝「あぁ、こういう事やらせたらクラス一だ」


木村「...それに比べてうちの先生は」



ビッチ「キャー!!揺れる!!もっと静かに登りなさいよ!!カラスマ!!」

烏間「.......」



磯貝「動けるのが3人中1人とは...しかもキモオタなんて」

木村「しかもキモオタなんて、まだあんなに下にいるぜ」




キモオタ「ひぃぃぃぃ!!下を見てしまったでござるぅぅ!!!!ふひぃぃぃぃ!!」ジョボボボボボボ


ビッチ「ぎゃぁ!!汚い!!こんなところで漏らすんじゃないわよ!!ちょっとかかっちゃったじゃないの!!」


キモオタ「ホテルに帰って拙者もみんなの看病がしたいぃぃぃ!!!!」ブリュッブリリリリリッ ブチャッ


不破「駄目!! キモオタくんもみんなと一緒に来るの!!」

矢田「仮に敵に見つかった場合まともに戦えるのはキモオタくんだけなんだよ!?」


キモオタ「フヒヒwwwサーセンwww」ドピュルルルル




殺せんせー「しかし皆さん見事なバランス感覚ですねぇ」

烏間「クライミングなら学校の裏山でもさせている
どんな場所でも暗殺を可能にするためには...基礎となる筋力とバランスが不可欠だからな」


殺せんせー「なるほどねぇ フライボートを自在に操ったのもその成果ですね」


ビッチ「いいから早く登んなさいよ!!掴まる手が疲れてきたわ!!」



千葉「...つうか ビッチ先生 何でついてきてんだ?」

片岡「留守番とか除け者みたいで嫌なんだって」


寺坂「フン、キモオタも糞ビッチも足手まといにならなきゃいいけどな」









42: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 16:49:31.47 ID:iPNhE8UxO

そして崖の頂上



律「この扉の電子ロックは私の命令で開けられます」パチン


扉「」ピピッ


律「また、監視カメラも私達を映さないよう細工できます ですが ホテルの管理システムは多系統に分かれており、全ての
設備を私ひとりで掌握するのは不可能です」


烏間「...さすがに厳重だな 律 侵入ルートの最終確認だ」


律「はい、ルートについて説明します」













43: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 16:58:14.58 ID:iPNhE8UxO



律「まず、私達はエレベータを使用できません フロントが渡す各階ごとの専用ICキーが必要だからです

従って階段を登るしかないのですが...

その階段もバラバラに配置されており...最上階までは 長い距離を 見張りの目を盗みながら歩かなくてはなりません」マップ表示


千葉「テレビ局みたいな構造だな
テロリストに占拠されにくいよう 複雑な設計になってるらしい」


菅谷「こりゃぁ悪い宿泊客が愛用するわけだ....」



烏間「行くぞ、時間が無い 状況に応じて指示をだすから見逃すな」スッ



生徒たち「はい...!」ボソ....









45: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 17:12:04.79 ID:iPNhE8UxO



烏間「......」スッ スッ


生徒たち「......」スススス....



烏間「(...侵入早々 最大の難所だ)」





ロビーの見張りたち「......」コツ コツ


烏間「(このロビーを通らなければ上に行けない構造だ
当然 警備のチェックも最も厳しい
非常階段はすぐそこだが...
予想外に警備が多い

生徒全員が発見されずに通過するのはまず無理だ)」



烏間「(ここはやはり人数を絞って潜入するか? いや
敵も複数の可能性が高い
今の生徒たちでも2人や3人では危険すぎる

俺一人では作戦の選択肢が限られてしまうし...どうすべきか)」


ビッチ「何よ 普通に通ればいいじゃない」


生徒たち「〜〜〜〜〜!!」


菅谷「状況判断も出来ねーのかよ ビッチ先生!!」ヒソヒソ

木村「あんだけの数の警備の中どうやって....」ヒソヒソ








ビッチ「だから 普通によ」フラ....




生徒たち「........!!」


殺せんせー「.....」ニヤリ








46: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 17:23:56.30 ID:iPNhE8UxO



ビッチ「...... 」カッ カッ  



見張りたち「(ウホ!良い女!)」



ドッ



ビッチ「あっ ごめんなさい
部屋のお酒で悪酔いしちゃって///」


見張り「あ お、お気になさらず お客様///」

ビッチ「来週そこでピアノを弾かせて頂く者よ 早入りして観光してたの」


見張りたち「(...ピアニストか
しょっちゅう来るからその一人だろ)」


ビッチ「酔い覚ましついでにね
ピアノの調律をチェックしておきたいの
ちょっとだけ弾かせてもらっていいかしら?」ギシッ 

見張り「えっ...と じゃぁフロントに確認を」



ガシッ



ビッチ「いいじゃない...///
あなた達にも聴いて欲しいの
そして審査して」

見張りたち「し 審査?///」









47: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 17:37:23.59 ID:iPNhE8UxO



ビッチ「私のこと よく審査して
ダメなとこがあったら叱って下さい///」スゥ







♪・・・・♪♪・・〜〜



見張りたち「///////」



生徒たち「め...メチャクチャ上手い...」


殺せんせー「(幻想即興曲ですねぇ、腕前もさる事ながら 魅せ方が実にお見事

色気の魅せ方を熟知した暗殺者が...全身を鮮やかに使って音を奏でる

まさに『音色』

どんな視線も惹きつけてしまうんでしょう」



ビッチ「ね そんな遠くで見てないで もっと近くで確かめて///」


見張りたち「お おお...///」



ビッチ「....」スゥ


生徒たち「(!? ハンドサイン...)」



ビッチ「(20分稼いであげる )」




ビッチ「(行きなさい!!)」クイクイ












49: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 17:55:59.85 ID:iPNhE8UxO



今のうちに通るだけ...なのに

僕まで思わず目を奪われた

なんて綺麗な先生だろう...って




キモオタ「(うひょぉぉぉぉぉwww拙者もちょっとビッチ先生を審査してくるでござるぅぅぅwww)」ドスドスドスドスッ!!

ガシッ!!


女子たち「(ダメッッッッ!!!!!)」



非常階段にて




茅野「ぷはぁ、全員無事にロビーを突破!」


菅谷「....すげーや ビッチ先生 あの爪でよくやるぜ」

磯貝「あぁ、ピアノ弾けるなんて一言も」


烏間「普段から彼女を甘く見ない事だ
優れた殺し屋ほど万に通じる

彼女クラスになれば...潜入暗殺に役立つ技能なら何でも身につけている

君らに会話術を教えているのは世界でも一、二位を争うハニートラップの達人なのだ」


生徒たち「.....」


殺せんせー「ヌルフフフ 私が動けなくても全く心配ないですねぇ」




改めて知ったプロの大人の技術の威力

殺せんせーは動けなくても...プロ揃いのE組の先生は頼もしい!




......でも それは相手も一緒





8F コンサートホールにて




???「おい、スモッグ、 階段ルートの侵入が無いか見回ってこい カメラでは異常は無いが一応な

見つけたら即殺りでいいってよ
ボスが」


???B「アイアイサー」




僕らはすぐに思い知る

敵もまた 手強いプロの大人だって事








58: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/11(月) 23:52:41.62 ID:iPNhE8UxO

その頃 ホテルでは




竹林「とにかく皆 発熱がひどい
脳にダメージが行かないよう頭だけは冷やしておこう」


奥田「は はい!

あ あの...これだけ強いウィルスなら...この島中に広まってしまうんじゃ?」


竹林「多分それは無い

犯人は感染力は低いと言ったそうだし
おそらくは空気感染ではなく
経口感染...飲食物等に混入されたと見るべきだね

赤の他人にバシバシうつす必要はない
...あそこに行った皆にもそう伝えたけど」





奥田「(私達だけを狙って 盛られたウィルス

...一体いつ どこで?)」









61: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 00:07:05.22 ID:PyVao8VFO

その頃 普久間上殿ホテルでは




烏間「....さて 君らになるべく普段着のまま来させたのにも理由がある

入り口の厳しいチェックさえ抜けてしまえば...ここからは客のフリができるのだ」


菅谷「客ぅ?悪い奴らが泊まるようなホテルなんでしょ?
中学生の団体客なんているんスか?」


烏間「聞いた限り結構いる
芸能人や金持ち連中のボンボン達だ
王様のように甘やかされて育った彼らは...あどけない顔のうちから悪い遊びに手を染める」



殺せんせー「そう、だかは君達もそんな輩になったフリで...世の中をナメている感じで歩いてみましょう」





生徒たち「」ずん ずん ずん ずん


殺せんせー「そうそうその調子!!
個人的にはキモオタ君の顔が助走をつけて殴りたくなるレベルにムカつきます」

烏間「(....いいのかな?これで)」


殺せんせー「ただし...我々も敵の顔をしりません

敵もまた 客のフリで襲って来るかもしれない

充分に警戒して進みましょう」




生徒たち「......はい!」










62: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 00:16:20.65 ID:PyVao8VFO

普久間上殿ホテル 最上階




黒幕「さすがにホテル全部が我々に協力するわけじゃない

百億円を狙ってるなんて話すわけにはいかないからな

不足の事態の迎撃準備は万全だろうな?ガストロ、」


ガストロ「心配ないっス ボス
取引に応じるなら 奴らはエレベータで来るしかない
そん時はフロントから連絡あります

エレベータを使わずに忍び込んだとしても
この部屋までは長い一本道

見回りに行った スモッグが発見できます」


ガストロ「アンタにゃ政府より高いカネもらってる 俺らもプロとしてきっいり
仕事しますぜ」ジャム ブチャァァ



黒幕「ククク そう願ってるよ」





ガストロ「(銃と梅ジャム相性やべぇ)」チュパチユパ









64: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 00:32:55.48 ID:PyVao8VFO

普久間上殿ホテル 3F 中広間



通行人「....」カツ-ン カツ-ン


生徒たち「....」カツ-ン カツ-ン





千葉「...本当にただの客同士って感じだな
むしろ視線も合わせない
トラブルを避けたいのはあっちも一緒なんだろうな」


茅野「ホテル内の全員敵かと思ってたけど これならすんなりと最上階まで行けそうだね」

岡野「仮に何かあっても...前衛の烏間先生が見つけてくれるよ」




寺坂「ヘッ 楽勝じゃねーか」タッ

吉田「時間ねーんだからさっさと進もうぜ!」タッ



通行人「〜〜♪」スタ スタ





不破「!!
寺坂君!!そいつ危ない!!」



寺坂「!? あ?」


通行人「.....」シュッ!!



烏間「.....くっ!!」バッ!!




グイッ!!



寺坂 吉田「うわっ!!」ドサッ!!





ボシュッ!!!




烏間「(しまった!!毒ガスだ!!)」












65: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 00:44:28.74 ID:PyVao8VFO



シュウゥゥゥ.....



スモッグ「...なぜわかった?
殺気を見せず すれ違いざまに殺る
俺の十八番だったんだがな」


不破「だっておじさん ホテルで最初にサービスドリンク配った人でしょ?」





ホテル店員『サービスのトロピカルジュースでございます』



生徒たち「!! ....あ!!確かに!!」


スモッグ「断定するには証拠が弱いぜ

ドリンクじゃなくてもウィルスを盛る機会は沢山あるだろ?」



不破「皆が感染したのは飲食物に入ったウィルスから...そう竹林君が言ってた

クラス全員が同じものを口にしたのは...あのドリンクと 船上でのディナーの時だけ

けどディナーを食べずにえいぞうへんをしてた三村君と岡島君も感染した事から
感染源は昼間のドリンクに絞られる」





不破「従って

犯人はあなたよ!!おじさん君!!」ビシッ!!



スモッグ「ぬ....!」










66: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 00:52:57.06 ID:PyVao8VFO



渚「すごいよ不破さん!!」


茅野「なんか探偵みたい!!」

キモオタ「ネウロっぽいでござるwww」



不破「ふふふ 普段から少年漫画読んでるとね 普通じゃない状況が来ても素早く適応できるのよ」


不破「特に探偵物はマガジン、サンデー共にメガヒット揃い!!」


渚「(ジャンプは!?)」


不破「え ジャンプの探偵物?よく知らないけど文庫版が出てるらしいから買うといいと思う」


茅野「いやらしいよ!!」

渚「ステマが露骨だよ!不破さん!!もっとマーケティング倫理に配慮して...」




キモオタ「........」



スモッグ「....クククク」




烏間「ぐっ......!」ガクッ






生徒たち「!! 烏間先生!!」




67: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 01:09:59.30 ID:PyVao8VFO



スモッグ「俺特製の室内用麻酔ガスだ

一瞬吸えば 像すら気絶するし 外気に触れればすぐ分解して証拠も残らん」



殺せんせー「ウィルスの開発者もあなたですね
無駄に感染を広げない 取引向きで実用的だ」


スモッグ「さぁね、ただ お前たちに取引きの意思がないことはよくわかった

交渉決裂

ボスに報告するとするか」クルッ 



ザザザッッッ!!!



生徒たち「.........」ジリ..... 




スモッグ「(...早い!!いつの間に出口を...!!...というかあのキモいデブだけで充分出口を塞げるだろ...)」



烏間「敵と遭遇した場合...即座に退路を塞ぎ 連絡を断つ
指示は全て済ませてある

お前は...我々を見た瞬間に 攻撃せずに報告に帰るべきだったな」ハァ ハァ   






68: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 01:17:01.67 ID:PyVao8VFO



スモッグ「...フン、まだ喋れるとは驚きだ
だが 所詮はガキの集まり
お前が死ねば統制が取れずに逃げ出すだろうさ」







烏間「......」ハァ ハァ








スモッグ「死ねぇ!!」バッ




ゴッッッッッ!!!!!





スモッグ「(ぐはぁ!!...強え...

人間の速さじゃねぇ...

だがな恐ろしい先生よ

お前の引率...も....ここ までだ....)」






ドサ.......





生徒たち「烏間先生!!!!」








76: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 10:37:14.51 ID:PyVao8VFO




烏間「...ダメだ 普通に歩くフリをするので精一杯だ
戦闘ができる状態まで...30分で戻るかどうか」ガクガク


菅谷「像をも倒すガス浴びて歩ける方がおかしいって...」

岡野「あの人も充分化物だよね...」





ここは3階

標的のいる10階はまだまだ先だ

...なのに
烏間先生やビッチ先生に頼ることはもうできない

...そして殺せんせーも

短い間に沢山見てきた

経験と知識を重ねたプロは本当にすごい

そんなプロがこの先も待ち構えてる



僕らの力だけで勝てるのか!?






...けど 残り時間で後戻りはもうできない





ここまで来たらやるしかない!!







77: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 10:51:53.54 ID:PyVao8VFO

普久間上殿ホテル 最上階




ガストロ「濃厚な魚介出汁に たっぷりのネギとひとさじのニンニク」パラパラ




ガストロ「そして銃!!」ビチャッ!!



ガストロ「つけ銃うめぇ...ライフリングに絡むスープがたまらねぇ」チュバ チュバ



黒幕「ククク...見てるこっちがヒヤヒヤする

実弾入りだろ?その銃」


ガストロ「ヘマはしねっス
撃つ時に何の支障もありませんし
ちゃんと毎晩我が子のように手入れしてます

『その日 一番うまい銃が その日一番手に馴染む』

経験則ってやつっスわ 俺の」チュバ チュバ


黒幕「奇特な奴だ 他の2人もそんなか?」


ガストロ「ええまぁ 使い捨ての鉄砲玉ならいざしらず 俺らみたいな 技術を身につけ 何度も仕事をしてきた連中は...

何かしら拘りが出てくるもんス」


ガストロ「例えば スモッグ の毒は全て自作

洗練された実用性に拘るあまり...研究室まで作る始末っス」



黒幕「...ほう では あと一人の グリップも?」




ガストロ「...ええ...ま...あいつはちょっと殺し屋ん中でも変わってまして...」









78: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 11:14:56.11 ID:PyVao8VFO

その頃 5F 展望回廊では




生徒たち「(!!誰かいるぞ!!)」




グリップ「........」ゴゴゴゴゴ





菅谷「(...おいおい、メチャクチャ堂々と立ってやがる)」ヒソヒソ


矢田「(...あの雰囲気)」ヒソヒソ

吉田「(...あぁ いい加減見分けがつくようになったわ

どう見ても 『殺る』側の人間だ)」ヒソヒソ


キモオタ「(デュフフwww拙者 緊張でババコンガの如き放屁をかましてしまいそうでござるwww)」ヒソヒソ


全員「(やめろ!!!!)」ヒソヒソ


烏間「(狭くて見通しの良い展望通路!!
奇襲もできず 数の利も活かせない
...くそ 実弾の銃が欲しい
よもや この島で必要になるとは思わなかった)」





ビシッッッ!!!!




生徒たち「!!」




グリップ「...つまらぬ
足音を聞く限り...手強いと思える者が一人もおらぬ
精鋭部隊出身の引率の教師もいるはずなのぬ...だ」


グリップ「どうやら...スモッグのガスにやられたようだぬ

半ば相討ちぬといったところか

出てこい」




生徒たち「(な...手で窓にヒビ入れたぞ)」ゾロ ゾロ



グリップ「......」ゴゴゴゴゴ



生徒たち「(そ それより...怖くて誰も言えないけど なんか その...)」




カルマ「『ぬ』 多くね おじさん?」




生徒たち「(言った!!良かった カルマがいて!!)」






80: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 11:37:28.39 ID:PyVao8VFO


グリップ「『ぬ』をつけるとサムライっぽい口調になると小耳に挟んだ
カッコ良さそうだから試してみたぬ」

渚「(...そっか 外国の人か)」


グリップ「間違ってるならそれでも良いぬ この場の全員 殺してから『ぬ』を取れば恥にもならぬ」

殺せんせー「素手...それがあなたの暗殺道具ですか」

グリップ「こう見えて需要があるぬ
身体検査に引っかからぬ利点は大きい

近づきざま 頚椎をひとひねり
その気になれば頭蓋骨も握り潰せるが」



生徒たち「.......」ゾゾッ


グリップ「だが面白いものでぬ 人殺しの力を鍛えるほど...暗殺以外にも試してみたくなる すなわち闘い
強い敵との殺し合いだ」


烏間「........」ハァ ハァ


グリップ「だが がっかりぬ
お目当がこのザマでは 試す気も失せた
雑魚ばかり一人で殺るのも面倒だ
ボスと仲間を呼んで皆殺しぬ」パカ ピッピッ

生徒たち「!?」





ガシャァンッッッッ!!!!




携帯「」ボロ








82: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 12:00:34.97 ID:PyVao8VFO



グリップ「(鉢植えで携帯を....!?)」


カルマ「ねぇ おじさんぬ

意外とプロってフツーなんだね ガラスとか頭蓋骨なら俺でも割れるよ

ていうか 速攻仲間呼んじゃうあたり
中坊とタイマン張るのも怖い人?」



生徒たち「!!」



烏間「よせ!! 無謀...」

殺せんせー「ストップです 烏間先生

アゴが引けている」

烏間「.....!?」


殺せんせー「今までの彼なら余裕をひけらかしてアゴを突き出し 相手を見下す構えをしていた

今は違う 口の悪さは変わりませんが

目は真っ直ぐ油断なく

正面から相手の姿を観察している」


烏間「...........」


殺せんせー「(テスト以来 少々なりを潜めてましたが どうやら敗北からしっかり学んだようですね

存分にぶつけなさい)」


グリップ「......いいだろう 試してやるぬ」







殺せんせー「高い大人の壁を相手に!!」













83: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 12:22:30.40 ID:PyVao8VFO




ガシィッ!! メキメキメキッッッ!!!


グリップ「鉢植えなど柔い もっといい武器を探すべきだぬ」



カルマ「必要ないね」



頭蓋骨を握り潰すほどの握力!!

ヒュッ!!

一度掴まれたらゲームオーバー

サッ!!

普通に考えて無理ゲーだけど

バシッ!!

立場が逆なだけで いつもやってんだよね
その無理ゲー

ビュッ!!



生徒たち「おお.....」




シュババッババッッ!!




茅野「すごい...全部避けるか捌いてる」

殺せんせー「烏間先生の防御テクニック ですねぇ」



烏間「(殺し屋にとって防御技術は優先度が低い だから授業で教えた憶えはないが

目で見て盗んだな 俺が生徒のナイフを避ける動きを)」



烏間「赤羽カルマ このE組でも...戦闘の才能は頭ひとつ抜けている」









84: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 12:38:32.81 ID:PyVao8VFO



グリップ「...どうした?避けてばかりでは永久にここを抜けれぬぞ」


カルマ「どうかな〜 あんたを引きつけるだけ引きつけといて そのスキに皆がちょっとずつ抜けるのもアリかと思って」


グリップ「........」


カルマ「....安心しなよ そんなコスいことは無しだ 今度は俺から行くからさ

あんたに合わせて 正々堂々
素手のタイマンで決着をつけるよ」スッ


生徒たち「..........」


グリップ「いい顔だぬ 少年戦士よ
お前とならやれそうぬ 暗殺稼業では味わえないフェアな闘いが」スッ



カルマ「....」ダッッ!!!




ガキッッッ!!!!



グリップ「(!!ローキックで脛を...!?)」ガクッ




渚「(背中を見せた!! チャンス!!)」



カルマ「(もらった!!)」ダッ!!






ブシュッッ!!!!





カルマ「(しまった!!.....ど....毒ガス.....)」ドッ....













85: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 12:45:54.29 ID:PyVao8VFO



グリップ「一丁あがりぬ
長引きそうだったんで スモッグの麻酔ガスを試してみることにしたぬ」ガシッ


吉田「き...汚ぇ そんなモン隠し持っといてどこがフェアだよ」


グリップ「俺は一度でも素手だけとは言ってないぬ 拘ることに拘りすぎない
それもまた この仕事を長くやってく秘訣だぬ

至近距離のガス噴射 予期してなければ絶対に防げぬ」







ブシュッッ!!!!





グリップ「な...なんだと...ど...毒ガス.....」




カルマ「奇遇だね
2人とも同じ事考えてた」








86: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 12:54:11.79 ID:PyVao8VFO



グリップ「(何故...お前がスモッグの麻酔ガスを持っているぬ
しかも...何故お前は俺のガスを吸ってないぬ)」ガクガク




グリップ「ぬぅぅぅぅぅぅ!!!!」ダッッ!!!



ガシッ!!



グリップ「(しまった!!腕を掴まれた!!)」




ドッッッッッ!!!!!




グリップ「ぐ......!!」








87: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 13:01:38.45 ID:PyVao8VFO



生徒たち「おお!!相手を床に押し倒したぞ!!」



カルマ「ほら、寺坂 早く早く
ガムテと人数使わないとこんな化けモン勝てないって」


寺坂「へーへー」


寺坂「テメーが素手で1対1の約束とか
もっと無いわな」ダダッ!!

生徒たち「よっしゃ!!」ダダッ!!


菅谷「キモオタはやめとけ 死ぬぞ」

キモオタ「御意」





生徒たち「それー!!乗れ乗れぇぇ!!」




ズズゥゥゥンンンッッッッ!!!!!!





グリップ「ふぎゃッッッッ!!!!」










88: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 13:13:46.99 ID:PyVao8VFO




烏間「縛る時気をつけろ そいつの怪力は麻痺してても要注意だ
特に手のひらは掴まれるから絶対触れるな」



生徒「はーい!」






グリップ「くっ...」


カルマ「毒使いのおっさんが未使用だったのくすねたんだよ 」


グリップ「何故だ...俺のガス攻撃...お前は読んでいたから吸わなかった 俺は素手しか見せていないのに...何故...」


カルマ「とーぜんっしょ 素手以外の全部を警戒してたよ

あんたが素手の闘いをしたかったのは本当だろうけど この状況で素手に固執し続けるようじゃプロじゃない

俺らをここで止めるためにはどんな手段でも使うべきだし
俺でもそっちの立場ならそうしてる」



カルマ「あんたのプロ意識を信じたんだよ 信じたから警戒してた」






90: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 13:30:47.27 ID:PyVao8VFO



渚「(カルマ君...ちょっと変わったな 良い感じに)」


殺せんせー「大きな敗北を知らなかったカルマ君は...期末テストで敗者となって 身をもって知ったでしょう

敗者だって自分と同じ
色々考えて生きている人間なんだと」



キモオタ「........」ウンウン



殺せんせー「それに気づいた者は必然的に...勝負の場に 相手の事を見くびらないようになる

自分と同じように敵も 考えてないか 頑張ってないか 敵の能力や事情をちゃんと見るようになる

敵に対し 敬意を持って警戒できる人

戦場では そういう人を...『隙が無い』と言うのです」




一度の敗北を実に大きな糧にした

君は将来 大物になれます









91: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 14:19:43.18 ID:PyVao8VFO





グリップ「....大した奴だ 少年戦士よ
負けはしたが楽しい時間を過ごせたぬ」




カルマ「え?何言ってんの?
楽しいのこれからじゃん」ワサビ カラシ



グリップ「.....なんだぬ それは?」



カルマ「わさび&からし
おじさんぬの鼻の穴にねじこむの」


グリップ「なにぬ!?」



カルマ「さっきまではきっちり警戒してたけど こんだけ拘束したら警戒もクソも無いよね」




カルマ「わさび&からしを鼻に入れたら専用クリップで鼻塞いでぇ...
口の中に唐辛子の千倍辛いブート・ジョロキアぶちこんで...」


キモオタ「さらに隠し味に拙者の精子も入れてwww」シコシコ ドピュドピュ

カルマ「そしてその上からさるぐつわして処置完了!」



グリップ「や.....やめ.....!!」





カルマ「さぁ おじさんぬ
今こそプロの意地を見せる時だよ」



ブチャァッッッ!!!!!





グリップ「モガァァァァァァ!!!!モガ.......モ......!!!」





渚「...殺せんせー カルマ君特に変わってなくない?」

殺せんせー「...ええ 将来が思いやられます.....」


キモオタ「(拙者もケツの穴にわさびとからしをぶち込まれたいでござる....)」シコシコシコ ドピュピュ!!











92: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/12(火) 16:05:19.82 ID:D7wQWKIxO

いちいち隠し味混ぜんなwwwwwwwwww




94: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 17:11:33.38 ID:PyVao8VFO

6F テラス・ラウンジ




ズン♪ ズン♪ ズン♪ ズン♪



親のコネで予約したホテルに
親の金目当てのクラスの女と遊びに来る




ユウジ「(カッコ悪ィ なんてカッコ悪ィ夏休みだ)」


ユウジ「(連れてきた女どもは...速攻外人にお持ち帰りされたまった 店の奥の階段を登ってったみたいだから...あの外人は7階から上のVIPフロアの客だな

階段前には 当然警備もいるだろーが...
若い女にはチェックが甘い)」


ユウジ「(取り残された俺は...酒とドラッグでごまかすだけ このホテルじゃ全部合法だ)」


ユウジ「(ん?)」


ズン♪ ズン♪ ズン♪ ズン♪


片岡「なんかこーいうところって嫌だね 早く抜けてしまいたいなぁ」

矢田「でもここさえ抜けてしまったら後は楽だね」


ズン♪ ズン♪ ズン♪ ズン♪



ユウジ「(また 女か...見た所 中学生...俺とタメぐらいか)」










95: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 17:18:06.68 ID:PyVao8VFO



ユウジ「(なかなか粒揃いに見えるがよ どーせ頭はカラッポのバカ女共だろ)」


ユウジ「(ん?)」





女装渚「......./////」





ユウジ「(あの娘はいいな...慣れていない感じが新鮮だ)」



ユウジ「(ん?)」





女装キモオタ「//////」





ユウジ「(.........な........なんだ.....あの化け物は.........)」








100: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/12(火) 23:32:43.34 ID:GL6cWkVaO

6F テラス・ラウンジ に入る前の話




岡野「もう!!わがまま言わないで!!」



キモオタ「やだいやだい!!拙者も女装渚ちゃんを見て今晩のおかずにするんだい!!」ジタバタ!!ガシャン!!バキン!!


片岡「そんな事言っても キモオタくんが女装しても一発で男ってバレるでしょ!?だからダメ!!」


キモオタ「うわぁぁぁん!!ニコ生で女装したらマツコデラックスに似てるって言われたことがあるでござる!!」ジタバタ!!バコォ!!グシャ!!


矢田「そーいう問題じゃなくてダメなものはダメ!!」



キモオタ「びぇぇぇぇぇん!!!!」ジタバタ!!ドゴォッ!! バコォッ!!


片岡「駄々をこねないの!! 困ったなぁ...どうしよう...」



キモオタ「ぴぎゃぁぁぁぁぁん!!」バギャッ!!ミシミシッ!!



不破「.......そうだ!! キモオタ君も女装して一緒に来て!!」



キモオタ「ふぇ...?」ピタ



片岡「え?でも不破さん....」



不破「大丈夫!!私に考えがあるの!キモオタくんも一緒に来て!」


キモオタ「わーーい!!」ガシャン!!ドゴォッ!!



茅野「よかったね!キモオタくん!」



キモオタ「うん!」パァァァァ



女装渚「.....大丈夫かな....」










101: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/13(水) 00:58:26.95 ID:ObTP9H+WO





速水「自然すぎて新鮮味がない」


女装渚「そんな新鮮さいらないよ!!」


女装キモオタ「ねぇんwww速水殿www拙者はどうでござるかしらぁん?www」


速水「半径10m以上近づかないでもらえる?汚らわしいから」


女装キモオタ「うひょぉぉぉwwwありがとうございます!!www」ドピュルルルル



ユウジ「ねぇ どっから来たの 君ら?
そっちで俺と酒飲まねー?
金あるから何でもおごってやンよ」


女子達「........」


片岡「はい渚 相手しといで!!」


女装渚「え えぇ!?」



片岡「(あんたなら一人でも大丈夫でしょ 『作戦』の下見が終わったら呼ぶからさ)」ヒソヒソ


女装渚「(うう...なんでこんな事に)」


ユウジ「そっか 渚ちゃんって言うのか〜 俺 ユウジな」






102: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/13(水) 01:08:18.63 ID:ObTP9H+WO



DQN「よう お嬢達 女だけ?俺らとどーよ今夜 」


片岡「あのねぇ!言っときますけど...」ポン

矢田「.......」コク


片岡「(....矢田さん!)」



矢田「お兄さんたちカッコいいから遊びたいけど あいにく今日はパパ同伴なの 私たち うちのパパ ちょっと怖いからやめとこ?」


DQN「ひゃひゃひゃ パパが怖くてナンパができっか...ん!?」


矢田「じゃ パパに紹介する?」ス...


DQN「(ヤ...ヤクザのエンブレム!!しかも確か少人数だけど凶悪で有名な...)」


矢田「ねだったらくれちゃって スクバのチャームにしよっかなって!」


DQN「し...失礼しました」スゴスゴ






矢田「いくじなし 借り物に決まってるのにね」


女子達「.......」






103: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/13(水) 01:27:20.88 ID:ObTP9H+WO



ユウジ「おら 飲めよ おごりだ パーッと
やろうぜ!」

女装渚「い いや ぼ...私はお酒飲めないんで」


女装渚「(女子チームが目的果たすまで 不自然にならないよう繋がないと)」

女装渚「ユウジ君...はさ 親と来てるの?


ユウジ「親ァ?バカ言え うちの親にそんな暇あるわけねー
ここだけの話な 俺の親父 テレビで有名な司会者なんだ
渚ちゃんも絶対知ってるぜ」

ユウジ「何やっても許される大物だからよ いっつも女子アナのケツ握ってる
この前なんか24時間ケツから一度も手を離さず握り続けたって自慢してたぜ!」


女装渚「...君のお父さん ケツに何か恨みでもあるの?」


ユウジ「(はっ! くっそ...バカか俺は 反射的に親父の威光 使っちまう
ナンパくらいテメーの力でやれってんだ)」シュボ


女装渚「....!....それ...タバコじゃないよね? もっと...」


ユウジ「ああ、ま 法律じゃダメなやつだ
最近始めてよ 俺らの歳でこういうの知っている奴がカッコいいんだぜ....あ!」ヒョイ


女装渚「学校の先生が言ってたよ
『吸ってカッコ良くなるかどうかは知らないが 確実に生きづらくはなるだろう』って」




104: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/13(水) 01:32:15.55 ID:ObTP9H+WO



ユウジ「チッ! 生きづれーんだよ 男はもともと!!」バン!!

女装渚「......」


ユウジ「男はよ 無理にでもカッコつけなきゃいけねーんだよ 俺みたく いつも親父と比較されてりゃなおさらな

お前ら女はいいよな 最終的にはカッコいい男 選ぶだけでいいんだからよ」


女装渚「う....」


女装渚「(うちの女子は...もうちょっとしっかり考えてると思うんだけど)」






105: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/13(水) 01:43:53.03 ID:ObTP9H+WO





茅野「へー このエンブレム ビッチ先生から借りたんだ」


矢田「すごいよ あの人は ヤクザ 弁護士 馬主...仕事の時 使えるからって ありとあらゆるバッジを持ってるの」


茅野「そういえば 矢田さんは一番熱心に
聞いてるもんね ビッチ先生の仕事の話」


矢田「うん 色仕掛けがしたいわけじゃないけど 殺せんせーも言ってたじゃない
『第二の刃を持て』ってさ
接待術も 交渉術も 社会に出た時 最高の刃になりそうじゃない?」


不破「おお〜 矢田さんはカッコいい大人になるね!」


茅野「う...む...巨乳なのに惚れざるを得ない」


岡野「(巨乳を憎む茅野っちが心を開いた!!)」


女装キモオタ「拙者はいつでも矢田殿の母乳を飲む妄想をして毎晩抜いてるでござるわよwwwデュフフwww」シコシコシコ ドピュ!







106: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/13(水) 01:54:35.29 ID:ObTP9H+WO





片岡「(皆! 店の奥までたどり着いたけど やっぱりこっからが難しそうだよ
場合によっちゃ 本当に男手が必要かも 茅野さん 渚を呼んできて)」ヒソヒソ

茅野「(うん)」ヒソヒソ


片岡「(あの裏口の鍵を開けて男子を中に入れたいんだけど 扉を開けるのも階段を登るのもあの見張りが邪魔だ)」ヒソヒソ


岡野「(なんとかあの見張り...おびき出してそのスキに通れないかな)」ヒソヒソ


速水「(強行突破は避けたいよね
ホテルの従業員だから倒したらすぐばれちゃう)」ヒソヒソ



不破さん「(さぁ、キモ子ちゃん!出番だよ!)」ヒソヒソ



女装キモオタ「デュッフゥンwwww」














107: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/13(水) 02:05:24.24 ID:ObTP9H+WO






女装キモオタ「あらぁんwwwいい男ぉんwwwワダスの愛のキッスを受け止めてぇんwwwぶっちゅぅぅぅぅぅwwww」ドスドスドスドス!!




見張り「ひぃぃぃぃぃぃ!!!!化け物だぁぁぁぁぁ!!」ダダッ!!




女装キモオタ「あぁんwww待ってぇぇぇんwwwんもぅwww照れ屋さんねぇwww捕まえてあげるわよ〜んwww」ドスドスドスドス!!



見張り「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!怖いよぉぉぉぉぉぉ!!ママァァァァァ!!」ダダダッ





不破「よし!見張りは持ち場を離れて逃げていったよ!」


片岡「渚と茅野さんが戻ってくるまではあの見張りの人は気の毒だけどキモ子ちゃんに追っかけられててもらおう!」




速水「一生トラウマが残るだろうね....」











110: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/13(水) 08:58:56.86 ID:ObTP9H+WO




茅野「渚!」クイクイ


女装渚「(茅野!)」


女装渚「あ じゃ ぼ...私行くね またね!」タッ


ユウジ「お おい!もうかよ!」


ユウジ「(くっそ...俺なんて男として見てないってか このままカッコつけずに引き下がれるか)」


ユウジ「おう 待てって彼女ら
大サービスだ おれの十八番のダンスを見せてやるよ」クイクイ



女子達「(邪魔......)」



ユウジ「ダンスならガキの頃からやってんだ!!こいつで女共の心を鷲掴み
に...」ドッタン ドッタン




ガシャッ!!



ヤクザ「」ポタポタ



ユウジ「......あ」



ユウジ「こらガキ いい度胸だ ちょっと来い 百万する上着だぞ!!弁償しろや!!オラ住所書け!!」




矢田「(......!....ひなたちゃん)」


岡野「.....」コクン




ヤクザ「慰謝料込みで三百万 それ払えば半殺しで許してやる」

ユウジ「え か 金は親父が出すから殴るのは...」




バコッッッッ!!!!!




ヤクザ「ぐべぇっ!!」


ユウジ「.....!?」







111: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/13(水) 09:16:20.92 ID:ObTP9H+WO



片岡「よっ....と」ズシッ....


矢田「すいませーん店の人〜
あの人 急に倒れたみたいで...運び出して看てあげてよ」


見張りB「は はい ドラッグのキメすぎか?まったく...」ズルズル



片岡「(これで見張りは二人も減った!)」


片岡「.....今の内に!」


矢田「さ キミもフロア戻って!今の事ナイショね!

キモ子ちゃんもいつまでもお店の人襲ってないで早く!」



女装キモオタ「あいwwwww」


見張り「」




ユウジ「........」


女装渚「女子の方があっさりカッコいい事しちゃっても それでもメゲずにカッコつけなきゃいけないから

つらいよね 男子は!」ニコッ


女装渚「今度会ったら またカッコつけてよ できれば麻薬とダンス以外がいいな」タッ


ユウジ「.......渚ちゃん.....////」



女装キモオタ「貴殿には拙者と同じ 非モテの匂いがするがわざわざカッコつけなくても

拙者だけは貴殿の事が好きでござるよ///」


女装キモオタ「今度会ったら 力いっぱい抱きしめてチューしてあげるから楽しみにしててねぇんwww」ドスドスドスドス!!


ユウジ「........」ジョボボボボボ









112: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/13(水) 09:27:32.56 ID:ObTP9H+WO

非常階段にて




殺せんせー「危険な場所へ潜入させてしまいましたね 危ない目に遭いませんでしたか?」


女子達「んーん! ちっとも!」



茅野「どうしたの 渚?」


女装渚「...いや 結局今回 女子が全部やってくれたし 僕がこんなカッコした意味って...」


カルマ「面白いからに決まってんじゃん」パシャ


渚「撮らないでよカルマ君!!」




茅野「そんな事ないと思うよ
きっと誰かのためになってるって!」







113: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/13(水) 09:47:40.26 ID:ObTP9H+WO



烏間「(さぁ、この潜入も終盤だ 律)」ヒソヒソ


律「(はい ここからはVIPフロアです

ホテルの者だけに警備を任せず 客が個人で雇った見張りを置けるようです)」ヒソヒソ


菅谷「(そんで早速上への階段に見張りか 超強そう...)」ヒソヒソ


矢田「(私達を脅している奴の一味なの?それとも無関係な人が雇った警備?)」ヒソヒソ

寺坂「(どっちでもいーわ 倒さなきゃ通れねーのは一緒だろうが)」ヒソヒソ


殺せんせー「(その通り 寺坂君 そして倒すには 君が持ってる武器などが最適ですねぇ)」ヒソヒソ


寺坂「(...ケッ 透視能力でもあんのかテメーは)」ヒソヒソ


烏間「(...出来るのか?一瞬で仕留めないと連絡されるぞ)」ヒソヒソ

寺坂「(任せてくれって...おい木村 テメー一人ならすぐに敵とは思われねーだろ あいつらをちょっとここまで誘い出して来い)」ヒソヒソ

木村「(俺がァ?どーやって)」ヒソヒソ

寺坂「(知らねーよ なんか怒らせること言えばいい)」ヒソヒソ

木村「........」


キモオタ「(煽りなら拙者に任せるでござるwwwこう言ってみてはいかがかな?...ゴニョゴニョ)」ヒソヒソ

カルマ「(チェッ俺が言おうと思ったのに)」ヒソヒソ


渚「(....二人とも楽しそうだね...)」ヒソヒソ








114: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/13(水) 10:09:06.05 ID:ObTP9H+WO






木村「......」スタスタ


見張り「?...何だ ボウズ」


木村「.......」


木村「ブフォwwwちょwwwその顔は反則ですわwwwテラワロスwww」


見張り「」ピク


木村「お前らは童貞で包茎で本当に滑稽だなwwwおっとこりゃ失敬wwwコポォwww」

見張り「」ピク ピク ビク


木村「じゃwwwそゆことでw
wwさらばでござるwwwまだ女を 抱いたことがない おっさんwww略してマダオwww」クルッ スタスタ




見張り「おい」ダッ!!

見張り2「待てコラ」ダッ!!


木村「(声がものスゲー怒ってる!!そりゃ怒るわ!!)」ダッ



シュタタタタタタタタタタタッ!!!!!



見張り「ちょ くっ...!!」ゼェ ゼェ


見張り「何だこのガキ クソ速ぇ!!てかこいつもしかして...」ハァ ハァ



寺坂「(おっし 今だ吉田!!突っ込むぞ!!)」ダッ!!

吉田「(おう!!)」ダッ!!




ドッッッッ!!!!!




見張りたち「!!??」




バチバチバチバチッッッッ!!!!




渚「ス...スタンガン....」









116: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/13(水) 10:42:18.82 ID:ObTP9H+WO



寺坂「タコに電気を試そうと思って買っといたのよ こんな形でお披露目とは思わなかったがよ」


片岡「買っといた....って 高かったでしょ それ」


寺坂「ん...最近ちょっと臨時収入あったもんでよ」


烏間「!! この見張りたち...どこかで...」



殺せんせー「いい武器です 寺坂君 吉田君ですが その2人の胸元を探って下さい」

寺坂 吉田「?....」ガサゴソ


殺せんせー「膨らみから察するに...」





ガチャッ




殺せんせー「もっといい武器が...手に入るはずですよ」



生徒たち「(ほっ...本物の銃!!!!)」





殺せんせー「そして 千葉くん 速水さん
この銃は君達が持ちなさい」








117: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/13(水) 10:52:44.47 ID:ObTP9H+WO



千葉 速水「.......!?」


殺せんせー「烏間先生はまだ...精密な射撃ができる所まで回復していない
今この中で最もそれを使えるのは君達2人です」

千葉「だ だからっていきなり...」


殺せんせー「ただし! 先生は殺す事は許しません 君達の腕前でそれを使えば 傷つけずに倒す方法はいくらでもあるはずです」



千葉「(...俺らが 本物の銃を!?)」ドクン ドクン 

速水「(さっきエアガンでも失敗したのに!?)」ドクン ドクン


殺せんせー「さて 行きましょう

ホテルの様子を見る限り...敵が大人数で陣取っている気配は無い
雇った殺し屋も残りはせいぜい2人!!」



寺坂「おう!! さっさと行ってブチ殺そうぜ!!」



渚「!......」





118: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/13(水) 11:37:02.66 ID:ObTP9H+WO

普久間上殿ホテル 最上階



ガストロ「(妙だな...交渉期限が迫ってンのに 監視カメラに何の変化も無さすぎる スモッグとも グリップとも携帯がつながらねぇ 電波の問題と思ってたが...)」


ガストロ「あのっスね ボス...ん?」



黒幕「.......」ポリポリポリポリポリポリポリポリ


黒幕「このアングルだと一部の生徒しか映らないなぁ あのホテルにももっとカメラを仕掛けとくべきだったぜ....」



神崎『ハァ......ハァ......』

倉橋『ハァ.......ハァ......』



黒幕「いいなぁ....中学生が苦しむ顔」ハァ ハァ



黒幕「百億円手にしたらよ キキククク
中学生たくさん買って 毎日ウィルス飲まそうかなァ」ポリポリポリポリポリポリポリポリ



ガストロ「(....ボス ...あんたの拘りもなかなかのモンですぜ)」







119: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/13(水) 18:10:16.30 ID:szVP0P0iO



ガストロ「.....見回り行くっス 何かあったらご連絡を」



ガストロ「(味の悪ィ仕事になってきたぜ 超生物を殺す任務だったはずが いつの間にかガキ共のお出迎え)」カツ-ン カツ-ン


ガストロ「チーッス 見回り行って来るぜ」カツ-ン カツ-ン


見張り「ああ、」




ガストロ「(ボスの直属の部下は突っ立ってるだけ この俺様がほとんどパシリ同然だ)」カツ-ン カツ-ン






8F コンサートホール



ガストロ「(クソ不味い
やっぱり美味ぇのは銃だけだ...)」パクッ






ガストロ「.......15 いや 16匹か?
呼吸も若い 殆どが十代半ば
驚いたな 動ける全員で乗り込んできたのか」






生徒たち「(......ざ....座席の後ろに隠れてるのにバレてる.....)」ドクン ドクン ドクン














120: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/13(水) 18:17:26.23 ID:szVP0P0iO





バギュウゥゥゥゥンッッッッ!!!!!



生徒たち「(!!??)」



ガストロ「言っとくが このホールは完全防音で この銃は本物だ」



生徒たち「...........」ドクン ドクン ドクン



キモオタ「(コポォwww)」ジョボボボボ


ガストロ「お前ら全員撃ち殺すまで誰も助けに来ねぇって事だ

お前ら 人殺しの準備なんてしてねーだろ!! おとなしく降伏してボスに頭下げとけや!!」





バァンッッッッッッ!!!!!





ガストロ「な......!?」









121: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/13(水) 18:24:56.46 ID:szVP0P0iO





速水「(.....外した!! 銃を狙ったのに..
.!!)」





ガストロ「(実弾!? しかも今の発砲音は...ボスの手下のM60を奪ったのか!!
用意してた作戦とは思えない
俺の接近を察知し 急遽 奪った銃での迎撃態勢を整えたのか)」



ガストロ「(暗殺の訓練を受けた中学生...か いーね)」カチッ






ガストロ「意外と美味ぇ仕事じゃねぇか!!」



照明パァァァァァァア!!!!











122: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/13(水) 18:40:07.11 ID:szVP0P0iO





生徒たち「(ま まぶしい!!)」


千葉「(照明の逆光でステージが見づらい!!)」


ガストロ「今日も元気だ 銃が美味ぇ!!」ガチャッ




バギュンッッッッ!!!!




チュイ---ン!!!!



速水「(う...嘘でしょ? 座席の間のこんな狭い隙間を通して!?)」シュゥゥゥ




ガストロ「一度 発砲した敵の位置は絶対 忘れねぇ もうお前はそこから一歩も動かさねぇぜ」






123: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/13(水) 18:49:50.45 ID:szVP0P0iO



ガストロ「下で見張ってた二人の殺し屋は暗殺専門だが
俺は違う 軍人上がりだ この程度の一対多戦闘は何度もやってる

幾多の経験の中で 敵の位置を把握する術や 銃の調子を味で確認する感覚を身につけた」チュパ


ガストロ「中坊ごときに遅れを取るかよ
...さぁて お前らが奪った銃は後 一丁あるはずだが」



殺せんせー「速水さんはそのまま待機!!
今 撃たなかったのは懸命です 千葉くん!! 君はまだ敵に位置を知られていない!!
先生が敵を見ながら指揮するので...ここぞという時まで待つんです!!」


ガストロ「なんだ?...どこからしゃべって...ん?」



一番前の座席

殺せんせー「......」ニヤニヤ







124: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 00:14:13.13 ID:sXV5JumjO




ガストロ「テメー何かぶりつきで見てやがんだ!!!」


ズギュ!!ズギュ !!ズギュ!!

カン!!キン!! キン!!

殺せんせー「ヌルフフフ 無駄ですねぇ これこそ無敵形態の本領発揮
熟練の銃手に中学生が挑むんです この位の視覚ハンデはいいでしょう」


ガストロ「...チッ その状態でどう指揮を執るつもりだ」


殺せんせー「では 木村君 5列左へダッシュ!!」


木村「!!」ヒュッ!!

殺せんせー「寺坂君と吉田君はそれぞれ
左右に3列!!」

ババッ!!

殺せんせー「視覚ができた!!このスキに茅野さんは2列前進!!」

ササッ!!


殺せんせー「カルマ君と不破さん同時に右8!!」

ダッ!!ヒュッ!!

殺せんせー「磯貝君とキモオタ君 同時に左に5!!」

ババッ!!ドスッ!!




ガストロ「なっ!!....くっ!!」キョロキョロ











127: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 00:30:27.04 ID:sXV5JumjO




ガストロ「(シャ...シャッフル!?ややこしい真似しやがって!!
だが 指示する程に名前と位置を俺に知らせる事になる たった数十人 あっという間に憶えちまうぜ!!)」


殺せんせー「出席番号12番!!右に1
つで準備しつつ そのまま待機!!」クワッ!!

ヒュッ!!

ガストロ「へ!?」


殺せんせー「4番と6番は椅子の間からターゲットを撮影!!律さんを通して舞台上の様子を伝達!!ポニーテールは左前列へ前進!!バイク好きも左前に2列進めます!!」


ガストロ「え? え?」オロオロ


殺せんせー「最近 竹林君イチオシのメイド喫茶に興味本位で行ったらちょっとハマりそうで怖かった人!!撹乱のため 大きな音を立てる!!」


寺坂「うるせー!!何で行ったの知ってんだテメー!!!!」ガンガンガン!!





ガン!!ヒュッ!! ガン!!バッ!! ガン!! シャッ!!



ガストロ「(う...うぉぉ...誰がどいつでどこにいるのか全然わからなくなってきやがった!!
しかも...死角を縫って確実に距離を詰められてる!! 特攻覚悟の近接戦に持ち込まれたら厄介だぞ

早く千葉って奴を特定しねーと!!)」ガチャッ!!


殺せんせー「....さて いよいよ狙撃です 千葉君 次の先生の指示の後...君のタイミングで撃ちなさい
速水さんは状況に合わせて彼の後をフォロー 敵の行動を封じる事が目標です」





千葉 速水「.........」ドクン ドクン ドクン ドクン ドクン ドクン







128: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 00:47:07.20 ID:sXV5JumjO



殺せんせー「だがその前に 表情を表に出す事の少ない仕事人ふたりにアドバイスです」


千葉 速水「.......?」


殺せんせー「君たちは今 ひどく緊張していますね 先生への狙撃を外した事で...自分たちの腕に迷いを生じている」

殺せんせー「言い訳や弱音を吐かない君たちは...『あいつだったら大丈夫だろう』と勝手な信頼を押し付けられる事もあったでしょう」


『速水さーん、悪いけど 製図 私の分もやっといてくんなーい?』

『千葉ー、今日早退するからノート写しといてくんね?』

殺せんせー「苦悩していても気づいてもらえないこともあったでしょう」



『こんな成績で何 涼しい顔してんのよ!!あんたを信じて任せた私がバカだったわ!!』

速水「......」


『言い訳もしない あの子が何考えてるか 私さっぱりわかんないのよ...』

千葉「......」


殺せんせー「でも大丈夫 君たちはプレッシャーを一人で抱える必要は無い
君たち2人が外した時は人も銃もシャッフルして...クラス全員 誰が撃つかわからない戦術に切り替えます

ここにいる皆が訓練と失敗を経験してるから出来る戦術です」




殺せんせー「君たちの横には同じ経験を持つ 仲間がいる 安心して引き金を引きなさい」



千葉 速水「.........」カチッ







129: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 00:54:00.62 ID:sXV5JumjO



ガストロ「(...フン ありがとよ
ご高説の間にある程度 目星がついたぜ
出席番号12番って奴が 準備待機から一人だけ動いてないはず そのくせ呼吸は何かを企んで やたら荒い

他の場所も警戒はするが あの近辺は出た瞬間 仕留める狙いをつけておく!)」





殺せんせー「では いきますよ」



ガストロ「味は最高 今の俺は人銃一体 外す気がしねェ」ドクン




殺せんせー「出席番号12番!!立って狙撃!!」





バッ!!





ガストロ「ビンゴォッッッッ!!!!」









バギュンッッッッ!!!!!!!
















130: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 01:01:24.61 ID:sXV5JumjO



人形「」シュゥゥゥゥ.....



ガストロ「(!? 人形!?)」



菅谷「(ふ〜 音立てずに作るんだから疲れたぜ)」



律「(分析の結果 狙うならあの一点です)」ヒソヒソ




千葉「オーケー 律」ガチャッ








バキュゥゥゥッッッッッッ!!!!!!





ガストロ「!?........フ....へへ....外したな これで2人目も場所が...」ガチャッ










ドゴォォォォッッッッ!!!!!!







ガストロ「ぐはぁっっっ!!!!!」









131: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 01:06:43.07 ID:sXV5JumjO




ガストロ「(つ....吊り照明の金具を...狙っただと.....!?)」



ガストロ「く.....そが.....」ガチャッ








ズギュウゥゥゥゥンッッッッ!!!!!







銃「」カラァ---ン カシャン カシャン....






速水「ふーっ...やぁっと当たった」







ガストロ「........」フラ.... ドサッ.....








132: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 01:20:14.13 ID:sXV5JumjO




寺坂「よっしゃ!!ソッコー簀巻きだぜ!!」ダダッ!!


烏間「肝を冷やしたぞ よくこんな危険な戦いをやらせたな」


殺せんせー「どんな人間にも 殻を破って大きく成長できるチャンスが何度かあひます しかし一人ではそのチャンスを活かしきれない
集中力を引き出すような強敵や 経験を分かつ仲間達に恵まれないと」



殺せんせー「だから私は 用意できる教師でありたい

生徒の成長の瞬間を見逃さず 高い壁を 良い仲間を すぐに揃えてあげたいのです」



烏間「何て教育だ 命懸けの撃ち合いをした後なのに...」




千葉「.......」 速水「.......」



千葉&速水「........」がしっ



千葉「......」ニッ 速水「......」ニコッ 





烏間「(表情はむしろ 戦う前より中学生だ)」





キモオタ「......何かが芽生える予感....?」シコシコ ドピュ!












133: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 01:31:02.55 ID:sXV5JumjO

9F 廊下



烏間「ふうぅ〜...大分 体が動くようになってきた」メキメキメキ


見張り「か.......ごはぁ.....」メキメキメキ


生徒たち「ひぃぃぃぃ....」ガタガタガタ


キモオタ「ひょぇぇぇ....」ジョバァァァァ


烏間「まだ力半分ってところだがな」


木村「力半分ですでに俺らの倍強ぇ...」


片岡「あの人ひとりで侵入した方が良かったんじゃ」


律「皆さん 最上階部屋のパソコンカメラに侵入しました 上の様子が確認できます」


生徒たち「!!」


律「最上階エリアは一室貸し切り 確認する限り残るのは...この男 ただひとりです」







生徒たち「こいつが...黒幕か」








134: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 01:42:07.24 ID:sXV5JumjO



吉田「TVに映ってんの ウィルスに感染させられた皆じゃねーか 録られてたのか」


寺坂「楽しんで見てるのが伝わって来やがる 変態野郎が」


殺せんせー「あのボスについて わかってきた事があります 黒幕の彼は殺し屋ではない 殺し屋の使い方を間違えてます
もともとは先生を殺すために雇った殺し屋 ですが 先生がこんな姿になり...警戒の必要が薄れたので 見張りと防衛に回したのでしょう」


殺せんせー「...でもそれは殺し屋本来の仕事ではない 彼らの能力はフルに発揮すれば恐るべきものです」


千葉「...確かに さっきの銃撃戦も戦術で勝ったけど あいつ 狙った的は1cmたりとも外さなかった」


殺せんせー「カルマ君もそう 敵が廊下で見張るのではなく 日常で後ろから忍び寄られたら...あの握力に瞬殺されていたでしょう」


カルマ「...そりゃね」






135: ◆vz/UBdfJ0. 2015/05/14(木) 01:55:38.33 ID:sXV5JumjO



烏間「(...敵は殺し屋ではない この見張りも7階にいた2人の見張りも...まさか!!)」


片岡「烏間先生?」



烏間「...いや さぁ時間がない こいつは我々がエレベータで来ると思ってるはずだが 交渉期限まで動きが無ければ...さすがに警戒を強めるだろう
個々に役割を指示していく まずは...〜〜」






寺坂「.......」ガクガク


ぴたっ


寺坂「(! 渚....)」


渚「(.....すごい熱だよ 寺坂君 まさか...ウィルス んッ)」

寺坂「(黙ってろ! 俺は体力だけはあんだからよ こんなモン放っときゃ治んだよ!)」ハァ... ハァ....

渚「(そんな...無茶だよ)」ヒソヒソ




寺坂「(烏間の先公が毒ガス浴びちまったのは...俺が下手に前に出たからだ
それ以前に 俺のせいでクラスの奴ら 殺しかけた事もある

こんなとこで脱落して これ以上 足引っ張れるわけねーだろ)」ハァ..... ハァ.....




渚「(.....寺坂君....)」









136: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 02:07:46.61 ID:sXV5JumjO

最上階



烏間「(最上階へもカードキーが必要だ カードは9階の見張りが持っていた
階段ルートの侵入者を...本気で警戒してなかった証拠だ

部屋の中はだだっ広いが遮蔽物が多い
最大限に気配を消せば かなり近くまで忍び寄れる

やり方は体育の授業で教えたはずだ)」クイクイ


生徒「......」コクッ






生徒たち「」 スゥッ






殺せんせー「(おお!ナンバ!!忍者も使うと言われた歩法
手と足を一緒に前に出す事で 胴を捻ったり 軸がぶれる無駄が無くなり 衣擦れや靴の音を抑えられる)」


殺せんせー「(実に綺麗に出来ている!! どうりで最近の教室では物音を立てる暗殺が減っていた!!)」

殺せんせー「(一刻を争う緊急時なのに 決して焦らず 悲観せず 全員が私の自慢の生徒です .....だからこそ)」





殺せんせー「(決して 目の前の敵に屈してはいけませんよ)」





黒幕「........」ゴゴゴゴゴゴゴ








137: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 02:24:44.87 ID:sXV5JumjO




生徒たち「(....いやがったな)」ドクン ドクン

烏間「(奴の近くの配線のついたスーツケース あれがおそらくE組に盛られたウィルスの治療薬だ 配線の仕掛けはプラスチック爆弾の起爆装置 手元にあるのが起爆リモコンで間違いない

なぜ言いきれるか? 同じ物を作った事があるからだ)」ドクン ドクン


烏間「(打ち合わせ通りだ皆 まずは可能な限り接近する
取り押える事ができればそれがベスト
もし遠い距離で気づかれたら...俺の責任で本人を撃つ 今の俺でも腕ぐらいは狙って当てれる

リモコンを取る手を遅らす事はできるはずだ)」ドクン ドクン




烏間「(それと同時に 皆で一斉に襲い掛かって拘束する!!)」ドクン ドクン












138: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 02:29:14.43 ID:sXV5JumjO



生徒たち「(焦った顔を見せてもらうぜ!! 苦しんでる皆の前で謝らせる!!)」ジリ   ドクン ドクン






ドクンッ







生徒達「(今........!!)」











黒幕「かゆい」















139: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 02:41:16.43 ID:sXV5JumjO





生徒たち「!?......」




黒幕「思い出すとかゆくなる でも そのせいかな いつも傷口が空気に触れるから...感覚が鋭敏になってるんだ」




バッ!!


ガラ !!ガラァァ!! ガシャァァンッッ!!





生徒たち「(!? き...起爆スイッチをあんなに大量に....!?)」





黒幕「言ったろう もともとマッハ20の怪物を殺す準備で来てるんだ リモコンだって超スピードで奪われないよう 予備も作る うっかり俺が倒れ込んでも押す位のな」






聞き覚えがある声だった


しかも 前よりずっと邪気を孕んで







烏間「....連絡がつかなくなったのは 三人の殺し屋の他に身内もいる 防衛省の機密費...暗殺に使うはずの金をごっそり抜いて...俺の同僚が姿を消した」



烏間「.........どういうつもりだ」























烏間「鷹岡ァッッッッ!!!!!!!」










140: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 02:46:58.28 ID:sXV5JumjO







生徒たち「!!」






鷹岡「悪い子たちだ.........恩師に会うのに裏口から来る 父ちゃんはそんな子に教えたつもりはないぞ」






生徒たち「..............」











鷹岡「仕方ない 夏休みの補習をしてやろう」ニィィィィィィィィ









141: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 12:02:17.06 ID:sXV5JumjO




鷹岡「屋上へ.....行こうか
愛する生徒に歓迎の用意がしてあるんだ」






鷹岡「ついてきてくれるよなァ?お前らのクラスは...俺の慈悲で生かされているんだから」マジキチスマイルニィィィィィ








鷹岡先生はグシャリと笑った



狂気と憎悪が刻み込まれた顔面で



思い出されるのは クラスメイトの苦痛の記憶.......!!








142: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 12:14:54.48 ID:sXV5JumjO

屋上 ヘリポート






烏間「気でも違ったか 鷹岡
防衛省から盗んだ金で殺し屋を雇い
生徒たちをウィルスで脅すこの凶行...!!」



鷹岡「おいおい 俺は至極まともだぜ!
これは地球が救える計画なんだ
おとなしく二人にその賞金首を持ってこさせりゃ...俺の暗殺計画はスムーズに仕上がったのにな」




烏間「..........?」



鷹岡「計画ではな 茅野とか言ったっけ 女の方 そいつを使う予定だった


部屋のバスタブに対先生弾がたっぷり入れてある そこに賞金首を抱いて入ってもらう」



鷹岡「その上からセメントで生き埋めにする
対先生弾に触れずに元の姿に戻るには...生徒ごと爆裂しなきゃいけない寸法さ」








鷹岡「生徒思いの殺せんせーは...そんな酷い事しないだろ?
おとなしく溶かされてくれると思ってな」ニィィィィィィィ









生徒たち「(あ.........悪魔.......)」ゾ...












143: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 12:27:25.78 ID:sXV5JumjO



鷹岡「全員で乗り込んできたと気づいた瞬間は肝を冷やしたが やる事は大して変わらない お前らを何人生かすかは俺の機嫌次第だからな」グ...



殺せんせー「.......許されると思いますか? そんな真似が」




鷹岡「.....これでも人道的な方さ
お前らが俺にした.....非人道的な仕打ちに比べりゃな」




『鷹岡の奴 中学生に勝負で負けて任務失敗したらしいぜ』


『うわ〜マジ? 教育だったら俺に任せろって豪語してたのに?』


『ははは!上の評価 ダダ下がりだってよ』






鷹岡「屈辱の目線と まぐれで突きつけられたナイフが 頭ン中チラつく度にかゆくなって 夜も眠れなくてよォ!!」ポリポリポリポリポリポリポリポリ











144: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 12:53:55.06 ID:sXV5JumjO



鷹岡「落とした評価は結果で返す
受けた屈辱はそれ以上の屈辱で返す

特に キモオタ 俺の未来を汚したお前は絶対に許さん!!」


キモオタ「(コポォwww予想通りとはいえオワタwww)」ジョバババババ




千葉「体重の重い生徒を要求したのは...やはり キモオタを狙ってたのか」


吉田「カンペキな逆恨みじゃねーか....!!」



カルマ「へー つまり キモオタ君はあんたの恨み晴らすために呼ばれたってことね

その経験差で本気で勝って嬉しいわけ? 俺ならもーちょっと楽しませてやれるけど?」


寺坂「イカレやがって テメーが作ったルールの中でキモオタに負けただけだろーが

言っとくけどな あの時テメーが勝ってよー負けてよーが
俺ら テメーの事 大っ嫌いだからよ」ハァ ハァ





鷹岡「ジャリ共の意見なんて聞いてねェ!!!! 俺の指先でジャリが半分減るって事 忘れんな!!!!」



生徒たち「............!!」



鷹岡「デブ お前は一人で登ってこい この上のヘリポートまで」ザッ




茅野「キモオタ君! ダメ 行ったら!」





ハヤクコイオラァ!!






キモオタ「........あぁ..........拙者は行かない!」










146: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 13:19:26.43 ID:sXV5JumjO



鷹岡「な....なんだとぉ?」ピクピク




キモオタ「.......行く必要などござらん....」




鷹岡「テメー状況理解できてねーのか!!俺の機嫌を損ねるよーな真似しやがったらジャリを半分減らすぞオラァ!!」




キモオタ「やれるものならやってみろ....治療薬など 爆破されたところで怖くもなんともない.....」




鷹岡「............」ブチブチ!!



生徒たち「!? キモオタ!! 今自分が何言ってんのかわかってんのか!?」


烏間「やめろ!!キモオタ君!!これ以上 奴を刺激するような事を言うな!!」


殺せんせー「...........」




キモオタ「皆!! 聞いてほしいでござる!! 今 生徒たちに盛られたウィルスは実は......!!」







「きゃあっっっっ!!!!!」






木村「矢田!!!!」





鷹岡「......ごちゃごちゃ言ってるとお前の大好きなE組のレイディとやらの首をへし折るぞ....」


矢田「......た......助けて......」ポロ ポロ







キモオタ「くっ............!!」










147: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 13:35:31.18 ID:sXV5JumjO



烏間「やめろ!!鷹岡!!生徒を離せ!!」



キモオタ「(.....拙者のせいだ....拙者のせいで矢田殿が人質に....!!)」





鷹岡「なぁ....一緒に来てくれるよなァ? 大好きな女の子を殺されたくなければ来てくれるよなァ?
俺だって本当はこんなことしたくない...俺たちは大事な家族なんだから」ニィィィィィ


矢田「.....グスン....ヒック.....」ガクガク




キモオタ「.....わかった....行くでござるよ....行くでござるから....矢田殿を離してやってくれ」




鷹岡「駄目だね、離した瞬間にまた行かないとごねられるかもしれないからな...さぁ、来いよ こいつを助けたければな
....」ザッ



キモオタ「くっ..........!!」ザッ






生徒たち「..............」












148: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 14:20:35.70 ID:sXV5JumjO





鷹岡「梯子も落としたし、これでもうだーれも登って来れねェ

足元のナイフで俺のやりたい事はわかるかな?この前のリターンマッチだ」



キモオタ「さぁ、もう上に上がったし、梯子を落とされて 逃げられないし、もう矢田殿を離してくれてもいいではござらんか!」


鷹岡「いや、まだだ、こいつを殺されたくなければ....やる事やってもらわなくちゃな」ス..





鷹岡「謝罪しろ 土下座だ
実力が無いのにまぐれ勝ちで調子に乗った それについて誠心誠意な 」



キモオタ「.........」ス...



キモオタ「........拙者は.....」



鷹岡「それが土下座かァ!?
バカデブが!!頭擦り付けて謝んだよォ!! この女を殺されてぇのか!?」



キモオタ「僕は...実力もないくせにまぐれでナイフを突きつけることができて、調子に乗ってました.....ごめんなさい」ゴッ



矢田「.......キモオタくん.......」グスン



鷹岡「おう その後で偉そうな口を叩いたよな? 『出ていけ』とか

ガキの分際で大人に向かって!!
生徒が教師に向かってだぞ!!」ガッ!!




キモオタ「クソデブ汚物キモガキのくせに 先生に生意気な口を叩いてしまい

すみませんでした」




生徒たち「くっ..........!!」




キモオタ「本当に.......ごめんなさい」




鷹岡「........」ニヤァァァァァァ







150: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 14:31:58.89 ID:sXV5JumjO




鷹岡「.....よーし やっと本心を言ってくれたな 父ちゃんは嬉しいぞ!
人質は解放してやろう!」ドンッ!


矢田「きゃっ!!」ドサッ!!


キモオタ「矢田殿!!」ガバッ!!




鷹岡「よし、おまけにいい事を教えてやろう

あのウィルスで死んだ奴がどうなるか
スモッグの奴に画像を見せてもらったんだが

笑えるぜ 全身デキモノだらけ 顔面がブドウみたいに腫れ上がってな



見たいだろ?キモオタくん?」






バッ!!!!





烏間「やッやめろーーーーーーッッッッ!!!!!」





ピッ






ドガァァァァンッッッッ!!!!!













151: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 14:48:59.60 ID:sXV5JumjO





生徒たち「あ.......あぁ........!!」





鷹岡「あはははははははは!!!!どうだ!?悔しいか!?悔しいだろう!?夏休みの観察日記にしたらどうだ!?お友達の顔面がブドウみたいに化けてく様をよぉ!!ははははははは!!!!」




キモオタ「それがどうした?」




鷹岡「ははは.......は?」



キモオタ「どの道 あの治療薬はハナから渡すつもりはなく、爆破する予定だったのだろう?

残念だったな、お前の期待していた拙者の絶望する顔が見れなくて」



鷹岡「な........なに!?.....」




キモオタ「皆!!大丈夫でござる!!絶対に感染した生徒たちは助かる!!
拙者が保証するでござる!!」




生徒たち「.............!?」





烏間「(まさか....キモオタ君.....!)」






鷹岡「そうかそうか.....お前も薄情な奴だなァ.....可愛い女の子でなければお友達の顔面がブドウみたいに腫れ上がって死んでいくのも構わないってワケか...」


キモオタ「いや、皆は死なない!」



鷹岡「.........いい事を思いついた.....」



キモオタ「........!?」



鷹岡「いくら非情なお前でも 確実に絶望させられる方法を考えついた....」ガチャッ.....






キモオタ「(......銃!? まさか!!!!)」












152: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 14:54:11.90 ID:sXV5JumjO










キモオタ「矢田殿ッッ!!!!!危ないッッッッ!!!!!!!」ドン!


矢田「きゃっ!!」ドサッ!!










ドギュゥゥゥゥゥッッッッ!!!!!


















153: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 15:07:36.25 ID:sXV5JumjO







キモオタ「ぐ........!!」




ドサッ......





矢田「キ....キモオタ君!!キモオタ君!! しっかりして!!」ポロポロ




鷹岡「あ〜あ〜邪魔しやがって 弾は一発しかなかったのに...せっかく女子の方を撃って クソデブの絶望顔を拝もうかと思ったのに 本人が撃たれちゃ元も子もねぇだろ!?」





キモオタ「」ドクドク





矢田「血......!?

嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!キモオタ君!!!!!」





生徒たち「うわぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!!!!キモオタァァァァァッッッッ!!!!!」





烏間「鷹岡ァァァッ!!貴様ァッ!!そこまで堕ちたかァッ!!」




鷹岡「ぎゃぁぎゃぁ うるせぇんだよお前ら 俺だってせっかく この手でいたぶり殺そうかと思ったのに 本人が勝手に死んじまいやがって楽しみがなくなって残念なんだよ」










キモオタ「勝手に殺すな....変態野郎....」





鷹岡「!?」



矢田「キモオタ君!!」パァァァ



生徒たち「キモオタ!!」






155: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 16:04:49.93 ID:sXV5JumjO



矢田「キモオタ君!立っても平気なの....?」


キモオタ「心配無用でござる...出血はひどいが、肩を掠めただけで致命傷には至らなんだ...
それに加えて 拙者は脂肪が厚い故 助かったでござる....」スクッ



生徒たち「キモオタ....よかった」



キモオタ「それにしても矢田殿www先程の拙者を心配して泣く矢田殿の泣き顔w
ww今夜のおかずはそれに決定でござるw
wwコポォwwwそれにあわよくば矢田殿からチューとパイズリしてもらえたらもっと元気になると思うでゲスよwwwデュフフwww」シコシコ ドピュドピュ





矢田「.....やっぱりキモオタくんなんて大っ嫌い!!」


キモオタ「コポォwww」ドピュルルルルル






鷹岡「へへへ...生きてやがったか...まぁ生きててもらわなくちゃ 困る
この手でお前をいたぶり殺してやるんだからな...」




キモオタ「...」ピキ



鷹岡「?」



キモオタ「やはり...許せぬでござるな...
関係のない生徒たちや矢田殿まで巻き込んだこと...」ピキピキ...






殺せんせー「!?」


生徒たち「!?」




キモオタ「覚悟はできているな...?鷹岡...」ゴゴゴゴゴゴ






156: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 16:26:56.10 ID:sXV5JumjO



鷹岡「はははは!!その意気だ!!殺しに来なさいキモオタ君!!」



片岡「キモオタくん.....キレてる!」

吉田「俺らだって殺してぇよ あのゴミ野郎 けど キモオタの奴 マジで殺る気か!?」

殺せんせー「キモオタ君の頭を冷やして下さい 君にしかできません 寺さ...」



バコッ!!



キモオタ「ぐっ!」


スタンガン「」カラァン カシャ カシャン!



寺坂「......いっちょ前にキレてんじゃねーぞ ブタ野郎!!
そんなクズでも息の根 止めりゃ 殺人罪だ テメーはキレるに任せて百億のチャンス手放すのか?」


殺せんせー「寺坂君の言う通りです キモオタ君 その男を殺しても何の価値もないし 逆上しても不利になるだけ

そもそも彼に治療薬に関する知識など無い 下にいた毒使いの男に聞きましょう
こんな男は気絶程度で充分です」



鷹岡「おいおい 余計な水差すんじゃね
ェ 本気で殺しに来させなきゃ意味ねぇんだ
あのデブの本気の殺意を屈辱的に返り討ちにして....はじめて俺の恥は消し去れる」



殺せんせー「キモオタ君 寺坂君のスタンガンを拾いなさい
その男の命と先生の命
その男の言葉と寺坂君の言葉

それぞれどちらに価値があるか考えるのです」




キモオタ「............」







157: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 16:33:37.08 ID:sXV5JumjO



ドサッ


吉田「寺坂!!お前コレ熱やべぇぞ!!」


木村「こんな状態で来てたのかよ!!」


寺坂「うるせぇ...見るならあっちだ

....やれ キモオタ
死なねぇ範囲でブッ殺せ」






ドクンッ......







キモオタ「.......」ス....







鷹岡「お〜お〜 カッコいいねぇ」





158: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 16:53:04.51 ID:sXV5JumjO



茅野「殺せんせー...キモオタくん スタンガンしまっちゃったよ」


殺せんせー「......」




鷹岡「ナイフ使う気満々だな 安心したぜ スタンガンはお友達に義理立てして拾ってやったというとこか
一応言っとくが 薬はここに3回分ほど予備がある お前が本気で殺しに来なかったり 下の奴らが俺の邪魔をしようものなら こいつも破壊する」



鷹岡「作るのに一ヶ月はかかるそうだ 人数分には足りないが 最後の希望だぜ?」



生徒たち「くっ.......」



殺せんせー「(烏間先生 もう大分 精密な射撃ができるでしょう
もしキモオタ君が生命の危機と判断したら...迷わず 鷹岡先生を撃って下さい)」ヒソヒソ




烏間「(様々まで見通せるこいつがここまで言うとは...今までになく危険な状況という事か)」






キモオタ「.......」ザッ



鷹岡「ククク.....」ザッ






烏間「(...いや 俺が見ても間違いなくまずい!)」







159: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 17:05:39.19 ID:sXV5JumjO



烏間「(殺し屋とは 戦闘をする職業ではない 戦闘になる前に致命的な一撃を与える職業だ 3人の殺し屋たちは戦闘に持ち込んで倒す事ができたが
今は完全に立場が逆!!) 」



キモオタ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」ドスドスドスドス!!!!



烏間「(彼が先に暗殺に持ち込もうとしても......)」




ズドォッッ!!!!




キモオタ「コポォッ!!」ドサァッ!!




キモオタ「ひぃぃぃぃ!!痛いぃぃぃ!!」ジタバタ




鷹岡「おら どうした? 殺すんじゃなかったのか?」ザッザッザッ








160: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 17:22:51.00 ID:sXV5JumjO



烏間「(今の鷹岡は前とは別物だ 最初から完全に戦闘モード!!)」



ゴパァンッッッッ!!!!




キモオタ「オデュゥッッ!!!」




烏間「(心が狂気で満たされても精鋭軍人 いかなる奇襲も通じないほど隙がない!!)」


ボコッ!! ゴッ!! ドカッ!!


キモオタ「ゲポォッ!!クパァッ!!ババァッ!!」ガクッ



烏間「(体格 技術 経験 戦闘で奴を上回るのは...全国模試で1位を取るより数倍至難だ!!)」



矢田「キモオタくん!!しっかりしてキモオタくん!!」グスン




鷹岡「へばるなよ 今までのは序の口だぞ

さぁて そろそろ俺もこいつを使うか...」チャキン...





生徒たち「(ほ......本物のナイフ!?)」







161: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 17:27:49.69 ID:sXV5JumjO


   


キモオタ「ぐふぅ....! 拙者は大丈夫でござるよ.....矢田殿は下がってるでござるよ....」ヨロ ヨロ



矢田「キモオタくん......」








鷹岡「手足切り落として標本にしてやる ずっと手元に置いて愛でてやるよ」ニィィィィィ







162: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 17:33:37.10 ID:sXV5JumjO









キモオタ「..........痛い」




鷹岡「?」ピク




キモオタ「でも....なぜでござるかな.....痛いのが......気持ちいい.....」






キモオタ「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い気持ちいい気持ちいい気持ちいい気持ちいい気持ちいい気持ちいい気持ちいい気持ちいい」シコシコシコシコシコシコシコシコ




キモオタ「あぁ.....あぁ.....」ドピュッ!!



キモオタ「鎮めなきゃ鎮めなきゃ鎮めなきゃ.....」ニヤァァァァァァァァ






鷹岡「.........!?」ぞぞっっ










163: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/14(木) 17:38:55.41 ID:n+J2GtUQo

コワイ!




164: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/14(木) 17:45:39.76 ID:b5Ki913SO

鷹岡、逃げてぇ!




168: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 18:02:44.43 ID:sXV5JumjO



キモオタ「ぎゃはははははァ!!!!」ドスドスドスドス!!




速水「笑いながら走ってく....!!」


磯貝「これって前と同じ.....!!」


殺せんせー「.....いや どこか違う...」







どうして拙者は気がつかなかったのだろうか



自分の嫌いな所を探しては 自分の嫌いな所にバツをしていた...


自分の武器になる部分など見向きもしなかった....



でも今は違う 今は気がついた





この教室では 自分の大っ嫌いだった弱点も武器に.... 『第2の刃』になると!!







169: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 18:10:30.76 ID:sXV5JumjO




鷹岡「くっそピザァ〜.....」ガクガクガク




キモオタ「ギャッハァァァッッ!!!!」バッ!!




生徒たち「間合いに入った!!」


殺せんせー「(キモオタくんの『殺意』ではなく....おどろおどろしいほどの異常な『性欲』に鷹岡先生は怖気付いていますねぇ...今ならばキモオタ君でも決定打を鷹岡先生にぶつけることができる!!)」


烏間「(.......何をするつもりだ!?)」













172: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 18:19:27.21 ID:sXV5JumjO




自分の弱点を最大の武器に

相手の間合いに入ったのならば...


素早く両腕を上げる!!


キモオタ「......」バッ!!!!







鷹岡「!?.......くせぇっ!!!!」バッ





激臭により鼻を塞いで相手の両手が塞がる


暗殺者はその数瞬を逃さない


流れるように 2本目の刃を抜くが早いか




生徒たち「(スタンガン......!!)」



キモオタ「........」シュッ!!




バチィッッッッッッ!!!!!!





鷹岡「ぎっっっっっ!!!!!」



























176: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 18:51:08.60 ID:sXV5JumjO




鷹岡「(......ウソ.....だ.....こんな....デブに......二度も.......)」バチチ...



ズシャッ.......



殺せんせー「...........!!」


烏間「.............!!」


生徒たち「.......すげぇ......!!」







キモオタ「......」ザッ



鷹岡「.........!?」ガクガク...








177: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 19:04:50.60 ID:Vbo2z5fPO



キモオタ「とどめを刺してやる....」



鷹岡「..........!?」ビクッ!!



キモオタ「今の貴様はスタンガンによる体の痺れで身動がとれない...」カチャカチャ


キモオタ「さぁ どう料理してくれようか...」ズルッ ボロンッ...


鷹岡「ひっ!!...ま...待ってくれ!!頼む!!俺が悪かった....!!」

キモオタ「謝ったところでもう遅い、さぁ貴様も脱げ」

カチャ カチャ ズルッ

鷹岡「ひっ!!....やめろ....やめてくれ.
....!! そんな大きいの入らない.....!!」ガクガク


キモオタ「問答無用だ 念仏でも唱えるんだな」ズ....


鷹岡「やめ.....やめろ!!ひぃぃぃ!!」ズププ....









キモオタ「皆の苦しみを味わうがいい!!」ズリュリュ!!!!!!




 





鷹岡「アッーーーーーーー!!!!!」ドピュルルルルルルルル













188: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/14(木) 22:22:26.32 ID:Vbo2z5fPO




鷹岡「」ピク ビク





生徒たち「よっしゃぁぁ 元凶撃破!!!!」


矢田「きゃー!やったぁ!キモオタくん!!」ムギュ!!


キモオタ「オッホォォォォwwwwおっぱいがwwww E組のEカップのおっぱいがwwww」ドピュルルルルルル




殺せんせー「よくやってくれました キモオタくん 今回ばかりはどうなるかと思いましたが...怪我も軽そうで安心しました」


キモオタ「デュフフwww矢田殿のおっぱいで怪我の痛みなど忘れたでござるwww」モミモミ

矢田「!? もう!一瞬でもキモオタくんの事をカッコいいと思った自分がバカだった!」バチィ-ン!


キモオタ「コポォwww」ドピュ!




烏間「...とにかくここを脱出す ヘリを呼んだから君らは待機だ
俺が毒使いの男を連れてくる」





ガストロ「フン テメーらに薬なんぞ必要ねぇ」ザッ



生徒たち「(!? 殺し屋3人組!!)」




ガストロ「ガキ共 このまま生きて帰れるとでも思ったかい?」




生徒たち「.........!!」ザッ






















195: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/15(金) 00:15:41.67 ID:QpmjL9B6O



烏間「お前たちの雇い主は既に倒した 戦う理由はもう無いはずだ

俺は充分 回復したし 生徒たちも充分強い これ以上 互いに被害が出る事はやめにしないか?」


ガストロ「ん いーよ」


吉田「諦め悪ィな!!こっちだって薬が無くてムカついて....え? いーよ?」


ガストロ「『ボスの敵討ち』は俺らの契約にゃ含まれてねぇ それに言ったろ そこのガキ そもそもお前らに薬なんざ必要ねーって」


スモッグ「お前らに盛ったのはこっち 食中毒菌を改良したものだ あと3時間位は猛威を振るうが その後 急速に活性を失って無毒となる

そしてボスが使えと指示したのはこっちだ これを使えばお前らマジでヤバかったがな」


生徒たち「..........」



グリップ「使う直前に この3人で話し合ったぬ ボスの設定した交渉期限は1時間 だったら わざわざ殺すウィルスじゃなくとも 取引はできると」


スモッグ「交渉法に合わせて多種多様な毒を持ってるからな お前らが命の危険を感じるには充分だったろ?」



殺せんせー「..........」







196: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/15(金) 00:25:00.76 ID:QpmjL9B6O



岡野「.....でも それって アイツの命令に逆らったって事だよね 金もらってるのにそんなこ事していいの?」


ガストロ「アホか プロが何でも金で動くと思ったら大間違いだ
もちろん依頼人の意に沿うように最善は尽くすが」




鷹岡『この薬はな 奴らの目の前で爆破してやる 絶望の顔が見ものだぜ』





ガストロ「ボスはハナから薬を渡すつもりは無いようだった
カタギの中学生を大量に殺した実行犯になるか 命令違反がバレる事でプロとしての評価を落とすか」



ガストロ「どちらが俺らの今後にリスクが高いか 冷静に秤にかけただけよ」



生徒たち「...............」









パァァァァンッッッッ!!!!!!








全員「!!!???」







197: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/15(金) 00:34:34.74 ID:QpmjL9B6O





鷹岡「ゲヒ.....ゲヒヒヒヒヒ.....」ガチャッ




烏間「鷹岡ッッ!!」



ガストロ「ボスッッ!!」




鷹岡「ゲヒヒヒヒヒ....オデ....マケナイ...
.オデ....ツヨイ......オデヨリツヨイ..
...イラナイ.....ミナゴロシ......」



パンパンパァァァァンッッッッ!!!!




烏間「(奴の持っていた銃は弾は一発しか入ってなかったはず.....まさか スペアを持っていたのか!?)」


殺せんせー「意識は無いはずだが 度重なる敗北で我を忘れて暴走している...危険な状態だ...」




烏間「皆ァ!!!!逃げろぉぉっ!!!奴は銃を乱射してここにいる全員を殺す気だッッッッ!!!!」







生徒たち「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!きゃぁぁぁぁぁ!!!!!」ダダダダッ!!















198: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/15(金) 00:49:35.51 ID:QpmjL9B6O




鷹岡「ゲヒヒヒヒヒ!!!シネシネシネシネシネシネェェェェェ!!!!」




パンパンパンパァァァァンッッッッ!!!!!




菅谷「やべぇよ!!手がつけられねぇ!!」



吉田「あいつ目がイカれちまってる!!」



キモオタ「こうなったのも拙者の責任!!拙者が行ってあいつを取り押さえるでござる!!」ドスドス!!




烏間「よせ!! キモオタ君!!無謀だ!!」



生徒たち「キモオタ!!!!」



キモオタ「うぉぉぉぉぉ!!!!」ドスドスドスドス!!




鷹岡「デブセッキンチュウ!デブセッキンチュウ!アイツ コロス!!」ガチャッ







パァァァァンッッッッ!!!!!!!






















199: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/15(金) 00:57:34.21 ID:QpmjL9B6O




銃声が鳴ると同時に その刹那の瞬間 銃弾がスローモーションのように遅く進み出し キモオタの思考回路はフル稼働した




自分は死んだら天国に行けるのだろうか?

銃で撃たれたらやはり痛いのだろうか?

自分が死んだら何人もの人が悲しんでくれるだろうか?



あの僅かな瞬間で キモオタの脳裏には様々な事が浮かんだ






だが、銃弾が自分の体に触れる寸前 この言葉がキモオタの頭の中に響いた













死にたくない












ビシィィィィィィッッッッッッッッ!!!!!!


















200: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/15(金) 01:16:31.50 ID:QpmjL9B6O


シュゥゥゥゥゥ.....






キモオタ「........!!」








殺せんせー「ふぅ、何とか間に合ったようですねぇ」







生徒たち「殺せんせー!!」





キモオタ「..........ほへぇぇぇぇ.....」ジョボロロロロ







殺せんせー「元に戻った私にとって銃弾を弾きかえすなど朝飯前です」



鷹岡「タコ コロス...オデノジャマスルヤツ.....ミナゴロシ.....」ガチャッ





殺せんせー「おやおや、遂には私には実弾が効かないという事まで忘れてしまいましたか、
どこまでも哀れな方ですねぇ」





鷹岡「ヒャッハァァァァァァ!!!!」



パァァァァンッッッッ!!!!!















201: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/15(金) 11:35:00.08 ID:QpmjL9B6O



殺せんせー「............本来ならばあなたのような輩は殺してやりたいのですが...それでは生徒の教育に悪すぎる....」ズププ




ビシィィッッッッ!!!!!





鷹岡「か.......は........」ドサッ.....




殺せんせー「死なない程度に攻撃しましたが おそらく丸一日は目を覚まさないでしょう
そして、度重なる敗北のショックと恐怖により、二度と軍人として再起もできない....」














生徒たち「やったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」












202: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/15(金) 11:59:25.34 ID:QpmjL9B6O




殺せんせー「皆さん、この通り 先生はもう完全復活しました 今回は私の力に頼らず、よくここまでがんばりました
それでこそ私の自慢の生徒たちです!」




片岡「でも殺せんせー、たしか 完全防御形態は24時間 持続するはずでしょ?まだ1時間ぐらいしか...」


殺せんせー「恐らく 24時間この形態を維持するのにエネルギーが足りなかったからでしょう」


生徒たち「...........!?」



殺せんせー「さっきの君たちの暗殺により、先生は触手を9本失いました
9本も失っては 先生の反応速度は大幅に下がる.....本来ならば 触手を全て再生してから完全防御形態に移行するつもりでしたが

触手を9本も失い、反応速度が大幅に下がった先生は 再生が追いつかずに 触手9本分のエネルギーを凝縮することができなかった....まぁ、触手7本までならば対応できていたと思いますがねぇ」





キモオタ「(拙者と岡島氏の暗殺への介入により、こういう形で展開が変わるとは思わなかったでござる.....)」















203: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/15(金) 12:06:38.30 ID:QpmjL9B6O



殺せんせー「24時間 形態を維持できるのはあくまで先生の触手が全て揃っている場合 触手9本失った状態では、たった1時間分のエネルギーしか凝縮できない..... それほど 先生にとって触手は大切なものなのです」





生徒たち「.............」





バババババババババ 





殺せんせー「どうやら迎えのヘリが来たようですねぇ」






204: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/15(金) 12:20:17.62 ID:QpmjL9B6O




スモッグ「おい!」ヒュッ



渚「!?」パシッ


スモッグ「その栄養剤 患者に飲まして寝かしてやんな 『倒れる前より元気になった』って感謝の手紙が届くほどだ」


生徒たち「(アフターケアも万全だ!!)」


烏間「......信用するかは生徒たちが回復したのを見てからだ 事情も聞くし しばらく拘束させてもらうぞ」


ガストロ「...まぁしゃーねーな
来週には次の仕事が入ってるからそれ以内にな」



カルマ「.....なーんだ リベンジマッチやらないんだ おじさんぬ
俺の事 殺したいほど恨んでないの?」


グリップ「殺したいのはやまやまだが 俺は私怨で人を殺したことは無いぬ

誰かがお前を殺す以来をよこす日を待つ だから狙われる位の人物になるぬ」ポン



バババババババババババ



ガストロ「そーいうこった ガキ共!!本気で殺しにきて欲しかったら偉くなれ!!
そん時は プロの殺し屋のフルコースを教えてやるよ」





殺し屋たちは去っていった 彼らなりのエールを僕らに残して




速水「.......なんて言うか あの3人には勝ったのに勝った気がしないね」


カルマ「言い回しがずるいんだよ
まるで俺らがあやされたみたいな感じでまとめやがった」




生徒たち「............年季が違うなぁ......」







205: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/15(金) 12:38:12.52 ID:QpmjL9B6O




磯貝「そういえば....キモオタ」


キモオタ「ほぇ?」


磯貝「さっき 鷹岡と闘う前 俺たちに何かを伝えようとしていたよな?」


『皆!!聞いてほしいでござる!!今 生徒たちに盛られたウィルスは実は.....』


キモオタ「.......」


木村「ひょっとして あのウィルスが偽物だってことを知ってたのか......?」


キモオタ「.......いや......拙者は.....」


矢田「やめてあげて 磯貝君、木村、
キモオタくんも 話したくないことなら無理に話さなくていいからね?」


キモオタ「矢田殿......」


磯貝「そっか、ごめんな キモオタ、話したくない事だってあるよな」

木村「悪かったよ、キモオタ 変なことを聞こうとしてしまって...」


キモオタ「お二人が謝ることではござらんwww気にしてないでござるよwww」












キモオタ「(......すまない......)」









207: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/15(金) 13:21:54.70 ID:QpmjL9B6O



烏間「(すまないがキモオタ君、今回の件、やはり.....?)」ヒソヒソ


キモオタ「(あぁ、知っていたでござる...生徒たちがウィルスに感染させられ、残りの生徒たちでこのホテルに潜入することも、ウィルスが偽物だということも、鷹岡が薬を爆破するということも...)」ヒソヒソ


烏間「(ならどうして俺に教えてくれなかったんだ?教えてくれれば 取引などに応じず、防衛省に任せて、生徒たちを待機させることができたのに....)」ヒソヒソ


キモオタ「(最初に言ったように、生徒たちの成長を妨げたくないからでござるよ
今回の展開で、生徒たちは大きく成長する だから あえて拙者はできる限り静観していた...)」ヒソヒソ


烏間「(しかし、今回ばかりは秘密にするにはあまりにも危険すぎた....)」ヒソヒソ


キモオタ「(拙者も殺せんせーと考え方が同じでござるよ、烏間先生、
生徒の成長の瞬間を見逃さず 高い壁を いい仲間を 多少危険とはいえ...揃えてあげたかった...)」ヒソヒソ


烏間「(........)」



磯貝「おーい!キモオター!早くヘリに乗ろう!もう皆乗ってるぞー!」


キモオタ「デュフフww今行くでござるよーwww」ドスドスドスドス!!








烏間「(....俺は....今回、生徒たちの身の安全ばかりを考えていた、教師としてはそれが当たり前のことだが...生徒たちが成長するという事を考えてはいなかった...まだまだ教師として未熟だったのかもしれない.......)」





生徒たち「烏間先生も早くヘリに乗ろーよー!!」




烏間「ああ、今行く」





烏間「(俺も教師として...成長しなければな.....俺を信頼してくれる 生徒たちのために....)」ザッ













208: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/15(金) 13:41:25.12 ID:QpmjL9B6O




..........こうして

僕らの大規模ミッションは.....

ホテル側の誰ひとり気づかないまま完了した


僕らは皆の待つホテルに戻って

もう大丈夫な事を伝えて

それぞれが それぞれの疲れで泥のように眠った





キモオタ「(デュフフwww今回は大広間で皆で雑魚寝でござるかwwwさぁ、夜這いの時間でござるwww)」ソロ〜


倉橋「スー.....スー......烏間せんせ.....」


キモオタ「(デュフフwwwよく寝てるでござるwwwさてwwwじっくり女子の柔肌を堪能するでござる〜www)」



キモオタ「(.....やはり、病み上がりは可哀想でござるな.....拙者も寝るでござるか....)」ソロ〜


矢田「スー.......スー.......ん......キモオタくん........」




キモオタ「(............)」シコシコ










そして 起きたのは 次の日の夕方だった













209: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/15(金) 16:51:26.88 ID:QpmjL9B6O





岡野「おはよー 元気になった?」


原「おかげさまで!やっぱ皆ジャージなのね」


木村「他に客 誰もいないし これが楽だわ」

不破「全員分の私服 2日分考えんのエグすぎるしね」

渚「不破さん?」


キモオタ「..........」





殺せんせー「皆さん おはようございます 昨日は先生の不甲斐なさから苦労させてしまいました ですが皆さん 敵と戦い ウィルスと戦い 本当によく頑張りました!

さて では旅行の続きを楽しみましょうか」


三村「旅行の続き....ったって もう夜だぜ 明日は帰るだけだし」


中村「1日損した気分だよね〜」


殺せんせー「ヌルフフフ 夜だから良いんですよ

昨日の暗殺のお返しに...ちゃんとスペシャルなイベントを用意してます」





殺せんせー「真夏の夜にやる事はひとつですねぇ」







210: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/15(金) 16:57:36.60 ID:QpmjL9B6O




生徒たち「暗殺....肝試し?」


殺せんせー「先生がお化け役を務めます 久々にたっぷり分身して動きますよぉ」グッグッ


殺せんせー「もちろんお化けは殺してもOK!!暗殺旅行の締めくくりにはピッタリでしょう」


前原「面白そーじゃん 昨日の晩動けなかった分 憂さ晴らしだ!!」



エ- デモコワイノヤダナ-! ヘ-キヘ-キ! キャッ キャッ








殺せんせー「(ヌルフフフ....カップル成立です!!)」ニコ ニコ








211: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/15(金) 17:03:14.42 ID:QpmjL9B6O



殺せんせー「場所はこの島の海底洞窟

300メートル先の出口まで...男女ペアで抜けて下さい」


殺せんせー「ではそれぞれ男女ペアを組んで下さい!」




ワイワイ!!イッショニイコ-ゼ!!イイヨ-!!



キモオタ「ど...どうしようでござる...このクラス ほとんどカプ厨の中ではカップリングが成立している...拙者はカップリングから溢れてしまうでござる....あぁ、誰でもいいから拙者と組んでくれでござるぅ...」オロオロ










229: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/16(土) 17:44:00.53 ID:pXr4s3tYO




キモオタ「あぁぁぁ....このままでは男女ペアなのに烏間先生と組むことに..
..でもそれもアリでござるがwww」シコシコ ドピュ!! 



ビッチ「〜♪」ギュッ

烏間「.........」



キモオタ「あぁぁぁぁ!!烏間先生はビッチ先生と組んでるでござる!!
くふぅ....拙者というものがありながら....キィィィィ!!」


キモオタ「このままでは拙者は先生とペアどころか1人で海底洞窟を散歩する羽目になるでござるぅぅぅ!!あぁぁぁぁ!!だれかぁぁぁぁ!!」シコシコシコシコ




矢田「もう!キモオタ君!うるさいよ!」


キモオタ「!! 矢田殿ぉぉぉぉぉ!!ビェェェェン!!」ドスドスドスドス!!ギュゥゥゥ!!


矢田「ちょっキモオタくん!苦しいよ!」









230: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/16(土) 17:56:13.36 ID:pXr4s3tYO



キモオタ「あのねっヒッグ...あのねっエグッ....だーれも拙者と組んでくれないのぉ ....寂しくて....」


矢田「......だったら....私と一緒にペア組も?」






キモオタ「.........!?今の言葉 もう一度...」



矢田「だから.....私と一緒にペア組も?」



キモオタ「もう一度!!もっとエロく!!」





矢田「!!.....だから! 私と一緒にペア組もって言ってるじゃない!///」




キモオタ「.........」









キモオタ「フォァァァァァァァァ!!!!」シコシコシコシコシコ













231: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/16(土) 17:58:51.62 ID:ryJxLX5ro

やってることが最低すぎるwwwwwwww
目の前でいきなり自慰をし始めたら笑うしかないな




232: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/16(土) 18:20:31.87 ID:pYNeS5iXo

いや逃げるですよ・・・




233: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/16(土) 18:20:38.68 ID:pXr4s3tYO



キモオタ「でも!!どうして!!なんで拙者!? 」


矢田「な....何でって言われても....///」



キモオタ「だって修学旅行のトロッコの時も パラグライダーの時も木村氏と一緒にいることが多かったではござらんか!!2人が一緒にいる様子はまさに拙者の天敵 リア充そのもの!!木村氏と組めば良かったではござらんか!!」




矢田「私が木村といることが多いのは偶然なんだよ アミダとかで誰がペアになるか決めたら たまたま木村と一緒になる事が多いだけなの....木村のことは別に そんな...」


キモオタ「本当に本当に本当でござるか?」ズイッ


矢田「う....うん....てか近いよキモオタくん!」


キモオタ「(コポォwwwフラグが立ったでござるwwwこれ完全に拙者に惚れてるでござるよwwwこれならどさくさに紛れて挿入してもバレないのでは.....?妄想しただけで立ってきたでござるwwwデュフフwww)」ムクムクビ-ン!!














235: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/16(土) 19:38:43.15 ID:pXr4s3tYO

海底洞窟にて

キモオタ&矢田 ペア






矢田「......やっぱりちょっと怖いね....私こういうの苦手だな......」


キモオタ「安心するでござるwwwwお化けが出ても拙者が追っ払ってやるでござるwwwまぁ いくらお化けでも拙者の顔を見た瞬間に逃げ出すと思うでござるがwwwデュフフwwww」



矢田「クスクスッ ありがとう!やっぱりキモオタ君って頼りになるね」ニコッ 


キモオタ「デュフフwwww矢田殿にそんなこと言われたら照れすぎて射精してしまうでござるよwww」ドピュルルルル


矢田「キモオタ君ってなんだか お兄さんみたいだもん、時々気持ち悪い事言ったりおかしい行動ばっかりするけど....いざという時にすごく頼りになるし、昨日 私の事を助けてくれた時、本当にキモオタくんのことかっこいいって思ったよ?///」



キモオタ「矢田殿.....」ドピュドピュ




矢田「昨日は言いそびれちゃったけど、私の事 助けてくれてありがとうね!またこうやって二人で話したいね!」ニコッ



キモオタ「デュフフフwwww助けたお礼に矢田殿の使っているナプキンのメーカを教えてくれたら嬉しいでござるよwwww」












殺せんせー「(フムフム....二人ともなかなかいい雰囲気ですねぇ...これはもう一押しすれば.....)」











236: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/16(土) 20:54:51.27 ID:pXr4s3tYO



矢田「..........///」


キモオタ「.........///」




殺せんせー「うらめしやぁぁぁぁぁ!!!!」バッ!!!!




キモオタ「ぎゃひぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」ジョボボボボボ


矢田「わぁ!びっくりした!殺せんせー!」


殺せんせー「(あれ?思った反応と違いますねぇ...プランでは驚いた矢田さんがキモオタ君に抱きついてキモオタ君が矢田さんをなだめるはずでしたが....)」








キモオタ「ひぃぃぃぃぃ!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!怖いよぉぉぉぉ!!ビェェェェン!!」ガタガタガタ
ジョババババ








矢田「(......さっき言ったこと 撤回したい......)」










237: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/16(土) 21:31:48.89 ID:pXr4s3tYO

渚&茅野 ペア


茅野「こう 真っ暗だとやっぱ怖いなー
渚 平気だっけ こういうの?」

渚「....うーん ゾクゾク系は 多分大丈夫 急にビックリ系が苦手だな しかも殺せんせーのスピードだし 本気でビビらせに来られたらかなりヤバイね」


ベンベンベン...ベン...



茅野「.....? 沖縄の三線の音....?」





殺せんせー「.......」ボゥ





渚 茅野「(出たぁ!!)」



殺せんせー「ここは血塗られた悲劇の洞窟 琉球....かつての沖縄で 戦いに敗れた王族達が非業の死を遂げた場所です」


茅野「(ホントかな?)」ヒソヒソ 


渚「(多分リアリティ出すための作り話だ)」ヒソヒソ



殺せんせー「決して二人 離れぬよう 一人になればさまよえる魂にとり殺されます」
 


渚 茅野「」ゾッ
    



茅野「な なんか意外に本格的かも 早く抜けよ 渚」



ココハチヌラレタヒゲキノドウクツ....



渚「.....うん 次のペアへの同じ語りが聞こえてくるのがいかにもリアルだ」








238: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/16(土) 21:44:19.95 ID:pXr4s3tYO

カルマ&奥田 ペア




奥田「キモオタくんが....不思議...ですか?」

カルマ「そ」


カルマ「気のせいかもしれないけどなんかキモオタ君って なんか隠してるような気がしてさー、」



『大丈夫!!感染した生徒たちは絶対に助かる!!拙者が保証するでござる!!』



カルマ「まるでこれから起こる事を予測して行動しているみたいというか....そんな気がしてさー」



奥田「...........」


カルマ「でも、負けないけどね 先生の命を頂くのはこの俺だよ」





奥田「はい!どっちが殺すのか楽しみです」










239: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/16(土) 22:01:42.46 ID:pXr4s3tYO





この後、暗殺肝試しでは 結局カップルは成立せず 殺せんせーの計画は失敗した


その後は殺せんせーと生徒全員でビッチ先生と烏間先生をくっつけようとしたが
烏間先生が 恋愛に関して鈍感だったため
失敗した



こうして、沖縄での暗殺旅行は終わり、夏休みもあと1日!!



その一日で、ほんの少しだけ展開が変わるとは、キモオタは思ってもいなかった....






240: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/16(土) 22:13:21.25 ID:pXr4s3tYO

夏休み 最終日 宿直室では




キモオタ「はぁ〜、今日で夏休みも終わりでござるかぁ...まぁ、三次元では毎日が夏休みのようなものでござったが...結局 沖縄意外に 外に出ることはなかったでござるなぁ〜」



キモオタ「さて、女子トイレで盗んでおいたナプキンで抜くでござるか....」




キモオタ「あぁ....いい!キモオタくん!いい!!(裏声)」シコシコシコ


キモオタ「ハァ...いいかい 有希子?ハァ....中に出すよ?......」シコシコシコ


キモオタ「らめぇぇぇ!!赤ちゃんできりゅうぅぅぅ!!(裏声)」シコシコシコシコ







倉橋「オーーータりん♪あーそーぼっ♪」窓コンコン





キモオタ「イクゥゥゥゥゥゥ!!」ドピュルルルルルル









241: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/16(土) 22:46:32.81 ID:pXr4s3tYO



キモオタ「くくくくく倉橋殿!!どどどどうしたでござるか!?」ドピュピュ
窓ガラ-



倉橋「オタりんこそ そんなに慌ててどうしたの〜?」


キモオタ「い、いや別に何も...ちょっと神崎殿の使用済みナプキンで抜いていただけで...あっ 決して倉橋殿のでは抜いてないから大丈夫でござるよ!」オタオタ


倉橋「!? やっぱりオタりんキモ〜い!」


オタりん「!? ブフォ!!倉橋殿!!よく見たら浴衣ではござらんか!!ぐぅ抜けるwww」シコシコ ドピュ!


倉橋「うん!可愛いでしょ♪ 今日お祭りがあって皆で行くんだけどオタりんも一緒に行こ!」


キモオタ「......あいにく、拙者 極度のコミュ障 故、あのような人の多い場所に行こうものなら、緊張して動悸が....」



倉橋「ダメ!オタりんも行くの!」



キモオタ「いや、しかし、せっかくの夏休みの最終日...有意義に過ごしたいでござるよ...」



倉橋「行かないの....?」ウルウル...




キモオタ「うひょぉぉwwww萌ぇぇぇぇwwww!?いざ!!祭りに参ろうか!!」シコシコシコシコシコ



倉橋「やったー♪」
















245: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/16(土) 23:57:20.30 ID:pXr4s3tYO



倉橋「ほら!早く行こ!皆待ってるよ♪」ギュッ タッタッタッ


キモオタ「うっひょぉぉぉぉwwww手を引っ張られてるでござるぅぅぅwwwさっき抜いたばかりの汚い手を倉橋殿の愛らしい手でwwwあと倉橋殿wwwもうちょいゆっくり走っておくれやすwww」ゼェ ゼェ ドタドタ!!




椚ヶ丘駅にて




磯貝「おーい!こっちこっちー!キモオター!倉橋ー!」

前原「お!キモオタも来たのか!ナンパ仲間が増えるぜー!」

矢田「おーい!キモオタくーん!陽菜ちゃーん!はやくはやくー!」

片岡「キモオタくーん!お願いだからお祭りでは変なことしないでねー!」

岡野「したら前原と一緒に蹴り飛ばすからねー!」





キモオタ「デュフフwwwwこれはこれは皆の衆お揃いで!女子の皆は相変わらず見るだけでおかずになるような服装でござるなwwwデュフフwwwけしからんwww」シコシコシコ



片岡「んー....7時にここ椚ヶ丘駅に集合で...今 6時40分の時点で来てるのは私達7人だけ、他の人たちは殺せんせーが声かけてるはずだけど 誰が来るのかな?」













247: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/17(日) 00:14:55.58 ID:aHUShfyRO

回転寿司屋にて


渚父「母さんとは...上手くやつまていけてるか?...厳しい性格だから大変だろう 父さんだけ逃げたようで心苦しいよ」

渚「...大丈夫 期限さえ損ねなければ優しいから

そんな事より父さん!この前 うちのクラス 沖縄 行ったんだ!」


渚父「へぇ 自腹でか?」


渚「成績良いと学校が行かせてくれるんだ
E組だけど一学期の期末でさ...」


シュバ!!


渚「(!?殺せんせー!!)」


殺せんせー「」看板ピッ


『夏祭りのお知らせ!! 今晩7時 空いてたら椚ヶ丘駅に集合!!
夏休み最後の1日ぐらい 何も考えずに遊びましょう!!』



殺せんせー「」ヒョイ パクパク シャッ!!



渚「..........」


渚父「どうした?急に黙って」


渚「ご ご馳走様 父さん! ちょっと用事入っちゃって」


渚父「あ お おい もういいのか?」


渚「うん! 父さんも体とか気をつけて!」タッタッタッ




渚父「(.......明るくなったな 渚 )」







248: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/17(日) 00:19:25.23 ID:aHUShfyRO

カルマ宅にて



カルマ「はぁ 祭りィ?」



殺せんせー「今日思い立ってクラス皆に声かけてます
用事で断る人が意外に多くて 傷ついてます」シクシク


カルマ「まっ いーけど どーせダラダラ遊んでたし」







249: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/17(日) 00:29:59.15 ID:aHUShfyRO

その頃、菅谷 木村 三村 は


ミ----ン ミ----ン



菅谷「はーあ やっぱり休み終わりは憂鬱だよなー」

三村「次は冬休みか 長げぇ...」

木村「...そーいやぁさぁ 殺せんせー来たのって春休み明けじゃん

その前 E組が始まる2年の3月だけ担任だった人いたよな」


三村「....そういえば まぁ暗殺の都合で担任交代は仕方ないにしてもさ 4月になったら学校からもいなくなってて『あれ?』って思った」


菅谷「優しかったよな」


三村「うん 俺けっこー好きだった


雪村先生 どこ行ったんだろーな」





殺せんせー「」シュバッ!!



三人「......」



菅谷「....急に誘われてもなぁ...俺この後 用事あんだ」

三村「俺も」

木村「俺も」










250: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/17(日) 00:57:44.30 ID:aHUShfyRO

日本国外にて.....



ロヴロ「......祭りねぇ......ターゲットからのお誘い 有難いが あいにく今は別の仕事で日本国外だ」


殺せんせー『にゅやッ!? 私が迎えに行きますから!!烏間先生も会議だとかで皆 来てくれないんです!!』シクシク


ロヴロ「無茶いうな 仕事中だ」


殺せんせー『....仕方ありません また二学期 いつでも殺しに来てください』メソメソ


ロヴロ「言われずともだ」ピッ


ロヴロ「(カラスマに聞いた話では あのふくよかな少年 実戦で暗器を使いこなし、敵を倒したとか....それと俺が必殺技を教えたあの渚という少年もかなりの才能だ....日本に置いておくのは惜しいものだが)」ザッ...










???「.........」サクサク








ロヴロ「(!? いつの間に!!俺に気配を気づかせず この距離で...この殺気で!!)」バッ!!









???「ーーー生まれた時から
私はいつも君の隣に」ス.....












ドシャァッッッ!!!!!










???「畏れるなかれ

『死神』の名を」












251: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/17(日) 01:29:47.81 ID:aHUShfyRO

夏祭り



殺せんせー「いやぁ 思いの外 集まってくれてよかったよかった 誰も来なかったら先生自殺しようかと思いました」


茅野「じゃ 来ない方が正解だったか」



キモオタ「オホォォォォォォォ!!神崎殿は浴衣がよく似合うでござるwwwまさに大和撫子!!拙者らの理想を具現化したかの如き美しさ!!」シコシコ


神崎「うふふ、ありがとう キモオタ君、でもちょっとおおげさすぎだよ?」


キモオタ「ところで神崎殿....やっぱり浴衣の下はノーパンでござるか?wwwどうでござる?wwwん?www恥ずかしがらずにwwwさぁどっち?wwwデュフフwww」


神崎「.........そ....それは....その....///」


岡島「みなまで言うな、神崎さん...キモオタ...まだお前はわかってない...真実がわからないから興奮するんじゃないか...


前原「それよ!岡島!!キモオタ!お前はまだまだだな!浴衣の真の醍醐味は履いてるのか履いてないのか本人以外には永遠の謎になることだ!」

キモオタ「それもそうでござるなwww拙者は
浅はかでござったwwwフォカヌポゥw
www」


キモオタ 岡島 前原「デュフフフwww」





ゲシッゲシッゲシッ!!


前原「かはぁっ!!」

岡島「ぐへぇっ!!」

キモオタ「コポォwww」ドピュ!




岡野「まったく!!油断も隙もありゃしない!!」

矢田「ちょっと!キモオタくん!やめなよ!神崎さん困ってるでしょ!」

倉橋「オタりん、女の子にそーいうこと聞いたらダメだよ?」

片岡「もうやだ このクラス...」シクシク








257: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/17(日) 21:48:17.27 ID:aHUShfyRO





倉橋「オタりん〜、ジャン負け綿菓子おごりね♪」

キモオタ「よかろうwww後、追加ルールでで負けた者は勝った者になんでもひとつだけお願いできるというのはどうでござろうか?wwwデュフフwww」

倉橋「やーだっ♪どうせオタりんのお願いなんてパンツ見せて〜とかおっぱい触らせて〜とかだもん!」

キモオタ「コポォwwwお見通しwwwもしや倉橋殿www心眼でも持ってるでござるかwww」

倉橋「さーいしょはグー!じゃーんけーん」

キモオタ「ちょwwwいきなり始めるとかぐぅ畜杉wwwワロスwww」

倉橋「ぽんっ♪」チョキ
キモオタ「デュフwww」パ-


倉橋「やったー!勝った♪ 綿菓子おごりね♪オタりん♪」

キモオタ「綿菓子の所結構混んでてバロスwwwじゃぁ並んで買ってくるからちょっと待ってるでござるよwww」ズン ズン ズン

倉橋「うん♪」







おっさん「もしもし、警察ですか?40代ぐらいの太った男が中学生ぐらいの女の子を誘拐しようとしてるんですが....」







258: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/17(日) 22:09:53.96 ID:aHUShfyRO







倉橋「(まだかな〜オタりん♪)」

DQN「ねぇ?」

倉橋「?」

DQN「君 彼氏待ってんの?」

倉橋「ううん、友達を待ってるの」

DQN2「こんなとこで待たせる友達なんて放っといて俺らとあそぼーぜ!お嬢ちゃん!」グイッ

倉橋「!! 痛いよぉ!やめて!」


ガバッ

倉橋「!? ン〜〜!!ン〜〜!!」ポロポロ

DQN2「おい!早く車に乗せろ!周りの客が気付いてないうちに!!」


DQN3、DQN4「おう!」


倉橋「(誰か....!!...助けて....烏間せんせぇ....殺せんせぇ....)」ポロポロ

















259: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/17(日) 22:26:46.99 ID:aHUShfyRO





キモオタ「おまたせでござる〜〜〜www倉橋殿〜〜wwww」ドスドスドス!!


キモオタ「おろ?いない....?」



前原「あ!キモオタ! 倉橋知らないか?さっきまで一緒にいたよな?」


キモオタ「前原氏! 皆! いや、さっきまでここにいたはずでござるが...」

磯貝「いくら電話かけても出ないし..
.俺達とはぐれてしまったみたいだな...」

片岡「殺せんせーを呼ぼうと思って電話をかけたんだけど...殺せんせーも電話が通じないの....」

矢田「まさか、陽菜ちゃんの身に何かあったんじゃ....」ウル...





キモオタ「....目を離した拙者の責任でござる!ちょっと探してくるでござる!!」ドスドスドスドス!!



片岡「キモオタくーん!そんなこと言って自分まで迷子にならないでねー!」








260: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/17(日) 22:56:53.00 ID:aHUShfyRO

その頃 DQN達の車の中では




DQN1「ギャハハ、これだけ人目につかないとこまで来ればバレねぇだろ!」


DQN2「お嬢ちゃ〜ん 可愛いねぇ お名前は?」


倉橋「........グスン........グスン.....」


DQN2「お・な・ま・え・は?ってきーてんの!!」

倉橋「!!....」ビクッ


倉橋「....倉橋.....陽菜乃....」グスッ...


DQN2「おほ〜、陽菜乃ちゃんかぁ〜
可愛いお名前だねぇ〜」

DQN3「中学生? 何年生かなぁ?」


倉橋「....グスン....3年.....グスン....」


DQNたち「ひょぉぉぉぉぉ!!JCとか食べ頃じゃねぇかぁぁぁ!!うまそぉぉぉぉ!!」


倉橋「グスン....怖いよぉ....おうちに帰りたいよぉ....グスン...」ポロポロ















261: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/17(日) 23:08:13.85 ID:aHUShfyRO



DQN「じゃ、そろそろやるとすっべ!おい!カメラ準備いいか!」

DQN2「おっけぇ!!こりゃ高く売れるわ!」


DQN3「じゃ!とっとと浴衣脱がそーぜ!おい!暴れねーように押さえとけよ!」

DQN4「りょーかい!!」ガシッ


倉橋「やだ!!やめてぇ!!誰か助けてぇぇぇ!!」シタバタ





ドスンッッッッ!!!!!!!





DQNたち「......なっ......!?」


倉橋「......!!」ポロポロ








262: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/17(日) 23:21:24.90 ID:aHUShfyRO



DQN「....今....ルーフから音がしなかったか....?お前みてこいよ!」


DQN2「お おうよ.....」ガチャッ



ズシィィィィィンッッッッ!!!!



DQN2「ごばぁっっ!!!」



DQNたち「!? 何だ!?」



キモオタ「無理矢理淫行を行おうとすること 是即ちエロに非ず.......
真の変態王は女性を車に無理矢理押し込んだり泣かせたりしない.....あくまで紳士的に合法的に淫行を行う....」ザッ



DQN「...........!?」






キモオタ「それが拙者の『淫道』だっ!!!!」シコシコシコ




















263: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/17(日) 23:42:05.95 ID:kjZ1WNHuo

やだカッコいい




264: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/18(月) 00:18:26.35 ID:nrcubsmXO



倉橋「オタりぃん!助けてぇ!」ポロポロ



キモオタ「倉橋殿!!」


DQN「おいオタク!テメー気持ちわりぃんだよ!殺されてーのか?あん?」ザッザッザッ


DQN3「なんだ?テメーあの娘の親父かなんかか?似てねーにも程があんだろ?」ザッザッザッ


DQN4「てかDQN2 のびてんだけど?どう落とし前つけてくれんのかなぁ?」ザッザッザッ



キモオタ「(ひょぇぇぇぇwwwリア充と並ぶ拙者の天敵 DQNでござるwww怖いよぉぉぉぉwww)」ジョバァァァァ ガクガクブルブル



DQN「おい、こいつ手足震えてるぜwwwビビりすぎだろ?www」


DQNたち「ギャハハハハwwwww」


キモオタ「(くぅ.....無念!!怖すぎて足が竦むでござる....)」ガクガク ジョボロロロロ



倉橋「グスッ....オタりん...グスッ.....助けて....怖いよぉ......」



キモオタ「(!!.......倉橋殿が拙者に助けを求めているんだ!!ビビってる場合ではござらん!!)」ガクガクガク








265: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/18(月) 00:27:46.91 ID:nrcubsmXO



DQN「? なんだよその反抗的な目は?やんのかゴラァッッッッ!!!!」


キモオタ「!!」ビクゥッ!!


キモオタ「くくくく倉橋どどどどどのをををかかかか返すでござざざざ......」ガクガクガクガク


DQN3「ギャハハハハwwwやっぱオタクっておもれーわwww肝心なところでビビって吃るところがよーwwww」


キモオタ「ビビビビビビってなどごごごござらん.....くくくくく倉橋殿をはははははな................!?...........」


DQNたち「.......?」
















キモオタ「ゲロボシャァァァァ!!!!!」ビチャビチャビチャ!!!!














266: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/18(月) 00:28:31.96 ID:rCXTBt2y0

ここで勇気振り絞れるとかマジ精神的にイケメン




267: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/18(月) 01:54:24.08 ID:YaQexPlp0

勇気振り絞って出した結果腹の中身も振り絞られて出ちゃったけどな




274: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/18(月) 18:57:11.35 ID:nrcubsmXO



DQN「ギャァァァァァ!!きたねぇぇぇぇぇぇぇ!!」


DQN3「うげぇぇぇぇ!!ゲロ吐きやがったぞこいつ!!」


DQN4「........う........オボロロロロロロロ」ビチャビチャビチャ!!



DQNたち「うぎゃぁぁぁ!!DQN4がもらいゲロ吐きやがったぁぁぁ!!!にっ逃げろぉ!!!」キ-ガチャ! ブォォォ



キモオタ「待つでござるよぉぉぉぉぉ!!倉橋殿を返せぇぇぇぇぇ!!」



DQNたち「ぎゃぁぁぁぁぁ!!きたねぇぇぇぇ!!来るなぁぁぁぁ!!わかった!!その娘は返すから寄らないでくれぇぇぇぇ!!」ダダダダダ!!








ヒェェェェ!!キモチワリィヨォ!!カァチャァァァン!!ウ.....オゲロロロロロロロ!!










キモオタ「な......なんとか追っ払えたでござる.......」ヘナヘナ....






















275: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/18(月) 19:39:20.49 ID:nrcubsmXO





キモオタ「は!? 倉橋殿!!大丈夫でござったか!?怪我はござらんか!?処女膜は無事でござるか!?」



倉橋「...........」



キモオタ「ふぅぅぅ....よかった、拙者の処女膜スコープで見る限り、パンツを脱がされた形跡もない...処女膜は無事でござるな...倉橋殿の処女を奪うのは拙者でござる故...あ!いやいや!もちろん倉橋殿本人の心配もしてたでござるよwwwコポォwww」



倉橋「............」ジワァ...



キモオタ「.....すまなかったでござる....拙者が一人で綿菓子を買いに行って倉橋殿を待たせてしまったばかりに怖い思いをさせてしまったでござるな....もう大丈夫でござるよ!」


倉橋「.....グスン....ヒック......う....う.....」ポロポロ


キモオタ「!? 倉橋殿!どうしたでござるか!?.....あ! さっきの処女奪う発言が嫌だったでござるか?すまなかった!じょ...冗談でござるから泣かないで....」オロオロ




ムギュッ!!




倉橋「うわぁぁぁん!」ポロポロ






キモオタ「シュポポォォォォォォwwwwwww」ドピュルルルルル























278: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/18(月) 21:56:36.60 ID:nrcubsmXO





倉橋「.....怖かったよぉ.......グスッ.......オタりん......ヒック.....」ギュゥゥゥゥ



キモオタ「おぉぉwwwよしよしよしwww怖かったでござろうwwwもう大丈夫でござるよwwwデュフフwwww」ナデナデ シコシコ



倉橋「.....もうねっ....ヒック.....誰もねっ....グスンッ.....助けに来てくれないとねっ....グズッ.....思ってたのっ.............う.......うえぇぇぇん」







280: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/18(月) 22:08:42.09 ID:nrcubsmXO



キモオタ「お〜、そうでござったかぁ、よしよし、律殿のマップ機能で倉橋殿の携帯のGPSが反応する場所を探したでござるよwww(泣き方可愛すぎwwwワロタ)」ナデナデ シコシコ


倉橋「......グスン.....グスン....」ポロポロ


キモオタ「.......とりあえず皆の所に帰るでござるか、ね?」


倉橋「.....グスン.....ヒック.....」コクッ


キモオタ「では行こうか」ザッ...



倉橋「...........」ギュッ




キモオタ「コポォwwwそうでござったなwwww今度ははぐれないようにちゃんと手を繋いで帰るでござるよwww(この手の感触......今宵のオカズに決定でござるwwwwデュフフwwwww)」ギュッ













281: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/18(月) 22:31:22.71 ID:nrcubsmXO



キモオタ「...........」ドス ドス ドス


倉橋「............」テク テク テク






キモオタ「........(やばいでござる....
いつも元気に話してくれる倉橋殿が喋らない.....気まずすぎワロスwwww)」


倉橋「........オタりん.....」




キモオタ「コポォwww何でござるか?倉橋殿wwww」




倉橋「.....助けてくれて...ありがとうね!」ニコッ



キモオタ「いやぁwwwデュフフwwww礼には及ばんでござるよwww」



倉橋「今日だけじゃないの.....前も私の事を助けてくれたの 覚えてる?」




キモオタ「?」




倉橋「私が鷹岡先生に殴られそうになった時、オタりんが私の前に出て...守ってくれたでしょ?」




キモオタ「.....しかし、あれは結局 烏間先生が守ってくれて....本当はものすごく怖かったでござるよ.....カッコ悪いでござろう.....?」




倉橋「そんな事ないもん!オタりんはカッコいいもん!....烏間先生もカッコいいけど.....オタりんだってカッコいいもん!」




キモオタ「倉橋殿.....」





















282: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/18(月) 22:44:54.30 ID:nrcubsmXO




倉橋「だから....前 助けてもらった時にお礼を言いそびれちゃったから 今言おうと思ってたの......」





倉橋「守ってくれてありがとう♪」ニコッ






キモオタ「うひょぉぉぉwwwwその言葉と無垢な笑顔でオカズになるでござるぅぅぅwwwww」シコシコシコ



倉橋「もう、やっぱりオタりんキモ〜い♪でも今だけならもっと言ってもいいよ♪」



キモオタ「倉橋殿の生理用ナプキンおーーーーくれっwwwww」シコシコシコ



倉橋「やーだっ♪それはあげないけど......」スッ.....




チュッ!





キモオタ「〜〜〜〜〜!!」





倉橋「ほっぺにチューならあーげる♪」








キモオタ「うひょぉぉぉwwwwww」ドピユルルルルルルル

















290: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/18(月) 23:56:16.52 ID:nrcubsmXO

こうして キモオタたちは祭りの会場へと戻った そして



ヒュルルルルルルルル-


ドォン!!


片岡「あ!花火大会始まったみたいだね!」


ドォン!ドォン!


神崎「綺麗....」


ドォン! ドドォン!


前原「おっ今の花火でかくねーか?」

ドォン!ドォォン!


茅野「濃かったねー.....夏休み」

ドォン! ドォン!


渚「うん
でも多分....2学期 はもっと濃くなる気がするよ」

ドォン! ドォン!


倉橋「花火 綺麗だね〜♪」


キモオタ「そうでござるな....でもE組の麗しいレイディたちも花火に負けず劣らず綺麗でござるよwwwデュフフwww」


矢田「もう!キモオタくんがそんなこと言っても何も出ないよー?」クスクス


キモオタ「汚い花火なら出るでござるよwwwwwデュフフwww」シコシコ ドピュ---ン!


矢田「中学卒業して高校生になっても、またこのE組のメンバーで花火大会 行きたいねー♪」


倉橋「ねー♪ 」


キモオタ「.............」


倉橋「オタりん♪」


キモオタ「コポォ?」


倉橋「.....また一緒に花火大会 行こうね♪」ニコッ


キモオタ「.....そうでござるなwwwwまた皆で一緒に行こうぞ!!デュフフwwww








キモオタ「...........」












291: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 00:02:27.43 ID:jNxOgO8PO

その頃 防衛省の会議




「一人で殺せば百億な事に変更はないが 夏休みの報告で 集団戦術が奴を追いつめた事を考慮し 団体で暗殺に成功した場合は上乗せして支払うことにする」






「事実上の賞金アップ
総額三百億円!!」










292: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/19(火) 00:16:49.74 ID:jNxOgO8PO

その日の夜 宿直室にて






キモオタ「楽しかった.....こんなに楽しい祭りは 学生時代 体験できなかった....」



キモオタ「『また一緒に行こうね』かぁ.........」



キモオタ「.....もう二度と...E組の皆と過ごす夏休みは来ないんだ......確実に このクラスは終わりが来るんだ....そして 確実に皆に会うことはなくなるんだ....」







ポロ ポロ







キモオタ「また.....E組の皆と一緒に花火大会行きたいなぁ....また....行けるといいなぁ....行けるといいなぁ......」ポロ ポロ....










293: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/19(火) 00:22:30.53 ID:jNxOgO8PO





こうして 僕らの夏休みは終わった





この教室で確かなのは




僕らも殺せんせーも


決してこのまま何事もなく終わらないこと






二学期は 大波乱が連続で訪れるということを 僕らはまだ知らなかった














294: ◆TJ9qoWuqvA 2015/05/19(火) 00:25:21.38 ID:jNxOgO8PO





二学期に続く!!







296: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 01:35:53.63 ID:gaWALYdf0

乙、二学期編楽しみにしてる




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