メルカリというスマフォオークションアプリに謎のファミコンソフトが出品されているという情報を頂きました。ありがとうございます。さっそく探してみると、ありました。ありました。
こちら↓
ファミコンソフト『SUNMAN』サンソフト1992年?
もうすでに2万8000円で売れてるではないですか。しかし、このラベル、見覚えがあるなあと思ったら、すぐに思い出しましたよ。ケムコの『スーパーマン』じゃないか!
なぜか両方とも、右上の赤いところに型番KSC-SNとありますね。なんでかなあ(すっとぼけ)。しかし『SANMAN』という幻のソフトは存在するんです。幻なのに“存在”ってのは、おかしな表現ですけどね……
海外の幻ソフトサイト「Lost Levels」2003年の記事によると、『SUNMAN』は日本でも海外でも発売されなかった幻のソフトなんですが、ヨーロッパのレトロゲームコレクターから購入したいくつかのプロトタイプROMの中に、それがまぎれこんでいたそうですよ。
多くの幻ソフトは、発売の数か月前から雑誌等で広告をうっていますが、このソフトに限ってはそういった資料がまったく見つかってないので、真の幻ソフトと言えます。この発見は『SUNMAN』の存在が、初めてコレクターの間に知られる瞬間でもありました。
以下、適当に翻訳して引用。
内容は同メーカーの『バットマン』に似たアクションゲームで、どうやらスーパーマンのライセンスを利用したゲームになる予定だったことが推測されます。
サンソフトが『バットマン』等の実績から、DCコミックスとの良好な関係を築いていたという事実が1つの根拠です。
現にサンソフトの『スーパーマン』はジェネシス(海外メガドライブ)にて実現しています。また、タイトーが1988年に発表したアーケードゲーム『スーパーマン』からの影響もいくつか見られます。
しかしそれらの要因があったのにもかかららず、最大の疑問は、なぜ『SUNMAN』はスーパーマンのゲームにならなかったのかということです。ライセンスの問題、納期の問題、どんな大人の事情があったのか知りませんが、それらは全て推測の域を出ません。『SUNMAN』の起源は永遠の謎なのです。
しかもこの流出ROMは不完全版である可能性が高い。非常に難易度の高い内容でありながら、15分足らずでエンディングになってしまうからです。ちゃんとスタッフクレジットも表示されます。
しかし面白い発見もありました。そのスタッフクレジットの中に、飯野賢治氏の名前があったのです。他にはサンソフトのアメリカ支社の従業員の名前もいくつか発見することができました。
SOUCE:Spotlight: Sunman(Lost Levels) 飯野賢治さんといえば90年代に“ゲーム業界の風雲児”と呼ばれ活躍したゲームクリエイターですね。ファミコンでは『わんぱくコックンのグルメワールド』などを手掛けています。残念ながら2013年2月に急逝されました。
実際の画面 ※飯野氏はローマ字ではkenji enoと名乗っていた。 まあ、なんにせよ、この発見以来、海外のハッキングマニアたちがこの魅力的なソフトを見逃してるわけもなく、色んなハックロムが作られたことは、想像にかたくありません。
なんならYoutubeに動画もありましたので最後に貼っておきますね。
本当に15分足らずだ……
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メルカリには時折、怪しいソフトが出ますからね。
見つけたら、またメールします。
あ、結局のところこのROMはどうなんでしょうね?
国内未発売だから、カセットは製造されてない。
と、いうことはラベルを適当に作って日本のROMに流出版を焼いた?