これは何でしょう。
棒の部分は竹製で、黒い部分は環境にやさしい生分解性プラスチック。
(※完全生分解性プラスチックは、微生物などによって分解し、最終的に水と二酸化炭素に完全に分解する性質を持っている)
球体をしているので、風でころころと転がって動くように出来ています。
答えは、地雷の除去装置だそうです。
風で自動的に転がっては、地雷を感知・爆破させるのが目的です。
地雷の除去は広大な土地をすべてカバーしなければいけない地道な作業かつ、危険を伴うので、さまざまな試行錯誤されてきた結果、この装置が考案されたそうです。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●「おい、ロジャー、また止まったぞ。ちょっと押してきてくれ」
●竹の先に付いているのは、集められた地雷かと思った。
●動いているときの動画がここにある。
Mine Kafon - Callum Cooper - GE FOCUS FORWARD - YouTube
Afghan devises simple, cheap landmine clearance tool - YouTube
●ただ、これはランダムに動くので完全に掃除されたかどうかはわからない。
↑地雷の掃除はフィールドの100%をカバーする必要があるからね。なのでこれは正式には認められていない。
●なんてすばらしい転がり屋なんだ。完全に機能しなくなるまで4回くらいヒット出来そうだ。アフリカの南部では過去の争いから膨大な量の地雷が残されている。アンゴラやモザンビークなど広範囲に地雷が散りばめられているので、除去を助けるどんな発明もすばらしい。
モザンビークでは地雷を探知するために、訓練された巨大なネズミを使っているんだ。
訓練できるほど頭が良く、嗅覚が鋭く、そして地雷を起爆するには体重が軽いので、すでに何千もの地雷を掃除している。
↑このネズミはどれくらいの効果があるのかな? そしてどうやって訓練しているの?
↑このアフリカオニネズミは200平方メートルを20分で探知できる。これと同じことを金属探知機を使ってやると、25人で何時間もかかる。ネズミは爆発物を探知するが、その他の金属などは無視できるので、金属探知機に比べて効率がよい。今までネズミがケガをしたことは一度もないんだ。地雷が起爆するには体重が軽すぎるからね。
●一方、アメリカの地雷除去のしかたは…。
U.S Marines uses MICLIC to clear area in afghanistan. - YouTube
↑これは一つの道をクリアーにするだけなので、フィールド全体となるとはるかに時間がかかる。
いろいろな地雷除去の手法が生まれているようですが、完全除去への道はまだまだ険しいようです。
Wind driven sphere of bamboo and biodegradable plastic designed to clear land mines